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<入れ替わり>家畜少女③~ごめん~(完)

虐待していた猫と入れ替わってしまった友希恵は、

友希恵になった猫から、復讐されることに…!

友希恵の運命は…?
------------------------

「----今日から、よろしくね!」

中学生の頃ー
”みーちゃん”は、家にやってきた。

殺処分される直前だった猫を、
引き取ったのだー。

「にゃあ♡」
みーちゃんは、とても可愛かった。

こんな子が、殺処分されてしまうなんてー

信じられなかった。

猫や犬は、毎年のように
必ず、殺処分が行われているー。

この、みーちゃんもそうなるはずだった。

もちろん、
みーちゃんを助けたところで、
殺処分される犬や猫がいることは
変わらないー。

けれどー
1匹でも、命を助けることができるのならー。

友希恵は、友達が猫を飼っている影響で、
猫を飼いたい!と常々両親にお願いしていた。

そんな娘の願いとー
母親の親戚から、殺処分直前の
みーちゃんを紹介されたタイミングが重なり、
両親は、友希恵のために
みーちゃんを引き取ったのだった。

みーちゃんの頭を撫でる友希恵。

「あ、名前つけてあげなくちゃ~

 う~ん…」

友希恵が微笑む。

頭の中でパッと思いついた
候補の中から、友希恵は
最初に思いついたものを口にした

「みーちゃん!」

微笑む友希恵。

「--にゃ?」

ーー友希恵から貰った大切な名前ー。

友希恵の無邪気な笑みー

みーちゃんは幸せだった。

しかしー
いつしかそれは…

”壊れて行くー”

”あんたさ…いつ死ぬの?”

ショックだったー
大好きな友希恵から、
そんな風に言われるのはー。

みーちゃんにも分かっていたー
友希恵ちゃんは疲れているのだと。

けどー

虐待を受け続けるうちにー
みーちゃんの中でも、変化があった。

友希恵に対する憎悪が巻き上がってきたー。

暴力ー
エサをわざと抜くー
言葉の暴力ー
いやがらせー

みーちゃんはずっとそれに耐えてきた。

友希恵に対する
恨みを膨れ上がらせながらー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---にゃあ…」

夢を、見ていたー

猫も夢を見るんだー

そう思いながら
猫になった友希恵は身体を起こすー

起きたら自分の身体に戻ってるといいなー…

そんな風に思いながら友希恵は
鏡を見るー

けど、
自分は猫のままー

「にゃああ…」
涙をこぼすみーちゃん。

(お願い…助けて…ごめんってば…)

誰もいない部屋で、
鳴き声をあげるみーちゃん。

そこにー
友希恵が入ってきた。

友希恵になったみーちゃんは、
優しく微笑んで、檻を開いてくれた。

「---にゃ…?」
みーちゃんになった友希恵が、
友希恵の方を見つめると、
友希恵は微笑んだ。

「--もう、満足したにゃ」
友希恵が微笑む。

「--にゃ…?」
(えっ…?)

友希恵の優しい笑み。

友希恵は、キャットフードを手にすると、
それをお皿に入れて、
みーちゃんの方に差し出した。

空腹に苦しんでいたみーちゃんは、
もの凄い勢いで
キャットフードを食べ始めた。

猫の餌なんて食べたことがないけれどー
今は猫の身体だし、
なりふり構っていられなかった。

無我夢中で、キャットフードを
食べるみーちゃん。

そんなみーちゃんを
見つめながら、友希恵は微笑んだ。

「--昔は、友希恵ちゃんも
 こうやって、ご飯、くれたよね?」

友希恵になってから数日ー
みーちゃんは大分、人間の喋り方に
慣れてきたようだ。

(うん…うん)

キャットフードを食べながら
返事をするみーちゃん。

自分は、みーちゃんに酷いことを
してしまった。

元に戻ったらー
今までのことはちゃんと謝って
また、昔のようにやり直そうー

みーちゃんになった友希恵は
そう決意していた。

「----酷いことして、
 ごめんにゃ」

友希恵がお詫びの言葉を口にした。

「---にゃあ…」
(わたしこそごめん…)」

みーちゃんになった友希恵は
心の底から反省して、
そう呟いた。

「----」
友希恵が少し考えたあとに口を開く。

「元に、戻ろう…にゃ」

その言葉に、
みーちゃんになった友希恵は、
泣きながら飛び跳ねた。

そんな様子を見て、友希恵も微笑むー

友希恵がみーちゃんを抱き上げる。

「--元に戻してもらうための
 場所にいっしょにいこっか」

友希恵が微笑む。

「にゃああ?」
(元に戻るための場所?)

抱きかかえられたみーちゃんになった友希恵は
”そもそもどうやって元に戻るんだろう?”

と思いながら
友希恵に身を任せたー

・・・・・・・・・・・・・・

「本当にいいのか?」

「うんー」

車に乗り込んだ父と友希恵が
会話をしているー

猫になった友希恵は思うー

”お父さんも、入れ替わりのこと、
 知っていたのかなー”

とー。


「--ふふ」
友希恵は笑うー。

友希恵になったみーちゃん。


けれどー
入れ替わったのは、偶然だ。
意図的に入れ替わったわけではないー
強い恨みが、奇跡を起こしたのだー

だからー
元に戻る方法は、みーちゃんも知らない。

これから行こうとしている場所はー
”元に戻る場所”
などではないー


「ついたよ~!」
車から降りる友希恵とみーちゃん。


「にゃにゃ~!」
みーちゃんになった友希恵は
”もうすぐ元に戻れる”とご機嫌だった。

友希恵はそんなみーちゃんに告げる。

「--元に戻るまで
 ちょっと時間がかかるから、我慢してね」

とー

”うん…”
「にゃあ…」

少し不安になりながらも、
みーちゃんになった友希恵は頷く。

友希恵と父親ー
施設の職員が何やら話しているー

内容は聞き取れなかった。

やがてー
話が終わると、
友希恵がの手から職員に
みーちゃんが引き渡された。

「--にゃ…」
不安そうにしているみーちゃんを見て
友希恵は微笑む。

「--ふふ」
友希恵は何も言わずに
みーちゃんの頭を撫でると、
小声で何かを呟いたー

立ち去る友希恵―

「---にゃあ…」
(やっと、元に戻れる…)

みーちゃんになった友希恵は
この施設が、
入れ替わった身体を元に戻せる施設だと
信じてやまなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みーちゃんは、
他の猫がいる広い檻の中に
入れられていた。

”ここにいる他の猫たちも
 入れ替わっちゃった猫たちなのかな…?”

そんな風に思いながら、
友希恵は元に戻れる瞬間を待つー。

色々な事が頭に浮かぶー。

みーちゃんとの出会い
みーちゃんを可愛がった日々
みーちゃんをいじめ始めた時期ー

みーちゃんに酷いことをした日々ー

そしてー

「----酷いことして、
 ごめんにゃ」


ーーー!?!?

友希恵は、ハッとしたー

あのセリフはー
前に、自分がみーちゃんに言った台詞ー


 「----酷いことして、
 ごめん」

友希恵はー
前に、みーちゃんにそう言ったことがあるー

けれどー
反省していたわけではないー

”1日だけ優しくしてあげて、
 翌日にまたいじめたら
 みーちゃんはどんな反応をするのだろう”

そう思って、
みーちゃんの反応を見て楽しんでいただけだー。

一日だけ優しくされて、
翌日、殴りつけてやったときの
みーちゃんの顔は、今でも忘れられないー

「----酷いことして、
 ごめんにゃ」


ーーーー!!

友希恵は、背筋が凍る思いをしたー

もしもー
もしも、友希恵になったみーちゃんの
あの言葉が
”あの時の仕返し”だったとしたらー?

だとしたらー
この施設は…?


ブー、というアラーム音が鳴る。

「---!?」
みーちゃんになった友希恵は、辺りを見回す。

天井からー
ガスのようなものが流れてきているー

「---!!」

友希恵は、ハッとしたー

”---猫の殺処分ー”

次の瞬間、友希恵は、部屋の出口に向かって突進していた。

(いやだ!助けて!死にたくない!助けて!)
「にゃああ!にゃああ!にゃああああああ!」

みーちゃんになったまま死ぬなんて、
嫌だ!嫌だ!嫌だ!

何度も叫ぶ友希恵。

しかしー
その言葉は、もう誰にも届かないー

ガスが部屋中に充満していくー

助けて!助けて!助けて!

逃げ場のない空間ー
ガスが、どんどん広がって行くー

他の猫たちも苦しんでいる。

他の猫たちを邪魔者のようにのけて、
部屋の出口の扉に突進する友希恵。

しかしー
猫の身体では、びくともしないー

「にゃ…あ…」

身体から力が抜けて行くー

(ごめ…ん…ってば…)

扉につけた手が
スルスルと下に落ちて行く。

やがて、みーちゃんになった友希恵は
動けなくなった。

友希恵は、夢を見たー

はじめて、みーちゃんと出会ったあの日ー。

あの時は、楽しかった。
いつからだろうー?
次第にみーちゃんの顔を見ると
憎たらしくて
仕方がなくなったー

自分が学校でいじめを受けていたからー?

本当は、キライなんかじゃなかったのにー

けどー

「----にゃ…」

友希恵は、身体から力が抜けて行くのを感じるー

”本当は好きだったのにー”

そんなこと、思っていても、
相手には、伝わらないー

自分のしたことが、全てー

そうだー
自分はみーちゃんに酷い事をしたー
取り返しのつかない、酷い事をー

「-------に…」
目から涙をこぼしながら
みーちゃんになった友希恵は、
その場で、動かなくなってしまったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「にゃにゃにゃ~♪」
友希恵になったみーちゃんは
今日もご機嫌そうに
キャットフードを食べていた。

だんだんと人間の生活にも慣れていた
友希恵は、ちゃんとお風呂にも
入るようになったし、
人間らしい生活が出来るようになったー

高校では、醜態を晒したけれど、
なんとかなるだろうー

「---にゃ?」
みーちゃんと友希恵が写っている写真を見つめる。

「--ーーー」
友希恵は、今頃ー

そう思ったら、笑いが込み上げてきた。

自分を散々虐待した友希恵がー
自分が見下していた猫と入れ替わって
殺処分されることになるなんて
夢にも思わなかっただろう。

「にゃはははは…」
友希恵はおかしくなって笑い始めた。

「にゃはははははははっ!
 にゃ~ははははははははは♡」

友希恵は、
”やっと悪魔のような飼い主”から
解放された!

と大声で笑い続けるのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ーー10年後ーーーー

とあるカップルが
お酒を飲みながら会話を交わしていた。

「ねぇ…」
酔った様子の女性が微笑む。

とてもきれいな女性だー。

「ん?」
男の方が言う。

「--わたしが、昔、猫だったって言ったら
 信じる?」

女が言うー。

男は笑いながら呟いた。

「ははは…
 酔ってるのか?友希恵…」

男の言葉に、
友希恵は首を振る。

「ううん…酔ってなんかないよ。
 わたし、昔、猫だったの」

その言葉に、
男は友希恵の手を握った。

「--昔が何であろうと、
 俺は友希恵のことが好きだから…

 それにー
 今は、人間だろ?」

男が言うと、
友希恵はその男に
抱きしめられながら小さく呟いた

「にゃあ~…」

とー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ペットとの入れ替わり…!
ちょっと変わった入れ替わりモノでした~!

生き物を飼う時は、大事にしましょうネ!

お読み下さりありがとうございました☆

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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