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<憑依>彼女いない歴=年齢③~暴走~(完)

憑依薬を手に入れた
4人の男。

4人はそれぞれのカタチで”復讐”を
成し遂げて行く。

そしてー…
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「-緊急報道です」

深刻そうな表情で、女性アナウンサーが
口を開く。

女子大の女子大生が
一斉に自殺したというショッキングなニュースが
伝えられているー

一人、またひとりと
女子大生たちは笑いながら自ら
命を絶ったのだと言うー。

犠牲になった女子大生たちを知るものたちは口々に
「自殺なんてするような子じゃなかった」、
そう語ったー

その日が、全ての始まりだったー

女性が、自ら命を絶つ事件が、
あちらこちらで起きはじめたのだー。

年齢も地域も関係なく、
みな、嬉しそうに自ら命を絶っていく。

「彼女なんていらない!彼女なんていらない!」と
狂ったように叫ぶ女性もいたー

みんな、何かに、操られているかのようにー。


この日も、緊急速報が伝えられている。

都内のアイドルグループのイベントの最中に、
5人組のアイドルが、笑いながら
デスマッチを始めて、生き残った最後の一人も
自ら命を絶ったというニュースだ。

会場に居合わせた女性ファンも
自ら命を絶っているー。

「---馬鹿なことを…」
女子高生の花川 蘭は呟いたー。

ツインテールの可愛らしい少女ー。

自宅で足を組みながら
そのニュースを睨みつけるようにして
見つめていたー。

蘭は、
オタクの男に憑依されているー。

そしてー
蘭は、数週間前、4人のオタクたちに
憑依薬を手渡した。

蘭に憑依している男は、
4人とツイッターで親交のあった男で、
憑依仲間にしてやろうと、
勇太、龍太、南海夫、武三の4人に
憑依薬を手渡したのだ。

ニュースを伝える女性アナウンサーが
突然笑いだす。

周囲の出演者が何事かと、アナウンサーの方を見る。

女性アナウンサーは狂ったように
「女なんていらない!」と叫びながら
壁に頭を打ち付けはじめる。

周囲の出演者はとっさに女性アナウンサーを止めようとしたが
彼女は「どけ!」と大声で叫び、
周囲の出演者を突き飛ばし、そのまま頭を打ちつけて
笑いながら動かなくなってしまった。

生放送の映像が途切れる。

「---馬鹿が!」
蘭は激しい形相でテレビのリモコンを投げつけた。

憑依薬の使い方は指定していない。

だがー
こんな世界的に大問題になりそうなことを
引き起こされては困る。

もしかしたら憑依薬の存在に
辿り着くかもしれない。

「--くそっ!」

蘭はツインテールの髪を
イライラした様子で掻き毟ると、
LINEを送った。

憑依薬をあげた4人のオタクたちに
連絡を入れたのだー。

既に4人とも、別の誰かの身体に
憑依しているだろうから、
LINEを見るとは限らない。

だがー
こんなバカな真似は止めなくてはいけない。

このまま女性が消され続ければ
人類滅亡だー。
いや、蘭に憑依している自分も危うい。

蘭は、慌てて4人を呼びつけるのだった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「------…二人だけか?」
蘭は腕を組みながら
吐き捨てるようにして言った。

フリフリなスカート姿の蘭を見て、
やってきた2人が笑う。

一人はー
ゴスロリ風の格好をした
女子大生。

もう一人は、
OL風の女性だったー。

中身は
龍太と南海夫ー。

自分のオタク趣味をバカにしてくる
アパートの隣人、
女子大生・由愛に憑依した龍太と、
オタクたちを結婚に導いて
悦に浸っている南海夫。

この2人がやってきたのだった。

「緊急の用事ってなに~?」
すっかり女子大生になりきった由愛が言う。

オタク趣味をバカにしていた由愛は、
そのバカにしていた龍太に乗っ取られて
今はメイドカフェでバイトをし
アニメグッズにまみれる日々を送っている。
アニメキャラのコスプレも日夜楽しんでいるようだ。

「---例の件か?」
OL風の女…南海夫が憑依している女が
腕を組みながら言う。

蘭は頷いた。

女子高生と女子大生とOL-
謎の組み合わせ。
しかも、3人とも中身は男ー。

「--お前たちじゃ、ないよな?」
蘭は女子高生の仕草も忘れて呟く」

由愛と、OL風の女は頷く。

「--と、いうことは」
蘭は、ここに来ていない2人を思い出す。

勇太と、武三ー。

「--勇太だろうな」
OL風の女・南海夫が言った。

「--」
由愛も頷く。

勇太は人一倍女を憎んでいた。
詳細は知らないが、学生時代、女子生徒から
激しいいじめを受けていたのだと言う。

その勇太が憑依薬を手に入れた結果が、これだ。

「--そいつの住所を知ってるか?」
蘭が言うと、
由愛が笑いながら言った。

「わたし、知ってるよ♪」

とー。

「--そうか。」
蘭は頷く。

憑依薬を手に入れた勇太が
今も自分の家にいるかは分からない。

だがー
この大量死は止めなくてはいけない。

蘭がフリフリスカートを触りながら立ち上がると呟いた。

「一緒に来てくれるか?」

とー。

由愛とOL風の女は頷いたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

フリフリスカートの女子高生・蘭ー、
ゴスロリファッションの女子大生・由愛ー
OL風の女・久美子ー。

3人は、勇太の家の前にやってきていたー

「も~!面倒くさいな~!」
由愛が笑いながら言う。

龍太と南海夫も、
女性の大量死が始まり、
”憑依薬を手に入れた誰かがやっている”と
すぐに感づいた。

アニメオタクの女子大生として
人生を満喫している由愛と、
オタクを結婚させることに快感を感じている
久美子にとっては、
迷惑極まりなかった。

世間でも既に
”自殺の女性たちは何かに操られている”と
報じ始めている。

せっかく憑依したのに
こんな騒ぎにされちゃ、たまったもんじゃない。


「---」
勇太の家のインターホンを鳴らす蘭。

返事はないー

だが、中から男の笑い声が聞こえるー。

その声は、紛れもなく勇太の声だった。

扉に手をかける蘭ー。
扉の鍵は、かかっていなかった。

「---」
蘭が頷く。

由愛と久美子と共に
勇太の家の中に踏み込むー

そこにはー

「ぁぁああっ♡」

全裸で首輪をはめられて
まるで犬のように四つんばいになっている
女性たちの姿があった。

身体には♀というマークが
刻まれている。

首輪をはめられた女性のひとりが、
部屋の中央に座る勇太のアソコを
まるで犬のように舐めていた。

全裸の勇太が笑う。

「よぉ…お前ら…」
勇太は、白い液体を女性に
ぶちまけると、
そのまま立ち上がった。

「俺に憑依薬をくれたあんたと…
 あとの2人は…?」

勇太は、由愛と久美子の方を見る。

由愛の中身は龍太、
久美子の中身は南海夫だが
勇太は二人が誰に憑依したかを知らない。

由愛が笑いながら言う。

「俺は龍太だよ。
 俺のオタク趣味バカにしてくるこの女を
 乗っ取って、オタク女にしてやったんだよ」

由愛の言葉に勇太は笑った。

「はは、そいつはいい」

そして、勇太は
OL風の女・久美子の方を見る。

「じゃあそっちは?
 武三か?それとも南海夫?」

勇太の言葉に久美子は答えた。

「僕だよ。南海夫さ」

久美子はそう言うと、
自分の胸を触りながら笑う。

「僕はさ、憑依薬を使って
 オタク仲間を結婚させる結婚屋を
 はじめたんだよ。

 憑依薬を使えば、思考を変えることなんて
 簡単だからさ」

久美子がニヤニヤしながらして言う。

勇太は「あぁ、そうだな」と微笑む。

周囲を見渡す勇太。
首輪をはめられた4人の女を見つめる。

「俺らをバカにした女どもを
 こうやって家畜にしてやってるんだよ」

勇太は笑いながら言う。

4人とも、完全に人間としての尊厳を
奪われている。
全裸で四つんばいになり、まるで犬や猫のように
扱われている。

異様な光景だー

「--こいつらはもう俺のペットさ。
 憑依して思考も何も変えてやったからな」

そう言うと勇太は、
4人のうちの一人の口にアソコを向けて
向けられた女は嬉しそうにそれを
舐めはじめた。

「--うへぇ…すげぇ」
久美子が言う。

「----…」
しかし、
4人に憑依薬を渡した蘭は
難しい表情をしていたー。

確かにこの勇太のやっていることもえげつない。

だがー
女性が大量に命を絶っている件と
関係している感じではないー

と、なると…

蘭の中に憑依している男は思うー

憑依薬を持っていて
ここにいないのはー
武三とかいう男だけだ。

「--チッ…あいつか」
蘭は呟いた。

蘭に憑依している男は
単純に一人の女子高生の人生を奪って
そのまま蘭として生きて行きたいだけだった。

4人に憑依薬を渡したのも
そういう”小さな利用”を目的として、だ。

実際に由愛に憑依した龍太は
自分と同じような使い方だし、

オタクの結婚をサポートしている南海夫も
多くの人を巻き込んでるが命は奪ってない。

勇太もーー
まぁ、人数的に騒ぎになるレベルではないだろう。


だがー
無差別に自殺…

これは、困る。

憑依薬が騒ぎになっては困るのだ。

「--あの勃起野郎はどこだ?」
蘭が鋭い目つきで由愛に聞く。

「え?」
由愛は戸惑った様子で言う。

「-あいつなら、今日もどこかで勃起してんだろ。」
南海夫が憑依している久美子が言う。

「---違う!あいつが、
 あいつがこの犯人だ!」

蘭はちょうど流れていたテレビのニュースを指さす。

また事件が起きたー。
修学旅行中の女子高の生徒たちが、笑いながら高速道路に飛び出して
大事故が起きているー


「---まさか、武三のやつがそんなこと」
由愛が言う。

その時だったー


「うっ…!?」

久美子がうめき声をあげた。

「どうした?」
勇太が家畜になった女を抱きながら言うと、
久美子は無言でキッチンの方に向かいー
そして、包丁を手に、自分を刺した。

「---!?!?!?」
驚く3人ー

「--な、何をしている!」
蘭が叫ぶ。

しかしー
続けて勇太が、家畜になった少女たちを
一人ひとり、”処分”していくー

「な…!」

驚いている蘭をよそに、勇太は笑いながら外に飛び出し、
外から車のクラクションの音が聞こえたー。

「--ひひひひひひひ…」

蘭の横にいる由愛が笑いだした。

「--憑依薬、ありがとうございましたぁ~」
由愛が痙攣しながら不気味に笑う。

「--お、お前は…!」
蘭が叫ぶ。

「俺~?ほら、いつも勃起している武三ですよ~
 くくく…
 俺は小さい頃からずっとずっと
 彼女いない歴=年齢をバカにされてきたんだ!
 
 だったらさぁ…
 女をみんなみんないなくしてしまえば
 誰も彼女なんてできなくなるだろ~?
 ふへへへへへ!」

狂ったように笑う由愛。

「--ふ!ふざけるな!
 人類が滅亡するぞ!」

蘭が怒鳴り声を上げる。

「知ったことか!」
由愛はそう言うと、
壁に頭を打ち付けはじめたー

もう助けることはできないー

蘭は慌てて勇太の家から飛び出す。

今、殺されるわけにはいかないー

しかしー

「あ…」
蘭の身体の自由が効かなくなるー

蘭に憑依している男は
蘭から抜け出そうとしたが
それもできなかった。

”ふふふふ…あぁ…勃起するぅ”

武三が笑う。

”やめろ…”

蘭の中にいる男は必死に抵抗を試みたー

が、
無駄だったー

身体が勝手に
横断歩道の手前まで歩いていきー

赤信号を無視して笑いながら
交差点を渡り始めたー

”ばいばい”

武三の声が聞こえたー

直後、激しい衝撃と共に
蘭も、蘭に憑依している男もー
吹き飛ばされたー


武三の暴走ー
世界は混沌と恐怖に向かうことになるー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

最終話は突然ダークに…。

使い方は人それぞれ…
憑依薬を手にする人の中には
過激な行動に走る人もいそうかなぁ、、
なんて考えながら考えたお話デス!

お読み下さりありがとうございました~!

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無名

Author:無名
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