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<憑依>蜘蛛女②~地獄~(完)

帰宅した彼氏を待っていたのは、
蜘蛛に憑依されて正気を
失ってしまった、彼女の麗菜だったー。
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「れ…麗菜…な、、何があったんだ?」

散らかったままの部屋ー。

蜘蛛の巣まみれになった部屋ー

そして、四つんばいの麗菜ー

服も、昨日の服のままー。

何かが起きている。
圭は直感的にそう感じた。

「---ひひひひ…ひひひひひひひ」
麗菜が不気味な笑い声をあげた。

「--わたしは、、蜘蛛になったの」
麗菜が微笑む。

憑依してから一晩で、人間としての
発音などにだいぶ慣れてきていたー

「---く、、蜘蛛に…?」
圭は唖然とした表情を浮かべる。

麗菜が、何を言っているのか
分からないー。

「--人間の身体って、
 わたしたちが育つには最適な環境なの…ぐふふふふふ」

麗菜はそう言うと、
突然、激しく咳き込みだした。

「---れ、麗菜!?」
慌てて駆け寄る圭。

しかし、麗菜は圭を振り払った。

「触るな!」

突き飛ばされる圭。

乱れた服装、
乱れた髪型ー

目の前にいる麗菜が麗菜じゃ
ないようにすら見える。

咳き込んだ麗菜は、
何かを吐きだしたー。

麗菜の口から出てきたのはー
”謎の蜘蛛”だったー。

プチトマトぐらいのサイズの蜘蛛を
一匹、2匹と吐きだしていく麗菜。

「えへ…えへへへへへ…♡」
麗菜は顔を真っ赤にしながら
興奮した様子で言う。

「わたしの…子供たち…♡」
麗菜は心底嬉しそうにそう呟いた。

「な…な、、何を言って…」
圭は唖然としている。
何が起きているのか
まったく分からない。

麗菜のドッキリか?

いやー
今、口から蜘蛛をー

「--!!」
そんな風に考えているうちに、
麗菜が四つんばいのまま、
壁を登り始めた。

やがて、天井に張り付くと、
スカートがめくれ、綺麗な黒髪が
垂れさがるのを気にもせずに、微笑んだー

よく見ると、スカートの中に穿いていたはずの
下着が見当たらないー

「--れ…れ…麗菜…!?」
人間が天井に四つんばいで張り付くことなど
できるはずがない。

麗菜の身に、何が起きている?

圭は戸惑いながらも叫んだ。

「--な、何があったんだ!?」
圭はなおも叫ぶ。

何かが起きているー。
麗菜を助けなくてはならないー

その一心で。

ブチュ…という嫌な音がしたー

そして、何かが落ちてくる。

「---…!」
圭は、思わず目を逸らす。

天井にいる麗菜が、
肛門から何かを出しているー

汚物とーー
それに混じって、プチトマトサイズぐらいの蜘蛛をー

「---あぁぁ…子供が、、生まれるぅ♡」

嬉しそうに叫ぶ麗菜。

完全に興奮しきっている。

「--れ…麗菜!」

麗菜はおかまいなしに口から白い糸を吐きだす。
天井の蜘蛛の巣を補強しているようだ。

「--麗菜!」
叫ぶことしかできないー

圭の叫び声をうるさいと感じたのか
麗菜はようやく圭の方をしっかりと見据えた。

「わたしは蜘蛛ー」

麗菜が、産んだばかりの蜘蛛を指さしながら言う。

「---わたしたちはね、
 人間の身体を使って、繁殖、するの」

言葉がところどころ片言だー
しかも、表情がおかしいー。

「--人間の身体に入り込んで、
 人間を使って繁殖するー
 特に女の身体は繁殖に適しているー」

麗菜はクスクスと笑っている。

「--蜘蛛…」
圭は開いた口が塞がらない。

何を言っているのか、
もはや目の前で起こっていることに
ついていけなくなっていたー。

麗菜から生まれたプチトマトぐらいの
サイズの”憑依蜘蛛”が圭にとびかかる。

圭はとっさに憑依蜘蛛を避けて
それを潰した。

「----あ~」
麗菜ががっかりした様子で言う。

”憑依蜘蛛”は潰されたらそこで終わりだ。
”殺虫剤をかけられて、死ぬ前に人間の体内に入り込む”ということが
人間を支配する条件だ。

その厳しい条件ゆえに、
人間への憑依が成功する個体はわずかー。
だが、蜘蛛に殺虫剤をかける人間は
少なからず存在するー
チャンスは、ある。

だからこそー
人間に憑依成功した個体は、
大量の子供を産む―。

「ーーいひひひひひひ…
 け、い…圭って言うんだ~

 わ、、わ、、わたし、、の彼氏???

 か、れ、し?」

記憶を読み取りながら麗菜が笑う。

「--ふ、ふざけるな!麗菜を返せ!」
圭は叫ぶ。

ようやく、目の前にいる麗菜が蜘蛛に
支配されていることを悟るー。

そんなことあるはずがない、と
思いながらも目の前の麗菜の姿を
見たら、信じるしかなかった。

「---れいな??
 うふふ…わたしはもう、蜘蛛よ」

麗菜はそう叫ぶと、
さらに激しく咳き込み始めた。

少し血も混じっている。

急激な身体の変化に
麗菜の身体がついていけていない。

それでもお構いなしに
体内で育てた蜘蛛を吐きだす麗菜。

蜘蛛が圭の方に向かうー。

だがー
圭に直接飛び込んでも、
憑依できないー
”体内で死ぬ”ことが絶対条件だ。
その前に消化されてしまっては話にならない。

「---くそっ!麗菜!目を覚ませ!麗菜!」
圭は叫ぶー

麗菜は自分の口から吐きだした蜘蛛を
自分の身体に乗せて
嬉しそうにしていたー。


「---な、なにこれ?」
背後から声がしたー。

「--!!」
圭は嫌な予感を覚えて振り返る。

そこにはー車で
待機させていたはずの妹・
達子の姿があった。

「来るな!!!」
圭は大声で怒鳴った。

「え?」

達子が不思議そうな顔をする。

「しゃああああああ!」
麗菜が嬉しそうに天井から飛び降りて四つんばいの
状態で達子の方に向かう。

そして、泣くフリをしながら
達子の方に向かって行くー

「---た、助けて!蜘蛛が!」
麗菜はそう叫んだ。

「えっ!?」
達子は混乱している。

麗菜が四つんばいのまま殺虫剤を達子に手渡す。

殺虫剤を受け取る達子。

麗菜の背後から
プチトマトサイズの蜘蛛が迫る。

「きゃああああああ!」
虫が苦手な達子は悲鳴を上げて
わけもわからないまま
殺虫剤を蜘蛛の方に向けた。

「--や、やめろ!」
圭は叫ぶ。

しかしー
達子は”憑依蜘蛛”に殺虫剤を
吹きかけてしまった。

「あは、、あははは、あはははははははは!」
それを見てゲラゲラ笑う麗菜。

殺虫剤を吹きかけられた憑依蜘蛛が
嬉しそうに達子にとびかかる。

「--ひっ!?」
殺虫剤を落す達子。

しかしー
達子は口を閉じていた。

鼻から侵入しようとする憑依蜘蛛を振り払う。

「--達子! 
 その蜘蛛はヤバい!
 身体の中にいれるな!」

圭が叫ぶ。

「--ひっ!?」
達子は慌てて耳に近づいていた憑依蜘蛛を
振り払う。

その様子を見ていた麗菜が、
四つんばいをやめて、
達子に抱き着いた。

「ねぇ、、、はぁ…はぁ…♡
 いっしょに、蜘蛛になりましょ??」

嫌がる達子を無理やり押さえつける麗菜。

麗菜は達子が抵抗できないように
抱きしめて、そのままキスをしたー

彼女と、妹のキスー。

圭はそんな場面見たくねぇ!と思いながら
二人を引き離そうとする。

しかし、麗菜に抱き着かれて
抵抗できない達子の耳からー
殺虫剤をかけられた
憑依蜘蛛が侵入してしまったー

「--ふふふふ」
笑う麗菜。

やがて、達子は苦しみだした。
床の上で転がりまわる達子。

「--うふふふふふ…
 いっしょに子供をいっぱい生みましょ!」

麗菜が達子を投げ飛ばすと、
四つんばいに戻って、ゲラゲラ笑いだした。

「達子!くそっ・・・!
 お、おい!麗菜!目を覚ませ!」

圭は二人に向かって叫ぶ。

しかしー
麗菜は完全に乗っ取られていて
正気を取り戻す気配はないー

やがて、達子も四つんばいになって
動き始めたー

「---く、くそっ!麗菜!達子!」

悲痛な叫びをあげる圭ー。

麗菜も達子もニヤニヤしながら
口から”憑依蜘蛛”を吐きだしているー

麗菜も達子も目の色が
変わっているー。

四つんばいで歩きながら
”子供”たちを吐きだしているー

二人とも顔色が悪い―
無理やり蜘蛛に乗っ取られて
身体がその変化に追い付いていない。

「やめろ…!頼む…!
 目を覚ましてくれ!」

圭は必死に呼びかけた。

けれどー
無駄だった。

「うふふ…わたしは蜘蛛…!
 こんな女はもう、わたしのもの」

麗菜がクスクスと笑うー
乱れきった格好でも、気にする様子はまるでない。

「--あぁ♡」
妹の達子が口から憑依蜘蛛を吐きだす。

恐ろしい速度で繁殖しているー

”憑依蜘蛛”なんて
聞いたことがない。

圭は”このままでは人類が乗っ取られてしまう
のではないか”などとスケールの大きなことを
考えてしまうー

「---くそっ!」
圭は”このままここにいたら自分もやられる”と悟るー。
ここで麗菜と達子を説得しても、
蜘蛛に完全に乗っ取られている2人が
目を覚ますとは思えないー

ここはー

「--」
圭はスマホを取り出した。

そして、警察に電話を入れる。

”とにかく、助けてもらわないといけない”

麗菜と達子が天井に張り付きながら
不思議そうに圭の方を見ている。

圭は、家の玄関に向かいながら
警察との通話を始める

「--た、助けて下さい!
 俺の彼女と妹が…!」

一度ここから脱出して
警察と共に再度ー

そう思っていた圭は、異変に気付いた。

「--!?」
身体が、動かないー

「---ひひひひひひひひひひひ」
背後から麗菜の笑い声が聞こえた。

「--わたしの巣に、ひっかかっちゃった♡」

笑う麗菜。

「---な…」
圭はスマホをその場に落とす。

スマホからは応対した警察官の
声が聞こえるー。

圭はー
憑依蜘蛛の巣に
引っかかってしまった。

普通の蜘蛛の巣よりはるかに強い糸-。
圭は身動き一つとることもできなくなって
もがいたー

「ねぇねぇ…」
麗菜が近づいてくる。

「や…やめろ…!」
圭はもがくー。
だが、身体は動かない。

「この身体、なんか、興奮してるの…
 あなたのこと、好きみたい…」
麗菜が甘い声を出しながら言う。

「---や、、やめろ!やめろ!助けてくれ!」
圭は必死にもがいた。

けれどー
無駄だった。

麗菜が口から憑依蜘蛛を吐きだす。

そして、達子が殺虫剤を拾うと
生まれたばかりの憑依蜘蛛に殺虫剤をかけた。

憑依蜘蛛が苦しみながら歩き回る。

そんな蜘蛛を麗菜は優しくつかむと、
圭の方を見て微笑んだ。

「--わたしといっしょに、蜘蛛になろ?」

優しく微笑む麗菜。

「--や、やめろ!助けて!助けて!」
圭は、自分が助かりたい一心で
必死に叫び声をあげたー

けれど、
もう遅かった。
麗菜に口を無理やりあけられてー
殺虫剤で弱った憑依蜘蛛を口の
中に放り込まれてしまったー

激しく咳き込む圭。

やがて、意識が薄れて行くー。

殺虫剤で弱っていた憑依蜘蛛が
圭の体内で死に、霊となり、
圭に憑依したー

しばらいくすると圭は、
ニヤニヤしながら、四つんばいになって歩き出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー

圭の家だった場所ー、
今は”蜘蛛の巣”に成り果てた場所に、
特殊部隊が駆け付けていたー。

”憑依蜘蛛”を秘密裏に処理するための部隊ー


こんな危険な蜘蛛を、表ざたに
するわけにはいかないー

乗っ取られた人間ごと、抹消するー

「---」
特殊部隊の隊員3人が、
圭の家の中に飛び込んだー。

飛び込んできた特殊部隊たちを見て、
中にいた麗菜はにっこりとほほ笑んだー

お腹がパンパンに膨れ上がっている麗菜。

麗菜は、苦しそうにしながら
笑みを浮かべて呟くー

「--子供が、、生まれる…♡」

とー。

次の瞬間、麗菜のお腹が破裂して、
中から数百匹の憑依蜘蛛が飛び出したー

発砲する特殊部隊ー

その様子を圭と達子は
嬉しそうに見つめるのだったー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

蜘蛛と憑依のお話でした!

お話の内容とはまったく関係ないのですが、
このお話を書いている途中に
部屋の中で蜘蛛を見つけました(笑)

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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