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<憑依>憑依の神

数万年ぶりに目覚めた”憑依の神”

数万年前、
”憑依”によってひとつの文明が
滅んでいることを、
人類は、知らない。

※リクエスト作品デス!
---------------------

”人間”を作り出した神のひとりー。

彼にとっては、
人間に憑依することは簡単なことだった。

元々は自分が作り出したものなのだからー。

身体を乗っ取り
心を操ることは、たやすいー。

数万年前ー
当時栄えていた文明は
”驕り”高ぶっていた。
傲慢で、争いが耐えず、憎しみあっていたー。

そんな状況を見かねた神は、
当時の人間たちに憑依し、
世界を、全てー
”崩壊”させたー。
記録に残らないほどに、
滅茶苦茶にしたー。

故にー
数万年前にも人類の祖先が
一度栄えていたことを、
人類は知らないー。

いやー
今よりもはるかに高度な文明が
そこにはあったー。

だが、
それらは全て、消えてしまった。
神が当時の人間たちに憑依して
”記録にすら残らないほどに”
破壊しつくしたのだったー。

そしてー
今ー

文明を滅ぼした神が、
力を使い果たし、眠りについていた状況から
”目覚めたー”

1万年ぶりの、目覚めだ。

神は失望したー。
人間は、”あの時”と同じような道を
歩んでいる。
次第に傲慢になり、
争いが耐えずー。

そうー
あの時と同じだ。

放っておけば、人類の文明は
さらに発展するだろうー
そして”数万年前滅んだ文明”と
同じレベルにまでたどり着くー

さらに放置しておけば
人類は更なる飛躍を遂げるはずだ。

しかしー

”確かめる必要があるな”

神は、早速行動を開始した。

ーーーーーーーーーーーーーー

とある高校ー

ごく普通の男子高校生、一郎(いちろう)は
今日もあくびをしながら
授業の準備をしていた。

ガラッ

「--?」
乱暴に開く教室の扉ー

そこにはー

一郎の小さい頃からの幼馴染・彩楓(さやか)の
姿があったー

ざわつく教室ー

いつも可愛らしく清潔感のある彩楓が、
ボサボサの髪のまま
教室に入ってきたのだ。
制服も乱れていて、
目つきはうつろー。
いつも、程よい感じのメイクもしているが
今日はそれもしていないのか
”明らかに何かあった”感じで
彩楓が教室に入ってきたのだった。

「え…」
驚く一郎。

教室にいる他の生徒たちも驚くー。

彩楓はキョロキョロと教室を
ゆっくりと見つめると呟いた。

「---人間は、愚かだ」
とー。

低い声で。

「ど、どうしたの?」
「な、何かに呪われてる…?」

周囲の生徒たちが
彩楓に声をかけるー。

しかし、彩楓の反応は薄く、
虚ろな目のまま、座席へと
着席したー

彩楓はー
”神”に乗っ取られていたー
かつて、文明を滅ぼした神が
再び栄えた人間たちを
その目で見るために、
彩楓を乗っ取ったのだ。

制服に着替えて
あとは身だしなみ…という段階で
憑依されてしまった彩楓は
ボサボサの髪のまま
学校にやってきてしまっていたー。

教室の端の方で、
不良生徒が気弱な男子をいじめているー
陰険な女子が、友達の
筆箱を隠しているー

そしてー
先生がやってきても
教室は静かにならないー

そんな様子を見ていた彩楓は
ボソッと呟いた。

「--また、”滅ぼす”しかないか」

とー。

隣の座席の一郎は
彩楓の尋常じゃない様子に

大丈夫か…?と呟いたが
彩楓は反応してくれなかったー。

ーーーーーーーーーーーー

昼休み。

彩楓がふらふらとどこかに
歩いていく。

まるで、何かに操られているかのように。

先生も彩楓のことを心配する
様子を見せていたが、
何かを聞いても、何か呟くばかりで
彩楓はまともに返事をしようともしなかった。

「彩楓…」
一郎は心配する素振りを見せながらも、
そのまま彩楓のあとをつけて行く。

彩楓は、立ち入り禁止になっている屋上の方に向かっている。

立ち入り禁止の看板を押し倒し、
そのまま屋上に侵入する彩楓。

一応は”飛び降りでもするつもりか?”と
心配になって彩楓の後を追って、
屋上へと向かうのだったー。

しかし…

「-----!!!」
一郎は目を疑った。

屋上に謎の紫色の光のようなものが
湧き出ている。

その中心には、彩楓がいる。

彩楓の目は赤く光り、
髪が逆立ち、
皮膚に謎の文様のようなものが
浮かんでいる。

「さ…彩楓!?」
思わず一応は叫んだ。

彩楓に何が起こっているというのか。
まったく、状況を理解できない。

呼ばれた彩楓が一郎の方を見る。

だがー
その目はうつろだー

「人間…」
彩楓がボソッと呟いた。

「人間は、愚かだー
 数万年前と同じ過ちを繰り返そうとしているー」

「---!?!?!?」
一応は思わず驚いてしまう。

「---お、、、お、、お前は誰だ!?」
一郎の口からは無意識のうちに
そういう言葉が出たー。

今、目の前にいる人間が
いつも穏やかな彩楓とは思えなかった。

「我はーーー”神”」
彩楓がそう言って両手を広げると、
彩楓のスカートの中から、
何かが飛び出したー

スカートの中から出てきたのはー
異形の怪物ー。
彩楓のスカートから
ランプの精霊のような状態で
飛び出している異形の怪物は笑った。

「ーーー人間は、愚かだ」
彩楓と、”神”の声が同時にする。

「--お、、お前は何だ!?
 さ、彩楓をどうした?」

彩楓の方を見るー

彩楓は、操り人形のような状態で、
うつろな目をして、
”神”と同じ言葉を口にしているー

「人間はかつてと同じ過ちを繰り返している…
 人間は滅ぼさなくてはならない…」
彩楓と神が同時に同じ言葉を口にする

「ど、、、どういう…ことだ…?」
一郎は唖然とする。

「我は、神ー 
 お前たち人間も、元は
 我によって生み出されたものー

 ゆえに、乗っ取ることは、たやすいー」

彩楓が不気味な笑みを浮かべて
ケラケラと笑っている。
神と名乗る異形の存在が、
不気味に笑うー

「---…さ、、、彩楓…
 し、、しっかりしろ!」

目を赤く光らせて
謎の文様が浮き上がっている
彩楓の身を案じる一郎。

彩楓は、神と同じ行動を繰り返しているー
完全に、乗っ取られているー

そんな一郎を見ながら、神は呟いた。

「我が恐ろしくないのかー?」
とー。

彩楓も同じ言葉を口にしているー

「ーーーお、、、」
一郎は、返事に困る。

”恐ろしい”と素直に言うべきかどうかー
迷ったー。

一郎の頭の中では選択肢が浮かび上がる

”素直に恐ろしいと言う”
”彩楓を助けたいと叫ぶ”
”人間は愚かじゃないと叫ぶ”

あらゆる選択肢が浮かぶー

ココで何を言うかで
運命が変わるかもしれないー

一郎は、そう思いながら叫んだ。

「--さ、彩楓を助けたいんだ!」

とー。

素直に怖がっても良かったが
怖がったところでどうせ殺されるかもしれないし、
なら、かっこつけたい気分になったのだ。

「ほぅ…」
彩楓と神が同時にニヤリと笑う。

相変わらず、彩楓のスカートから
ランプの精霊状態で
神が飛び出している状態だ。

「---なぜだ?
 我が、お前を喰らうかもしれぬのだぞ?」
彩楓と神が呟く。

「----」
一郎の中で再び”選択肢”が頭に浮かぶー

”好きだから―”と大胆に告白してみせるか
”やっぱり怖いです”と叫ぶかー
”食えるものなら食ってみろ”と叫ぶかー。

一郎は、頭をフル回転させてー
そして、答えた。

「彩楓が、好きだから―」

と…。

彩楓は大事な幼馴染でもありー
隠してはいたが、一郎の”初恋”の相手でもあるー。

「すき…?」
訳が分からない、という様子で神が首をかしげる。
神と同じポーズで、彩楓も首をかしげているー。

彩楓の口からは涎が流れてー
スカートの中からは何か液体が流れているー

「---彩楓を返せ!」
一郎は叫んだ。

「--俺は彩楓が好きなんだ!
 好きな人がこんな、目の前で
 こんな風にされていたらー…
 それを放って逃げることは俺にはできないー!」

一郎が叫んだー

正直、怖い

”逃げる”という選択肢も当然頭に浮かぶー

だが、それでも逃げなかったー
ここで逃げたら
彩楓が帰ってこない気がするー。

赤く目を光らせて
髪を逆立たせて
謎の文様が浮かびー
さらにはトイレにも行かせてもらえず
失禁させられてしまってー
それでもなお、操り人形に
されている彩楓を見て
一郎は怒りに震えていたー

「----死にたいのか?」
彩楓と神が、呟いた。

「----……
 死にたくない!」

一郎は叫ぶ。

「でも、彩楓も助けたいんだ!」

一郎のそんな言葉を聞いて
”神”は呆れたー

「駄々っ子だな…」

神と彩楓が呟くー

神には”駄々をこねる子供”にしか見えなかったー

だがー
”他人のために自分の命を賭ける”

そんな光景を見た神は呟いた。

「訂正だー。
 人間は、愚かだー。
 そして、”バカだ”」

そう呟くと、
一郎の方を睨んだ。

神が、彩楓の身体の中に再び
入って行くと、
彩楓が一郎の方を見て呟く。

「あまりのバカさに、
 滅ぼす気も失せた」

「へ…?」
一応が唖然とする。

彩楓の目の赤い輝きが
無くなって行くー。
文様が消えて行くー
逆立っていた髪が、元に戻って行くー。

「さ…彩楓…?」
一郎は、少しほっとするー

よくありがちな展開だが、
神が一郎の思いを受け取って
人類を滅ぼすことを考えなおしてくれたのだとー、
一郎はそう思ったー

”咄嗟の選択”は、
間違いではなかったー

一郎は、心の中でそう思い、安堵するのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

「おはよ~」
彩楓が一郎に笑顔で手を振る。

「おはよう」
一郎が苦笑いしながら彩楓に
手を振った。

まさかー
まさかこんなことになるなんてー

一郎は苦笑いするしかなかったー

「どうだ?じょしこうせい、に見えるか?」
となりにいる彩楓が言うー。

「え…あぁ…うん
 もうちょっと歩き方を他の子に
 近づけた方がいいかな?」

一郎が言うと、
彩楓は「こうか?ふむ…」と言いながら
ぎこちない歩き方をするー

”もう少し見守っててやるー”

それが、神の出した答えだったー。
彩楓の身体を解放するとは一言も言ってないー

いや、むしろー
神も身体からどうやって抜ければいいのか
分からないのだとかー。

前に文明を滅ぼした際には、
最後には、乗っ取っていた巫女の身体も
滅ぼしてしまったのだと言うー

彩楓を生かしたまま身体から
抜け出す方法が分からないー。

一郎はそのことを知り、
愕然としながらも
彩楓を助けるため、
人類を滅ぼされてしまわない為
神に憑依された彩楓を
受け入れることにしていたー

”俺…屋上での受け答えの選択、
 何か間違ったかなぁ…”

一郎は、とほほ、と思いながら
ぎこちない
歩き方をする彩楓に再び
苦言を呈するのだったー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

”選択肢分岐”のリクエストだったのですが
ブログで選択肢はちょっと無理があったので(汗)
作中の登場人物が頭の中で選択肢を浮かべると言う
強引な内容で、作ってみましたー汗

リクエストの原文は

”数万年ぶりに目覚めた憑依神。
以前とは世界の変わりように驚きつつも早速、行動を開始する。
選択肢分岐は難しいかもだけど、
世界を混沌にするも救うもあなた次第!的なのは面白いかなー”

というものでした!

サイトの複数ページを使えば、
選択肢も出来たかもですが、
どうしても(分岐後のお話が)トップページにも出てしまうので、
諦めました(汗)

お読み下さりありがとうございましたー!

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Re: No title

> いえ、むしろこのような感じに仕上げてくださってありがとです。
> このように人類はもちろん憑依すら神の掌、的な圧倒的なのも好みだったりします。
> 彩楓の失禁は可哀相だったけど、憑依されてる感じも凄まじくて良かったです。あえて誘惑してさらに一郎を試しても良かったかも(これからヤリそうだが
>
> 一方で再び火が自分曜日に
> 実は火が一番時間が空いてて、昼食タイミングで更新されて読めたり。

コメントありがとうございます~!
楽しんで頂けて何よりデス!

火曜日はちょうどベストタイミングなのですネ~☆

確かに…これからやりそうですネ…!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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