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<入れ替わり>わたしの結婚②~信じて~

入れ替わってしまったふたりー

唯香の身体になった麻子は、唯香として
唯香の幸せを堪能していく。

一方の麻子になってしまった唯香は
不安を感じずにはいられなかった。
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唯香(麻子)が彼氏の浩二と
休憩中に楽しそうにしているー

麻子(唯香)は気が気ではなかったー。

ふたりが入れ替わってから1週間ー。
未だに、唯香と麻子は元に戻ることが
出来ていないー。

しかもー
唯香になった麻子は
まるで”見せびらかすように”して、
麻子になった唯香に
彼氏の浩二とのいちゃいちゃを見せつけているー

服装や仕草も、
どことなく色気を曝け出すような
そんな格好になったー

”本当に元に戻る気はあるのかー”
麻子(唯香)は不安ばかりを募らせて行くー。

夜ー。
仕事が終わって片づけを終える唯香(麻子)。
お手洗いで化粧直しをしながら
ゴキゲンそうに微笑むー。

その時だったー。

お手洗いに麻子(唯香)が入ってくる。

麻子(唯香)は我慢できなかったー。
これ以上、このままでいるわけにはいかないー
これ以上、浩二にー…
浩二に近づけるわけにはいかないー。

「---…先輩…」
麻子(唯香)が呟く。

唯香(麻子)は微笑む。

「だいじょうぶよ。
 元に戻る方法、
 きっと見つけて見せるから」

それだけ言って、お手洗いから
立ち去ろうとする唯香(麻子)-

そんな彼女を、麻子(唯香)は
呼びとめたー

「---待ってください…
 先輩、本当に元に戻る気はあるんですか?」

言葉を振り絞るようにして言う麻子(唯香)-
このまま、自分の幸せが
先輩に奪われてしまうんじゃないかと、
不安で仕方がなかった。

元々、麻子は唯香のことをよくは思っていない。
それは良く分かっているー
まるで”唯香の身体になったこと”を楽しんでいるかのような
振る舞いを見せる麻子に、
不安を隠せずにいたー。

「---あら?もしかしてあなた、
 先輩であるわたしを疑うのかしら?」
唯香(麻子)は不快そうな表情を浮かべる。

「い…いえ、そんなわけじゃ…
 で、でも…」
麻子(唯香)は気まずそうな表情を
浮かべるー

「--でも…元に戻る方法も
 分からないままですし、
 そろそろ周りのみんなにお話したほうがいいと思うんです!」

そう叫ぶ麻子(唯香)-

その言葉に唯香(麻子)は笑った。

「--そんなことしても無駄よ。
 入れ替わった何て信じてもらえないし、
 みんなを困らせることになるだけ。
 あなたの大切な浩二くんだってそう。

 わたしがちゃんと彼女として
 振る舞ってあげてるんだから
 安心なさいな」

唯香(麻子)はニヤニヤしながら言うー。

「---で、、でも!私は…!」

ドン!

突然の音に麻子(唯香)はビクッとしてしまう。

「---私はね…
 唯香ちゃんのためを思って
 唯香ちゃんのふりをしているのー」

唯香(麻子)が壁ドンをして、
麻子(唯香)を睨みつける。

「先輩の気遣いがあなたには分からないのかしら?」
バカにしたように笑う唯香(麻子)

「---わ、、わたしは…」
麻子(唯香)はどう答えていいか分からなくなってしまって
震えてしまうー。

「--なんなら、あなたの姿で
 夜遊びしてあげたっていいのよ?
 この姿なら、男には困らないでしょ?ふふっ♡」
唯香(麻子)がイヤらしい笑みを浮かべる。

「や…やめてください!」
麻子(唯香)が叫ぶ。

「--だったら、
 わたしを信じなさい」
唯香(麻子)が麻子(唯香)を
鋭い目つきで睨みつけるー

唯香が普段絶対にしないような表情だー。

「---」
壁ドンをやめて唯香(麻子)が
立ち去ろうとするー

どうしてー
どうして、麻子の家に
唯香の彼氏・浩二の写真がたくさんあったのかー。

それも気にかかっていた唯香は
思わず呟いた。

「先輩……
 わたしの身体…
 返してくれますよね?」

不安そうに呟く麻子(唯香)

唯香(麻子)は、
お手洗いの扉を開きながら
微笑んだ。

「もちろんー。
 わたしだって、元の身体に戻りたいのよ?」

わざとらしい仕草を加えながらそう言うと、
唯香(麻子)は微笑むー。

”返してもらえないー”

麻子(唯香)はそう思ったー

わたしは、ずっと、このままー?

悲しそうな表情を浮かべている麻子(唯香)を見て
唯香(麻子)は
意地悪そうな笑みを浮かべて、
近づいてきたー

そして、囁くー

”わたしと浩二くんの結婚式ー
 日程決まったからー”

ーーーー!?

麻子(唯香)は思わず、
唯香(麻子)を睨んだー

「--け、結婚式!?」

「--そうよ。うふふふふ…♡」
唯香(麻子)は顔を赤らめている。

「ど、どうして…!」
麻子(唯香)が叫ぶー

「どうしてって?浩二くんから言われたから
 断るわけにはいかないじゃない?
 
 大丈夫よ、それまでに元に戻ればいいんだし、
 唯香ちゃんのためを思ってのことだからー」

それだけ言うと、
唯香(麻子)は勝ち誇った表情を
浮かべてー
トイレから立ち去ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

麻子(唯香)は
”このままじゃいけない”と
彼氏の浩二を
唯香(麻子)に内緒で
呼び出していたー

「---先輩。話って何ですか?」
浩二が笑いながらやってくる。

「-----…浩二…」
麻子(唯香)は、
なんとか浩二に
”自分が唯香である”と信じてもらおうとするー

「--浩二…信じてもらえないかもしれないけど、
 落ち着いて聞いて…

 わたしね…
 麻子先輩と入れ替わっちゃったの…
 わ、、わたし、麻子先輩に見えると思うケド
 中身は唯香で、
 わたしの姿をしているのが、
 麻子先輩で…」

少しパニックになりながら
麻子(唯香)が呟くと
浩二が”ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいよ”と
困り果てた様子で呟く。

「--せ、先輩?
 何を言ってるのか、全然分からないんですけど、
 つまり、どういうことです?」

浩二は、冷静を装いながらそう返事をしたー

「…わ、、わたしが唯香なの!」
叫ぶ麻子(唯香)。

信じてもらえるだろうかー。

2人だけしか知らないはずの思い出を告げればー。
信じてもらえるかもしれない。

突然笑う浩二。

「先輩~冗談きついですよ~
 急にどうしたんです?」

自動販売機からお茶を購入して、それを
飲みだす浩二。

「--ーーお願い…浩二…信じて」
麻子(唯香)はなおも食い下がる。

そしてー
”二人だけしか知らないはずの思い出”
”唯香の個人情報”
色々な事を口にした。

浩二の表情から笑みが消えるー

「---先輩…
 俺たちのこと…どうやって調べたんです?」

浩二の表情は
”警戒”の色に染まっていたー。

「--ち、違う…信じて!」
麻子(唯香)は叫ぶー

自分たちしか知らないことを口にすれば
信じてもらえるー
そんな風に思っていたー

けれどー
甘かった。

たしかにー
”調べられている”
”付き纏われている”と
警戒するのがふつうかもしれない。

でもー
唯香は頭の回転の良い女性だったー。
すぐに、次の手を思いつくー

「--わたしに、今のこと、聞いてみて」
麻子(唯香)が言うー

「--わたしの姿をしているのは、
 麻子先輩だからー…
 2人の思い出とか、わたしのことは
 答えられないはずだからー」

悲しそうな目で麻子(唯香)は
浩二を見つめたー

「---唯香…?」
浩二は、そんな麻子(唯香)の目を見て
”入れ替わるなんてあるはずがない”と
思いながらも、なんとなく思うところがあって、
ひとまず、麻子(唯香)の言葉を信じることにしたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝ー

朝早く出社した浩二は、
唯香(麻子)を呼び出した。

「唯香、ちょっといいか?」

とー。

人目につかない場所に
唯香(麻子)をつれてきた
浩二は呟く。

「--唯香、だよな…?」

とー

「何言ってるの~?
 どこからどう見ても、
 わたしは唯香でしょ?」

可愛らしい仕草をする唯香(麻子)-

「---…俺たちのさ…
 ”思い出の場所”
 どこだか、覚えてるかー?」

浩二は、優しく微笑みながら呟いたー

もしも、目の前の唯香が
答えることができたのなら
昨日のことは忘れよう―。
だがーもしも、もしも
目の前の唯香が答えることが
できなかったらー?

「----ふふ♡
 決まってるじゃない。
 言うまでもないでしょ?」
ウインクしながら微笑む唯香(麻子)

ーーー!!

浩二は、表情を歪めるー
”答えようとしないー”

どうしてー?
たまたまー?
それともー?
本当に入れ替わっているー?

「---本当に、覚えてるのか?」
浩二が、”冗談で言ってるんじゃないんだぞ?”という
雰囲気を出しながら、もう一度訪ねた。

唯香(麻子)は笑う。

「どうしちゃったのよ急に…
 忘れるわけないでしょ?
 浩二こそ、ちゃんと覚えてるの?」

唯香(麻子)は、少し意地悪そうな表情を
浮かべながら言うー。

「--……もちろん。写真にも撮ってあるよ」
浩二はそう言いながら
スマホで、遊園地の写真を見せたー。

唯香(麻子)は笑みを浮かべるー。

”そうー
 こうして、相手から上手く情報を引き出せば
 唯香になりきることは可能だー。
 周囲をあざむくなんて、たやすいこと”

「--ふふふ、楽しかったよね~!
 浩二と一緒に行った日のことは
 わたしも絶対に忘れないよ♡」

甘い声を出しながら唯香(麻子)は微笑んだー

「---」
浩二が、スマホを机に置いて
深くため息をついた。

その表情の変化を見て、
唯香(麻子)の表情からも笑みが消える。

そしてー
浩二は続けた。

「お前は誰だ…?」

とー。

浩二は、唯香(麻子)の方を見ると、
もう一度呟く。

「……唯香の身体を奪って、
 唯香のふりをして…
 それで満足ですか?
 先輩…」

浩二の言葉に
唯香(麻子)の表情は、強張ったー。

「くくく…」
唯香(麻子)が笑いだす。

「くくく…はははは、あはははははははは!
 …そう、、そうよ!わたしは麻子よ!
 ふふふふ…
 わたし、あなたのことが好きで好きで
 たまらなかったの!

 でもね、この小娘ちゃんが、
 あんたのこと奪うから
 こうして身体ごと幸せを奪ってやったの!
 ふふふふ…
 凄いでしょ?」

唯香の身体を誇るようにして
見せつける唯香(麻子)。

「--ふ、、ふざけないで下さい!
 先輩!身体を今すぐ唯香に返してください!」

浩二が叫ぶー

しかしー

「---今は、わたしが唯香…
 わたしと一緒になれば、なんでもしてあげる…
 あなたの望むこと、なんでも…」
唯香(麻子)は甘い声を出しながら
浩二に身体を密着させる。

「う…や、、やめてください…」
浩二は顔を赤くしながら呟く。

「-この子じゃ、、あなたを満足
 させられないでしょ?
 それに…わたしなら
 あなたをたっぷり気持ちよくさせてあげられる」

浩二の身体をイヤらしい手つきで触る唯香(麻子)。

中身が麻子だと分かっていても、
ドキドキしてしまうー

「や、、やめろ…!」
浩二が言う。

唯香(麻子)は微笑む。

”元に戻る方法は、わからないー”

とー。

そして、さらに続けたー

”もしも、あなたがこのことを
 騒ぎにするならー
 わたしは、唯香として、自殺するわー

 あなたに振り向いてもらえないなら
 生きてる意味ないものー”

唯香(麻子)はー
”気付いていないふりをしろ”と
冷たい声で言い放ったー

少しでも素振りを見せればー
唯香として、自殺してやるーと。

さらにごにょごにょと小声で呟くと、
にっこりと唯香(麻子)は微笑んだ

「--じゃあ、よろしくね、浩二」
微笑みながら立ち去って行く唯香(麻子)

一人残された浩二は「くそっ!」としか
呟くことができなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日の夕方ー

「---浩二…」
麻子(唯香)が浩二を呼び出していたー

だがー
浩二は…

「---先輩…
 入れ替わりなんて”嘘”…
 俺は、聞かなかったことにしますから…」

浩二が悔しそうに歯を食いしばる。

麻子になってしまった唯香が
泣きそうになりながら浩二を見る。

”唯香ー
 お前のためなんだ…

 俺が、必ず元に戻る方法を探すからー

 だからー
 それまではー”

今、行動を起こせば
麻子が本当に唯香の身体のまま
自殺するかもしれないー
そうしたら、唯香は永遠に麻子の身体で
生きていくことになるー

それにー
”唯香ちゃんの身体でなんだって…できるのよ?
 男と遊びまくったり…
 犯罪したり…ね?”

耳打ちされたその言葉が忘れられないー

唯香を守るためー
浩二は、屈辱に耐えながら
麻子(唯香)に言い放つ。

「--二度と…
 二度と、唯香と入れ替わったなんて
 嘘をつかないでください」

浩二はそれだけ言うと、
麻子(唯香)と目も合せずにそのまま立ち去ったー。

涙を流す麻子(唯香)

「浩二…」

信じてくれないのー?

唯香になった麻子に
脅されたことを知らない麻子になった唯香は、
絶望して、その場に蹲って
泣き始めてしまうー


そしてー
元に戻れないまま、
唯香と浩二の結婚式の日がやってきたー


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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次回が最終回デスー!
いよいよ結婚式…
どうなってしまうのでしょうか…。


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無名

Author:無名
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