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<入れ替わり>俺がミニスカサンタ②~バイト~

彼女と入れ替わったままミニスカサンタの格好で
バイトをすることになってしまった彼氏…。

果たしてその運命は…?
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「ふんふんふん~♪」
自宅で待機中の
洋一(真鈴)は、笑顔で
鏡を見つめていたー

「ひゃ~!」
服を少しめくっては
謎の悲鳴を上げている。

「--洋一の身体、意外と
 しっかりしてるぅ~!」
涎を垂らしながら微笑む洋一(真鈴)

(洋一ってば、全然身体を見せることもないし
 恥ずかしがり屋すぎるんだもん…!
 たまにはいいよね)

「えへへ…♡」
洋一の身体を見つめながら
興奮する洋一(真鈴)

「---あれ」
洋一(真鈴)は、自分のズボンが
膨らんでいることに気付く。

「こ、、これって、こんなにすぐ
 大きくなっちゃうものなんだぁ…」
洋一(真鈴)は、
初めて経験する感覚に
不思議な気持ちになりながら
ちょっとだけ微笑んだ。

そしてー
時計の方を見つめる洋一(真鈴)は、
”そろそろお出かけしようかな”と
呟いて笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

遊園地に到着した真鈴(洋一)は、
遊園地の事務所に向かう。

「ーー今日は、よろしくお願いします」
真鈴(洋一)がそう言うと、
イベント担当の係員は、笑みを浮かべた。

「あぁ~!待ってたよ!こちらこそよろしく。
 早速だけど、これに着替えて」

サンタさん衣装を手渡してくる
イベント担当の係員。

「更衣室はあっちだから」
と指をさして、教えてくれる。

「ありがとうございます」
真鈴(洋一)はそう呟くと、
更衣室の中に入った。

サンタの衣装を見て
真鈴(洋一)は呟く。

「って、思ったよりスカート短いなぁ…
 寒そう…」

そんな風に呟きながら
真鈴(洋一)は、ふと、”トイレに行きたくなってきた”と感じたー。

「--って、やば…
 トイレ…今日、1回も行ってないじゃん」

真鈴(洋一)が呟くー
ミニスカサンタに着替える前に
トイレに行った方がいいだろうー

だがー
女の子の身体で、ちゃんとトイレを
済ませることはできるのか?

洋一は男だから、当然、女性として
トイレに入ったことなどない。

実際、やったことがないから知らないが
だいぶ、感覚が違うらしいー
気をつけないといけない。

「--はぁ…」
真鈴(洋一)は溜息をつきながら
更衣室から出てトイレに向かうー

「---え」
「---え」
トイレに入った洋一は、
さっきのイベント担当の係員と目があった。

「--あ」

間違えたー
ここは男子トイレだー
今の俺はー
心は男子でも、身体は真鈴だー

「し、、しつれいしました!!!」
慌てて叫んで、真鈴(洋一)は
女子トイレに駆け込んだー

「大丈夫かな…」
不安になりながら
超がつくほど慎重にトイレを
済ませたおかげで、
とりあえず汚すことなく、
トイレはクリアできたー

そしてー
着替え…

「---やべぇ…脱ぎ方が」

「--こっちかな?」

「あ!今ビリって!」

「うぅ…足のところが頼りない」

「ああああああああ…」

一人呟きながら真鈴(洋一)は
着替えを終えるー

鏡には、可愛らしいミニスカサンタの
格好をした真鈴の姿があったー

「ぶっほぉぉぉぉおっぉ!?」
真鈴(洋一)は、
その場で鼻血を噴き出してしまったー

・・・・・・・・・・・・・・・

「--ずいぶん、時間かかってたみたいだけど大丈夫?」
係員が言う。

「--あ、、え、はい」

鼻血がようやく止まり、
真鈴(洋一)は更衣室から外に出で、
係員から説明を受けている。

遊園地を訪れた子供たちに、
遊園地が用意したクリスマスプレゼントの
お菓子セットを
ミニスカサンタの格好で配って行くのだ。

”なんでミニスカなんだ?”と
洋一は思ったものの、
あぁ、遊園地のおじさんたちの趣味かな、
などと勝手に解釈したー

説明が終わり、
係員が「じゃあ、頑張って!」と笑う。

「はい」
真鈴(洋一)は
さっさと終わらせて
早く帰るとするか、
と心の中で呟いて、
事務所から外に出た。

「さ~む…」
足が冷たいー

やっぱりスカートって寒いし、
なんかどこか頼りないー
アーマーを装備せずに、外に出てしまった
戦士のような気持ちになりながら
真鈴(洋一)は指定の場所に向かうー

なんだかー
他の人間たちに見られているような
そんな錯覚をしたー

”あの子可愛くね?”

”あーやりてぇ”

チャラそうな男たちの会話が聞こえてきたー

「----」
真鈴(洋一)は緊張しながら
遊園地内の所定の場所に到着したー

そしてー

「め、、めりぃくりすますぅ…」
恥ずかしさのあまり小声になってしまったー

誰も、真鈴(洋一)に気付いてくれないー

やばいー。
洋一はそう思った。
洋一は、元々、人前で何かを発表したり
するのがあまり得意ではないー

それなのにー
真鈴の身体で子供たちに声をかけて
プレゼントを配るなんて
難易度が高すぎる…

”い、いや、真鈴のためだ…
 頑張らないと”

「め、、メリークリスマス~」
最大限の作り笑いを浮かべながら
真鈴(洋一)はようやく
クリスマスプレゼントを配り始めた。

「--お!姉ちゃん可愛いねぇ!?
 彼氏とかいるの?」

ヘンなおっさんが絡んできた。

「え…?あ、、あはははははは…」
真鈴(洋一)は愛想笑いで誤魔化そうとする。

「--どう?俺と今夜?」
おじさんが言う。

「--え…いや、そういうのはちょっとぉ~」
真鈴(洋一)は困りながら言う。

頼むからやめてくれー…
と、洋一は心の中で叫びながら
「ごめんなさい」と答えた。

絡んできたおじさんは
何かブツブツ呟きながら立ち去って行った。

恥ずかしいー
寒い―
帰りたいー

色々なことを思いながら
ミニスカサンタとして
可愛らしく動きながら
子供たちにプレゼントを
配って行くー

「メリークリスマス~♪」
(どうして俺がこんなこと…)

可愛らしい仕草で配る…
自分がそんなことをしているー
そう考えるだけで顔が赤くなってしまうー

プレゼントを配りながら赤面している
ミニスカサンタなんて…

「---も~ちょっと、元気に、ほら、明るく…!」
さっきの担当者がやってくる。

「え…?」
真鈴(洋一)は真っ赤になりながら言う。

「ほら、もっと元気に声を出して!
 あと、笑顔笑顔!」
担当者が笑いながら言う。

「え…笑顔…あは…あはは」
引きつった顔をしながら
なんとか笑顔を作る真鈴(洋一)

(も、もうどうにでもなれー!)
洋一は心の中でそう叫ぶと
やってきた子供に
「メリークリスマス~☆!」
と、自分に出来る最大限の
可愛い仕草をしながら
クリスマスプレゼントを配り始めた。

「---(やばい…真鈴、こんな可愛い声出るのかよ)」
真鈴になってしまった洋一は
ドキドキしながらプレゼントを配って行く。

なんだか身体が暖かく…
というか、火照って来ている気がする。

やばい。
やばいぞ…

真鈴(洋一)はプレゼントを配りながら
興奮し始めていた。

「あ~!真鈴じゃん!」
背後から声がかかる。

「やっほー!」
振り返ると、そこには真鈴の友達がいた。

「や、、やっほー!」
とりあえず合わせて返事をする真鈴(洋一)

「サンタコス似合ってるぅ!」
友達が茶化すようにして、真鈴の顔をつんつんする

「--や、、やめっ」
真鈴(洋一)が顔を真っ赤にする。

女子同士のイチャイチャを経験することになるなんてー。

と、いうか、この真鈴の友達、
確かかなりスキンシップが激しかったような…

「--サンタさんの格好してると
 胸も大きく見えるじゃん~!」
友達が笑いながら、真鈴の胸を
触りだす。

「--あ…あぁああ…」
語学力を失った真鈴(洋一)-
自分が彼女の真鈴になってー
しかもその女友達に胸を揉まれることになるなんてー

「---って、、、だ、、だめ!
 ほ、ほら、他の人いっぱいいるし!」
真鈴(洋一)は顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

友達は笑いながら
「ふふふ、じゃあ頑張ってね~!」と
言いながら立ち去って行った。

それからも、プレゼント配りは続くー。

そうこうしているうちに
だんだんと
”可愛らしいミニスカサンタ”として
プレゼントを配っている自分が
楽しくなってきたー

”あぁ…やっぱり真鈴は可愛いなぁ…”
そんな風に思う。

真鈴が彼女でよかったーー

とも…

「あの~すみません~」
背後から男の声が来た。

「は~い!」
ミニスカサンタの真鈴(洋一)が
振り返るー

そしてー
思わず「ぎゃあああああああ!?」と
悲鳴を上げた。

そこには-
洋一(真鈴)がいたー。
家で留守番しててくれるはずだった
洋一になった真鈴が、様子を見に
遊園地に来てしまったのだった。

「来ちゃった♪」
洋一(真鈴)がにっこりしながら言う。

「来ちゃった♪じゃねぇ!」
真鈴(洋一)は思わずそう叫んだー

「--洋一どうしてるかな~って気になって!
 でも、その様子を見てる感じだと
 特に問題なさそうね」
洋一(真鈴)が言う。

「あ~うん、まぁ…
 なんとか大丈夫そう、かな」
真鈴(洋一)が顔を赤らめながら言う。

「--サンタさん~~~!」
背後から子連れの利用客に声をかけられる。

「は~い!

 悪い…俺、もう行かなきゃ!」

そう言うと、真鈴(洋一)は
その子供たちの方に駆け寄って行った。

洋一(真鈴)は微笑みながら
少し離れた場所から真鈴(洋一)を
見守るのだったー

真鈴(洋一)は
次第に慣れてきて
順調にプレゼント配りをこなしていくー

がー…
髪が身体に当たったり、
胸に手が当たったり、
自分の脚が目に入ったりするたびに、
真鈴(洋一)は興奮を覚えてくるようになっていたー

(やべぇ…なんか欲情してきた)

流石にまずいし、
真鈴の身体で何かをすることは許されないー

「あぁぁ…髪が…触れる…」

溢れ出る煩悩に飲み込まれそうに
なりながら、真鈴として
なんとかプレゼントを配布していく洋一。

そして、ようやく、、
バイトの時間が終わるのだったー

「--さっすがサンタさん」
洋一(真鈴)が笑う。

「---見るなよ…恥ずかしいなぁ…」
真鈴(洋一)は疲れ切った表情で呟いた。

「--わたしにもプレゼントくださ~い!」
洋一(真鈴)がふざけた様子で言う。

「ええ…はい」
真鈴(洋一)は疲れ切った表情で
子供たちに配っていたお菓子の残りのひとつを
渡した。

だがー
洋一(真鈴)は受け取らない。

「え?」
真鈴(洋一)が洋一(真鈴)の方を見ると
洋一(真鈴)は何かを待っているかのような
笑みを浮かべたー

「-----あ~…わかったわかった」
真鈴(洋一)は、洋一(真鈴)が何を言いたいのか
悟ると顔を真っ赤にしながら
作り笑いを浮かべた。

「メリークリスマス~♪」
子供たちに渡していたのと同じように、
プレゼントを明るく渡す真鈴(洋一)

恥ずかしくなって真鈴(洋一)は
そのまま「一回事務所に戻るから!」と
叫んで走り去った。

「--ふふ、なんかかわいい~」
洋一(真鈴)は
受け取ったプレゼントを手にしながら微笑んだ。

・・・・・・・・・・・・・

事務所に戻ると、係員が
「お疲れ様」と声をかけてきた。

バイト代を受取り、
更衣室に入る真鈴(洋一)

しかし、
そのときだったー

係員の男が、更衣室に入ってきた。

「へー?」
真鈴(洋一)は唖然とする

”あれ?今、俺、女の子の身体のはずだよな?”

とー。

係員の男は、
真鈴(洋一)の方に近づいてくると壁ドンしたー。

「--大人のメリークリスマスの時間だよ。ひひ」
係員の男は、下心丸出しでそう呟いたー


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

毎年この時期になると
クリスマスネタのお話をついつい
書いちゃいます~笑

今日もありがとうございましたー!

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Author:無名
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