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<憑依>寄生生物ぴんく③~未来のため~(完)

2年前ー

突如出現したピンク色の寄生生物に
人々は憑依されて、
世界は一変した。

2年前のあの日、何が起きたのか。
そして、未来のために、今、すべきことは…?
---------------------

ピンク色に染まった世界ー

2年前
世界は一変した。

当時、人間の3大欲求をコントロールする
研究を行っていたボル博士の
研究室から、性欲をコントロールするために
研究していた寄生生物”ぴんく”が逃げ出した。
そして、逃げ出したピンクは人間の身体を
次々と乗っ取り、繁殖、世界に拡散した。

あの日から2年ー

世界は全く違う世界になっていたー

「--へへ…いくぞ!」
男が言う。

建物の前で様子をうかがいながら
俊治は建物の中に突入する。

中に潜んでいた人間たちが
俊治らを確認して、抵抗するー。

俊治は、2年前まで普通の高校生だったとは
思えないような身のこなしで、
その攻撃をかわしてー
そして、敵を葬り去った。

「あーー…」
倒れた人物に容赦なくとどめの攻撃を
加える俊治。

やつらは、倒すしかないー

人間が、ぴんくに乗っ取られたら
もう、終わり。

それを救う手立ては、ないー。

俊治たちは、ある人物を探しているー

”女神”と称される敵の中心人物だー。
その人物はー…

「----くくくく…」
背後から女の笑い声がする。

妖艶な格好の女が俊治と俊治の相棒の男の背後から
やってきたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

2年前ー

警察署に向かう俊治ー

姉からも、父からも、純恋からも、返事はないー

純恋から渡された3色ボールペンを握りしめて
俊治は警察署に向かう。

純恋は、どうして急に
走り去ってしまったのだろうかー

直前の純恋の態度は
まるで”自分がこれから死ぬような”
そんな、態度だったー。

「---!!」
俊治は唖然とするー

警察署に、びっしりとピンク色の寄生生物が
へばりついていたからだー

建物中を覆いつくすほどにー

「--そ、、そんな…」
俊治は恐怖したー

こいつらはいったいなんだ?
何が起きているー?

「--き、君は!?」
背後から警察官の男が姿を現した。

銃を俊治に向けている。

「ひっ!?」
俊治は思わず驚いた。

日本の警察官がいきなり一般市民に
銃を向けることなど、通常ではありえない。

「わ!?お、俺は普通の高校生です!」
俊治が両手を上げながら叫ぶ。

「--……すまない」
警察官は銃を下した。

「な、何が起きてるんですか?」
俊治が言うと、
警察官は呟く。

「ボル博士がやらかしたようだ」
警察官の言葉に、俊治が首をかしげる。

「ボル博士?」

「奴らは寄生生物ピンク。
 奴らに乗っ取られた人間はもう助からない。
 完全に支配されて、
 ピンク色の生物の意のままに一生操られることになる」

警察官の言葉に
俊治は青ざめるー。

「とにかく、ここは危険だ。
 早く安全な場所に避n…」

「---え…」

俊治は驚いた。
警察官が気付かぬ間に、警察官の耳から
ピンク色の生物が侵入してしまったー

「ふへ…」
警察官が笑う。

「---そ、、そんな…」
俊治がおびえながら後ずさるー。

ピンク色の生物に乗っ取られた警察官は
ニヤニヤしながらピンク色の生物を
吐き出し始めるー

人間の体内で一瞬にして増殖を始めているのだー。
こうして、ボル博士の研究所から
逃げ出した寄生生物は、一瞬にして
爆発的に増えていくー。

「--へへ…くひひひひ…」
銃を落としてニヤニヤとほほ笑む警察官。

”逃げないと”

俊治はそう思ったー。

しかしー

「---!」
俊治が逃げようと振り返ると、
そこには、純恋の姿があった。

「--永田さん?」
俊治が、不安そうに語り掛けると
純恋は色っぽく歩きながら俊治のほうに近づいてきた。

「えへへ…俊治…
 や~っと見つけた♡」
甘い声を出す純恋。

制服が少し乱れている。

「だ、、大丈夫だった?」
俊治は、背後の警察官のことも気にしながら
純恋のほうに駆け寄る。

「うん!大丈夫」
純恋が笑顔でほほ笑む。

そしてー
突然、純恋が俊治に抱き着いた。

「ふっふふふふふ…♡
 わたし、、今、とっても気持ちがいいの…
 ふふふ…」

「--な、永田さん?」
俊治は急に抱き着かれて
顔を赤くしながら戸惑うー

純恋はこんなことをする子じゃないー

俊治の頭の中に
”最悪の予感”が生まれる。

「---この身体は、、さいこうよ…♡」
純恋が口を開いた。

そこにはーー
ピンク色の生物がーー

「うわあああああ!」
俊治は純恋を押し飛ばした。

ふらふらと倒れる純恋。

「--俊治~?
 俊治も、いっしょに、この女みたいになろうよ♡」
純恋が、へらへらと笑うー

純恋は、ピンク色の生物に完全に乗っ取られてしまったー

寄生生物に憑依された純恋は、
普段純恋が見せないような歪んだ笑みを浮かべて
俊治のほうに近寄ってくるー

「--うへへへ…この身体が、、
 俊治を仲間にしろって、うるさいのぉ♡ えへ」

純恋を乗っ取った寄生生物は
純恋の記憶とまじりあいながら
笑みを浮かべるー

「-な、、永田さん!し、、しっかりしてくれよ!」
俊治が泣きそうになりながら言う。

「-えへへへ…わたしと…エッチしよ♡」
純恋がゆらゆらと俊治のほうに近づいてくるー

ぽたぽたとイヤらしい液体を
垂らしながら純恋は顔を真っ赤にしながら
俊治のほうに歩いていくー

「や…やめてくれ…永田さん!お願いだ!」
俊治が涙しながら言う。

「--えへへへ…この身体…
 俊治が好きだって…♡ へへへえ」
純恋がへらへら笑うー

「--俊治…わたしね…」

純恋が、別れる前に言いかけた言葉を思い出す。

あの時、純恋は何を言おうとしたのだろうー

純恋が何を言おうとしたのかは分からないー
けれどー
もしも、もしも元の純恋にもう一度会えるならー

「--永田さん…俺、、俺、、
 永田さんのことが…」

俊治は泣きながら言う。

「--純恋のことが…好きだった」

初めて下の名前で呼んだー
もう、遅いのに。
もう、手遅れなのにー

「--じゃあ…」
純恋がケラケラ笑いながら鬼のような形相で叫ぶ。

「仲間になろうよっ♡」

とー。

「ーーーうあああああああ!」
俊治は、抱き着こうとしてくる純恋を払いのけると
警察官が落とした銃を拾って
倒れた純恋にそれを押し付けたー

「---!」
純恋が驚いている。

「--うっ…ううう…」
俊治は泣きながら
純恋に銃を突きつけるー

何が起きているのかは分からない。

けれどー
純恋はもう純恋ではなくなってしまったー
ピンク色の謎の生き物に、
純恋の身体は奪われてしまったー

純恋を助けるためには、
こうするしかー。

銃なんて持ったことはないー
もちろん、人の命を奪ったこともないー

「--ごめん…ごめん」
俊治は震えながら純恋に銃を向けている。

引き金を引いて
彼女を楽にしてあげることー。

それが、俊治にできる、唯一のー

「--俊治…」
純恋が目に涙を浮かべる。

「--わたし、死にたくないよー」
と、泣きながら。

俊治は、純恋のほうを見て
手を震わせたー

さっきの警察官の言葉が本当なら
純恋はもう助からないー
ピンク色の生き物に、永遠にーーー

「--俊治…たすけて…」
純恋の言葉ー

俊治はーー
銃を下ろしてしまったー

「---えへっ♡」
純恋は急に笑うと、足で俊治を蹴り飛ばして
そのまま俊治を動けなくした。

「--ばーか!」
純恋が笑う。

そして、起き上がると倒れた俊治に覆いかぶさるようにして、
上に乗ったー

「--す、、純恋…!やめろ!目を覚まして!」
俊治が叫ぶー

「--あぁぁ…♡
 この身体、便利~♡」
純恋が自分の身体を撫でながら笑うー

さっきのは演技だったー
俊治を罠にはめるための演技ー
人間の身体を乗っ取った”ぴんく”たちは
どんどん知性を身に着けていた。

「--この女は、、、えへ…わたしのもの」
純恋は顔を撫でながら笑う。

「--やめろ!!純恋を返せ!くそっ!
 返せ!返せ!」
俊治が何度も何度も叫ぶー

けれどー
俊治は、どうすることもできなかったー

そしてー
純恋が口を開くー
口の中にはピンク色の生き物が何匹か
うごめいているー

「--えへへへへへ♡
 仲間に・・なろ…?」

純恋はそのまま俊治にキスをしたー

俊治は必死にもがくー

なんとかして、この状況を脱出しなくてはいけないー

姉の夏帆も、
父も、まだどうなったのか分かっていないー

こんなところでー

俊治は、”ごめん”と心の中で叫びながら
純恋を足で押し飛ばした。

純恋が声をあげながら吹き飛ばされるー

「--はぁ…はぁ…」
俊治が立ち上がるー。

こんなところで、ピンク色の
寄生生物に支配されるわけにはいかないー

純恋がゆらりと立ち上がって
不気味な笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

あの日が、
全ての始まりだったー

全てはー
2年前の話。

俊治の運命は、あの日変わったー。

「--ご苦労様」
妖艶な格好の女がやってくるー

俊治と、俊治と一緒にいた男は、振り返るー。

俊治と一緒にいる仲間の男は、
なぜだか身体中ピンクのペイントをしていて
服も着ていなかったー

「--女王様」
俊治と一緒にいた仲間の男は頭を下げるー

やってきた妖艶な格好の女はー
2年前まで純恋と呼ばれていた少女ー

2年前に寄生生物に乗っ取られて
今では女王と呼ばれているー

「---ここに潜んでいた人間たちは
 全員始末しました」
俊治が言う。

口から、ピンク色の生き物を吐き出しながらー

「---ふふ…
 世界を全部ピンクに染めるまで、
 あと、少し…ふふふふふふふ♡」

純恋がクスクスと笑うー

俊治も嬉しそうにしているー

彼はもう、俊治ではないー
2年前ー


俊治は純恋を押し飛ばして
立ち上がったー

姉と父を助けに行かなくてはいけないー
純恋を助けなくてはいけないー

「もう…遅い…」
立ち上がった純恋が笑ったー

俊治は、身体の中でゾクっという
感触がしたのを感じたー

そうー
もう、遅かったー

純恋にキスされた際に
ピンクの生命体は俊治の中に
入り込んでいたー

もう、手遅れー

俊治は瞬く間にゾクゾクに支配されてー
その日からー
ピンクの一員になったー

ゾクゾクと欲望でこの世を支配するー
俊治としての自我は無くなり、
彼は、完全に支配されてしまったー


「---」
俊治が、2年前受け取った三色のボールペンを見つめるー

今でもー
なぜか、これを見ると懐かしく感じるー
2年前の記憶を、かすかに感じるー
乗っ取った俊治の身体からー

「--そんなくだらないもの、捨ててしまいなさい」
純恋が言う。

完全に乗っ取られている純恋は、
”それ”が、2年前、自分で渡したものだということも
もう、覚えていないー

「---はっ…」
俊治は、手を震わせながら
それを、、遠くに放り投げたー。

何か、大切なものを失ってしまうような
そんな感覚を味わいながらー


”---我々人類は、負けませんー”

人間の数少ない生き残りである女性が言う。
ピンクは、人間の女性を積極的に狙った。
理由は、分からないー
そのせいか、ピンクに支配されずに抵抗を
続けている人間の中に残っている女性はわずかだった。

わずかな女性たちは”女神”として
崇められているー

俊治の姉・夏帆もそのひとりー。

夏帆は、2年前、俊治に助けを求めたあと
いち早く避難し、なんとか生き延びていたのだったー

”わたしたちは、あなたたちに屈したりはしません”

夏帆が、宣言するー

俊治と、俊治と一緒にいた男は
その映像を見てニヤニヤしながら笑ったー

「---世界はピンクに染まるんだ…へへへ♡」
俊治が不気味な笑みを浮かべるー

夏帆のことも、もう、どうでもいいー

俊治と純恋は向き合って
邪悪な笑みを浮かべるー

そして、純恋が立ち去っていくー

ふたりの笑顔は、
もう元の関係には戻らないー

お互いが、お互いを好きだったことなど
知らず、ふたりはピンクの生命体に
乗っ取られたままー

俊治や純恋ー
乗っ取られた人間たちは暗躍し続けるー

未来のためー

ピンク色の未来のためにー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

第1話から出てきていた”現在”の場面は

ピンク色の生物から逃げ延びて
抵抗しているー

…と、思わせておいて、

乗っ取られてピンクの手先(?)として
活動している場面でしたー!

皆様も怪しい色の生き物を
見つけたら注意してくださいね!笑

お読み下さりありがとうございましたー!


コメント

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Re: 大長文コメ大変失礼

無様>
コメントありがとうございます~☆

ピンク以上に厄介なもの…!
私も気を付けないといけませんネー!
無様もお気をつけて~!

ボル博士は…
あえてその行方をぼかしました~!
ちゃっかり人間側の重鎮として
生き延びてそうな感じも~笑

長文コメントは全然大丈夫ですよー!
ありがとうございます!!
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プロフィール

無名

Author:無名
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