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<憑依>無謀な暴走は他人の身体で②~過激な爆走~(完)

他人の身体に憑依できるようになった彼は
さらにエスカレートしていくー。

暴走、暴走、また暴走ー

憑依能力の真実とは…?
---------------------

「---ひゃ~~~ははははははははは!」

気が触れているような女の声ー。

街でデート中だった男女が驚いて
振り返るとー

そこにはー全裸でバイクにまたがる女の姿があった。

「--!?!?」
男女のカップルが
あまりの驚きに目を疑うー

「やっほ~~~~~!!!」
その女がピースしながら
走り去っていくー

「え…」
カップルの男が唖然としている。

「な…なにあれ…?」
カップルの女も同じ反応だ。

まさに、言葉が出ないような状態ー。

突然、全裸の女が乗った
バイクが走り去れば
誰だって驚くー


「---ひゃはははははは!さいこ~だ!」
女がゲラゲラと笑うー

ついにー
ついにやっちまった!

女に憑依している遼は笑う。

色々な暴走をしてきたけれど、
ついに、やってしまったー

他人の身体とは言え、
最初の頃はなんとなく理性が働いてー
控えめなことばかりしていたー

控えめと言っても事故って
命を奪ってるから、
全然控えめじゃないのだが
それでも、最初はなんとなく
自分にブレーキがかかっていた。

けど、
今は違うー

「みんな~~~~!痴女だよ~~~!」
嬉しそうにバイクから手を振る女。

「--!?!?!?」
通行人たちが驚くー

ついに、ついに、裸バイクをやってしまった。

「くくくくく…あはははははははははは!」
服を脱いで夫のバイクにまたがった時の
夫の顔は忘れられないー

20代の人妻にこんなことをさせているなんて、
最高にゾクゾクするー

「ふぅぅぅぅぅぅ~~~」
ゾクゾクしながらバイクを走らせる女ー

当然、警察が駆けつけるー

だがー
女は止まる気はない。

”どうせ、自分の身体じゃないのだからー”

「あぁぁぁぁ~~~
 服を着ないでバイクってこういう気分なのかぁ~~~」

風が冷たいー

なんだか、すごいゾクゾクするー

この場で狂ってしまいそうなほどの快感ー

”止まりなさい”

パトカーの声すら、耳に入ってこないほどのゾクゾクー
「--ふふふふふ…ひひひひひひひ…ひひひひひひひひひ!」
バイクの上でゲラゲラ笑いながら、
遼は、憑依から抜け出したー

「--あぅ…」
糸が切れたように、バイクを走らせたまま
気を失い、激しく転倒する女。

追跡していた白バイの警察官が驚くー

”ふふふふ…運転中に気を失う様子を見るのも
 またゾクゾクだなぁ”

遼はニヤニヤしながらそう呟いたー

まだだー

まだだーー!

もっと、もっとゾクゾクを…!

・・・・・・・・・・

「---さっきの何だったんだろうなぁ」
全裸の女が乗ったバイクを目撃した
男女カップルの男が呟く。

「--なんか、やばいの見ちゃった感じ…」
女のほうが苦笑いしながら呟くー

さすがにあれはやばい。
確実にツイッターでネタになっているだろうし、
ニュースにも出てくるだろうー。

「--しっかし、ああいう女って何考えてるんだろうな~
 まったく意味が分かんねぇ」

そう言いながら、駐車場に止めてあった
バイクの準備をするカップルの男。

「--う」
カップルの女がひくく声をあげたことに
男は気づいていない。

「--ねぇ、わたしが、運転してあげよっか」
女が呟く。

「え?」
男が振り返る。

カップルの男女は、男のほうの
運転で、2人乗りして遊びに来ていた。

突然、運転しだすと言い出した彼女に驚く彼氏。

「え?免許持ってたっけ?」

「--へへ、持ってねーよ」
そう言うと、彼氏を突き飛ばして彼女が
無理やりバイクに乗る。

「は!?え!?ちょ!?やばいだろ?
 俺が運転するからいいよ」
カップルの男の方が言うと、
女が叫んだ

「いいから乗れってんだよ!」

普段穏やかな彼女の暴言に
彼氏は驚いてしまう。

「--どうせ短距離だから、
 心配いらないよ!
 わたしだって、バイク運転したいの!
 いいでしょ?」

そう言うと、彼氏はしぶしぶ頷いた。

そしてー

彼氏を後ろに乗せたままー
彼女は”爆走”を始めた。

「うおおおおおお!?!?!?な、なんつースピード!?
 ってか、信号無視!?!?ええ、、ちょ!」
男が後ろでわめいている。

(ひひひ、二人乗りの爆走も初めてだァ)

「---おらぁ!いくぞ!」
大声で叫ぶ女。

「--ひっ!?!?お、、おい止めろ!やべぇって!」
彼氏が叫ぶー

だが、女はスピードをゆるめることなく
爆走を続けるー。

男はあまりの恐怖に震えたー

白バイに見つかり、止まるように促される。

彼氏は、爆走中のバイクから降りることもできずに叫ぶ

「やべぇって!警察も来てるぞ!おい!!」

それでも、
彼女は止まらない。

「ひゃっは~~~~~~~!!!!」
大声で叫ぶ彼女。

そして、彼女は、後ろにしたみつく彼氏を
振り落とそうとし始めた。

「おらぁ!落ちろ落ちろ!あははははは!
 あ~はははははははは!」

鬼のように歪んだ表情ー

それを見て、彼氏は唖然とするー

「や、、やめろ…!?
 いったいどうしたんだ!」

そう叫んだ直後ー
彼女がハンドル操作を誤りー
猛スピードを出したままー
バイクはクラッシュを起こしたー

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

「---ふ~~~~~」
遼は自分の身体に戻ってくつろぐー。

まだだーー
もっと、、もっと、、もっと暴走だーー

「ひひひひ…」
暴走の虜になった遼は
笑みを浮かべるー

もっと、もっと、もっと、過激にー


遼の憑依は、さらに勢いを増したー


「ひ~~~は~~~~~~~~!!!!」
裸で身体中に”暴走女”と油性ペンで書きまくった
女がバイクで暴走するー

「--お母さんが…お母さんが~~~!」
小さな子が泣き叫んでいるー

とある家庭の母親が突然服を脱いで
ペンで身体中に暴走女と書き始めて
そして、夫のバイクで暴走したというのだー

戸惑う警察官ー

その女が事故を起こして死亡するー。

追跡中だった府警の一人が続けて
暴走を始めるー

片手で自分の胸を揉みながらゲラゲラ笑う府警ー

彼女もまた、事故を起こしたー

”はは、、、もっと、、もっと、、もっとだぁ”

遼は、憑依の魅力ー
他人の身体で暴走することの魅力に取りつかれたー


「--ぐへへへへへへへーー」
老婆の身体で暴走するー

「ひゃ~はははははははは!」
小さな少女の身体で暴走するー

人気アイドルの身体でー
メイドの身体で-
体育の授業中だった女子高生の身体でー

この日ー
遼は、手当たり次第に暴走したー

「ふ~~~ふ~~~~!」
世間で騒ぎになる。

”暴走女続出”

ワイドショーが面白そうにそのことを
報じているー

「へへへ…」
遼はそれを見ながら
現場と中継がつながったタイミングでー
中継中のリポーターに憑依したー

「全国のみなさ~ん!
 今から生暴走しちゃいまぁ~す!」
身体をくねらせながら、近くのバイクに乗り込むリポーター

そして、そのまま暴走してみせたーーー

「ふふふふふふ、はははははははは~~~~」

遼は、暴走を繰り返し、
さらに過激な暴走を追い求めていくー

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

「---------!」
車いすの男が、表情を歪めたー

自分の手が、うっすらと消えているー

カレンダーには2070年ー

遼に憑依薬を手渡した
車いすの老人はーーー

”未来の遼”だー

憑依薬を受け取ることのなかった、未来の遼ー

遼は、事故を起こしたのち、
またバイクに乗れるように、と
他人の身体を乗っ取る方法を思いついたー

そしてー
50年の月日をかけて、
憑依薬とタイムマシンを完成させたー。

人生の全てを研究に費やしたのだ。

憑依薬を持って
あの時、事故により足が動かなくなった
自分のもとへーー
2020年の遼のところに向かい、
憑依薬を手渡したー。

過去を変えるためにー
自分のクソみたいな人生を変えるためにー

だがー

「----そうか」
車いすの老人は目を閉じた。

「そうか、そうだよな」
老人は苦笑いするー。

2020年ー
あの頃の自分が憑依薬を手に入れたらどうするかー

そうだー
ロクなことに使わないー

きっと、最後には、自分の身を滅ぼすー

そしてー
過去の自分が死ねば、
自分はーーー

・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーひゃっは~~~~~!」
バイクで爆走しながら、
途中でジャンプをする女子大生。

笑いながら女子大生の身体が
吹き飛ばされるー

「くくくくく…」
ボロボロになった路上に横たわる女子大生は
狂った笑みを浮かべているー

「はははは…!
 無謀な暴走も、なんでも、やりたい放題だ…!
 あはははは…あははははははははは!」

女子大生はそのまま糸が切れたように
動かなくなるー

”憑依だー”
”憑依だ”
”憑依ぃぃぃぃ”

遼は、すっかり憑依の虜になっていたー。

しかしー

「----」

遼の異常なまでの憑依薬の乱用はー
憑依薬に対して、耐性が出来てしまいー…
やがて、憑依薬の力を発揮することが
できなくなってしまっていたー。

「----!!な、、なんでだ!?」
憑依薬の力が発揮されないことに
遼は唖然とする。

憑依薬を飲んでも、、
憑依薬を飲んでも、
霊体になれないー

「くそっ!くそっ!くそっ!」
暴走の虜になっていた遼は震えるー

「あ、、あのじいさんはどこだ!?」
遼は狂ったように叫ぶー

自分に憑依薬をくれたあのじいさんなら、
憑依薬が効果を発揮しなくなった
理由を知っているかもしれないー

だがー
既に”未来に帰った自分”と
会うことはできなかったー

「--くそっ!!!くそぉぉぉぉ!」
やがてー
遼は足を引きずって、
ほぼ動かない足の状態のまま
無理やり、自分のバイクに乗る。

ぶるぶると震える身体ー。
走る激痛。

「くそおおおおおおお!
 俺に、、バイクで、、走らせろぉぉぉぉお!」
大声で叫ぶ遼ー。

もう、暴走できないなんて、あり得ないー

自分が一生バイクに乗れないなんて、
そんなこと許されるはずがないー

「---うごけぇ…俺の足ぃぃぃ」
怒り狂った表情で激痛に耐えながら
なんとかバイクに乗るー

しかしー
そんな状態でバイクを操縦できるはずもなくーー

遼は、近くの交差点で派手に転倒してしまうー

「---あ……」
遼はボロボロになった身体のまま
吹き飛ばされたバイクのほうを見つめるー

もう、バイクは動かないー
そして、自分の身体もーーー

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

2070年の遼は、
自分が薄れていくのを悟り、
目を閉じたー。

他人の身体を使えば、
また、バイクに乗ることができるー

そう思って、この長年研究を続けて
憑依薬を作りだしたー。

憑依薬を完成して夢を叶えた遼はー
過去の自分に憑依薬を渡せば、
長年研究に費やす未来も変わると思ったー

だからー
タイムマシンを作って、過去の自分に
憑依薬を手渡したー

けれどー

「昔から、変わらないなー」

消滅していく自分の身体を見ながら
苦笑いする遼ー

いつも、自分は調子に乗るー。

憑依薬を完成させることができて調子に乗った自分は、
過去の自分に憑依薬を渡す、などということを
してしまったー

そして、過去の自分は憑依薬の魅力に溺れて
エスカレートして、最後には…

「いつも、調子に乗ってしまうのは、、昔からだなーー」

2020年の遼が死んだー

2070年に遼は、存在しないことになるーーー

車いすに座った2070年の遼はー
自虐的な笑みを浮かべながらー
静かに消滅したーー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

憑依薬を手にして暴走したことで、
他にもいろいろ未来が変わってるんじゃないか、とか
色々ありますが、
タイムトラベル的なもので、
深く考えすぎると書くのが難しくなっちゃうので、
その辺は、細かく考えずに書いてみました!!

今日もありがとうございましたー!

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無名

Author:無名
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