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<入れ替わり>早く元に戻らないと!③~変異~(完)

入れ替わっている間ー
中身の性別に身体が変わっていってしまうー。

正志の身体は女体化ー
裕香の身体は男体化ー。

そうなってしまう前に、元に戻らなくては…!?
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「---ひっ!?」
裕香(正志)は声を上げたー

”それ”はそこにあったー。
小さな男のコについているソレぐらいのサイズだがー

ついに、裕香の身体にー
男にしかないはずの肉棒が生えてしまったのだー。

「--お、、、おいおいおいおいおい」
裕香(正志)は戸惑うー。

二人が”次第に中身の性別に身体が近づいていること”に
気づいてから3日ー。

朝、裕香(正志)は、裕香の身体にアレが生えてしまったことに気づいたー

「---…まじかよ」
あれが生えているー
裕香に、アレが生えているー
そう考えると、そんな場合じゃないのに、興奮してしまうー。

「---おいおいおいおいおい 勃起もすんのかよ」
裕香(正志)は、可愛い声でそう呟くー。

”今はまだ小さいけど、これまでの感じだと
 どんどん裕香の身体が男に近づくってことだよな?”

戸惑う正志ー

今は、まだ隠せるー。
このサイズなら、スカートの上から気づかれることはないだろうし、
胸もなんとかごまかせるー。

「--最悪、胸も、なんか、こう、作り物とか入れないとやばいかもな」
胸も明らかにしぼんでいるー
このままじゃ、平になるのも時間の問題だろうー

「は~~~!くそっ!」
裕香(正志)は、
自分がどうなるのか、という不安以上に、
このままだと”大好きな彼女の裕香が男になってしまう”という
不安に襲われたー

正志になった裕香にLINEを送り、少し早めに学校で合流するー

「---……正志のコレ…なんか、、すっごく小さくなっちゃった」
ズボンのあたりを触る正志(裕香)

「それとーーー」
”胸を触ってみて”と、正志(裕香)が言うー。

「え」
ちょっと、赤くなりながらも裕香(正志)は胸を触るー

”ふくらみ”があるー

「--今は大丈夫だけど、これ以上大きくなったらー
 隠しきれない」
正志(裕香)が言うー

これ以上胸が大きくなったら隠すのは難しいー
確かにそうだー。

最悪、裕香の身体の肉棒は、
スカートの上からでは確認できないように
うまくやれるかもしれないが、
胸ばっかりは、かなり難易度が高い気がするー。

「---ってか、俺、肌綺麗になってきてね?」
裕香(正志)が、正志(裕香)の方を指さしながら言うー。

「---うん。たぶん、肌も女の子になってきてるんじゃないかな」
正志(裕香)の言葉に戸惑う裕香(正志)。

「とにかく…早く元に戻らないと…
 正志が女の子になっちゃう」

正志(裕香)の言葉に、
裕香(正志)は頷くー

”元に戻れるまではこのままでもいいかも”
なんてことは、もはや言ってられなくなってしまった。

”早く元に戻らないと”
本当に大変なことになってしまう。
早くー
早くー

「-ーみんなが登校してくるまで、時間もたっぷりあるし…
 それまでに元に戻ろう!」
裕香(正志)の言葉に、正志(裕香)は頷いたー

そもそも、入れ替わったのは
”紫色の謎の煙”が原因だったー

あれはいったいなんだー?

正志はそんな風に思いながらもー

キスー
抱き合うー
祈るー
正面衝突ー
ディープキスー
赤い糸で入れ替わりー

色々試しまくるー。

裕香も、正志も必死だったー。

思いつく限りの入れ替わり方法を試すー

裕香(正志)がスマホで
入れ替わり アニメ
入れ替わり ドラマ
入れ替わり 映画
などなど、次々と検索をするー

それらの作品の”入れ替わりシチュ”を、
実践して、
とにかく元に戻ろうとするー

だが、映画やアニメの”元に戻ったこと”を
やってみても、戻れなかったー

「--現実とフィクションは違う…ってか」
裕香(正志)は困惑するー

「---……あの”紫色の煙”のこと調べたほうが早くない?」
正志(裕香)が言うー

そうだー
入れ替わった原因は”紫色の煙”だー
あれが、二人のいる教室に入ってきて、気を失って、
そしてーーー
入れ替わっていた。

”誰か”が、意図的に入れ替わりを起こしたのかー
それともーー?

「---よし!探そう!」
裕香(正志)は叫んだー

それからー
二人は必死に”紫の煙”の正体を探り始めたー

二人で空き教室に来て、
昼食を食べていたあの日ー
紫色の煙で二人は入れ替わったー

裕香と正志は、思い当たるものを次々と調べていくー

裕香と正志が付き合い始めたことに、嫉妬している男子生徒・
仁藤 丈太郎(じんどう じょうたろう)に、それとなく話を聞くー

「--仁藤は、関係なさそうだな」
裕香(正志)が言うー


翌日ー
二人は”オカルト研究同好会”を訪れるー
なんだか怪しげな研究や実験をいつもしている同好会だー。
そこの部長に話をそれとなく聞いてみたが、
特に異変はないー

「--ってか、きみ、、、なんか…」
正志(裕香)の胸の方を見つめるオカルト研究同好会部長ー。

「--え…あ、、いや」
正志(裕香)がとっさに胸のあたりを隠すー

そろそろ、外からでも、気づく人は気づくレベルにまで
膨らみつつあるー。

顔立ちも、少し変わってきているー

「---!」
裕香(正志)が、オカルト研究同好会の部室の
メンバー表を見つめるー

”副部長 仁藤 丈太郎”

「---(仁藤のやつ、オカルト同好会所属だったのか)」

裕香(正志)は表情を険しくするー。

正志の悪友で、裕香と正志が付き合いだしたことに
仁藤丈太郎は嫉妬していたー
そして、その仁藤が、オカルト同好会所属ー

「(なんか、におうな)」
そう思いながらもー

時間は過ぎていくー

水曜日ー
「--あぁぁ…くそっ!」
裕香(正志)が、呟くー

アレが、かなり大きくなってしまったー
学校で勃起したら、アウトだー
昨日から、ネットで購入したシリコンで、胸もごかましているー
髪も短くなってきたため、”たまにはショートもいいでしょー!”などと
クラスではごかましているー

顔立ちも変わっているー

もう、これ以上ー
ごまかせないー

正志(裕香)もそうだー
胸の膨らみは、もはや限界。
無理やり縛り付けるような感じで、なんとか
外から分からないようにしても、かなりきついー

”最近、肌がきれいになったな”
などと友達からも言われ始めてー
”中性的”などともいわれるようになったー

既に、男としての肉棒は消えてしまいー
男子トイレの個室で、毎回トイレを済ませているー。


木曜日ー

”今週が限界”
裕香(正志)は危機感を覚えていたー

これ以上は、ごまかせなくなるー
急激に男体化が進んでいるー

「--くそっ!声まで」
裕香(正志)の声がだんだん低くなってきているー
無理して裏声を使いつつ、耐えているが、
もう限界に近いー。


「---仁藤!」
裕香(正志)と正志(裕香)が、
仁藤 丈太郎を問い詰めるー

「紫の霧?」
仁藤が首をかしげるー

仁藤が、突然、挙動不審になって
「そ、、そんなもの、俺は知らないからな!」と言いながら
足早に立ち去っていくー

”仁藤だー”
裕香(正志)は、仁藤を徹底的に追い詰めて
”手遅れ”になる前に元に戻らなくては、と焦りを覚えるー。


だがー
金曜日ー

”それ”は、あっけなく終わったー

”紫の霧”の正体ー
それは、あの日、正志と裕香が昼食を食べていた空き教室の隣の部屋ー
理科室から漏れ出したものだったー。

”マッドサイエンティスト”の異名を持つ
理科の先生・古野(ふるの)が、理科室で薬品を混ぜまくっていたところ、
変な物質が出来てしまったのだと言うー。

理科の授業中に古野先生が、
自分語りをしている際に、そのことが判明したー
”ネズミとハムスターを入れ替える実験をしていて失敗した”のだとかー。

その薬品の副作用的なもので、
偶然、理科室の傍の空き教室にいた
ふたりが巻き込まれて入れ替わってしまったー

昼休みにあの周辺に用のある生徒はまずいないから、
男女二人で、あの付近にいたのが、
正志と裕香だけだったー。
それで、自分たちだけ入れ替わってしまったー。

正志と裕香は、そう理解したー。

オカルト同好会も、仁藤も無関係ー
マッドサイエンティスト古野先生は、話が通じないため相談しても、むだっぽいし、
下手をすれば、モルモットにされる可能性もある。

「---……くそっ!いったいどうすれば?」
裕香(正志)が声を荒げるー

その声は、もうほとんど男の声のように思えたー。

「--……ど、、どうなるのわたしたち?」
正志(裕香)が戸惑うー

男体化した裕香ー
女体化した正志ー
お互いの身体が”中身”の性別に完全に変異してしまったら
もう隠すことは難しいー
それに、元に戻ったとしても、
それじゃあ、元に戻っているとは、もはや言えない。

早く、早くなんとかしないとー。

「--り、、理科室に忍びこんで、薬品を調べてみる」
理科室にある薬品から、何か見えてくるかもしれないー。

可能性は低くても、最後まであきらめることはできないー

裕香(正志)は、すっかりなくなってしまった胸のあたりに
触れながら”もう時間がない”と、
その日のうちに理科室に忍び込んだー。

だがー
結局、何の成果を得ることもできないままー
その日も終わってしまったー

土曜日になるー

「あぁっ!くそっ!」
裕香(正志)が叫ぶー

裕香の身体には、立派な肉棒ー
もう、胸もないー。平らになってしまったー
手もごつごつした感じになりー
脚や手には、毛が目立ち始めているー

「くそっ!くそっ!くそっ!」
裕香(正志)が表情を歪めるー

もう、限界だー。
来週月曜日ー
次に学校に登校する頃には、
確実に女として学校に行くことはできないー

どうするー?
考えろー?
どうにか、どうにか手段はー??

「---あぁぁぁ…くそっ!」
トイレに向かう裕香(正志)-

”懐かしい感覚だなー”と思いながら
立ってトイレを済ませる。

「---ふ~~~」
声も、男っぽい声ー

徐々に
女;男のブレンド比率が変わっていっているような
そんな”奇妙”な感覚ー

「---裕香…」
大好きな裕香が、男になってしまうー

早くー
早くなんとかー

「---くそおおおお!!!」
裕香(正志)は絶望して裕香の部屋に引きこもったー。

”家族”にもこの姿を見せられないー
もうー
確実に”変化”が分かるレベルだからだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日曜日

正志になった裕香は、自分の胸を触っていたー

すっかり女らしくなっているー

「あー…あ」
声もー。

「---う~ん」
手も、足もー
女性そのものー。

アレもなくなってしまってー
女の子そのものになってしまったー。

「---……う~~~ん」
頭を抱える正志(裕香)

「でも、、、これって」
正志(裕香)は、鏡を見つめながら、あることに気づいたー

これってー
もしかしてーーー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー
月曜日。

早朝-
絶望して布団に潜り込んでいた裕香(正志)
正志(裕香)からLINEで連絡が入ったー

”---よかったね!
 今のうちに、自分の家に帰ろ!”

とー。

「---は?」
裕香(正志)はそう呟くー。

「なにを言って…」
裕香(正志)が、すっかり男らしくなった容姿と声で
鏡を見るとー

「------!!!」
裕香(正志)は表情を歪めたー

そういうことならー
裕香の家にいるのはまずいー。

家族が起きる前に、正志(裕香)からの連絡通り
家を飛び出したー

そして、近所で合流するー。

やってきたのはーーー
正志(裕香)-ではなく、
裕香そのものだったー。

そしてー
裕香になっていた正志の姿はー
正志そのものだったー

「---お、、、俺たち、、元に戻ったのか?」
正志が言う。

「----うん…戻ったっていうか…」
裕香が不思議そうに口にするー

「--わたしたち、”中身の姿”に
 どんどん変わってたみたい」
とー。

裕香の身体が、中身である正志と同じ男にー
正志の身体が、中身である裕香と同じ女にー
変化していたのは事実ー

だがー
単純に男体化・女体化していたわけではなく、
容姿も、中身に合わせて、変化していっていたー。

裕香の身体は、男体化して正志そのものにー
正志の身体は、女体化して裕香そのものに変異したのだったー。

「---元に戻ったわけじゃないと思うんだけど…
 でも…これなら、、戻ったのと同じようなものじゃない?」
裕香が安心したように微笑む。

「---そ、、そっか…そうだな」
正志も安心した様子で微笑むー

裕香が完全に男になってしまって、終わったと絶望し、
布団にずっと潜り込んでいた正志ー
しかし、これならー

「だからもう、わたしも正志も、自分の家に帰れるね!」
裕香の言葉に、正志は頷いたー。

「---でも、中身的な部分、大丈夫なのかな?」
正志が不安そうに言うー

元に戻ったのではなく、
裕香の身体が正志になったー
そんな感じだー
外見は正志でも、中身は大丈夫なのだろうかー。

裕香は苦笑いするー

「--う~ん…でも、、とりあえず、、大丈夫と思うしかないし」

その言葉にー
正志は「そうだな」と頷くー。

まだ、朝早いー
そろそろお互いの家の家族が起きる時間だー。

「--…ほら!もう、家に戻ろ!」
裕香の言葉に、
正志は頷いたー

ふたりは、ようやく、本来自分が帰るべき家ー
あるべき姿に戻ることができたのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後ー
正志も裕香も、普通に生活を続けているー

入れ替わりが戻ったわけではなくー
入れ替わったあとに、身体が、”中身”に合わせて変異していった結果ー
結果的に”元に戻った”ような感じになっていて、
今のところ、日常生活に支障はないー

「------不思議だなぁ…」
裕香が、鏡を見ながらつぶやくー

正志の身体なのは確かなのに、今はすっかり裕香の姿カタチになっているー

”--健康的に、とか、中身の部分とか、いろいろ大丈夫かな?”という
不安は常にある。

でもー
とにかく、今は、普通の生活を取り戻せたことを喜びたいー

「---今日もがんばろ!」
裕香は、そう呟いて、今日も”いつもの日常”に向かうのだったー


この先ー
”何も起こらないこと”を願ってー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

結果的に、元通りになったのと同じような状態になりました~!

でも、この後も、何か異変が起きないとも限らないので
ドキドキな日常ですネ~!

お読み下さりありがとうございました!!

コメント

No title

入れ替わった体に精神が影響受けて、精神的女体化、精神的男体化する話はそれなりに見た覚えがありますが、中身に影響されて体の方が変化していくのは初めて見ました。かなり斬新な発想で面白い……と思うのですが、個人的にオチは物足りないというか、かなり残念な感じでした。

もっと面白くなる展開が他にもたくさんあったんじゃないかと思います。

例えば単純に元の性別に戻るだけで容姿はその体の面影を残した別物になるとか、その後に再度入れ替わるとか(今度は中身に合わせた体の変化はなしで)。

あるいは入れ替わった二人に起こる変化を別々にするとか。

例えば彼氏の方は入れ替わった体に順応するように精神的にも女体化して、彼女の方は精神はそのままで体だけこの作品みたいに女体化するとか。

そんな感じの展開だったら精神的に女体化してく彼氏に焦る彼女の反応とかが非常に面白くなりそうな傑作になりそうだと思います。



Re: No title

コメントありがとうございます~!

結末は確かに色々迷いましたが、
実際には元に戻る…!みたいな感じにしました!!

頂いたコメントの結末もとても面白そうなので、
私自身も見てみたい気持ちデス!

一応、続編が書けるかも…?とは考えているので、
もし機会があればお楽しみくださいネ~!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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