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<憑依>人質と強盗が同一人物!?①~銀行の悪夢~

もうすぐ昼休みー。

そんな時間帯に、男が銀行に押し入ったー。

銀行強盗事件発生ー。

しかし、彼は普通の強盗ではなかったー。
彼は、銀行に居合わせた少女に憑依して…?
----------------------

ある日のお昼ー。

”もうすぐ、昼休み”
そんなことを考え始める時間ー。

「--こちらでございます」
銀行員の、住永 美空(すみなが みそら)は
いつものように、お客様の案内をし、
いつものように、仕事をこなしていたー

このぐらいの時間になってくると、
だんだんと”お昼休み”を意識し始めるー

お腹が空いた状態で
”昼休みは何を食べようかな”などと
頭の中で空想することも、
美空の楽しみのひとつだー。

銀行内には色々なお客さんがいるー。

機械の操作が分からずに他の銀行員から操作の説明を受けているおじいさんー
いかにもお金持ち、という感じのおばさんー。
子連れの親子ー。
可愛らしい女子高生ー。

色々なお客さんが来ているー。

時々、多種多様のお客さんを見つめるのも
美空の密かな楽しみだったー。

「---高校生…」
ATMを操作している女子高生を見つめる美空ー

”かわいいなぁ…”
そんなことを思いながら、
近くの高校が文化祭の振り替え休日か何かだったことを思い出すー

だから、お昼の時間に銀行に来ているのだろうー、と。

(給料日後だし、アルバイトの給料でもおろしてるのかなぁ)
美空はそんな風に思いながら、
わたしにも、そんなことがあったなぁ…などとのんきに考えるー。

高校生の頃は、本当にバイトの給料が入るのを
楽しみにしていたものだー。

今でこそ、仕事・仕事・また仕事みたいな感じで
給料が入ってもそれを使う時間が無くなってしまっているが、
高校時代は本当に、給料日を今か今かと待ちわびていたー

(…と、いけないいけない、お仕事お仕事)

まだ、昼休みに突入してないことを思い出して、
仕事を再開する美空ー

支店長の貝塚 武夫(かいづか たけお)にも
怒られてしまうー。
仕事はきちんとしっかりこなさなくてはー。

美空がー
支店長の貝塚がー

他の銀行員たちの誰もがー

”今日もいつものように仕事をして、
 いつものように帰宅する”と
信じて疑わなかったー。

この瞬間までー

だがー
その”いつもの日常”は、壊されたー

「--!」
美空よりも先に、隣に座っていた銀行員の男が、
入口から入ってきた男に気づいたー

パァン!!!

銀行中に響き渡る、
日常生活ではほとんど聞くことのないであろう「音」-

銀行員たちがー
銀行の利用者たちがーー

一斉に、視線をそちらに向けたー

何が起きたのか
理解するまでー
数秒とかからなかったー

「---動くんじゃねぇ!!!!」
入口から入ってきた男は、銃を天井に向けてはなったのだったー。

「--きゃあああああああ!」
悲鳴を上げる銀行員たちー

「--な…!」
貝塚支店長も、困惑した表情を浮かべるー

”銀行強盗”-

そういう犯罪を聞いたことはあるし、
銀行強盗対策のシミュレーションや訓練も行ったことがあるー

だがー
まさか”本物”が来るなんてー。

銀行員として働いていても、
”銀行強盗”という事案はどこか他人事で、
実際に遭遇した経験のある人間は少ない。

だからー
”まさか自分が”
と、そう思ってしまうー。

「---誰も動くな!」
銃を持っている銀行強盗の男ー

いかにも強盗、というような
定番の格好ーーーー
をしておらず、
銀行強盗の男は”素顔”を晒していたー。

”小物ー”
貝塚支店長は、そう判断した

プロではなく、素人だー、
と。

顔も隠しておらず、
しかも、一人だー。

場当たり的な犯行である、と、
貝塚支店長は、そう判断しー
銃だけに気を付けていればなんとかなる、と、
そう考えたー

貝塚 武夫は、
銀行の将来を担う人物のひとりとして、
橋口常務から、可愛がられているー。

この支店の店長を任されたのも
「支店長としての経験も、将来のために必ず役に立つ」という
橋口常務からの提案によるものだったー。

ここで、銀行強盗を撃退すればー
橋口常務から、さらに評価を得ることが出来るー

”支店は出世のための踏み台”

貝塚支店長は、そう思っていたー。

バカな平銀行員たちに、優しい上司を演じ、
ニコニコしていれば
バカな下っ端どもは”貝塚支店長は素晴らしい上司だ”と
もてはやしてくれるー

”貝塚流人心掌握術”

そうだー
これがある限り、出世はー

「--よし」
強盗の男が呟くー。

美空が銃を突きつけられて、
言われた通りに銀行の入口を閉めたー。

閉じ込められた客が、震えているー。
美空は、先ほどの女子高生のほうを見つめるー

他の利用客のほうを見るー

”こんなことに巻き込んでしまって…”と
申し訳なさも感じながら、
銀行強盗の男の指示通り、
銀行の利用客と、銀行員たちが集まっている方向に向かっていくー

「---おい!責任者!」
強盗が叫ぶー。

「---は、、はい」
貝塚支店長は、隙を伺いながら返事をするー

「この銀行の現金を持ってこい!
 ありったけだ!」
男の言葉に、貝塚支店長は頷くー

なんとかー
なんとか、反撃の機会をー。

「--ーー」
男性銀行員の一人・鹿島(かしま)が表情を歪めるー

”強盗”のわりにはー
”立てこもり”のような真似をして
何のつもりだー?
とー。

ここに立てこもれば、人質の安否は別として
最終的に捕まるのは、”ほぼ確定”したようなものなのだー。

なのに、何故ー。

「----ーーーー金を渡す前にーーーー!」
貝塚支店長が叫んだー

「あん?」
銀行強盗の男が首を傾げるー。

「--人質の命を、必ず保証すると約束してくれー。
 金を渡したら、すぐに人質を解放すると」

貝塚支店長が言うー

”これで、俺はヒーローだ”
笑みを浮かべる貝塚支店長ー

橋口常務からの点数もアップするーー

「--ああいいぜ。
 金を受け取ったらすぐに全員解放するー
 俺は、誰も殺したりはしねぇ。
 安心しな」

銀行強盗の言葉に、貝塚支店長は
「ほ、本当か?」と叫ぶー。

「あぁ、本当さ」
銀行強盗はほほ笑んだー。

貝塚支店長は、さらに時間を稼ごうとするー。

その時だったー。
銀行強盗の男が、突然人質たちの方を見て、笑みを浮かべたー。

「おい!そこのJK!」
銀行強盗が叫ぶー。

女子高生が震えながら「わ、、わ、、わたし…ですか…?」と
泣きながら言うー。

「あぁ、そうだ。お前だー」
銀行強盗が手招きをするー

「--おい!何をするんだ!」
貝塚支店長が叫ぶー

「--安心しろよ。俺は誰も傷つけないし、
 俺は誰も殺さない」

銀行強盗の男が笑うー

女子高生が近づいていくとー、
銀行強盗の男が「名前は?」と呟くー

女子高生は震えながら
「島原 紗友里(しまばら さゆり)です……」と答えるー

「へへへ…そっかー」
銀行強盗の男は、次の瞬間ー
信じられない行動に出たー

「---!?!?!?!?」

紗友里に突然、キスをしたのだー

そしてー
銀行強盗の男が倒れるー

「--!?」
貝塚支店長も驚いていたー

「---い、、、今だ!」
貝塚支店長が叫ぶー。

「--え」
美空たち銀行員が反応するー

「--そいつを取り押さえろ!
 警察への電話ー
 入口を早く開け!」

貝塚支店長が急いで指揮を出すー。

なんだかよくわからないが、
銀行強盗の男が突然倒れたー

女子高生とキスできたことで
興奮でもしてしまったのだろうかー。

だが、貝塚支店長は、この隙を見逃さなかったー

女子高生の方に近づいていく貝塚支店長ー
キスをされた女子高生はショックからか、立ったままー。

”小娘が”
貝塚支店長はそんな風に思いながら近づいていくー

貝塚支店長は、小さいころからモテなかったー。
そのためか、内心では女性を嫌悪していたー。

「---しっかし、間抜けな銀行強盗だな!
 キスして、失神しちまうなんてな。

 おい、一応救急車も呼んでやれ」

男性銀行員に向かって笑いながら言う貝塚支店長ー

銀行員たちも、利用客たちも
緊張が途切れかけたその時だったー

「--!?」
女子高生が突然銃を拾ってーーー
貝塚支店長を撃ったーーー

「--あぐぁぁっ!?」
撃たれて、背後にそのまま吹き飛ばされて
倒れる貝塚支店長ー。

「---動くんじゃねぇ!!!!!」
女子高生・紗友里が銃を手に大声で叫んだー

どよめく利用客たちー。

入口を開けようとしていた美空やー
通報しようとしていた他の銀行員も立ち止まるー。

「---テメェら調子こいてんじゃねぇぞ!」
紗友里の怒鳴り声に、
戸惑う一同ー。

そして、紗友里は叫んだ。

「この身体は俺のモノだ!はははははははっ!」
とー。

「---え…ひ、、、」
貝塚支店長が血を流しながら
「--ど、、どういうことだ!」と叫ぶー

「--へへへへ…俺は他人に憑依することができるのさ」
紗友里は、倒れた銀行強盗の身体を見つめながら笑うー

凶悪な笑みを浮かべている紗友里を見て、
誰もが恐怖を感じたー

可愛らしい女子高生なのに、
そこから放たれる雰囲気は、
銀行強盗そのものだったー。

「----さぁ金を持ってこい」
可愛らしい声で銃を持った紗友里が言う。

「---う、、、」
肩を撃たれた貝塚支店長は、狼狽えながらも、
再び形成は逆転したことを悟り、
金を持ってくるように、他の銀行員に指示をした。

昼食のことを頭の中で考えていた
女性銀行員の美空も、男性銀行員の鹿島も
表情を歪めて、動くことすらできなかったー

「--こ、、これで…約束を守ってくれるんだな?」
貝塚支店長が確認するようにして言うと、
「あぁ、俺は約束を守るぜ」と、
金を確認しながら紗友里が呟いたー。

そしてー

次の瞬間ー
誰もが目を疑い、
恐怖心で、身体を震わせたー

突然、紗友里が持っていた銃で貝塚支店長を撃ったのだー

吹き飛ばされる貝塚支店長ー

「支店長!」
男性銀行員の鹿島が叫ぶー。

「動くんじゃねぇ!」
女子高生の声とは思えない、脅すような声で
紗友里が叫ぶー。

貝塚支店長が表情を歪めるー
腹部から血が流れているー

先ほどとは違い
”殺す気”で撃ったことがよくわかるー。

「--ま、、待て…!約束が、、違うぞ!」
苦しみながら叫ぶ貝塚支店長ー。

「--へへへ…約束ぅ?」
紗友里が笑うー

「--ああいいぜ。
 金を受け取ったらすぐに全員解放するー
 俺は、誰も殺したりはしねぇ。
 安心しな」


さっきの言葉を繰り返す紗友里ー

「--”俺”は誰も殺したりはしねぇ」
紗友里が笑うー

「でもぉ~♡」

紗友里が貝塚支店長に銃を向けたー

「わたしは、紗友里だもん♡」
無邪気に笑いながら、紗友里は貝塚支店長にとどめの銃撃を加えたー。

動かなくなった貝塚支店長を見て、
人質が悲鳴を上げるー。

「--はははははっ!どうだ?
 今の俺は、いいや、わたしは~
 人質でありながらぁ~~ 
 強盗でもあるの!

 ひひひひっ!
 あはははははははははっ!」

紗友里が愉快そうに、凶悪な笑い声を
銀行内に轟かせたー


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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女子高生の身体まで強盗してしまった銀行強盗。
果たして、人質たちの運命は…?

続きはまた明日デス!!

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無名

Author:無名
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