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<入れ替わり>裏社会の脳移植①~移植~

不正が明るみに出てしまい、
追い詰められてしまった悪徳企業の社長ー。

彼はー
”禁断の脳移植”により、
女子高生の身体を奪おうとしていたー。
----------------------

とある企業の社長・
片原 典夫(かたはら のりお)は
追い詰められていたー

裏社会とのつながりや
会社内での数々の不正、
パワハラなどなど、そういった不祥事が
内部告発により、全て明るみに出てしまったのだー

典夫は怒りの形相を浮かべるー

内部告発を行ったのは、会社の社員のひとり・
今村 真人(いまむら まさと)という
人物であることが分かっているー

だが、もはや言い逃れはできないー
典夫が主導で、数々の悪事をこなしていることは事実だったしー
彼は”まもなく逮捕”される運命にあったー。

「--くそっ!くそっ!くそくそくそくそ!」
典夫が机を何度も何度も叩くー

数日中に逮捕されることも濃厚で、
もはや逃げ場もないー

これまで築きあげたものが
一瞬にして崩れ去るー。

そんな状況を今、彼は身をもって経験しているのだったー。

”災難だったな”

典夫と繋がりのある裏社会の闇組織”ガルフ”の幹部の男から
電話がかかって来るー。

「--災難どころじゃない!
 俺は全てを…!」

典夫が怒り狂った様子で叫ぶと、
”ガルフ”の幹部は半笑いで

”まぁ、これであんたとの付き合いも終わりだなー
 あんたが企業のトップで、俺たちも甘い汁を吸えるからこそ、
 あんたに、手を貸していたんだー”

と、呟いたー。

「---…くそっ!…」
典夫はそう叫ぶと同時に”あること”を思い出したー

以前、”ガルフ”の幹部と飲んだ際に
”脳移植による”入れ替わり”のモルモットを探している”と
そう打ち明けられたことがあるー

なんでも、国際的な犯罪組織でもある”ガルフ”は、
”脳移植”をすることにより、他人と身体を入れ替えて、
それを悪事に利用しようとしているー

と、いう話だったー

だが、非常に危険な手術を伴うために
まだ、実験できていないー、
と、このガルフの幹部の男が言っていたのを思い出したのだー

「待て!」
典夫は叫んだー

”あ?”
ガルフの幹部の男は、不機嫌そうに返事をするー

典夫はすぐに続けて叫ぶー

「--例の、、、
 例の”脳移植”ー
 俺が受けたい!!!どうだ!?」

典夫の言葉に、
ガルフの幹部は少し驚いたような声を出したあとに笑ったー

”あぁ、例のやつかー
 何組かに試したが、今のところは上手く行ってねぇ
 なかなかモルモットを集めるのにも、時間がかかるからな”

ガルフの幹部の返事に
典夫は叫んだー

「俺がモルモットになる!
 あんたらは、その脳移植のデータを俺から得ることが出来るー
 俺は、他人の身体になって、逃げることが出来るー

 どうだ?!
 WinWinな取引と行こうじゃないか!」

”---ほぉ~~~”
ガルフの幹部の男は、少しだけ考えるようにして呟くと、
少し間を置いてから返事をしたー

”俺たちの脳移植技術で、他人の身体と入れ替わってー
 逃げ遂せよう、って腹かー

 でも言っておくが、今までまだ成功したことはねぇ。
 それでも、やるのか?”

その言葉に、紀夫は「やる!」と叫んだー。

”--でも、お前ひとりじゃ入れ替わりはできねぇ。
 もう一人、モルモットが必要だぞ?”

ガルフ幹部の男のその言葉に、紀夫は「それも俺が調達する!」と
叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

会社から身を隠した典夫は、笑みを浮かべていた

自分を告発した社員・今村 真人には、
一人娘がいるー

確か、今は女子高生だったはずー

その真人の娘・尚美(なおみ)と
ガルフの”脳移植”で入れ替わるー

もしも、成功して
典夫が尚美になることが出来ればー
自分は”女子高生”になることが出来る上に、
自分を告発した真人に対する最高の復讐になるー。

仮にもし失敗して典夫も尚美も死ねばー
それはそれで”真人に対する復讐”にはなるー

「---お嬢さん」
登校中の尚美の背後から声を掛ける典夫ー。

驚く尚美をすぐさま眠らせてー
そのまま典夫は、”ガルフ幹部”の待つ場所へと向かったー。

ガルフのメンバーが、学校に”欠席”の電話を入れるー。
”他人の声真似”が得意なその人物がー
尚美の母親の声を真似して、そのまま学校を欠席させたのだー


悲鳴を上げる尚美ー

「--この女と、脳移植で入れ替わりたいのか?」
ガルフ幹部の男”クサナギ”と名乗る男が笑みを浮かべるー。

「--こいつの父親が、俺を告白したからな」
典夫が言うと、
クサナギは「へへ、そういうことか」と笑みを浮かべたー

ガルフの施設の手術台に運ばれるふたりー
泣き叫ぶ尚美に、催涙ガスのようなものが放たれて
尚美はぐったりとしているー

典夫が笑みを浮かべるー。

「--昨日も言ったがー
 テメェはおそらく死ぬ」

クサナギが言う。

「---今まで成功したことはねぇんだ。
 その、覚悟はできているんだな?」

その言葉に、典夫は頷くー

「どうせ会社はもう終わりだし、このままじゃ俺は逮捕されるー
 それに、万が一死んでも、その娘も死ぬからー
 俺を告発した野郎への復讐にはなる」

典夫の言葉を聞き終えると、クサナギは「イカれた野郎だぜ」と
呟きー、
背後からやってきた
ガルフ所属の外科医”モウリ”が笑みを浮かべたー。

「--モウリ、もし成功したら
 ”エンペラー”会長も喜ぶぞー」

クサナギは、モウリの肩に手を置くと、
そのまま立ち去っていき、
ドラマで見るようなオペ室の上から、オペの様子を見守り始めたー

「ーーーこれより、手術を始めます」
外科医・モウリの言葉に、
典夫は頷くー

典夫は思うー

恐らく、これで俺の人生は終わりだー、と。
次に目覚める時はあの世ー
あるいは、地獄かー。

だがー
もし、
もしも成功すればー
次に目覚めたときは
女子高生・今村 尚美の身体で
目を覚ますことになるー。

「---クク」
典夫は目を閉じるー

全身麻酔がすぐに聞き始めて
典夫はそのまま眠りについたー

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「-----!」

目を覚ました典夫ー

ここは、地獄かー
それともーー???

「---おはよう」
声がしたー。

病室のような場所に入って来たのは
”ガルフ”の幹部・クサナギだったー。

「---…!」
まだ寝起きで、意識のはっきりしない典夫ー

そんな典夫を見てーー
クサナギは、突然典夫の”胸”を触ったー

「ひゃ♡」
変な声が出てしまう典夫ー

「--!!」

「---へへ」

典夫がクサナギを見つめるー

今の、感触はーーー?

身体を見下ろす典夫ー
そこには、典夫の身体にはなかったはずの”胸”があったー。

「--へへへへへへ…まさか”成功”するとはなぁ」
クサナギの言葉に、
典夫は叫んだー

「なっ!?お、、俺、あの野郎の娘の身体になれたのか!?」

そう叫んでー
自分の口から可愛い声が出ていることに気づくー

「--!!」
喉のあたりを触る典夫ー

「--へへへ 見ろよ」
鏡を指さすクサナギー。

そこにはー
可愛らしい女子高生・尚美の姿が映っていたー

「-ーーふ、、ふはっ!」
思わず笑ってしまう尚美(典夫)-

「---ははははっ! 最高だぜ!ははははははっ!」
尚美(典夫)の言葉に、クサナギはも笑うー。

「ーーそ、そうだ、ここはどこだ?何日ぐらいたった!?
 俺の身体は!?」

尚美(典夫)が叫ぶと、
クサナギは順番に説明したー

”ここは、ガルフの施設の一つ”と、場所を説明したー

”時間は、まだ半日程度”で、

”尚美の脳が移植された典夫の身体はまだ目覚めていないが
 無事だ”

とも、説明したー。

「--そうか」
尚美(典夫)が呟くと、
「-どのぐらいで退院できる?」と声を上げたー。

「---今日の夜には。
 俺たちの脳移植は特殊技術だからなー。
 まぁ、退院しても構わんさ。

 それに、学校に行ったはずの娘が
 夜まで帰らないと、騒ぎになるだろ?」

クサナギの言葉に、尚美(典夫)は、そうだな…と
呟きながら、時計を見たー

「----くく…ふふふふふふふふ」
尚美(典夫)が凶悪な笑みを浮かべながら立ち上がるー。

「ーーおいおい、そんな顔するんじゃねぇよ。
 真面目でかわいい女子高生が台無しだろ?」

ガルフの幹部・クサナギが笑いながら言うと、
尚美(典夫)は「くへへへ…台無しにするのがいいんじゃねぇか」と
笑みを浮かべたー。

尚美(典夫)は壁に寄り掛かって片足を壁につけると、
「--まぁ、冗談はともかく、これで俺は追われる心配は
 なくなったってことだな」と
可愛い声で呟くー

「あぁ、そうだ。
 お前の身体になったその娘は”俺たち”の方で
 管理させてもらうから、心配すんな」

クサナギの言葉に、尚美(典夫)は笑みを浮かべるー。

「---くく…内部告発しやがった
 こいつの父親を滅茶苦茶にしてやるぜ
 くく …ははははははははは!」

低い声で笑う尚美(典夫)-

「お~お~、怖い女の子だ。
 中身が変わるだけでまるで別人だな」

クサナギが笑いながら言うと
「ま、こちらとしても”入れ替わり”の実用化に一歩近づいたー。
 例を言うぜ」と、
尚美(典夫)の方を見つめたー。

国際組織・ガルフは、
”他人の身体の主導権を握る”技術を何としても手に入れようとしていたー
他人の身体を乗っ取ることが出来れば、
あらゆる悪事が可能になるからだー。

”憑依”
”入れ替わり”
”皮”

あらゆる検討が行われていたが、クサナギらは
一番現実的に実現できそうなことー、を考え
結果的には脳移植を応用した”入れ替わり”に着目していたー

「---へへ、まぁ、あんたらのことは
 あんたらに任せるとして…
 俺は今日からJKライフを送らせてもらうぜ」

尚美(典夫)の言葉に、
クサナギは「おう」とだけ、呟いたー

「---モウリ、案内してやれ」
外科医のモウリに案内を指示すると、
尚美(典夫)はモウリに案内されて、
そのまま外に出たー

「--はぁぁぁ~~~~~」
制服のスカートから覗く足に夜風が
当たり、ゾクゾクとする尚美(典夫)-

「--くへへへ…たまんねぇな…」
胸を軽く触りながら、
指をペロっと舐めた尚美(典夫)は
そのまま尚美の家に向かって歩き始めたー

自分の会社を内部告発した真人に
地獄を見せてやるー。

真人はまさか、
”自分の娘が、最悪の敵”に変わったなどと
夢にも思ってはいないだろうー

「--!」
道路のミラーに、邪悪な笑みを浮かべた尚美が映っているー

「-へへ…こんな悪い顔しちゃって…」

”自分がこの子を乗っ取っている”
改めてそう実感した尚美(典夫)は、最高だぜ、と
呟きながら、自宅へ向かって歩き出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

「---------!」
典夫になった尚美が目を覚ましたー

尚美が目を覚ましたことを確認すると
国際組織ガルフの幹部・クサナギが笑みを浮かべたー

「----お目覚めかな?お嬢ちゃん」
そう呟くと、クサナギは吸っていたタバコを
近くの灰皿に捨てて、
そのまま鏡を持ってきたー

「---え…!? え…?」
典夫(尚美)が弱弱しい表情で戸惑うー。

「---これが、お嬢ちゃんの新しい身体だー。」
クサナギが笑うー。

「ど、、どういう…え…???え???」
いきなり他人の身体になっても、
”理解”できるはずもないー

典夫(尚美)はただただパニックを起こしているー。


「--まぁ、安心しなよ。
 俺が、全部説明してやるからさ」

クサナギはそう呟くと
典夫(尚美)に対して、これまでのいきさつや、
入れ替わった相手である典夫がどんな人間なのか、
典夫の目的は何か、包み隠さず、話し始めたー


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

脳移植X入れ替わり、のお話デス~!

続きはまた明日書きます~!

今日もありがとうございました!!

コメント

No title

なんか簡単に終わらなさそうですね

予想外の結末になるんですかね…

Re: No title

コメントありがとうございます~!

そのままスムーズに…は、行きそうにないですネ~!
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プロフィール

無名

Author:無名
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