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<憑依>レンタル彼女~3年後の再会~(前編)

”憑依”する身体を求めて
レンタル彼女を呼び出した男ー。

あれから、3年が経過したー。

※レンタル彼女の後日談デス!
 先に本編をご覧ください!
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3年前ー

憑依薬を手に入れた30代独身男の
荻田 恭三(おぎた きょうぞう)は、
自分の人生を変えるためー
”女の人生を奪う”ことを決断したー。

愛染(あいぜん)なる男が出品していた
憑依薬を購入し、
憑依対象にする身体を探していた恭三はー

”レンタル彼女”に目をつけたー。
実際に会って、どんな女性なのかを確認した上で
乗っ取ることができ、憑依に最適だと考えたからだー。

しかしー
レンタル彼女ー
金井 月菜(かない るな)と、出会って、彼は驚いたー。

月菜は、あっという間に恭三が
”憑依目的”で月菜を呼び出したことを見抜き、
その上で「乗っ取りたいなら、どうぞご自由に」と言い放ったのだー

優しそうで”守ってあげたく”なるような風貌なのに、
クールな彼女に、恭三は興味を抱いたー

レンタル彼女として、明るく可愛らしく振舞う月菜と、
クールな、本来の月菜ー。

話をするうちに、彼女は”過去に憑依されて高校生活3年間”を全て
奪われたー、ことを恭三は知ったー。

浅井(あさい)という男に憑依され、高校生の間乗っ取られ続けた月菜は、
とある出来事をきっかけに肉体の主導権を取り戻し、意識を取り戻したもののー

”人生なんて、こんなものですよ”と、
どこか達観したような、”今の月菜”が出来上がってしまったのだったー

そのことを知った恭三はー
月菜に憑依するのを、やめたー。

それどことかー

「--俺は、、君のこと、、好きになった!!
 生まれて初めて好きになった!!!!!
 憑依しようとしてた俺が言うのもなんだけど、、
 君の過去を知った上で、君を守りたいと思った!

告白したー

結果はー

「-----お断りしますー。
 30代中盤の下心丸出しのおっさんが、現役女子大生のわたしに
 告白して、わたしが「ありがとうございます 嬉しいです」なんて
 いうと思いましたか?

 しかも、相手は他人に憑依しようとしていたおっさんー。
 普通、OKなんてしませんよね?」

散々だったけれどー。


それ以降、月菜はレンタル彼女としての活動をやめたのか、
申し込みのサイトから月菜の情報は削除されたー。

それ以降ー
恭三は、月菜と会うことは、なかったー。

あれから3年ー
恭三は、何も変化のないまま
独身で、もうすぐ40歳が見えて来る年齢になっていたー

会社 帰宅 会社 帰宅 会社 帰宅ー。

引き続き、美少女アニメを時々見たり、
AVを見たりー
なんてことはあるものの、
それ以上に、恋愛イベントが起きるはずもなく
2次元と映像の向こうだけを中心に、
性欲を満たしていたー

そんな恭三は、最近、異変を感じていたー。

性欲も、なくなりつつあるー。
そんな、気がしたのだー。

いよいよ、生涯独身が確定したと言えるー。

同僚の結婚話を聞かされながら、
恭三は、なんとなく”疲れた”と感じて
日帰り出張の帰りに、電車に乗らず、
見慣れない公園のベンチで休んでいたー。

「---…はぁ」
ため息をつく恭三ー。

「---」

恭三は”俺にも結婚願望とかなかったら楽だったなぁ”と
呟くー。

知り合いにも、結婚願望が無く、独身の人間はいるー
そういう人間は、とても楽しそうにしているー

だがー
”中途半端に結婚願望があって、結婚できない”
恭三のような人間にとってはー
独身のまま老いていくー
もう”希望のない”年齢に差し掛かっていく、という現実は
辛いモノだったー。

「--現実なんて、こんなもの…か」

3年前ー
レンタル彼女の月菜に言われた言葉を思い出して
自虐的に笑うー。


「--も~! 航太くんってば」
公園で、女性と子供が遊んでいるー。

そんな風景をなんとなく見ていてー
恭三は目をこすったー

「---あ?」
恭三は、ついに自分の頭までおかしくなったか?と
混乱しながら目をこすって、何度も何度も
”航太くん”とやらと遊んでいる女性を見つめたー。

明るくほほ笑んでいるがー
レンタル彼女だった月菜に見えるー

”いやいやいやいや
 こんなとこにいるわけねぇだろ 

 ついに俺、妄想まで始まったか…?
 しかも元カノとかじゃなくて、レンタル彼女の妄想とか
 俺もヤバすぎだろ”

「--じゃあ、また明日ね!」
月菜に似ている女性が、”航太くん”とやらに手を振り終えると、
途端に笑顔を消して、恭三の方を見たー

そして、恭三の方に寄って来るー。

「--あの、うすら笑いを浮かべながらこっち見つめ続けるの
 やめてもらえます?
 無気味なので」

その女性にハッキリとそう言われて
恭三は「す、、す、、すみません」と、頭を下げたー

そうだー
月菜がここにいるわけがないー。
日帰り出張で偶然来たこの場所に、
3年前に1日だけであったレンタル彼女がいるわけがないー

生涯独身が現実味を増して、
ついに頭がバグって妄想を始めたのだー

第1-
もう3年が経過しているー
3年前に一度会っただけの月菜の顔は
たぶんもう、頭の中で他の記憶とミックスされて
ちゃんと記憶出来ていないだろうし、
3年も経過してたら、あの子も見た目が変わっているはずー。

見ず知らずのアラフォーのおっさんに
見つめ続けられてたらそりゃ怖いよなー、と
恭三は思いながら

「ーーす、すみません、俺、バグってました」

と、頭を下げたー。

「---ーーはぁ…
 相変わらず、下心丸出しのオーラが漂ってますよ。
 荻田さん」

女性が、自販機で飲み物を買いながら、ベンチに座っている
恭三に向かってそう呟いたー。

「--へ…」
恭三は目を点にするー

いや、違うー
ついに、相手の台詞まで妄想するようになってしまったんだー

これ以上妄想してたら本当に不審者として逮捕されてしまう!
と、恭三は慌てて目を逸らすー

「平常心 平常心 平常心 平常心ー」
恭三が冷や汗を流しながらそう呟いていると、
「ーーちょっと!?人の話聞いてます!?」と、女性が声を上げるー。

「-自分が乗っ取ろうとしてた相手のこと、忘れたんですか?」
その言葉に、恭三は、現実に引き戻されてー
その女性の方を見たー

「--か、、か、、か、、金井さん…? 本物?」
恭三が指を差しながら言うと、
「--本物ですよ ーーというか、何ですかその反応は」
と、呆れた様子で、購入したジュースを飲みながら、
月菜は呟いたー

「--ま、、ま、、、幻… 幻覚だ…
 金井さんがここにいるわけが…」

「--勝手に幻覚扱いしないでくれます?」
怒りっぽく言う月菜ー

3年前と同じくー
優しそうで守ってあげたくなるような風貌は変わらないー
少し、大人っぽくなって、より綺麗になったようにも見えるー。

「---は、、はいっ……」
恭三は戸惑いながら公園のベンチで座り込んだまま月菜を見上げるー。

月菜は「こんな公園のベンチで哀愁漂うおじさんオーラを出して、
何してるんですか?」と、相変わらずあまり愛想のない様子で呟いたー。

「--あ、いや…会社の日帰り出張の帰りで、ちょっと疲れちゃってー」
恭三が言うと、月菜は「そうですか」とだけ呟いて、ジュースを口に運ぶー。

「-ーさ、さっきのは金井さんの子供?」
月菜が言うと、月菜は「--何言ってるんですか?」とあきれた様子で呟いたー

「--航太くんは、7歳ですよ?
 わたしの子供のわけないじゃないですか」

とー

「そ、そっかー」
恭三はどこか”安心感”のようなものを覚えるー。

レンタル彼女だった月菜に憑依しようとしてデートしたのは3年前ー。

過去に憑依されていた月菜は、当時の時点で
”憑依から解放されて1年半”と言っていたー。

憑依されてから4年半-
”航太くん”とやらが、月菜の子供のわけがないー

しかも、航太くんとやらが7歳なら、
月菜はまだ高校1年生だったはずだー。

「---何ニヤニヤしてるんですか…?」
月菜が表情を歪めるー。

「あ、、いやーーいや、なんでもありません」
恭三はそう言って頭を下げると、
月菜は「まさかまだわたしに憑依したいと思ってます?」と、
淡々と呟いたー

恭三は、また、あの時のように”憑依したいなら どうぞ”と言われると
思いながら、月菜の方を見ると、
月菜は首を振ったー

「--先に言っておきますけど、憑依ならお断りなので」
月菜はそれだけ言うと、ペットボトルのジュースの蓋を閉めて
可愛らしい鞄の中に放り込んだー。

「---え」
恭三は、月菜の方を見つめると、月菜は呟いたー

「今、わたしは家政婦として働いてるんです。
 さっきの子は、わたしが週1回お手伝いに行ってる家の子供ですー。」

月菜が、そう言いながら、”航太くん”が帰って行った方向を
見つめながら優しくほほ笑むー。

3年前にはー
見られなかった”レンタル彼女として”ではなく、月菜本人の笑顔ー。

それを見て、恭三はー
”この子は、生きる希望を取り戻したんだな”
と、心の中で思うー。

”人生なんて、こんなものー”
3年前ー
”憑依してもいいですよ”と、全てに絶望した様子で
言い放っていた月菜は、もういないと、確信したー。

「---すごいなぁ…金井さんは」
恭三はため息をつくと、
「--俺は、3年前と何も変わってないなぁ…」と、
自虐的に呟いたー

変わったことと言えばー、
”他人の身体を奪いたい”なんて考えなくなったことだろうかー。

「--今も、毎日仕事に行って、帰ってきて
 好きなアニメを見たり、ゲームをやったり、
 ネット上でちょっとイキってみたりー…
 そんな生活が、ずっと続いている」

恭三が呟くと、月菜は「別に荻田さんの現状は聞いてないですけど」と、
グサッと来る言葉を呟いたー

「--あ、、そ、そうですよね。
 俺に興味なんか、ないですよね」

恭三はそう呟くと、少しだけ笑ったー。

「--人生なんて、そんなものですよ」
月菜はそれだけ言うと、続けてー
「あの時、わたしに憑依しておけばー
 そう思ってませんか?」と、
言葉を口にしたー

「--わたしに憑依していればー
 今頃、女として、好き放題生活を送ることが出来ていたー

 そんな風に、思ってませんか?」

とー。

「---」
恭三は、月菜の方を見つめるー。

あの直後ー
何度か後悔したー。

レンタル彼女として呼び出した月菜に憑依しておけばよかったー、
と、後悔したことは、確かにあったー。

けれどーー

「--お姉ちゃん~~~~!」

「--!」
月菜が振り返ると、そこにはさっき帰宅した”航太くん”がいたー。

「--あ、航太くん!」
笑顔で手を振る月菜ー

”レンタル彼女モード”の月菜の時とは違うー
もっと、自然な笑顔ー

「--次、お姉ちゃんいつ遊びに来るの~?」

子供にとっては、”家政婦”なんてことは、まだよくわからないー
航太からしてみれば、月菜は”良く遊びに来てくれるお姉ちゃん”だったー。

わざわざ戻ってきて、月菜に次、いつ遊びに来てくれるか、聞きにきたのだったー。

月菜はとても嬉しそうに、「次はね~」と、手帳を見ながら
スケジュールを確認しているー

「-来週の水曜日かな!」
月菜が言うと、航太は嬉しそうに「次来るときは負けないぞ~!」と、
何やらゲームの話をしているー

月菜はにっこりとほほ笑みながら、
「--わたしも負けない!」と、航太に手を振ったー

航太の姿が見えなくなると、
月菜は恭三の方に戻ってきて、
「--何、笑ってるんですか?」と、表情を歪ませながら呟いたー。

「--良かったと思ってるー」
恭三が言ったー

「--?」
月菜が首を傾げるー。

「--わたしに憑依していればー
 今頃、女として、好き放題生活を送ることが出来ていたー
 そんな風に、思ってませんか?」


「--そんなこと、今はもう思ってないー

 それにー
 金井さんが、あんな笑ってるなんてー
 憑依しなくて良かった、 ってー

 そう、思ってます」

恭三が言うと、
月菜は「----そうですか」と、だけ返事をすると、
荷物をまとめて、帰る準備を始めるー。

「---日帰り出張ーって言ってましたね。
 お気をつけて」

月菜はそれだけ言うと、頭を下げて立ち去っていくー。

恭三は、そんな月菜の後ろ姿を見ながらー
思わず声を出したー

今、何も言わなかったらー
今度こそ、これが今生の別れになる気がしたからー

「---あの!!!!!!!!!」

恭三が声を出すと、月菜は立ち止まって振り返ったー。

夕日が光り輝く中ー
月菜の表情はハッキリと見えないー。

そしてー
恭三はー
勇気を振り絞って、
言葉を発したー。

「--やっぱり俺は、、君のそばにいたい!!!!」

とー。


<後編>へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

レンタル彼女の後日談デス~!

土曜日枠の都合上、
(土曜日だけは、現在その日に書く時間がないので
 予約投稿しています)
続きはまた来週になってしまいますが、
楽しみにしていてください~!

今日もありがとうございました!

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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