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<憑依>温泉スライム②~異変~(完)

共に温泉宿にやってきた親友の異変を
感じ取ってしまった彼女の運命は…?

温泉に潜むスライムの物語、第2話…!
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「ーーはぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
部屋の中で恐怖に怯えながら、
麗のいる洗面所の方を見つめる沙里ー。

(どういうことー?)
沙里は、恐怖に怯えながらも、
頭の中でさっき見た光景を思い出すー。

信じられないことに、
親友である麗の耳から、スライムのような感じの
得体の知れない物体が飛び出していてー
麗は見たこともないようなイヤらしい笑みを浮かべながら
自分の胸を触っていたのだー

「--人間のメスの身体…最高…♡」
と、呟きながらー

「---…」
麗が戻って来るー

「--あ、、あのさ…麗…」
”さっき見た光景”のことを尋ねようとする沙里ー。

しかしー
聞けなかったー。
聞いた瞬間に、麗が”豹変”してしまうのが怖かったからだー。

「--も~~~どうしたの沙里ってば~?」
麗がにっこりとほほ笑むー。
沙里の隣に座ると、妙に沙里に身体を密着させてくる麗ー

「--ねぇねぇ、わたしってば、彼氏いないみたいだけどさ~」
麗が笑いながら言うー。

麗に憑依したスライムは麗の脳の中にも入り込み、
麗の記憶を読み取っていたー。

「--いないみたい…って?」
沙里が”言いまわしのおかしな部分”を指摘するー

が、麗はそれには反応せずに続けたー。

「--沙里、いい男知らない?
 わたしもそろそろ”繁殖”したいんだよね~」
麗が微笑むー

記憶を読み取り、麗の普段の振る舞いも断片的に
読み取れてはいるものの、どこか、おかしな発言が
混ざってしまうー

「は、繁殖?」
沙里はさらに戸惑うー

いつの間にか、麗が沙里の胸を触り始めるー

「--ちょ…麗!」
沙里が言うと、
麗は「いいじゃん、わたしたち”ともだち”なんだから」と、
微笑むー

「--ちょ、、ちょっと!」
沙里が、さらに声をあげると
麗は「なんだよ!つまんないの!」と、不貞腐れた様子で頬を膨らませたー。

「---…ご、、ごめん…ちょ、ちょっとわたし…部屋の外散歩してくる」
沙里は慌てた様子で、部屋を飛び出したー

一人残された麗はー

「--つまんねー友達!」と、呟きながら、
そのまま口からスライムを少量吐き出して、
スライムを使った”スライムエッチ”を一人始めるのだったー


「--なんなの…?」
沙里は冷や汗をかきながら、宿の廊下を歩いていたー

古びた温泉宿だが、それなりに広さはあるー

「----…そういえばー」
沙里は、麗と一緒に温泉に入っている時のことを思い出すー。

「--ふふふふ…気に入った♡」

麗と一緒に温泉に入っているときにー
自分の身体をやたらと触っていた怪しい女が
そう言っていた気がするー。

さっきの麗の表情は、
その時の”おかしな女”に、どこか雰囲気が似ていたー

「--(温泉に、何かあるの?)」
沙里はそう思いながらも、どうすることもできず、
部屋の外で過ごしたー。

夜になりー
夕食の時間になると、沙里は怯えながら部屋に戻るー

部屋には、既に食事が運ばれていて、
麗が、それを食べていたー

「----」

「-----」

沙里は、麗が一方的に”繁殖がどうこう”だとか、
訳の分からない話をしてくるのを聞かされながらもー
”麗がおかしい”ことをより確信していたー

箸も使わず、手で食べ物を舐めるようにして食べたりー
お椀の中身を、まるで犬のように直接食べたりしているー。

「---麗…どうしたの…?その食べ方」
沙里はやっとの思いで、そう言葉を吐き出したー

人間に憑依するスライムにも、
色々な性格のスライムがいるー。

今回、麗を乗っ取ったスライムは、
良くも悪くもマイペースなスライムで、
”無理に人間に合わせる必要はない”とまで
思っているスライムだったー

それ故に、
彼らにとって”食べやすい食べ方”でご飯を食べているのだー

「--いいじゃん これがわたしの食べ方なんだから」
麗はそう言いながら、ペロリと指を舐めるー。

「--き、汚いよ…!」
沙里が言うと、麗は「--ごめんごめん~~~!」と言いながら
沙里の胸を触ろうとしてきたー

沙里はーー
叫んだ。

「いい加減にして!」
とー。

麗が少しだけ驚いたような表情を浮かべるー

「-さっきから、麗、おかしいよ!
 --それにーーー」

さっき見た光景ー
麗が”人間のメスの身体ー”と言っていた光景の話を
口にしようとするー。

しかしー

「-じゃあ”絶交”だね」
麗がにっこりとほほ笑んだー。

麗を支配したスライムが、麗の記憶の中にある
”友達と縁を切る方法”を読み取り、
それを言葉にしたー

「---え…」
沙里の顔が青ざめるー。

「--絶交。友達やめるとき、そう言うでしょ?」
麗はそう言うと、そのまま部屋から立ち去って行こうとするー

「え…ちょ!?麗!?何言ってるの!?いきなり!?」
沙里が言うと、麗は振り返ったー

「--”メス”同士じゃ繁殖できないじゃん?
 だから、沙里はわたしには必要ないの。

 ばいばい♡」

それだけ言うと、麗が部屋の外に出ていくー
唖然とした沙里は、しばらくその場から動けなかったー


「---わたし、帰ります」
麗が、温泉宿の入り口付近で老婆に言うと、
女将の老婆は「そうかい」と、笑みを浮かべたー。

「---わたし、早く繁殖したいんで、
 いい”オス”を探します」

麗が言うと、老婆は「その言い方はやめたほうがいいよー。
人間は、オス・メスとは言わないからね」と、苦笑いしながら
呟いたー

「--そうですかぁ…じゃあ、人間の前ではーー」
そう言いながら、ぐちゅ…と、脳みそが音を立てるー。

記憶を探っているのだー

「男と、女って言いますね」
麗が笑うと、老婆は「そう。それでいいんじゃ」と、頷いたー。

麗が老婆に「いい身体、本当にありがとうございました」
とお礼を言うと、
小声で続けたー。

”このメスの友達のメスが、ちょっと面倒臭そうなんで
 よろしくお願いしますね”

とー。

老婆はその言葉を聞くと
「”メス”じゃなくて”女”だよ」と、今一度苦笑いしながら
繰り返したー

「あっ!いけない!テヘッ♡」
麗はそう言うと、
老婆に対して「わたし、これから繁殖相手探すので」と、
笑みを浮かべながら、温泉宿の外に歩いて行ったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「----」

0時過ぎー。

沙里は、何度も何度も麗のスマホに連絡を入れていた。

しかし、麗からは返事がないー

”絶交”
そんな風にいきなり親友に言われた沙里は、
激しく動揺していたー

「怒らせちゃったのかな…」
何度も何度も「ごめん」と連絡を入れるも、
麗から返事はないー。

”返事は来ない”
そう思った沙里は、宿の部屋でひとり、困惑するー。

ようやくー
少し冷静になった沙里は、麗の様子がおかしかったことを
頭の中で思い出すー。

「---……」
沙里は”やっぱり温泉に何かあるのかも…”と、
麗と一緒に温泉に入っていた時に、様子のおかしかった
女性のことも思い出すと、
深夜の宿の中、移動を始めたー

”あの温泉に、何かあるのかも…”
そう思いながら、人の気配のない宿の中を移動するー。

既に、他の利用客は寝静まっているー。

「----」
途中で、中年の男とすれ違った以外は、
特に誰ともすれちがうことなく、温泉に向かうために
階段を降りるー。

その時だったー

「おやー」
女将の老婆が温泉があるフロアから、階段を上って来たー。

「---あ…」

この温泉宿は”妙に古びている”のだが
その割には、設備投資されているのか、広いー

”どこからそんなお金が”と、少し疑問にも思うぐらいにー

「こんな夜中に、どうしたいんだい?」
老婆が尋ねて来るー。

「あ、いえ、ちょっと眠れないので、温泉に」
沙里が言うと、
老婆は「そうかい。ごゆっくり」と、呟いたー。

そしてー
沙里とすれ違った老婆は、不気味な笑みを浮かべたー

麗を乗っ取ったスライムの言っていた通りー
確かに”勘の良さそうな子”だー

「--悪く思わないでおくれー。
 すべては、この宿のためなのだからー」

老婆はそう呟くと、温泉のあるフロアに向かう
沙里のことを思いながら、
今一度、静かに笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

温泉にやってきた沙里ー。

沙里は、服も脱がずに、温泉の目の前までやってきていたー。

「------」

”麗がおかしくなったのは、温泉に入ってから”
沙里は、そう思いながら、温泉を見つめたー。

「----???」
沙里は、温泉のお湯の色が、昼間と違うことに気づいたー。

「---緑色になってる?」
沙里がそう呟いた直後ー
沙里は、気づいたー

”お湯”以外の何かがー!?

そう思った時には手遅れだったー
お湯から飛び出した緑色のドロドロした塊が、
まるで、沼地の魔物のように、手のような形に変形して、
沙里をお湯の中に引きずり込んだー。

たくさんのスライムが、そこには集まっていたー。

スライムに憑依され、乗っ取られた麗から
”あのメスのこと、お願いします”と言われていた老婆は、
深夜に沙里が温泉の様子を見に来ることを察知して、
温泉にスライムたちを集めておいたのだー

お湯の中で「な、、な、なにこれ!?」と思う沙里ー。

スライムたちが沙里の身体を包み込むー

沙里のスカートの中から、スライムが1匹侵入していくー。

「--=~~~~!!!~=」
お湯の中に沈められた状態の沙里は
声を発することもできず、ただ、ひたすらにもがくー。

「--!」
沙里のスカートの中に、他のスライムも入り込むと、
下着が邪魔だったのか、
スライムたちが、沙里の下着を引きちぎるようにして、
どかしていくー。

最初に侵入したスライムが、沙里のアソコから
沙里の中へと入り込んでいくー

「んぐっ…ぐ、、、xあxっ…ぁ」
お湯の中で声も出せずに、泡を吹きながら必死にもがく沙里ー。

スライムが、沙里のアソコを刺激し、
身体の中のあちこちを刺激しー
やがて、脳を刺激するー

この上ない快感を感じてー
けれど、お湯の中で声を出すことも出来ない沙里はー
洋服をずぶぬれにしながら、ひたすらにもがくー


そしてー
しばらくすると、沙里は大人しくなりー
静かに、お湯の中から出て来たー

服をずぶ濡れにしてー
ノーパンの状態で出て来た沙里は、笑みを浮かべたー

「--メスの身体、げ~っと♡」
ぽたぽたと水を垂らしながら、クスッと笑う沙里は、
「--早くわたしも、”繁殖”したいな♡」と、笑みを浮かべながら
そのまま温泉から外に向かって歩き出したー。


「----なかなかいいメスですね♡」

カウンターでは、ずぶ濡れの状態の沙里が、
”身体代”として、沙里が持っていたお金のほとんどを
老婆に差し出したー

「--おやおや ずいぶん濡れたねぇ」
老婆は”他の利用客に見られると面倒だから 早めに部屋に戻るんだよ”と、
優しく呟いたー。

スライムたちは”繁殖”目当てで男性にはほぼ、憑依しないー。
女性相手でも”品定め”をスライムたちは、温泉の中で潜みながらしており、
”需要のない身体”も存在するー

まだ”繁殖”できない、子供やー
もう”繁殖”できない年齢の女性は、
スライムたちには”需要”がないー。

沙里が、ニヤニヤしながら頭を下げると、
老婆もまた、笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー。

麗は、大学で、小太りの男子を誘惑しーー
激しいエッチをしていたー

「ま、、まさか、、麗ちゃんと…生で…えへへへ」
男が言うと、
麗は嬉しそうに囁いたー

「早く、わたし、繁殖したいんだもん♡」

とー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

スライム系の憑依のお話でした~!
スライムは繁殖を目的としているので
乗っ取られたふたりは、これからハード(?)な日々を
送りそうですネ…!

お読み下さりありがとうございました~~!

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Author:無名
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