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<憑依>この住宅街は支配されている③~欲望の行き着く先~(完)

憑依能力を持つ男・剛太郎に支配されている
闇守町ー。

剛太郎の欲望の果てに、行きつく先は‥・?
そして、闇守町の運命は…!?
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旅人・東吾を始末した剛太郎は、
町の住人を集めて、集会を行っていたー。

自分の周りには、憑依で思考を染め上げて
しもべのように扱っている女たちを配置しているー

住人たちが、自分に逆らうことのないように、するためだー。

憑依能力を持っているとは言え、
闇守町の住人が全員、一斉に剛太郎に襲い掛かろうとすれば、
憑依が追い付かないー
乗っ取った身体ごと殺されてしまえば、おしまいだー。

だが、こうして憑依で完全に自らの言いなりした街の女たちを
配置しておけば、そう簡単に手出しは出来ないー。

”へへへ…ナイフを持ったメイドさんとか、ゾクゾクするよなぁ”

メイド服を着た女子高生にナイフを持たせて護衛させている剛太郎ー。

他にも、チャイナドレスを着た護衛もいるー
彼女は柔道部に所属していた女子高生で、
憑依して、完全に言いなりになるように変えてやったー

今の彼女は、剛太郎のために命懸けでその武術を
振るうだろうー。

「---」
剛太郎は笑みを浮かべながら、集まった住人たちに宣言したー

「テメェらー。
 今後は、よそ者と口を利くことを全面的に禁ずるー
 よそ者が来たらすぐに俺に知らせろ。

 俺が憑依して、よそ者の脳を滅茶苦茶にしてやる。

 いいか?
 逆らったらやつは全員、俺が憑依してぶち壊してやるからな?」

剛太郎の言葉に、
一人の住人が反論するー

「-外から来る人を排除って、滅茶苦茶すぎる!」
とー。

「--」
剛太郎は、メイド服の護衛に指示をすると、
メイド服の女は無表情のまま、その住人にナイフを突き立てたー

返り血を浴びても、無表情のメイド女ー

彼女は、剛太郎が憑依した際に、剛太郎の命令こそ全て、と
刷り込み、その上で、他の感情はすべて消してしまったー。

悲鳴を上げる周囲ー
メイド女は、逆らった住人が死んだことを確認すると、
そのまま死体を引きずっていくー。

「--分かったか?俺に逆らうやつは、死だ。
  
 よそ者とは絶対に口を利くなー
 よそ者を見つけ次第、排除しろ!」

剛太郎はそう叫ぶと、住人たちの顔を見つめながら
「テメェらは俺に生かされてるんだよ!はははははははは!」と
狂ったように笑い始めたー。

そしてー
その日からー
剛太郎は、次々と町の女に憑依してー
女の思考を自分の思い通りに染め上げたー

”操り人形”を憑依能力で増やしていく剛太郎ー。

憑依で染め上げた女たちに迷彩服を着せて、
”治安維持隊”を結成したー。

逆らう住人を容赦なく殺害しー
侵入した”よそ者”を容赦なく殺害していくー。

「--やめてくれ!!!やめてくれ!」
逆らった住人がー

完全に剛太郎に支配された迷彩服の女子大生に
命を奪われるー

返り血を浴びても、ピクリともしない女子大生ー。

「--わはははははは!わはははははははははは!」
お気に入りの女子高生の身体を乗っ取ってー
憑依で自分のしもべにした女二人に両胸を揉ませながら
酒を飲む剛太郎ー

少女の身体で狂ったように笑うー。
「ここは俺の楽園だぜ!!ひははははははははっ」
少女の身体で、周りに美女を従わせているー

そんな狂気の光景ー

旅人・東吾の件をきっかけにー
剛太郎は、更なる暴君と化し、
闇守町に君臨したー。


「--へへへへ」

数日後ー
剛太郎は、最近お気に入りの、瑞菜(みずな)という女子高生の身体を
乗っ取り、堂々と道路の真ん中を歩いていたー。

「---おう!」
すれ違う人に雑なあいさつをする瑞菜ー。

「お、おはようございます」
住人たちは委縮して、頭を下げるー

瑞菜という子が乗っ取られている”被害者”であることは
闇守町の誰もが理解しつつもー
誰も、剛太郎に口を出すことは出来ないー

”剛太郎に狙われてしまったら仕方がない”

そんな、諦めにも見えるー。

「-ーおい、握れ」
寿司屋に入ると、瑞菜は横暴な態度で寿司を注文するー。

すし屋の店主が慌てて寿司を握るも、
瑞菜は、一口寿司を食べると
「しけた味だな。お前の店は閉店な」と、だけ言って
閉店を”命令”したー。

瑞菜は戸惑う店主を余所に、
「明日までに店、潰しとけよ」とだけ言うと、
そのまま再び街中を歩き始めたー

赤信号でさえ無視する瑞菜ー。

車は慌てて急ブレーキを踏みー
瑞菜が渡り終えるまで、
クラクションすら鳴らすこともしないー

完全に、闇守町は、
剛太郎の”憑依”に支配されていたー

全員で剛太郎を殺しにかかれば、
剛太郎一人を排除することは、可能だろうー。

だが、必ず誰か犠牲者が出るー。
剛太郎に乗っ取られて殺されるかもしれないし、
剛太郎が誰かの身体を乗っ取って人質のようにするかもしれないー

”少数の犠牲”が自分になる可能性もある以上ー
剛太郎に手出しをしようとする人間は、いなかったー。

瑞菜を乗っ取った剛太郎は、
街中を堂々と歩くと、そのままゲームセンターに入ったー。

たむろしていた不良たちに「どけ!」と叫ぶと、
不良たちでさえ、剛太郎を恐れて立ち去っていくー

そして、ゲームセンターの店主に金を要求すると、
瑞菜の身体のまま、剛太郎はゲームをプレイし始めたー

このゲームセンターに設置されているゲームの
ハイスコアランキングは、全て”GOU”というプレイヤーが1位になっているー

つまり、剛太郎のことだー。

剛太郎はそこそこゲームが上手いー。

そしてー
以前”GOU"の記録を塗り替えた男子高校生が剛太郎に廃人にされてから、
誰も”GOU"の記録を塗り替えることはなくなったのだー

闇守町の住人は、プレイ前に”GOU"のスコアを確認し、
抜かないようにー

「---------あ????」
剛太郎に憑依されている瑞菜が表情を歪めたー。

「---あァ???」
プレイしようとしていたパズルゲームの
ハイスコアランキングを見た瑞菜は怒りの形相を浮かべるー

”ZAKO"
というプレイヤーにスコアを塗り替えられていたのだー

「---!!!おい!」
ゲームセンターの係員を呼ぶ瑞菜ー

「なんだ!このZAKOって誰だ!?」
瑞菜は怒り狂った様子で、
シューティングゲームやレースゲームのランキングも確認したー

全てー
”ZAKO”に塗り替えられているー。

「--そ、、それが…この辺の住人ではなくてー」
係員が戸惑うー

瑞菜は激怒したー

「よそ者を入れるなと言ったはずーーー」

「--悪いな。お前のスコア、クソすぎて簡単に抜けちまってさ」

「--!?!?」

瑞菜が振り返ると、
そこにはーーー

旅人・東吾がいたー

「--ひっ!?!?」
瑞菜が驚くー

首筋にナイフを刺したあともなぜか生きていた東吾ー
先日は車で思いっきり跳ねて、確実に殺したはずだー

なのにーー
なぜー?

「--、、、ZA、、ZAKOはお前か!?」
瑞菜が言うと、東吾は首を振ったー

「--ZAKO… 雑魚は、おまえー」
東吾が指を差すー。

「-お前の記録さ、あまりにもクソすぎたから
 名前決めるときに、ついついZAKO(雑魚)って名前つけちゃっただけだよ」

「---き、、貴様…!」
瑞菜が顔を真っ赤にして怒り狂っているとー

「--闇守町、
 いい町だよな」

東吾が呟くー

「--クソ…!調子に乗りやがって!」
瑞菜がナイフを手に、東吾に襲い掛かろうとするー。

しかしー

東吾が、突然鋭い目つきで呟いたー

「お前みたいな、豚畜生がいなければ、なー」

”ただモノじゃない”
そう思った時には、既に瑞菜の身体が宙に浮かんでいたー

「ぐぼっぁっ!」
ゲームセンターの筐体に叩きつけられる瑞菜ー

東吾が、瑞菜が落としたナイフを手に、
瑞菜に近づいてくるー

「---お前みたいな醜悪なやつを見てると、吐き気がするよ。
 吐き気を通り越すクズ野郎だ」

東吾のナイフを見て、瑞菜は叫んだー

「ま、、まて!お、、俺を殺す気か!?
 この、この、~身体、、JKも死ぬぞ!」

叫ぶ瑞菜ー

「---でも、お前も死ぬ」
東吾が言う。

「-き、、貴様、、この子をころ、、、殺す気か!?」
叫ぶ瑞菜ー。

「---お前、何人も殺してるんだろ?」
東吾が笑みを浮かべながら言うー

笑っているがーー
冷たい、目ーー

それを見た瞬間、瑞菜の身体のまま、恐怖でお漏らししてしまった剛太郎は
瑞菜の身体を捨てて、慌てて憑依から抜け出して
ゲームセンターの外に走り出したー。

「はぁっ、、はぁっ、、はぁっ!」
剛太郎が慌てて走っているとー

拍手の音が聞こえたー

「ーーおっせ~~~な~~~」
東吾だったーー

東吾が、早歩きで、走っている剛太郎と並走するー。

「-な、、な、、な、、なんなんだお前…!なんなんだよ!」
剛太郎が目に涙を浮かべながら叫ぶー

「--ん~~~?俺?
 旅人」

東吾はそれだけ言うと、笑いながら剛太郎の首を掴んで
思いっきり近くの壁に向かって投げ飛ばしたー

悲鳴を上げる剛太郎ー。

東吾は笑いながら、剛太郎の方を見つめたー。

「この町…
 特に観光地とかもないけどさ、
 小さな商店とか、飲食店とか、
 そういう、この町で生きている人たちの息遣いが
 聞こえてくるような感じで、
 俺は好きだよ」

その言葉に、剛太郎は「テメェの感想なんか聞いちゃいねぇ!」と叫ぶー。

「---でもさ、
 ひとつ、吐き気がするほど、いらねぇものがこの町にあるんだよな」
東吾が頭を掻きながら、剛太郎の方を見てほほ笑んだー。

「--な、なんだそれは」
剛太郎が言うと、東吾は、即答したー

「お前だよー」
とー。

東吾が剛太郎の顔面を殴りつけて、
周り蹴りを喰らわせるー。

剛太郎は、”このままじゃ殺される”と、
東吾にキスをして、憑依しようとするー

しかしーー
やはり、憑依できないー

「--な、、なんで!?」
剛太郎が泣きそうになりながら東吾を見つめるー。

近くを歩いていた女子大生を偶然見つけて
剛太郎は「おい!そこの女!俺に身体をよこせ!」と
叫びながら、東吾を無視して走っていくー。

しかしー

「---!」
剛太郎は、背後から東吾に頭を掴まれてー
そのまま、静かに笑みを浮かべたー

「--おまえ、、、なにもの…」
剛太郎が怯えながらそう叫ぶと、
東吾は静かに微笑んだー

「--俺が何で観光地じゃない場所を旅してるか分かる?」
とー。

「--な、、な、、な…」
剛太郎は恐怖から答えることもできなかったー。

「---観光地はさー、何年いや、何十年、何百年経ってもさー
 あまり、変わらないし、もう、俺も行き飽きたからさー。

 でも、こういう住宅街は、
 その時代その時代ごとに違う姿を見せてくれるー

 まだ、俺の知らない世界を見せてくれるー」

東吾の言葉の意味が分からないー

「ーーー他人に憑依できる人間がいるならー
 死ねなくなった人間がいてもー
 おかしくないだろ?」

「------!」
剛太郎は、東吾が”常識では計り知れない過去を持つ存在”であることを悟るー

だが、剛太郎が、この東吾の正体を知ることは、もう、ないー

「--喧嘩を売る相手を間違えたな。」
東吾がにこっと笑ったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

松重 剛太郎は死んだー
崖下に落下した状態の遺体となって発見されたのだー。

闇守町の住人たちは、歓喜に包まれたー

憑依で闇守町を支配していた、
まるで魔王のような男が死んだからだー。

闇守町の警察も”事件性”を無視して、自殺として処理したー

それだけ、松重 剛太郎は、憎まれていたのだー

闇守町の住人たちは、泣きながら喜ぶー。
多くの犠牲者が出たー

でも、もう、自分たちは、あの男に、剛太郎に怯えずに生きていくことが出来るー

とー。


歓喜に湧く住人たちを遠目から見つめながら、旅人・東吾は静かに笑みを浮かべたー

「これで、この町の時間は、また、動きだすだろうなー」
剛太郎と言う悪魔によって自由を縛られ、地獄と化していた闇守町は
”時間が止まっている”も同然だったー

東吾は町から立ち去っていくー

「また、、、
 また遠い未来ー
 自由になったこの町を訪れる時が楽しみだー」

そう呟きながら、東吾は静かに、
また次の旅先に向かって歩き始めたー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

支配されている住宅街のお話でした!
解放された闇守町には、平和が訪れる…はずデス!

お読み下さりありがとうございました~!

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無名

Author:無名
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