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<憑依>”狂”からわたしが世帯主②~歪む家庭~

長女の真里菜は、一家の父・健への復讐を目論む男に
よって変えられてしまったー。

大好きだったはずの家族をー
心から憎むようになってしまった真里菜。

真里菜の止まらない悪意が、家族を蝕む…。
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朝。

家族で食卓を囲む。
いつも笑顔の絶えない和久井家。

しかし、この日は違った。

長女の真里菜があからさまに不機嫌に
朝食を食べている。

「---お姉ちゃん…?」
妹の夏帆が心配そうにつぶやく。

そう言えば、昨晩も変だった。

「さっきからごちゃごちゃうっさいわね!
 わたし、勉強してるの!
 そのぐらいも分からないの!?」


姉に真里菜に怒鳴られたのは初めてだった。
何か、学校であったのだろうか。

テレビのニュースでは
虐待で家庭を崩壊させてしまった父親の話題が流れている。

「全く…どうしようもないな」
父の健は呆れ顔で呟いた。

「……アンタだって人のこと言えないでしょ」
真里菜が吐き捨てるようにして言った。


「えー?」
父の健が”信じられない”という様子で真里菜を見た。

いつも笑顔を絶やさない真里菜が
ムスッとした表情で朝食を食べている。

「--真里菜?」
母の郁恵も違和感を感じて娘の身を案じる。

「---何よ?」
家族の視線を集めていることに気付いた真里菜が
不機嫌そうに言う。


昨日まで大好きだった家族ー
でも、今はもうー。
真里菜の心は”家族への憎悪”に満ち溢れていた。

憑依したアイドルオタクの男に、心を
憎悪で染め上げられてしまった。

「---真里菜…どうかしたのか?」
父が心配そうに尋ねる

「何か悩みでもあるのか?
 悩みがあるなら父さんに言ってくれれば…」

だが、そこまで言うと、真里菜は乱暴に箸を
机に叩きつけた。

「わたし、アンタのこと、お父さんなんて思ったことないから!」

不機嫌そうに立ち上がると、
真里菜は足早に高校に登校する準備をして、
玄関から飛び出してしまった。

「---お姉ちゃん!」
妹の夏帆が慌てて後を追う。

「--どうしたのかしら?」
母の郁恵が心配そうに首をかしげる。

真里菜はあんなことを言う子じゃない。
いつも心優しくー
穏やかな…

「--大学受験の勉強とかで、
 疲れてるのかもな…」
父・健はそう呟いた…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イライラした様子で道を歩く真里菜。

「っ…マジ最悪…
 あんな家族…あんな家族、壊してやる!」

一人呟く真里菜。

「お姉ちゃん!」
背後から妹の声が聞こえたー。

「----っ」
舌打ちして振り返る真里菜。

眼鏡の下の瞳には苛立ちが浮かび上がっている

「ね…ねぇ…どうしたのお姉ちゃん!
 昨日から変だよ!
 何イライラしてるの?」

夏帆が叫ぶようにして姉の真里菜に尋ねた。
だが、真里菜は心底面倒臭そうにため息をついた。

「はぁ……別に」

愛想なくそのまま立ち去ろうとする真里菜。

「--ね、、ねぇ!お姉ちゃん!
 なんで怒ってるの!
 言ってくれなきゃ、私もお父さんも分からないよ!」

姉の真里菜に歩調を合わせながら言う夏帆。

あまりのしつこさに真里菜は立ち止まった。

「うっさいわね…
 アンタたち見てるとイラつくのよ!」
真里菜が吐き捨てるように言う。

優しい穏やかな微笑みはそこには無くー、
歪められた怒りが、浮かび上がっている。

「--イラつくって…
 何よ!私たちが何かお姉ちゃんにした?
 してないよね!?

 受験でイライラしてるからってそういうのやめてよ!」

夏帆がカッとなって言う

真里菜は答えたー

「分からない!分からないけど、とにかくアンタたち
 見てるとムカつくの!
 あのクソ親父に、それに付き従うクソババア!
 それにアンタも!
 親の前でへらへらしちゃって!
  
 はっきり言うけど、マジでうざい!」

真里菜がまくし立てるようにして言い放った

「お…おねえちゃん…」
信頼していた姉に心をえぐるような言葉を言われて
涙ぐむ夏帆ー。

パチン!

そんな夏帆に真里菜はビンタを喰らわせた

「そうやって、すぐに泣くところも、ほんっっっとうに
 うざい!」

それだけ言うと、真里菜はそっぽを向いて、
高校へと向かって行った。


「----お姉ちゃん?」
夏帆は頬から涙を流しながら
そのまま中学校へと向かったー。


仲良し姉妹の絆はー
簡単に崩れ去った。

”信頼”と言う名の積木を積み上げるのは大変だ。
けれどもー
崩すときは一瞬なのだからー。


(すげえじゃねぇか!)

真里菜の中に潜む男が、
”憎悪”に染まって変わってしまった真里菜に称賛の言葉を送る


「……私がバカだった。
 本当のことに気付かせてくれてありがとう」

真里菜はお礼の言葉を口にする。

”昨日まで”何故自分はあんなゴミみたいな家族を
宝だと思っていたのだろう。

あのクソみたいな父を地獄に落とすことが私の生きがい…


「……」
真里菜は不愛想な表情で高校へと向かった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高校につくと真里菜はいつものように
クラスメイト達と楽しそうに談笑していた。

男はー
”家族を憎む女子高生”に染め上げただけ―。
それ故、学校ではいつものような真里菜の笑顔があった。

「ねぇねぇ、真里菜!そう言えば今度アンタのお父さんの
 誕生日じゃなかったっけ?

 先週、誕生日プレゼント買いに行くとかなんとか言ってたよね?」

友達の一人が訪ねる。

すると、それまで笑顔で談笑していた真里菜から
笑顔が消えた-。

「---プレゼント?」
真里菜が普段出さないような低いトーンの声に、
友達は少し気圧されながら言う。

「--そう、プレゼント!
 今年も買うんでしょ?
 真里菜、お父さんのこと、大好きだもんね?」

バン!

真里菜が突然、机を力強くたたいた。

「ひっー」
友人が驚いて声を出す。

「バカなこと言わないで!
 あんな奴、お父さんだなんて思ったこと、
 一度も無いから!」

吐き捨てるように言う真里菜に、
友人が食い下がる

「えー?な、何言ってるの真里菜?
 喧嘩でもしたの!?」

「…違うけど…
 とにかくムカつくの…。」

そう言うと、真里菜は少しだけ冷静さを取り戻して
再び椅子に座った。

「そうだ…お父さんのこと、困らせてあげようかな。
 ガラス割ったり…タバコ吸ってみたり…
 うふふ・・・」

楽しそうに言う真里菜を
友人は唖然とした表情で見つめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰宅すると、真里菜は足早に自分の部屋へと
入っていった。

不機嫌そうに机に向かう真里菜。

もっと勉強しないと…
そう、勉強…

こんなゴミみたいな家から出るために…。


「---お姉ちゃん」
ちょうど同じ時間に帰宅した妹の夏帆が部屋に入ってきた。

「----はぁ」
あからさまにため息をつく真里菜。
夏帆の方を振り向こうとしない。

「まだ…怒ってるの…?」
夏帆が訪ねる。

真里菜は教科書を机にバンバン叩きつけながら言う。

「あ~~~~うっさいうっさいうっさい!
 出てって!私に関わらないで!」

そう言うと、自分のメガネを乱暴に机において
イライラした様子で机をトントンし始めた。


「……ねぇ……もうやめてよ」
夏帆が涙声で言う。

真里菜はその言葉に眼鏡をかけ直して
ようやく振り向いた。

「--ーー何で怒ってるのか分からないけど…
 言ってくれないと分からないよ…

 わたし…お姉ちゃんのこと…大好きなのに…
 なんで、こんな喧嘩みたいなことしなきゃいけないの…」

妹の夏帆が涙を頬からこぼすー。

何故だか、それを見た真里菜は心が痛んだ。

「---夏帆…?」

自分はどうしてこんなに夏帆に辛くあたってるのだろう…?

…夏帆が何をした?

夏帆が、何か悪い事をした?


真里菜が混乱した様子で頭を押さえる。

「夏帆・・・ごめん、ごめん、、、お姉ちゃんも
 よく分からない…なんだか、すっごくうざいの!
 分からないけど、うざいの!!!」

真里菜が叫ぶ。

夏帆が涙ぐんだ目で真里菜を見る

「お姉ちゃん…どうしちゃったの…?」

その言葉に真里菜はパニックになった。

「え……え、、わかんない!わかんない!
 何でだろう!何でかわからないけど、
 なんかムカつくの!

 あぁもう、イライラする!
 アンタら見ているとイライラする!」


(・・・・・まだ完全ではないか)
脳内のアイドルオタクはそう呟いた。

そして…


「分からない!夏帆!あなたが近くにいると
 私、夏帆に八つ当たりしちゃう!だから、、
 しばらくちか…  ひゃっ!?」

突然体をぶるっと震わせて言葉を止める真里菜ー。
高校の制服姿の真里菜が、その場に立ち尽くす。

「お…お姉ちゃん?」

夏帆が心配そうに…
不気味なものを見る目で姉を見つめた。

そしてーーー


「ひひひひひひ!はははははははははっ~
 良い子の娘に壊されていく家庭、たまんねぇ~っ!」

真里菜が突然、乱暴な口調で話しはじめた。

「---ちょ、、、お、、お姉ちゃん?」
夏帆は唖然として、声を出すのがやっとだった。

「うひっ!これがJKの制服ねぇ!
 最高じゃん!」

真里菜がくんくんと自分の制服のニオイを嗅ぎ始める。
スカートを顔を赤らめながら触る。

「えへっ!一度やってみたかったんだ!スカートめくり!
 じゃーん!」

嬉しそうに自分のスカートをめくり上げる真里菜。


「----お姉ちゃん!どうしたの!?ねぇ!
 しっかりして!」

夏帆はひたすら真里菜に呼びかけた。


すると真里菜が微笑んだ。

「---どうして私が不機嫌か、知りたい?」
真里菜の不気味な笑み―。

夏帆は恐怖しながらも頷いた。

真里菜が自分の机の上の教科書や筆記用具を乱暴に机から落とすと
その上に飛び乗って机の上に座って微笑んだ。

「ーーーー私ねーー
 ”男の人に、体、とられちゃったのー”」

真里菜がとんでもないことを口にする。

「へーーー、
 な…な、何言ってるの?」

夏帆の言葉に真里菜は笑いながら続けた。

「うひひひひ、本当だよ!
 で、俺がその憑依した男だよ!」

真里菜が野獣のような表情を浮かべて
邪悪に笑う。

「------そんな」
夏帆は、目の前の姉の異様な光景に、
その言葉を信じるしかなかった。


「俺は、森町 友哉(もりまち ゆうや)。
 お前の姉さんの体は、俺が頂いたぜ!

 ホラ!見ろよ!?」

そう言うと、真里菜が嬉しそうに自分の胸を触り始めた

「エッロイ体だよなぁ…
 これが全て俺のものだぜ!

 それにこの尻もすげぇ!」

イヤらしい笑みを浮かべながらスカートの上から
自分のお尻を触りまくる真里菜。

「やーーーやめて!お姉ちゃんから出ていって!」

夏帆がそう叫ぶと、
真里菜は笑った

「いいけどさ~、
 ”お姉ちゃん”不機嫌だよ? ふふ・・・」

夏帆は真里菜を睨みつけている。


「夏帆ちゃん…だったよね?
 ”塗り絵”ってやったことある?」

突然、不気味な質問をぶつけてくる真里菜。

「ぬ…塗り絵… うん」
夏帆が頷くと真里菜が笑った

「俺さぁ!憑依した体の脳みそを
 ”塗り絵”のように”塗る”ことができるんだよねぇ!

 俺、昨日の夜、コイツに憑依したんだけどさ、
 それだけじゃつまんねぇから、真里菜の脳を
 塗りつぶしてやったんだよー

 ”家族への憎悪”でなー」

真里菜の言葉を聞いて夏帆は凍りついた。

「…え、、、じゃあ、お姉ちゃんが昨日から怒ってるのはー?」
夏帆が訪ねると
真里菜が笑った。

「そう。この女はもう、家族への憎しみでいっぱいさ!
 あははは!
 すっげぇよなぁ、少し記憶をいじるだけで人ってのは
 あんなに変わっちまうんだから!」

笑う真里菜に夏帆は叫んだ

「やめて!お姉ちゃんを元に戻して!
 お姉ちゃんを弄ばないで―!」

すると真里菜は冷たく言い放った

「”塗り絵”は一度塗ったら消せねぇだろ?
 …もう手遅れだ」

その冷たい言葉に夏帆はその場に座り込んで
泣き出してしまった。

「俺は、お前の父親がむかつくんだよ。
 復讐してやる。

 お前にも手伝ってもらうぞー?」

冷たい目をした真里菜が夏帆に近づく。

「くっそ、邪魔なんだよ、この髪!」
真里菜の髪が目に入り、真里菜が苛立った様子で
自分の髪をかきあげる。


「ーーーて、、、手伝う!?ふざけないで!」
夏帆が叫ぶと、
真里菜が夏帆の頬を乱暴につかんだ。

「いいか?お前も家族に対して乱暴な態度をとるんだ。

 だが、お姉ちゃんとは違って、
 お前の心は”染めない”

 元の心のまま、心を痛めながら、家族に対して
 乱暴な態度をとれー。

 可愛い長女に続いて次女にまで反抗されたら
 あの父親、どうなるんだろうなぁ」

机に置いてあったペットボトルのお茶を飲み干すと
部屋の窓を開けて、外にそのままぶん投げた真里菜は笑った。

「ははっ、私ったら悪い子!
 な~んちゃって」

真里菜が夏帆の方を向く。

「--協力しろ」
冷たい口調で言う真里菜。

「い…イヤ!」
夏帆が叫ぶ。

すると真里菜は机のカッターを取り出し、
自分の首筋に当てた。

「へ…?」
夏帆が涙目でカッターを自分の首に当てる姉を見た。

「うふふふふふ、夏帆~いいの?
 手伝ってくれないと、私、自分で首を切って死んじゃうよぉ?

 うふふふふふ、お姉ちゃんのこと、好きなんでしょぉ?」

真里菜の言葉に夏帆は泣き叫んだ

「やめて!やめて!お姉ちゃんを傷つけないで!」
そしてその場に泣き崩れた。

「---なら手伝えー
 自らの意思で父に反抗的な態度をとれ!」

夏帆は泣き崩れたまま返事をしない。

だが、真里菜はそれを「Yes」と受け取った。


「----私は”家族を壊す”」

「家族が憎い、憎い、憎い、憎い、憎い!」

男は、さらに真里菜の脳を
”憎悪”で塗りつぶしていく。


「そうだ…ついでに…」
真里菜がつぶやくと、
吐き捨てるようにして言った。


「私ー、邪魔な髪の毛は嫌い…
 私はポニーテールが好き…」

そう呟くとニヤっと笑みを浮かべた。


「じゃ、夏帆ちゃん、
 俺はまたお姉さんの頭の中に戻るから。

 でもよ?
 俺に協力しないなら、すぐに表に出てきて、
 お姉さんの首筋かききってやるからな!」

そう言うと、ガクッと真里菜がその場にうなだれた。


そしてーーすぐに目を覚ました
真里菜はため息をつくと、
自分の髪をヘアゴムで結び始めた。

男によって”好み”まで染められてしまった。


「-----お姉ちゃん…」
夏帆が嘆願するような声で姉を呼ぶ。

しかし、真里菜は蔑むような視線を夏帆に
向けただけで何も言わなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「夏帆、最近どうだ?」
朝食。父がいつものように笑顔で語りかける。

だが、夏帆は不機嫌そうにそれを無視した。

姉・真里菜の中に居るアイドルオタクは
邪悪にほほ笑んだ。

「か、、、夏帆…どうした?お前まで不機嫌なのか?」

ここ数日ずっと不機嫌な真里菜。
父は”大学受験の疲れ”だと考えてそっとしておくことにした。


しかし-


「お、、、お父さん!聞いて!」
夏帆が突然叫んだー。

”お姉ちゃんを助けなきゃー”

夏帆はそう思い、父に全てを打ち明けようとした。


しかしーーーー

真里菜が朝食用に使っていたナイフをトントンさせながら舌打ちしている。


「-----!!!!」


 俺に協力しないなら、すぐに表に出てきて、
 お姉さんの首筋かききってやるからな!



男の言葉を思い出す―

「な…何でもない!」
夏帆は”わざと”不機嫌そうに、そう言い放った。


「夏帆ー真里菜―、
 お前らどうしたんだ?」

困り果てた様子の父。


「---アンタが悪いのよ。
 アンタのせい。全部全部。
 私がこうなったのも-」

真里菜は乱暴にコップを机に置くと、
そのまま高校へと向かったー。

夏帆も真里菜に促されてそのまま外に出る。


「---ひひっ、良かったぜ」
外に出た夏帆は、姉の真里菜からそう言われた。

「・・・・・・私が手伝ったら、お姉ちゃんを元に戻してくれるの?」
夏帆が悔しそうに言う。

その言葉に真里菜はうなずいた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

高校についた真里菜は、
途中、たむろしていた不良に声をかけて
貰ったタバコを教室で堂々と吸っていた。

「ま…真里菜!?」
友人が唖然として声をかける。

真里菜は煙をふかしながら笑った。

「生活指導にでもなって、
 クソ親を困らせてやろうと思って フフ…」

友人だけではなく、周囲のクラスメイトたちも
唖然としている。

「家族を困らせるためなら、わたし、何でもする!
 たとえば…」

真里菜は椅子を一つつかむと
叫んだ

「こんなこともね!!!!!!!!!!!」

真里菜はそのまま椅子を窓ガラスに向かって投げつけた。

ガラスが割れてー
椅子は下まで落っこちたーーー


そしてー
真里菜はすぐに生徒指導の対象になった。。。



午後。

母の郁恵と一緒に家に戻ってきた真里菜は、
悲しそうな母から尋ねられた。

「真里菜……
 どうしちゃったの最近…?」

郁恵の言葉に真里菜は不気味な笑みを浮かべた。

「うふふふふふふふふふふ・・・
 お母さん!
 娘の体が、他の男に好き勝手されてるって言ったら、
 信じますかぁ~?」

「---!?」

目の前で豹変した娘。

母の郁恵は戸惑う
「ど・・・どういうこと?」

真里菜―、
いや、真里菜の中に潜む男はこのタイミングを待っていた。

父は仕事、妹は中学校。

母と二人になった。

最愛の”長女”が、最愛の”妻”を殺したらー?

あの父親はどうなってしまうのだろうか。


「ーーーーえへへへへ!私、これからお母さんを殺して
 犯罪者になっちゃう!うふっ!」

キッチンから包丁を取り出した真里菜は-
唖然としている母の郁恵にそのまま突進した。。


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

注意されただけでここまでするなんて…
私が書いていて言うのもなんですが
この男は恐ろしいやつですね。。

コメント

No title

頭悪いのに力を持たせた結果がこれだよ!

Re: No title

> 頭悪いのに力を持たせた結果がこれだよ!

憑依薬の売買の時点で危ない人は
購入できないようにしなくてはなりませんねー!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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