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<憑依>禁忌の村②~神の正体~

禁忌の村ー。

”村の女子高生”に1年間憑依し、
好き勝手をする”神”-。

神とはいったい何者なのか?
崇りを恐れて、ただただ従う村人たち。

しかし、娘を奪われた男は、そうではなかった。。
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泰三は激怒した。

今日はーー
”新しい体を得た神”の
披露集会が行われる日だ。

そこで、神に憑依された娘・天音が姿を現す。

あの優しく、明るく、元気だった天音が、
”神”に1年間体をささげるだと。

ふざけるな!ふざけるな!

泰三は今にでも神の住んでいる屋敷に乗り込んで行って
神をぶん殴りたいとさえ思った。

しかし・・・
それはできない。

泰三は写真を見つめる。

「---……幾恵(いくえ…)」

幾恵とは、妻の名前だ。

妻はーー。
小学生時代から仲の良かった”ママ友”の娘が”神”への
生贄に選ばれた際に、神と村長に猛講義した。

そのとき憑依された子は病弱な体質だった。
神に酷使されれば、命すら危うい。

しかしーーー
”神は無情”だった。

猛講義した泰三の妻・幾恵はある日の夜、
大笑いしながら自分の頭を何度も何度も壁に打ち付けて
そのまま死んでしまった。

そう、”神の崇り”だ。

そして、幾恵が助けようとしたママ友の”娘”は
1年間、神に酷使され、解放されたあと、
衰弱して、眠るように息を引き取った。

「---ふざけるな…何が神だ」

だが…”崇り”がある以上…どうすることもできない。

1年後、天音が解放された時、自分が死んでいたら
天音はどう思うだろうか…。


・・・。

泰三は神の屋敷にやってきた。

村人たちが娘を奪われた泰三を気遣い、慰める。

そんな時だった。
ヒールの音がして、”神”

いや…天音が壇上に現れた。

ニットの上着と、ミニスカート姿。
そして大胆に露出した足には網タイツを身に着けている。

泰三の知る
天音ではなかったー。

自信に満ち溢れた表情で、壇上の真ん中に立つと、

「どう?」
と、挑発的に村人に尋ねた。

「おおお、お綺麗でございます」
横にいる村長が頭を下げる。

それに続き、村人たちも拍手をした。

「ふふふ…」
天音が色っぽく笑う。

こんな娘の姿は見たことが無い。

泰三は怒りに手を震わせた。。
娘は、、1年間も、1年間も”神”に遊ばれるのか…。

「髪…ふふ、綺麗に手入れしていたのね…
 すっごく綺麗。
 これが今日から1年間私のもの…」

天音がイヤらしい手つきで自分の髪を触る。

「手も綺麗…
 真っ白な手…見てるだけでうっとりしちゃう…」

そう言うと、天音はうっとりとした表情で
自分の手を口に咥えた。

「んっ…んっ…」
感じているのか変な声を出す天音。

そして胸を触り出す。
「くふふっ…良いからだね…
 今、すぐにでも盛大に喘ぎ狂いたい気分!」

天音が嬉しそうに言う

「やめろ・・・」
泰三が小声でつぶやいた。

だが、小声だったので、周囲には聞こえない。

天音がミニスカートから露出した足に
身に着けている網タイツをいやらしく触る

「うふふふふ・・・
 真面目な女の子の姿で一回穿いてみたかったのよね!
 網タイツ どう?」

挑発的なポーズで村長の方を見ると、
村長は「お見事でございます」と頭を下げた。


「---ふざけるなぁぁああああああ!」

泰三が叫んで立ち上がった。

娘の天音をこれ以上、弄ばれるのは我慢ならなかった。


「--これ。座るのじゃ」
村長がたしなめるように言う。

だが、泰三の怒りは止まらなかった。

ざわめく村人を余所に、
檀上へと強引に上がる泰三。

そして泰三は
娘をーーー
天音を睨みつけた。

腰に手を当て、挑発的なポーズで父を見つめる天音。

「--そう、アンタがお父さんだったわね?
 誇りに思いなさい。
 アンタの娘の体、神である私が使ってあげるんだから。

 天音…だったっけ?
 この人間も喜んでるわ」

天音がほほ笑む。

「--ふざけるな!今すぐ天音を解放しろ!」
泰三が叫ぶ。

そんな泰三に天音は近づいて
小声でささやいた。

父を見る目では無い。
イヤらしい目で父を見つめる。

「--お父さん、エロい体をありがとう」

泰三は拳を震わせた。
今すぐ、ぶん殴ってやろうかと思った。

”神”なんて存在しない。
何かからくりがあるはずだと。

「-----綺麗にしな」
天音が高圧的に言った。

足を父の方に差し出している。


「なんだとー?」
泰三が問いかけると天音が言う。

「ヒール、、少し汚れたから
 綺麗にしなさい と言ってるの。

 お前のその口で、私のヒールを磨きなさい」

天音は、父に対して
屈辱的な行為を教養した。

「---さぁ、跪くのよ!」
天音が笑う。

「くっ・・・テ…テメェ・・・」
泰三が怒りに手を震わせる。


「できないの?
 神である私の言うことが聞けないの!?」

天音は笑うと、
自分の服に手をかけた。

「やめろ!!」
泰三が叫んだ。
娘の体を神は弄ぶ気だ。

「---やめろ?」
天音が不満そうに言う。

「…や…やります…掃除させてください」
泰三が唇を力強く噛みながらそう言った。

膝を折る泰三。

勝ち誇った表情で、父を見下す天音。

その表情には優しさは微塵もなかった。
女王の如く、高飛車で見下すような視線を
父に送っている。

「舐めなさい」
ハイヒールを差し出されて、
父は涙をこらえながらそれを舐めた。

必死に。

「あはははははっ♡
 無様なおとさうん!」

天音が笑う。

掃除を終えた泰三は、再び天音を睨んだ。

「よくできました…。
 じゃ、ご褒美。私の綺麗な足…
 好きなだけ触っていいよ」

天音が足を父に差し出す。


「ふざけるな…
 俺が娘の体で遊ぶとでも思っているのか!?」

泰三が言うと、
天音は笑った

「私が褒美やるって言ってんのよ。
 ホラ、早く触りなさい

 アンタ、男でしょ?
 女の体に興奮しないの?」

天音が笑う。

「バカな…
 娘の体だぞ!

 馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」

泰三が叫ぶと、
天音は笑った

「あら、そう。
 網タイツの上からじゃ満足できないんだ?」

そう言うと、天音が狂った笑みを浮かべながら
自分の網タイツを無理やり引き裂き始めた。

「お、、、おい!!やめろ!やめてくれ!」

天音は満面の笑みで
顔を赤らめながら、
獣のような飢えた表情で、タイツを引きちぎっている。


そしてーー
天音の綺麗な足が大胆に露出された。

「さぁ…触れ。ご褒美よ」
さらに高圧的に言う天音。

「----や、、、やめてくれ…」
泰三が涙を流す。


しかし、、

「ほら!触りなさい!
 私の綺麗な足を
 触るんだよ!」

天音が泰三の頭を無理やり自分の太ももに押し付けた。

「むっ…や、、やめ…」

もがく泰三に天音が言う

「ホラ、変態!
 私の太もものニオイを嗅ぎなさい!
 舐めなさい!あはは、あははははははっ!」

泰三の顔を自分の太ももに押し付けながら
天音は大笑いする。

乱れきったミニスカートを気に止める様子もなく…


「---やめ…やめろ!やめろ!」
泰三がわめく。

だが、天音は叫んだ

「--嗅がせてくださいだろうが!
 舐めさせてくださいだろうが!」


あまりにも高圧的な恐ろしい声にーーー
泰三は恐怖したーー


その時だった。

「麗ちゃんが目を覚ました!」
集会に参加していなかった村人が駆け込んできた。

麗ーーー。
天音の前に”神”に憑依されていた子だー。

「ーーーなにっ?」

集会はーー
そこで終了になった。

微笑む神、、いや、天音を睨みつけながら
泰三は屋敷を後にした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

病院。

意識を取り戻した麗が泣き叫んでいる

「いやっ!来ないで!来ないで!
 いや、、、いや!!」

パニックを起こしたように泣き叫ぶ麗。

去年、神に憑依されるまではーー
大人しく心優しい子だったのにー。

「来ないで…怖い…わたし、怖い、怖い!」
麗が泣き叫び、誰も病室に入れようとしない。

「---麗!」
麗の父親が病室にかけ込もうとする。

しかしーー

「いやああああああ!来ないでって言ってるでしょ!」
錯乱状態の麗が花瓶を父親に投げつけた。


「--……これが」
泰三は呟く…

これが、麗ちゃんなのか。。。と…

村の人口は多くない。
当然、泰三も麗のことを知っていた。

1年前とはすっかり変わってしまった…。


”天音もこうなってしまうのかーーー”

泣き叫び、発狂する麗を見ながら、
泰三は不安に襲われた…。



翌日の夜。

泰三は”神”の秘密を探ることを決意した。

”自分は崇りなどで死にはしない”
泰三は強い決心を胸に、神の住む
屋敷を目指した。

普段、週1回の献上以外は、
神の屋敷に近寄ることすら許されていない。

だがー。
泰三は、”禁忌”を破ったのだ。

「---うふふふふ、この体最高よ!」
天音の声が屋敷からする。


「・・・・・」
泰三が屋敷の中が見える場所から
中をうかがおうとする。


「--泰三君には可哀想なことをしたが、
 彼もそのうちおちつくだろう」

天音と、、もう一人、男がいる。

聞き覚えのある声。

隙間から、泰三が中を覗くと―
そこにはーーーー

”村長”の姿があったー。


「--お前がわしの”娘”だとはだれも気付くまい」

「うふふっ…」
天音がほほ笑む。


ーーーー娘???


泰三は思う。

確かに、村長に娘は居たと聞いている。

だが、数十年前に、娘は”神の最初の犠牲者”になっていたはず。

そして、村長の”息子”は憑依された娘を救おうとして、
”神の崇り”にあって、死んでいるー。

「どういうことだ…?」
泰三がつぶやく。

その時だった

「聞いたのか…泰三君」
村長の声がした。


見つかった!?!?!

泰三は慌てて逃げようとしたが、
実の娘である天音に捕えられて、
屋敷の中に連行された


「お父さん…覗きなんて…最低!」
Pコートとタイツ、サングラス姿の天音がほほ笑む。

まるで、大人のような装いの天音を
見て、父は俯く…


「---娘とは…どういうことなんだ!?」
泰三が聞くと、村長は微笑んだ

「”神”などいないー。
 君たちが”神”だと思っていたのはーー
 ”私の娘”だー」

村長の言葉に泰三は唖然とする。

そして呟く

「あんたの娘は…
 神の最初の標的にされて憑依されて、
 1年間遊ばれた挙句、死んだはずだ!」

だが、村長は笑った。

「私の娘はーーー
 ”ブス”だった----」

訳の分からないことを口走る村長。

そして、、村長の口から
”禁忌の真実”が語られたーーーー


③へ続く

コメント

No title

これは最低クズ野郎の臭いがする( ˘ω˘ )

Re: No title

> これは最低クズ野郎の臭いがする( ˘ω˘ )

憑依空間の物語内には
クズ野郎がたくさんいますね(笑)
FF外とか、ドレスとかマリオネットのヒトとか…
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無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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