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23万アクセス記念短編! ~悪魔のドレス・ゼロ~

憑依空間が23万アクセスを達成しました!
いつもありがとうございます^^

今回の記念短編は
「悪魔のドレス」 (こちら)
に登場した”赤いドレス”が生まれるまでを描いた短編、
悪魔のドレス・ゼロを書いてみました!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

10年前ー。

彼女ー

名瀬 晴海(なせ はるみ)は
大学時代から仲の良かった彼氏と結婚することになった。

25歳の晴海は、大学卒業後、会社に勤めていた。

その会社は結構ブラックな会社で、
晴海も日に日に追い詰められていった。

そんなときー
彼氏の牧人(まきと)は、いつも晴海を励ましてくれた。

そしてーー
2人の仲は大学時代よりも接近していき、
こうして結婚することになったのだった。

晴海は微笑む。

「---まさか、私が結婚するなんて、夢みたい」

でも、これは夢じゃない。

この上ない、幸せはもう目前まで迫っていた。


晴海は、結婚式を前に、胸の高鳴りを抑えることができず、
会場を目指す。


だがーーー
掴みかけた"幸せ”はそこで壊れたー

間違えなく”青信号”だった。

間違えなくー。

それなのにー
若い女性が満面の笑みを浮かべながら、車を暴走させているー。

"気づいてたときにはー
 もう、遅かった”


鈍い音がして、
わけも分らないまま派手に吹き飛ばされる晴海。

悲鳴を上げる間も無くー
恐怖を感じる間も無くー

ただただ、
何が起こったか分らなかった。

暴走車はそのまま走り去る。


晴海は
「もう・・・結婚式の邪魔しないでよ」
と毒づく。

そう、今日は人生に1度・・・かもしれない
晴れ舞台なのだ。
遅れるわけには…


「----!?」

立ち上がろうとした晴海が、
自分の体の異変に気づく。


「あ、、あれ…?」
かすれた声が出たーー。

体がガクガク震えてーー
力が入らないーーー

その場に再び倒れる晴海ー。

「えーーー、、」
わけもわからず、手を見つめた晴海は、
目を見開いた。


"血”

真っ赤なーーー血・・・。


「ひっ!」
晴海は驚いて、倒れたまま、悲鳴をあげる。

自分の体からーー
"真っ赤”な血が流れていた。

「---わ、、、、わたし…そんな…」

”暴走車”が走り去っていったほうを見る。

「---やだ・・・ いやだ・・・いやだよ…」
急速に体から力が抜けていく。

晴海は
”自分が引かれた”ことをようやく理解し、
目に涙を浮かべる。

「牧人ーーー、
 牧人…いやだ・・・わたしは…」

赤く染まる地面。

晴海は無理やり体を起こそうとしたが、
できなかった。

赤い液体のたまり場に、頬を押し付けた状態で倒れている晴海


「牧人・・・・・・・
 いや・・・・・・・
 しにたく・・・ない」

目から涙をこぼす晴海ー。


シニタクナイ・・・

マキト・・・

ワタシハゼッタイニケッコンスルノ・・・


ゼッタイニ・・・

呪文のようにぼそぼそと呟いて、
晴海は、目を見開いたまま息絶えた。

この世への"強い執着”を残してーー。


そして彼女、晴海の残留思念は
"自分が牧人と結婚式を行うはずだった式場”に残った。

彼女の深い深い未練、
この世への執着は、、彼女をこの世に蘇えらせたーーー


あの時、自分の体から流れた”血の色”と同じーーー
”赤い” "何か”のカタチで、数年に一度、現世に舞い戻る。


あるときは、赤い指輪。
あるときは、赤い花ー

そして、あつときは、赤いドレス。

彼女は、現世に舞い戻るたびに、
”行くことのできなかった 結婚式”を
”やり直そう”とするー。

しかし、あまりにも強すぎる想いは、
既に彼女を蝕んでいた。

晴海はー。
あの時向かうはずだった結婚式場で、
幸せそうな新婦を見つけては憑依し、
新郎に"自分との結婚”を強要し…
そして最後には溢れ出る憎しみで、式場の全てを
暗い尽くしてしまうー。


悲劇はーーー、
これからも繰り返される。


あのとき、結婚するはずだった、
牧人との結婚を、今も彼女は、心に描き続けているのかもしれないーー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

晴海を轢いて、暴走した車はーー
10キロほど先で、壁に正面衝突し、事故を起こしていた。

運転していた、若い女性は満面の笑みを浮かべたまま、
事故の際の衝撃で、事切れていた。

"ハンドル”を握りしめたまま、
満面の笑みを浮かべてー。

彼女の暴走の理由は何だったのだろうか。

それはーー、
誰にも分らない…


おわり

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コメント

記念短編では、あまりTSFが絡まない内容も時々書いています。。

各憑依小説の裏側(?)みたいのも、
特別なタイミングなので、ポツポツと…。
バックグラウンドが分れば、本編もより映えるかも…。。。

ところで、最後の車に関しては、
わかる人には、わかる、、とだけ言っておきます笑

コメント

No title

>> 若い女性が満面の笑みを浮かべながら、車を暴走させているー。

あ(察し

Re: No title

> >> 若い女性が満面の笑みを浮かべながら、車を暴走させているー。
>
> あ(察し

察してしまいましたか(笑)
恐らくお察しの通りかと…。
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プロフィール

無名

Author:無名
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