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<憑依>消え失せた愛情①~母~

母親への憑依リクエストにお応えして
母親が憑依される憑依小説をお送りします!

4歳の娘と、
両親。幸せだった家庭に忍び寄る影ー。
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今日も、その一家には幸せな時間が流れていた。

相沢 茉穂(あいざわ まほ)は24歳の専業主婦。
今の時代としては早い段階で出産したが、
決して、出来ちゃった婚などではなく、
親族全員から祝福されるような、絵に描いたような結婚式を
挙げて、結婚したー。

結婚してから5年が経った今でも、
茉穂は美人だった。

高校時代は、よく告白されていたし、
大学時代は、不本意ながら大学内のコンテストにも入賞した。

けれども、茉穂本人は大人しい性格で、
心優しいタイプだったため、決してそれを気取ることはなかった。


そして今、
茉穂は夫の正芳(まさよし)と、
4歳になる娘の由夢(ゆめ)の3人で暮らし、
幸せの絶頂に居たー。

今日も正芳は仕事。
ただ、夫の正芳はブラック企業ではなく、ちゃんとした企業に
勤務していたから、週に2回、休みがあるのは幸いだった。

そのおかげで、家族との時間も大切にすることが出来ている。

「---おかーーーさん!おなかすいたー!」
4歳の由夢が無邪気に言う。

「そうだね、そろそろお昼にしよっか。」
優しく微笑む茉穂。

最近では茉穂は、シャツにズボンだとか、
動きやすい恰好をすることが多くなった。

母親になると、どうしてもおしゃれからは遠ざかってしまう。

けれど、別にそれでも良かった。
今まで、自分は楽しい人生を送ってきた。
今度は、自分のためではなく、娘のための人生を送りたい。

茉穂は、そんな風に思っていた。

茉穂が昼食の用意をしようと、
台所に向かう。

ーーそのときだった。

ピンポーン

と音が響き渡る。

誰かが来たようだ。

「---はい」
茉穂がインターホン越しに声をかけると、
宅急便のマークが目に入った。

「あ、宅急便です!
 正芳様あてに届いています」

夫宛て。

夫の趣味の用品をよくネットショップで購入する。

今日もそれだろう。
そう思って、茉穂は扉を開けた。


だがーー
それが間違えだった。

「---クク…開けたなバカが!」
宅急便の男が、強引に玄関から入ってくる。

「--ひっ…!? な、なんですかあなたは!」
茉穂が叫ぶ。

「---まっほぉ~、ひさしぶりぃ~!」
宅急便の男が帽子を投げ捨てて笑う。

「相変わらずエロい体つきしてんじゃねぇか!
 なのにそんないかにも主婦です!みたいな格好
 しちゃってよぉ。

 もったいねぇったらありゃしねぇ」

男がリビングの方に強引に茉穂を押していく。

「---だ、、誰ですかあなたは!」
茉穂が叫んだ。

「---なに?」
男が怒気をこめて言う。

「---水木(みずき)だよ!水木!
 忘れたのか…?」

宅急便、、
いや変装していた男は水木と名乗った。

「---水木?」
茉穂は考える。
だがーー茉穂に思い当たりはない。

当たり前だーーー。

水木は、同じ大学に居た男だー。
だが、茉穂と接点はない。

水木が一方的に一目ぼれし、
毎日、学食で、茉穂の姿を見つめていたのだ。

それがーー
唯一の接点。

水木と茉穂は一度も口すらきいたことがなかった。

だが、
一度、学食で茉穂と目があったことがある。

そのとき、
茉穂は微笑んでくれた。

茉穂からすれば、ただ目があったから微笑んだだけなのだろう。
しかし、水木にとっては違った。

”彼女はーー、俺の全てを受け入れてくれた”

水木はそう思った。

ただ、遠目から微笑みかけられただけなのに、水木は
”将来を約束してくれた”と思い込んでしまったのだ。


「--お、、俺だよハニー!思い出してくれ!」
水木が気持ち悪い表情で言う。

「--し、、知らない!あなたなんて知らないわ!」
茉穂が叫ぶ。

「--------~~~!」
水木がショックを受けた様子で、絶望の表情を浮かべる。


「---け、、警察を呼びますよ!」
茉穂がスマホを手に取り、警察を呼ぼうとした。

水木は依然として放心状態だ。

「---おかーさん??」
隣の部屋に居た、娘の由夢がタイミング悪く部屋に入ってきてしまった。


「---ゆ、、、由夢っ!ダメ!来ちゃダメ!」
茉穂が叫ぶ。

だが、遅かったー

水木が突然走り出し、
由夢の体を乱暴につかんで笑った。

「おやおや、子供まで産んでいたのか。
 心外だよ。

 俺と結婚するって約束したじゃないか」

水木が言うと、茉穂はすぐに反論した。

「あなたなんて知らないし、私はもう結婚してるの!
 今すぐ由夢を離して!」

そう言うと、
水木は、突然、由夢にキスをした。

「------!?」

水木が力なくその場に倒れる。

「ーーーきゃっ…な、、何なの…?」
茉穂が驚きながらも、由夢の方に駆け寄る。

「由夢!由夢!」


だがーーー
由夢は不気味にニヤリと笑った。

「フフフ…
 どうだい?お母さん。」

ハッキリとした口調で話す由夢。

茉穂が驚いて顔を上げる。


由夢は「さすがに見え方が違うな~ちっちぇ~」と
叫びながら笑った。

「俺だよ おかあさん。大事な娘に”憑依”してやったのさ」
由夢が言う。

まだこんなにハッキリとした話し方をできる年齢ではない。


「---うそ…やめて!由夢を返して!」

そう言うと、由夢は水木のカバンから
酒とたばこを取り出した。

「どうしよっかな~?」
由夢が意地悪そうに言う。

「--ま、、まさかあなた…」
茉穂は思う。

この男ー、
由夢の体で喫煙や飲酒をさせる気なのでは…?と。


「おかあさん!わたしの人生、台無しになっちゃう!
 まだ4歳なのに!えへへへへ♡」
無邪気に笑って見せる由夢。

「--でもぉ、わたしの本当に欲しいモノを
 貸してくれたら、由夢は解放してあげる!」

そう言いながら、酒を一口、口に運ぶ由夢。

「---や、、、やめて!」
茉穂が叫ぶ。

「ほ、、本当に欲しいものって、、なに?」

本当は茉穂も怖かった。

だがー、母としての使命感が、
茉穂に勇気を与えた。

「---おかあさんの体…!」
由夢が言う。

そして、口調を自分の口調に戻して
続けた。

「俺さぁ、同じ大学に居たんだけど、
 茉穂、おまえに一目ぼれしたんだよ。

 あのとき笑ってくれただろ?
 だからあのときの約束を果たすために、
 結婚を申し込もうと思って、この家に来てみたら…」

由夢が首を振る。

「--…わたしの体を”貸せば”、
 娘の由夢には手を出さないって約束してくれる?」

茉穂が由夢を睨みながら言う。


「--うん、うん、もちろん!
 ”俺”、手を出さないって約束する」

由夢が言う。

自分のからだが憑依されるとはどういうことなのか。
茉穂は不安に思いながらも話を続ける。

まず、娘を助けなくてはならない。

茉穂はもう一つ、問いかけた。

「貸す…ってどのぐらい…?
 わたしの体ー、返してもらえるの?
 それにーーわたしの体で何をするつもりなの!?」

自分の体を奪ってこの男は何をしたいのだろう?
ただ、自分の体が弄ばれるだけなら構わない。
それで夫と娘が守れるのならばー


「---1日だけだよ!
 ちょっと、一人でエッチしたいだけ!うふふ・・・」
由夢が歪んだ表情で言う。

「---その言葉、本当…ね?」
茉穂が由夢を睨むようにして尋ねる。

「---うん!約束は守るよ!」
由夢が満面の笑みで言う。


「----…分かりました」
茉穂が言うと、
由夢は狂気の表情で茉穂の方に
近づいて、茉穂にキスをしたーーー。


数分後…

茉穂がゆっくりと起き上がった。


「おかーさん・・・おなかすいたよぉ~!」
正気を取り戻した由夢が言う。

「---」
茉穂は邪悪な笑みを浮かべながらそれを無視した。

「---茉穂、約束、ちょっと変えていいかな?
 からだを”借りる”んじゃなくて”貰いたい”んだ。

 どうだ?」

茉穂がつぶやく。

そして、わざと可愛らしい仕草で答えた。

「---うん!私の体、永遠に好きなように使っていいよ!
 うふふ・・・♡ 
 ぜ~んぶ、水木さんの好きにして!
 わたしの全てをあなたにあげる♡」


「そうかー。ありがとう。」

水木は、茉穂の体で一人二役を演じて、
”約束”を捻じ曲げた。

本人が”体をあげる”と言っているのだから
貰うしかないだろう。


茉穂は、水木の体で持ってきた鞄をつかみ、
そこから、派手な衣装を取り出した。

「うふふ…こんなにスタイルいいんだから、
 もっと女を楽しまなくちゃ♡」

そう言うと、茉穂は、色気もそっけもないシャツとズボンを
乱暴に脱ぎ捨てて、
持ってきた、小悪魔風ファッションに着替えた。
胸元を強調し、太ももを大胆に露出したミニスカート。

黒を基調としたデザインの小悪魔ファッションだ。

「うふふ・・・わたしったら可愛い~♡」

そのまま化粧品に手を伸ばして、
メイクを始める。

さらには、動きやすいように結ばれていた髪をほどき、
髪のほどける感触を楽しんで、鏡を前に微笑んだー。


「おかあさん…おなかすいた!」
娘の由夢が泣き出す。

「うっせぇんだよ!」
茉穂は、愛娘をビンタした。

「うっ…うわあああああああん!」
大泣きを始める由夢。

茉穂は由夢をゴミをどかすかのようにどかすと、
自分の部屋へと入って行った。


「---”俺”は由夢に手を出さないったけどな…」
茉穂がつぶやく。

そして、ほほ笑んだ。

「わたしが、自分で、娘をぶっ叩いてるなら、
 仕方ないよね~!
 うふふふふふふっ♡」

すっかり別人のように色っぽい見た目になった茉穂は、
鏡の目の前で不気味にほほ笑んだ。

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夜ー。

夫の正芳が帰宅した。

玄関から中に入る正芳。

そこで、彼が目にしたものはーーー?


②へ続く

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コメント

母親憑依リクエストにお応えした作品です!
明日は後編を書きますよ!

コメント

No title

一人二役のとこといい”俺”は由夢に手を出さないのとこといい最高ですね。こういうの取っても好きです

Re: No title

> 一人二役のとこといい”俺”は由夢に手を出さないのとこといい最高ですね。こういうの取っても好きです

ありがとうございます!
続きも頑張ります!
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プロフィール

無名

Author:無名
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