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<憑依>親友のねがいごと②~甘い時間~(完)

男の霊体に憑依された梨恵。

梨恵は、自分の意思に関係なく、親友である麻美子と、
望まぬ関係に発展させられてしまうー。

果たして、二人の運命は…。
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人が滅多にこない空き教室にやってきた梨恵と麻美子。

梨恵は微笑みながら麻美子の方を見た。

その笑みはー
いつもの優しい梨恵のものではない。


「ね…ねぇ…り…梨恵…なの…?」
麻美子は目の前の”梨恵”が梨恵でない気がして
ならなかった。

さっきも似たようなことを尋ねたとき、
梨恵は否定も肯定もしなかった。
それは、つまりー。

夕日に照らされた梨恵の表情はよく見えない。

「---ふふっ…
 何言ってるの?麻美子。
 どこからどうみても、わたしでしょ?」

梨恵が自分のスカートを可愛らしく広げながら笑う。

ーー梨恵はこんなことしない。
でも…

「----き・・・今日の梨恵、
 なんか変だよ…」

麻美子が言うと、
梨恵はにっこりとほほ笑んで言った。

「--麻美子に告白されたから
 わたし、嬉しくて舞い上がっちゃったの!
 うふふ♡ 梨恵、うれしい!」

飛び跳ねながら喜びをあらわにする梨恵。

「---あ、、そ、そう…
 そんなに喜んでもらえたなら・・・」

麻美子が唖然とした様子でそう呟くと、
梨恵は笑いながら続けた。

「---だから…
 いっしょにエッチなことしよ?」

梨恵が不気味な笑みを浮かべながら近づいてくる。

「--え、、い、、いや、ちょっと!梨恵!
 わ、わたし、そういうつもりじゃないのよ!

 あの、何て言うかな?
 一緒にデート的なことしたり、
 そういうのでいいの!

 ホラ、体目的じゃないっていうか」

梨恵が色っぽく歩きながら近づいてくる。

「ふふふ・・・」
梨恵が自分の胸を触りながら口から笑みを漏らす。

「--り、、梨恵!や、やめて!
 そういうのじゃないのよ!わたしはただ、かの…むぐっ!」
梨恵の綺麗な唇が、麻美子の唇を奪った。

「---んんん、や、、やめて!」
麻美子が叫ぶ。

だが、梨恵は言った。

「プルンプルンしていて気持ちいい…♡」

梨恵はさらにキスを続ける。

「んはぁ…はぁっ…はぁっ…♡」
梨恵が感じながら、麻美子にアツイキスを続ける。

「--~~~~~」
麻美子は、梨恵の唇の感触を味わいながらも、
混乱していた。

こんなことがしたかったわけじゃないー と。

空き教室で唇を重ね合わせる女子高生二人。


「麻美子ー」
梨恵の声がした。

「口、開けて」
梨恵が言う。

「ーーえ?」
麻美子が混乱して間抜けな声を出す。

「ーーもっと、もっと深く、お互いを確かめ合おう?」
梨恵が言うと、
麻美子は首を横に振った。

「だ、だめだめだめ!
 さすがにそれはちょっ…」

梨恵が、麻美子の頭に手を回し、
口を開いていた梨恵に舌をからめさせた。

「あ、、、だ、、、だめ・・・」
麻美子の声は声にならず、
クチュクチュとイヤらしい音が教室に響き渡る。

梨恵の舌が麻美子の舌に絡み合う。

「ーーーんふっ…♡
 ふふっ♡
 あふふ♡ んっ♡ んんんっ♡」

梨恵が体を動かしながら
気持ちよさそうにキスを続けている。

空き教室でディープキスをする二人の女子高生。


たまらず麻美子は梨恵が一瞬、唇を離した隙に
唇を閉じた。

「--ふふぅ…♡ 気持ちいいね…!」
梨恵が顔を真っ赤にしながら言う。

その表情は、飢えた獣のようだった。

「・・・くひ…♡ ひひひ♡
 まだまだこれからよ」

梨恵が言うと、再び唇を麻美子に近づけた。

「い…いやっ…」
麻美子は口を必死に閉じた。
これ以上、耐えられない…!

麻美子はそう思った。

「---開けなさい」
梨恵が命令口調で口走った。

麻美子は必死に首を振る。

「--口を開けろって言ってんのよ」
梨恵の声に怒気が込められている。

麻美子はなおも首を振った。

「--開けろってんだよ!!!」
梨恵が大声で怒鳴った。

「--ひっ!?」
あまりの恐怖に足が震え、麻美子は口を開いてしまう。

「-ふふっ♡」
理恵子が笑うと、先ほど以上に、激しく、梨恵は舌を
からめさせてきた。

麻美子は女同士でこんなことーー
と思いながらも、
好きな梨恵にディープキスされて、だんだんと気持ちよくなってしまった。

二人は、
いつまでも、いつまでも、熱く舌をからめ合わせていた。


「んふぅ…♡ はぁ♡ はぁ♡」
梨恵が甘い声を出しながら、
口の周りの唾液を拭きとっている。

床には梨恵と麻美子の唾液が落ちていた。

梨恵の、イヤらしい愛液も…。


「---り、、りえ…おかしいよ・・・
 どうしたの急に…」

麻美子が尋ねる。

やはり梨恵じゃない。
麻美子はそう思った。

「---あなたが告白してきたんじゃない」
梨恵は乱れた髪の毛をイライラした様子で、上にかきあげたながら言う。

「---梨恵じゃない!梨恵はこんなことしない!」
麻美子が感情的に叫ぶと、
梨恵が舌打ちをした。

「--だったら…どうだってんだよ?」
梨恵が豹変した。

「---り・・・え・・・?」
恐怖で後ずさりながら麻美子が言うと、
梨恵は麻美子の方に歩み寄る。

「--梨恵の体はな、俺が貰ったんだよ。
 今じゃ、俺が梨恵だ。

 どうだ?見ろよ、この可愛い顔、綺麗な髪の毛、
 ふっくらとした胸!綺麗な太ももと足!
 ぜ~んぶ俺のもんだ!」

梨恵が髪の毛のニオイを嗅ぎ、
胸を触り、
両足を嬉しそうに内股にしながらこすり合わせた。

「---ひ…っ…」
麻美子が”憑依”という異常事態を信じることができず
悲鳴をあげた。

「---今すぐ、、、梨恵からでていって…!」

ドン!

麻美子の背後の黒板に、梨恵の手が叩きつけられた。

麻美子は梨恵に壁ドン状態で追い詰められていた。

「---あなたは私の女ーー。」
梨恵がほほ笑む。

「告白したんだから、責任とってよね?」
いつも、控えめな梨恵ではありえないほどの
強気な口調。

返事はYesとサー、しかないと言わんばかりだ。


「---で、、、、でも!」
麻美子が言うと、
梨恵は獲物を見定める様な目で呟いた。

「---梨恵の記憶、全部読み取れるんだけどさ…。
 麻美子、さっき告白したとき、どう思われたか知ってる?」

梨恵の言葉に麻美子は震える。


「----”気色悪い”---って」

麻美子に告白された梨恵は、
憑依される直前、
麻美子のことを”気色悪い”と思っていた。

梨恵は、女性同士の付き合いだとか、そういうのを
口には出さないものの、否定している人間だった。


「---そ、、、そっか…」
麻美子が落ち込んだ様子を見せる。

「--でも、麻美子、よく考えて。
 もしも、わたしのこと黙っておいてくれたら、
 これからわたしと麻美子は、ずっと”恋人”でいられるよ?」

梨恵が言う。

いつもの優しい口調で。

「--り…梨恵…」
麻美子は思う。

もし、今、梨恵に憑依しているという人物が梨恵から抜けたら…
梨恵は何て言うのだろう。

ーー告白したことにより、関係が崩れて行ってしまうのだろうか。

麻美子は、梨恵に対して
親友、そして恋愛対象として好意を抱いていた。

その二つがー
失われる?


梨恵が、麻美子のアゴをつかんで、その顔を見つめた。
まるで、男のように。

「安心しろよ。
 今、お前が、俺を受け入れれば、俺はお前の前で
 ずっと”梨恵”として振る舞ってやる」

その言葉に揺らぐ麻美子。

「--さっきのキス、気持ちよかったでしょう?」
そう言うと、梨恵は麻美子は熱く抱きしめた。


「ホラ!わたしの胸、触ってみて!
 大きくて良い感触でしょ?」

麻美子の手から梨恵の胸の感触が伝わってくる。

自分の胸よりも良い触り心地。


そして、梨恵はさらに、足をからめ合わせてきた。

「わたしたちの足って、綺麗だよね~
 こういう風にお互いの足が絡み合って、
 音を立ててるのって、エッチだと思わない?」

二人は足をからめ合わせながら
教室の床に寝転んでいた。


「んふふ・・・♡、
 まいにち、こんなに気持ちイイことができるんだよ!麻美子!」

麻美子は思う。

梨恵を助けてあげたいー
けれどーーー。


「----わかった」
麻美子はそう返事をした。

梨恵がほほ笑んで立ち上がる。

「---ふふっ♡ ありがとっ!
 今日からわたし、麻美子の彼女になるね!」

「----」

麻美子は梨恵の方を見つめた。

”ごめん、梨恵ー”

そう呟いた。

梨恵が解放されたら、
梨恵は自分のことを嫌悪するかもしれない。

そしたら、梨恵とは友達でいられなくなってしまうかもしれない。

だからーーー。


麻美子は、梨恵に”依存”していたのかもしれないー。

この日、彼女は梨恵が憑依されたという事実から目を逸らし、
そのまま、梨恵とパートナーになったのだった。


1か月後ーーー。

「あっ♡ あああああ♡ 気持ちいい♡
 女の子同士なのにぃ♡ 感じちゃう♡」

梨恵は激しく体を動かしながら喘いでいた。

麻美子も気持ちよさそうに喘いでいる。


その激しい行為は長い時間続いた。


「はぁ…っ♡ はぁっ♡」
梨恵が息を切らしながら麻美子の方を見る。

「・・・梨恵…」
麻美子もうっとりとした表情で呟いた。

「ーーーーねぇ、、わたしさ」
梨恵が言う。

麻美子が梨恵の方を見ると、
梨恵は不気味に微笑んだ。

「--”こっち”飽きちゃった…!」

そう言うと、梨恵は、麻美子に熱いキスをして、
驚きで目を見開いた麻美子と、笑みを浮かべた梨恵はその場に倒れた。


そしてーー
数分後、麻美子が先に意識を取り戻した。

さっきまで梨恵が浮かべていた邪悪な笑みを浮かべて・・・


おわり

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コメント

女子高生同士の百合要素を入れてみました!
どうでしたか?
普段書かないジャンル(?)なので、憑依と混ぜ合わせるのに
苦労しました!

ご覧いただきありがとうございました!!

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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