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<皮>乱れ狂う純愛①~狂気~

彼は、純粋だった。

ただ、ひたすらに、片思いの女子大生に恋をしていたー。
しかし、ある日、彼は振られてしまう。

振られた彼は、常軌を逸脱した行動に出るのだった…。


狂気の皮作品…!
---------------------------

池上 栗夫(いけがみ くりお)は同じ大学に通う
小松 咲里(こまつ さり)を愛していたー。

ただしー。
栗夫は咲里の彼氏ではない。

そう、片思いだった。

この日―とある行事で一緒に行動していた
咲里に、栗夫は告白しようとしていた。

大学内のイベントで、一緒に行動することが多くなり
いい感じだと思っていた。

だがー。

「ごめんなさい…」
大人しそうなイメージの咲里に、
振られてしまった。

告白すれば、彼女になってもらえると思ったのに。

「--…わ、、悪かったよ」
栗夫がそれだけ必死に口から絞り出すと、
咲里は「ご、ごめんなさい…」とだけ言って
走り去ってしまった。


プ チ ン ・・・

栗夫の理性は、この時壊れたー。
受け入れてくれると思ったのに。
どうして…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そう、落ち込むことないって!」
幼馴染で、同じ大学の穂坂 和奈(ほさか かずな)が言う。

「--うるせぇ…放っておいてくれ!」
栗夫の言葉に、和奈は言う。

「何だったら、わたしが付き合ってあげてもいいよ?」

和奈は、栗夫の事が好きだった。
けれど”幼馴染ムード”が全開すぎて、
告白など、できる雰囲気ではなかった。

だから、どさくさに紛れて、告白したー。

けれど…

「・・・」
栗夫は反応しなかった。

「--ずっと、そうしてればいいじゃん!」
和奈は、吐き捨てるようにして言うと、
自分の想いに気付いてもらえないショックを
振り払うかのように、走り去った。

「----」
栗夫ははっとした様子で和奈の後姿を見た。

今のは、告白ー?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

栗夫は自宅に帰ると、
”封印していたあるもの”を引出から取り出した。

それはー
人を皮にしてしまう薬。

飲み物に混ぜて飲ませることで、
人を皮にし、その皮を着ることができるのだ。

大学に入学して、上京してきた日の夜ー、
怪しげな老婆にこれを手渡された。
老婆の真意は分からないし、何か怪しいから
ずっと放置していた。

けれどー。

「---俺の人生は振られたことで終わったんだ。
 何がおきても、失うものなんかない!」

栗夫は、狂気を瞳に浮かべて、ほほ笑んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「話って…?」
咲里が、大学の人気のない場所にやってきた。

「昨日はごめん」
栗夫はまず、謝罪の言葉を口にした。

告白したことに対してのお詫び。

「ううん、わたしの方こそごめんね。
 でも、わたし、決めてるのー。
 男の人と付き合うのは、大学卒業してからだって」

咲里がそう言うと、
栗夫は微笑んだ。

「そっか。
 あ、お詫びにジュースでもどう?」

栗夫がペットボトルのジュースを2本手に持ち、
咲里が選んだ方を差し出した。

「ありがとう。いただきます!」
咲里が嬉しそうにペットボトルを開ける。

「---あれ?」
咲里が疑問に思う。

「飲みかけ?」
咲里の言葉に、栗夫は苦笑いした。

「いやぁ、飲もうとしたんだけど
 飲んでないから大丈夫。
 九条先輩に声かけられちゃってさ」

栗夫の言葉を聞いて、
ペットボトルの中身を見る。

まぁ、万一飲みかけでも別に何かが起こるわけじゃないし、
特に気にする必要なんてないか、と思いながら
咲里は、ジュースを飲みはじめた。

「-----俺もさ、決めてるんだ」
栗夫がニヤリと笑った。

「--絶対に、咲里と付き合うって」

「---!?」

咲里は、ふと手に力が入らないことに気付いた。

「---えっ…?」
ペットボトルを落とす咲里。

足にも、手にも、力が入らない。

その場にーーー
皮のようになって崩れ落ちる。

「い…いや…な、、、なにこれ・・・!」
かすれた弱弱しい声を出す咲里。

地面に、平べったくなって栗夫に向かって
悲痛な叫びをあげた。

「---皮になってもらったんだよ」
栗夫の目には狂気が宿っている。

「俺は君を愛していた。
 何よりも。

 なのに、きみは俺を受け入れなかった。

 俺の純愛を、受け入れてくれなかった。」

怒りに満ちた目で栗夫は咲里を睨む。

「---そ、、、そんなの
 池上くんの都合でしょ!!!
 わたしは…!!」

咲里が弱弱しく抗議を口にした。

「うるせぇよ…!」
栗夫がそう言うと、
咲里は、後頭部のあたりで、ファスナーのおりる音を
耳にした。

「---お前は、俺のものだ」

”やめて…”と
叫ぼうとしたが、既に咲里は声を出すこともできなくなっていた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー。

栗夫は、幼馴染の和奈を自宅に招いた。

昔から、よく遊んでいるから
たとえ男の家であっても和奈は、相手が栗夫なら
気にしなかった。

「話って何よ?」
和奈が言うと、
栗夫は笑った。

「昨日はごめん」

と。

穏やかな微笑みがトレードマークの
栗夫は相手を油断させるのが得意だ。

本当は、嫉妬深い、どす黒い男なのにも
関わらず、だ。

「---和奈、俺で良ければ…
 付き合おう」

突然の言葉ー。
小学生の時から、ずっと好きだった、
栗夫からの突然のー。

これは…?

和奈は思う。
ついに長年の夢が叶ったのだと。

「--え、、い、、いいの…!?」
思わず和奈は、本心を口にする。

「あぁ…」
栗夫は口元をゆがめた。

「ただしー。」
栗夫は叫んだ。

「これを着てもらうぜ!!!」
栗夫は押入れにしまってあった、
皮のようなものを和奈の前に放り投げた。

「---何これ?」
悪趣味なデザインの洋服かと思った和奈は笑う。

「これが、あんたの趣味?
 どれどれ?」

和奈が、皮を拾って…

悲鳴をあげた。

「きゃああああああっ!」

皮から手を離す和奈。

それはーー
”皮になった咲里”だった。

「こ…これ何よ… 何これ・・・」

咲里が恐怖に満ちた表情を浮かべたまま
ペラペラになっている。

「--俺さ、咲里ちゃんを愛してたんだ」

栗夫が語り始める。

「愛して、愛して、愛して、愛して、愛して、
 愛しぬいた!!!」

引き出しから、次々と写真を投げて
ばらまく栗夫。

「…!!」
その写真はー
栗夫がこっそり撮影した咲里の写真だった。

その数、258枚。

「---なのに…なのに…
 咲里は俺を振った!」

栗夫が目に涙を浮かべて叫ぶ。

和奈は身の危険すら感じた。

「---あ、、諦めるしかないでしょ!」
和奈が叫ぶと、栗夫は叫んだ。

「俺は諦めない!」
と。

「諦めたらそこで試合終了だ!!!」

と。

そして、皮となった咲里をつかむ。

その顔をペロペロと舌でなめながら微笑む栗夫。

「だからさぁ…和奈にこれを着てもらいたいんだ」
栗夫が咲里の皮を差し出す。

「--ふ、ふざけないで!咲里ちゃんの着ぐるみなんてー」

和奈は目の前にあるものが”咲里のカタチをした着ぐるみ”
だと思っている。

しかしー

「--着ぐるみ?違うね。
 これは咲里だよ。
 俺が、咲里を皮にしたんだ」

ーーー!?

上記を逸脱した発言。
和奈は恐怖を目に浮かべた。

ーーーファスナーを少しだけ上げて、
咲里の意識を少しだけ呼び戻した。

「---けて… たす・・・けて・・・!」
今にも消えてしまいそうな弱弱しい声が聞こえた。

確かに、咲里の声。

「--ちょ、、ちょっとあんた…!」
和奈が驚いて叫ぶ。

しかしー。

「ふふふふふ、和奈ぁ!
 これを着て、咲里になってくれぇ!

 かずなぁ~~~♡」

イカレた目で、和奈を見つける栗夫。

栗夫は最初、自分で咲里になろうと思っていた。
でも、違うー。

自分は自分。
そして、咲里は、自分の腕の中に居なくてはならない。

そう、俺が抱かなくてはならないのだ。

「--やめて!離して」
和奈がもがく。

ファスナーの開いた部分から、和奈に無理やり
皮になった咲里を着せていく。

「---やめて!」
和奈が栗夫をビンタした。

「--この、クソ女がぁ!」
栗夫は理性を失って和奈の頭を無理やり押さえつけて、
皮の中にねじ込むようにして突っ込んだ・・。

そして、ファスナーを無理やりしめて、
”固定”した。

このファスナーはどういうことか、本人は降ろすことができない。

「---あ、、、あんた最低!」
咲里が生気を取り戻して叫ぶー。
和奈が、咲里の皮を身に着けたことにより、
咲里になったのだ。

「--今すぐわたしと咲里ちゃんを元に戻して!」
咲里になった和奈が叫ぶ。

「くはははは…咲里…待ってたよ…
 俺と、、、俺と付き合ってくれ」
栗夫が、用意していた指輪を差し出す。

数十万の指輪だ。

明らかに狂っている。

「--ふざけないで!わたしは和奈よ!」
咲里が叫ぶ。

するとーー
栗夫が豹変した。

ドン!

栗夫が壁を思いきり蹴り飛ばした。

「---小松 咲里だろうが!」
そして、栗夫は咲里の頭をつかんで、
床にたたきつけた。

「きゃあああ!」
咲里が叫ぶ。

「---お前はだれだ?」
栗夫が冷たい声で言う。

「---か、和奈よ!
 アンタがそんなやつだったなんて…」

ガン!

栗夫は思い切り地面に咲里の頭を叩きつけた。

「---お前は誰だ?」
もう一度、同じ問いを繰り返す。

「--こ、こんなことして…!」

ガン!

容赦なく、咲里になった和奈の頭を床に
叩きつける。


「---わたしは小松 咲里。
 そう言え」

冷たい表情で言う栗夫。

「--ね、、ねぇ、もうやめてよ!」

ガン!


そしてー
栗夫の拷問は続いたー。

咲里の顔面は痣だらけになっていた。

「お前は誰だ?」
18回目の問い。

恐怖に、和奈の心が、折れたー


「--わ、、、わたしは…
 わたしは・・・小松 咲里です…」

まるで操られたかのように呟く咲里。

栗夫はニヤリと笑みを浮かべた。

そしてーー
生まれ変わった咲里の唇を奪ったー。


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

皮モノとしては珍しく、2話の続き物です!
結末は明日のお楽しみですー!

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コメント

No title

うーむ、どうなるんでしょう。

Re: No title

> うーむ、どうなるんでしょう。

コメントありがとうございます!
ここから先は…
恐ろしいことになるかもデス…。
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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