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<皮>乱れ狂う純愛②~執念~(完)

彼は狂気に支配された。

咲里に振られたショックから、彼は自分に好意を
抱く幼馴染の和奈を呼び出し、
無理やり和奈に皮にした咲里を着させたー。

そして…。
-------------------------

「------」
ぼーっとした目で遠くを見つめる咲里。

「---付き合おうぜ」
栗夫が言う。

皮にした咲里を、
和奈に被せた。

今度こそ、咲里は首を縦に振るー。

しかし…

「----」
咲里は、首を横に振った。

「---はは」
栗夫は笑う。

「--冗談はよせよ?
 俺と付き合いたいってさっき言ってただろ?」

栗夫が言うと、
咲里は首を再び横に振る。

うつろな目のままー。

そして、言った。

「--もう、、、やめてよ 栗夫…」
咲里が目に涙を浮かべている。

「---」
栗夫はキレた。

さっき「わたしは咲里」だと言った筈だ。
それなのに、まだ…。

「---咲里は俺のことを”栗夫”とは
 呼ばないィ!」

そう言うと、怒りに満ちた目で咲里を
見つめて、再び頭をわしづかみにした。

「やめて!やめてよ!」

「--うるせぇ!お前は咲里だ!
 お前が咲里になれば、
 俺は咲里と付き合える!
 そしてお前は好きだった俺と付き合えるんだ!
 WinWinじゃねぇか!
 何が不満なんだ!」

栗夫が怒鳴りつける。

「---ふざけないで!!!」
咲里が栗夫を突き飛ばした。

「---貴様ぁ!」
栗夫が怒りに支配されて怒鳴り声をあげる。

今にも暴れ出しそうな危険な目だ。

「--もう嫌!
 あんたなんて大っ嫌い!
 わたしも、咲里も!
 あんたのことなんて大っ嫌いよ!」

咲里が叫んだ―。

咲里とー
和奈がーー

二人の意思が、叫んだ。

”大っ嫌い”だと。

「---ふ、、、ふふ・・・ふふふふ」
栗夫は笑い出した。

咲里だけでなく
和奈にまで嫌われてしまった。

彼はー
完全に”狂って”しまったー。

「むは、むは、うははははははははは~~~!」

涙を浮かべながら笑う栗夫。

咲里に近づくと、ファスナーをおろし、
和奈を中から引っ張り出した。

「このクソ女が!」
和奈をビンタして、栗夫が和奈を睨む。

「--な、、なによ!!
 アンタ、自分が何をしてるか分かってるの!?」

「--あぁ、分かってるさ!
 お前が咲里になりきればよかったものを!」

そう言うと、栗夫は、お茶を持ってきて、無理やり
和奈の口に押し付けた。

「むぐっ…」

和奈の体が”皮”になっていく。

「い…いやぁあああ・・・」
和奈が弱弱しい声で、叫ぶ。

「--…」
そして栗夫は和奈を見つめた。

「俺を裏切った罰だ!俺がお前を着てやるよ!」

栗夫が叫ぶ。

そしてーー
和奈は、栗夫に着られていく。

「あぁ…あ・・・あぁあ…」
和奈の意識が遠のいていく。

彼女は、力が入らないからだで、最後に叫んだ

”たすけて”


と。

その言葉は、既に音として発されることはなかった。

「--くふふ・・・♡」
和奈になった栗夫が笑う。

「ふふふふふふ、あはははははははははは!」
和奈が表情をゆがめて笑い出した。

「こいつの人生、徹底的にぶっ壊してやるぜ!
 俺を裏切った罰だぁ!
 うはははははははっ!」

和奈が、声がかれそうなほどに、大笑いを続ける。


そして、咲里の皮を見つめた。

「--咲里、お前は俺のものだよ」
邪悪な笑みを浮かべると、和奈は嬉しそうに、脚をぺたぺたと
触りながら部屋から外へと出て行った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3日後ー。

公園に、ふにゃふにゃになった女が倒れている。

手と足だけが、皮のようにふにゃふにゃだ。

「--あ・・・・・・う…」

和奈はーー
3日間で、人生を奪われた。

栗夫の”復讐”

全てを奪われた和奈は、廃棄された。

大学で暴れて退学になり、
自分のエロ動画をネットにアップし、
全ての友達に裸の写真を送りつけて孤立した。
さらには、家族に暴行を加えて、
犯罪者になったうえで、手と足を皮にしたまま、
和奈は栗夫から捨てられたのだ。

「う……う…」

しかも”自分のしたこと”を栗夫は和奈に
伝えてやった。

和奈の絶望する表情が、栗夫には、
たまらなく嬉しかった。

「--あ・・・・・・あ」

警官がやってきた。

和奈は、まもなく逮捕される。

声帯が、皮のようにペラペラしていて、声も出せない。
釈明もできないー。

もう、おわりだ。


「---」

和奈は涙を流しながら
”楽になりたい”

そう、思ったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--おにいちゃん…ここどこー?」

栗夫は、見知らぬ少女を家に連れ込んでいた。
5歳ぐらいの少女。

「--君に、良い服をあげようと思ってね」

その少女はー、
親から虐待を受けている少女だった。

栗夫の近所の家の少女で、
いつも親が、ヒステリックに喚いていて、
この少女は一人、落ち込んでいることが多かった。

「助けてあげるよ」
栗夫がそう言うと、歪んだ笑みを浮かべながら
”咲里”の皮を取り出した。

「これを着て、お姉ちゃんになるんだ」

栗夫がそう言うと、少女は答えた。

「え…わたし、、を助けてくれるの?」

親から虐待され、逃げ道の無かった少女は、
栗夫が、天使のように見えた。
自分を助けてくれる天使のように。

少女は笑顔で、咲里の皮を身に着けた。

そしてーー
咲里になった少女は、屈託のない笑みでほほ笑んだ。

「今日から、お前は咲里だ」
栗夫が言うと、
咲里は微笑んだ。

「うん!」

と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後。

大学では咲里と栗夫が手をつないで歩いていた。

「おにいちゃん!だいすき!」
咲里がベタベタと栗夫にくっつきながら言う。

「おいおい、お兄ちゃんはやめろよ」
栗夫が笑いながら言うと、
咲里も嬉しそうに微笑み返した。

「まっさか、咲里ちゃんが、お前と付き合うなんてな」
栗夫の友人が、苦笑いする。

この友人は、密かに咲里から相談を受けていた。
栗夫が、恋愛感情を持っているようで、怖い、と。

その咲里が、何故急に栗夫と付き合いだしたのか。

だがー、この友人は思うー。
栗夫のやつが何かしたに違いないーと。

栗夫は、そういうやつだ、と。

「---うふふふ♡」
咲里がうっとりした表情で、栗夫に抱きかかえられていた。

「--…お前・・・」
友人は思わず聞きそうになった。

けれどー
聞かなかった。

栗夫は危険だ。

そう思ったからだ。


友人と別れた栗夫は、大学内でイチャイチャしながら
歩いていた。

咲里の方を見て、栗夫は呟く。

「咲里、お前は俺のものだー」
と。

咲里も優しく微笑んだ。

「わたしは、ずっとお兄ちゃんと一緒だよ!」

と。

「---」
栗夫は不気味な笑みを浮かべながら、
大学の門に向かって歩いて行った。



ザッ…

その背後に、眼鏡をかけた可愛らしい女子大生が姿を現した。

ーーー
彼女は”怨念”のこもった目で、
栗夫の後姿を見つめる。

「----許さない」

恨みの言葉を呟いた彼女の
後頭部には、ファスナーのようなものがチラついていた…。



おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

色々用事があって、ちょっと短くなっちゃいました!
が、書きたいことは書けたつもりです!

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コメント

No title

救いの無さが全篇に漂うお話ですが、凄みがあって最後まで食い入るように読んでしまいました。お疲れさま!

Re: No title

> 救いの無さが全篇に漂うお話ですが、凄みがあって最後まで食い入るように読んでしまいました。お疲れさま!

ありがとうございます!
楽しんで頂けて嬉しいです!

救いのあるお話も近いうちに書く予定です!
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無名

Author:無名
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