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<憑依>フュジティブ①~逃亡者~

凶悪犯罪者が、
女子高生に憑依したー。

憑依された女子高生は、誰か。
逃亡者(フュジティブ)は、女子高生に成りすまし、
邪悪に笑う…。

※toshi9様のTS解体新書
なりすましモノ祭り2018に投稿しました作品です。

フュジティブTHE ENDを読まれる方のために、
私のサイトのほうにも掲載しておきます!

内容は祭り投稿時と同じになります!
-----------------------

人は”見かけ”によらずー。


けれどー
人は、見た目で人を判断する。

見た目が女子高生であれば、
当然、人々は、その子を女子高校生だと判断するだろう。

たとえー、
その中に、凶悪犯罪者が潜んでいたとしても。

フュジティヴ(逃亡者)が隠れていたとしてもー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

とある高校の女子トイレで、
一人の女子生徒が不気味な笑みを浮かべている。


「ふふふ…すっげぇ体だぜ…」

女子高生は容姿に似合わぬ口調でしゃべり、
一人、笑っている。

胸をイヤらしく触る。

「あんっ…♪」

思わず声が出てしまう。


鏡を見る。

その可愛らしい顔立ちは、
”欲望”に歪んでいたー


「くくくくく…
 ふふふふふふふ…

 この女に”成りすましていれば”
 誰も気づきやしねぇ…」


少女は不気味に表情を歪めた

・・・・・・・・・・・・・・・・

ーーー2日前のこと。
とある事件の容疑者が発見された。


警察官・市村 孝彦(いちむら たかひこ)が
必死に走っている。

その前方には、
既に数名の命を奪っている凶悪犯罪者
座間 良一郎(ざま りょういちろう)の姿があった。

息を切らしながら走る座間。

2年間、逃亡を続けていた座間は、
人気のない道を移動中に、偶然その場に居合わせた警察官、
市村 孝彦に見つかってしまったのだ。


「--はぁ、はぁ、こんなところで捕まってたまるか」

座間がポケットから
”切り札”として裏世界で手に入れた薬、
憑依薬を手にする。

これを飲めば、
自分の体を、エネルギーに変換して、
そのまま誰かの体に憑依することができるのだという。

怪しげな男から買った薬だ。

もしかしたらただのビタミン剤だって可能性もある。

だが、このままでは逃げ切れない。
どうせ、捕まるぐらいならば…

「…博打するのも、悪かねぇな」

座間はそう呟くと、走りながら憑依薬を飲み干した。
憑依薬が入っていた容器を捨てる。


「--待て!座間!もう逃げられないぞ!」
背後の警官、孝彦が叫ぶ。


「ーーー俺は…お前なんかにつかまらねぇ!」

座間がそう叫んだ
次の瞬間、座間の体が突然”蒸発”した。


「---!?座間が消えた!?」
孝彦が立ち止まる。

周囲を警戒するが、座間の姿は無い。


「…どういうことだ…?」

孝彦はうろたえる。

しかしー
座間はすぐ側にいた。

薬の作用で、霊体のような状態となり、
その実体を失ったのだ…。


ちょうどタイミング悪く、
近くの高校の生徒3人が
談笑しながら歩いてきた。


「---あいつにするか」
零体となっていた座間は、3人組の女子高生の一人に
狙いを定めたー。

”本当に、憑依できるなんてなー”

座間はそう思いながら、女子生徒の体に
自分の霊体を合わせた。

ビクンっ!と
その女子生徒の体が動く。

だがーー、
残りの2人はそれに気づかなかった。

「ーーーでさー、私、怒ってやったわけ」

ショートカットの女子生徒、
小笠原 淳子(おがさわら じゅんこ)が言う。
体を動かすことが好きで、さばさばした性格の持ち主。


「--あたしだったら、そんな彼氏、絶対ごめんよ」
お嬢様育ちのワガママ女子生徒、
竹内 美香(たけうち みか)が言う。
おしゃれ好きで、アクセサリー集めを趣味としている。


「--でも、彰浩くんも、淳子のこと大切に
 思っていると思うけどな…」

大人しそうな眼鏡女子、清水 由香里(しみず ゆかり)が言う。
彼女は真面目な優等生で、
生徒会副会長を務めている。


いつものように、談笑しながら下校している3人ーーー


しかしーーー


”くくく…瞬時にこの子の記憶まで読み取れるとはな…
 おかげで簡単に成りすましができたぜ…

 しばらくは、この子として、潜伏させてもらうぜ…”


3人の少女のうちの誰かはーー
既に座間に意識と体を乗っ取られていた。

座間は、その記憶を読み取り、少女に成りすましているー。

他の2人は、それに気づかない。


座間に憑依された少女は、他の2人を背後から見つめながら
不気味な笑みを浮かべたーー。

その表情はイヤらしく歪んでいたー。



孝彦が座間を見失い、
道端に落ちていた容器を見つける。

「---憑依薬…?」

孝彦は嫌な予感を覚える。


「-----」
楽しそうに談笑しながら歩く3人の女子高生。

周囲に、他の人間は居ないー。


「・・・まさか」
孝彦は、非現実的だ、と思いながらも、
座間があの3人の誰かに憑依したのではないか、という
仮説を立てた。。。



署に戻った孝彦は、憑依薬の成分を解析してもらった。

すると、どうやらこの薬は本物らしいということが分かった。
裏ルートで販売されていた薬のようだ。


孝彦は一人、考える。

座間の消えたタイミング…
3人の女子高生…。


孝彦はすぐさま、女子生徒たちの制服から高校を
割り出し、翌日、高校の校長に会い、
その3人の生徒を割り出すことに成功した。


生徒会副会長の清水 由香里。

お嬢様気質の美術部部長 竹内 美香。

スポーツが得意なショートヘアーの少女 小笠原 淳子。


「-----」

「この中の誰か一人に、座間のやつが憑依しているのか?」
孝彦は頭を抱えた。

パソコンに3人の顔写真を映し出す。


しかしー、
憑依したとして、その本人”成りすます”ことなど
可能なのだろうか。

現実的には不可能だー。

人間には、どんな人間にも、必ず”クセ”がある。
別の人間による憑依が仮にあったとして、
あの時、憑依された直後、瞬時に本人を装うことなど
できるはずがない。

あの時、現場の近くに居たのはたまたま近くを
通りがかった女子高生3人だけ。


ヤツが放り投げた憑依薬とやらのパッケージには、
長距離の移動は霊体が消滅する恐れアリ、と書かれていた。

つまりはーー
座間のやつは、あの3人の女子高生の誰かに憑依した可能性が
非常に高い。

だがー、
”他の2人”に気づかれずにそれができるのかー?


いや…できるのかもしれない。
もしも憑依した相手の記憶を読み取れるのだとしたら…

瞬時に、その子に成りすますことも、、
可能なのかもしれない…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日の夜、孝彦は
息子の龍平(りゅうへい)を呼び出した。

「どうしたの?父さん?」
やってきた龍平に、父である孝彦は
いきさつを説明した。

凶悪犯罪者の座間が、
この3人の女子高生の誰かに憑依して、
本人に成りすましている可能性がある、 と。


「憑依…本当にそんなことが?」
龍平が父に尋ねる。

父は、頷いた。

息子の龍平は、
憑依されたであろう女子高生が通う高校と
同じ高校に通っている。

”憑依”なんて絵空事、
恐らく上層部は信じない。

だからー
息子の龍平に、
座間が3人のうちの誰かに憑依したのか
探ってもらおうと、父は考えたのだった。


龍平は、父の頼みを聞くことにした。

3人のクラスメイトのうちの
誰か1人に凶悪犯罪者が憑依しているー。


「---はは、本当にそんなことあるのかなぁ」

龍平は苦笑いしながら、父の部屋から外へと出たのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日。

「おはよう!龍平!」

背後から、明るい雰囲気の可愛らしい女子生徒が
走ってきた。

「あ、おはよう、彩香(あやか)」

龍平は笑顔で挨拶を返す。

松本 彩香(まつもと あやか)
龍平の彼女で同じクラスの生徒だ。

「-どうしたの?何か、困ってそうな顔してるけど?」
彩香が言う。

その言葉に龍平は自虐的に微笑んだ。

「--父さんからさ、やっかいなこと頼まれちゃってね」

そういうと、不思議そうに彩香は首をかしげた。


ーー生徒会の清水さん。

活発な小笠原さん。

お嬢様気質の竹内さん。


本当に3人のうち、一人が凶悪犯罪者に憑依されているなんて
ことがあるのだろうか?


「また、父さんの早合点だろうなぁ…」
龍平が呟くと、

「え?どういうこと?」
と、彩香が龍平の言葉の意味を気にしている。


「あ、ううん…
 大丈夫!気にしなくていいよ!」

龍平はそういうと、
授業が始まるまでの間、
3人の様子を観察した。


生徒会の由香里はいつも通り、
優しい雰囲気で、本を読んでいる。

スポーツが得意な淳子は、
クラスメイトと談笑中。

そして、お嬢様気質の美香は、
鏡で自分の髪の毛をいじっている。


いつも通りだ。


「--どうしたの?」
彩香が心配そうに龍平のことを覗き込む。


「え?あ、いや、なんでもない」

憑依のことを言って騒ぎになったらまずいから、という理由で父には
口止めされている。

それに、大事な彼女の彩香を巻き込むことはできない。。


「---みんなと1回、話してみよう」

龍平は、とりあえず一人ひとりと話をしてみて、
異変がないかを探ることにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


昼休み

「くふふ・・・」
女子トイレの中で、不気味な笑みを浮かべている少女がいる。

「んふっ…♪」
胸を触って、喜びの声をあげる少女。

「だ~れも、気づかない…
 まぁ、”記憶”も自由自在だから仕方ないか!」

鏡のほうを見る少女。

「--わたしが、凶悪犯罪者に好き勝手されているなんて、
 だれも気づかない…!

 こ~んなことトイレでしちゃってるなんて、
 だ~れも気づかない!」

トイレの中で、一人、スカートを笑いながらめくりあげる少女。

「ーーうふふふふふ

 ははははははははっ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

龍平が教室に居たお嬢様気質の美香に声をかけた。

「あ、、あのさ…竹内さん?」
龍平が聞くと、鏡に夢中だった美香が振り向いた。

「何?あたし、今、忙しいんだけど…」
髪の毛をいじりながら、不機嫌そうな様子で言う美香。


「-ーーーあの…」

そこまで言って龍平は言葉を止める。

”憑依されてないよね?”

なんて…聞けない。
頭のおかしなやつだと思われてしまう


「--ちょ、ちょっと何なの?
 まさか、あたしに告白する気じゃないでしょうね!?」

美香が、ケダモノを見るかの様な目で龍平を見る


「こっ…告白ぅ? ち…ちがっ!違うよ!」

告白、告白、
騒いでいたため、クラスメイトたちの視線が集まる。


「--ほ、ほら、何か変わったことないかな~って!」
龍平が顔を赤くしながら言うと、
美香も顔を赤くしながら言った。

「--変わったことってなによ…?」

美香がジト目で龍平を見る。

「--え、ほら、、体調が悪いとか、
 記憶がぶっ飛んでるとか」

龍平が言うと、
美香はめんどくさそうに答えた。


「--昨日から喉が痛いぐらいかな」

美香がそういうと、再び鏡で髪の毛をいじり始めた。

「---」
龍平は思う。
気難しいお嬢様気質の美香。

いつも通りの美香だ。  と。


「--ありがとう」
龍平はお礼を言いながら廊下に出る。

昼休み中に、3人の話を聞きたいのだ。
次はーー。



教室から出て行った龍平を美香は見つめた。

「------…」
複雑そうな表情を浮かべると、
一人のクラスメイトと視線が合った。


「ぷぷっ…告白…」
噂好きのクラスメイト男子が、
さっきの会話を聞いて、一人、笑いをこらえていた。


「--そこ!なに笑ってるのよ!」
美香が机から立ちあがって、その男子生徒に向かって叫ぶ。


男子生徒はすぐに「やべっ!」と言って目をそらした。


「…もぅ…」
美香はそう呟くと、再び髪の毛をいじりはじめた…


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

校舎を歩く少女。

「くくく…俺が女子高生か…」

スカートとソックスの間の部分に風が当たる感覚が
新鮮だ。

「--ふふ…この子になりすまなくちゃ…ネ!
 うふふっ」

嬉しそうに、微笑んで、彼女は胸を揺らしながら
歩き始めた。

いつもよりも…色っぽく。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


校庭に出た龍平は、お目当てのクラスメイトを見つけた。

活発で、アウトドア派、スポーツが好きな
女子生徒、小笠原 淳子。

「--ちょっと、話いいかな?」
龍平が呼び出すと、淳子はそれに応じた。

ショートカットで、男勝りな淳子が言う。

「--何?急に?」

淳子の様子はいつも通りだ。

「あのさ、変なこと聞くけどさ…
 何か、からだに変わったことはない?」

龍平が尋ねると、淳子は笑った。


「ふふふふふ、変わったトコ…って
 どんなこと聞いてどうするのよ?

 そんなことよりさ、ちょうど一人足りないから
 あそこでテニスでもどう?」

淳子が、テニスコートを指さす。

聞けば4人で昼休みにテニスをする予定だったが、
うち一人が委員会活動のためこれなくなり、
ダブルスが出来なくなってしまったのだという。


「--ごめん」
龍平が首を横に振るー。

龍平はテニスがド下手だ。

サーブがちゃんと入らないぐらいに。


「---な~んだ、つまんないの」

そういうと、淳子はテニスラケットを持って
コートに戻ろうとする。

「あ、そうだ!」
指を立てて微笑む淳子。

「--変わったトコ、だったよね!」

振り返る淳子。
龍平は頷く。

「私、最近寝不足でさ、
 今日の朝も眠くて
 な~んかボーっとしてたんだよね!」

彼女は、よく夜更かししていると聞いたことがある。


「そのぐらいかな!じゃっ!」

龍平の父親が警察官だと知っている淳子は
ふざけて敬礼のポーズをすると、そのまま
テニスコートへと戻っていった。


「う~ん、、いつもの小笠原さんだなぁ…」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

龍平は、
父が言っていた”憑依されたかもしれない”候補の
最後の一人、

生徒会副会長の清水 由香里がいつも
昼休みにいる図書室を訪れた。

図書室に入ると、由香里が龍平に気づいて微笑んだ。


「あれ?市村くん…。
 図書室に来るなんて珍しいね」

可愛らしい眼鏡女子の由香里。

龍平の個人的な好みとしては、
3人の中で、もしも誰かに憑依するなら由香里だろう。

だがーー
クラスメイトたちの中で人気があるのは
おしゃれ好きの美香だし、

活発少女の淳子もお茶目で可愛らしいー。

好みなんて人それぞれだから、
誰に憑依していても、おかしくはない。


「--いや、何か最近変わったことないかなって思って」

龍平が言うと、
由香里は笑った。


「ふふふ…なぁにそれ?
 おとうさんの影響?」

由香里が微笑みながら龍平を見つめる。


「--う~ん…まぁ…。
 詳しくは話せないんだけど、何か変わったことはなかった?」

不思議そうな表情で龍平を見る由香里。


まぁ、当たり前の反応だ。

龍平が何のためにこんな質問をしているのか知らない
由香里にとっては、不気味だろう。


「---う~ん、特にないかなぁ…
 わたし、こう見えて結構生活リズム毎日同じなの…ふふふ」

可愛らしく微笑む由香里。

彼女が居る身ながら、つい顔を赤らめてしまう龍平。


「----」

ふと、龍平は由香里が読んでいる本を見つめたー


”漆黒の獄炎”

最近話題のかなり残酷な描写があるという小説だー。


「--…」

由香里が微笑みながらそれを読んでいるー。


「・・・・」

元々、彼女はこんな小説を読む子だっただろうか?と
龍平は思う。


「---あれ?どうしたの?」

まだいたんだ?といわんばかりに由香里が言う。


「-え?あ、あぁ、なんでもないよ!ありがとう」
そう言って龍平は慌てて退散した。


退散していく龍平を見つめながら、
由香里は微笑んだ…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後。

「大丈夫?ため息なんかついて?」
彼女の彩香が龍平に語りかける。

「--あはは、へーきへーき」
龍平が笑うと、彩香がため息をついた。

龍平の顔を真剣なまなざしで見つめる綾香。

龍平が少し顔を赤らめながら、彩香のほうを見ると、
彩香は微笑んだ。

「うふふ、また、お父さんに何か頼まれたんでしょ?」
彩香が言う。

「---げっ!どうして分かったのさ?」
龍平の言葉を聞いて、
彩香は「分かるよ!だってわたしたち、小学校からの付き合いじゃない?」
と笑う。

彩香とは、小学生時代からずっと一緒だ。
家族ぐるみの交流もある。

”憑依”なんてこと、
誰にも広めないほうがいい。

だが、彩香なら大丈夫だ。

「実は…」

龍平は、
凶悪犯罪者の座間という男が、
クラスメイトの3人のうちの誰かに憑依して
その本人に”成りすまして”潜伏しているらしいこと、

その調査を父から頼まれて龍平が密かに
3人の調査をしていること、

そしてこのことは誰にも言わないで欲しい、ということを伝えた。


「…そっか…」
彩香が悲しそうな表情をする。

「美香か、淳子か、由香里ちゃんが…」

”憑依”という非現実的なことを聞いても、それを
疑うことなく信じてくれる彩香。

それほどまでに、龍平と彩香の絆は深い。

「---許せないね…」
彩香が呟いた。

「え・・・?」
龍平が聞き返すと、彩香は悲しそうな目で龍平を見つめる。

「--だって・・・
 その座間って犯罪者が、
 3人のうちの誰かのからだを好き勝手にしてるってことでしょ…?」

彩香の言葉に龍平が頷く。

「--女の子の体を何だと思ってるの…!?
 …許せない!」

普段はおしとやかなものの、
正義感が強く、不正や悪事を誰よりも彩香は憎んでいた。

「--彩香…」
龍平はハッとして続ける。

「あ、、彩香は無茶しないでよ!?
 3人のうちの誰が憑依されてるかまだ分からないし、
 相手は凶悪犯罪者だから、何されるかわかんないし!」

その言葉を聞いて、彩香は微笑んだ。

「ふふっ…わかってる!
 龍平が心配するようなことはしないから安心して!」

その言葉に龍平はほっとため息をつく。

「---あ、もしも何か気づいたらすぐに龍平に教えるね!」
彩香の言葉に、龍平は「うん、ありがとう」とお礼を述べたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「くくく…」
少女は、夜道を歩きながら笑う。

「俺はここにいる…
 ふふふ…でも、誰も気づきやしない!」

少女は、愉快そうに笑った。

そして、
誰も居ない夜の公園で、あざといポーズをとって言った。

「おねがい!わたし、体も心も乗っ取られちゃってるの!
 たすけて!」

お願いするポーズをして、
すぐに彼女は吹き出した。

「ぷっ…ふふふっ!
 ははははははっ!
 この女、マジで思いのままだぜ!!!
 
 あははははははっ!」

少女の笑い声が公園に響き渡った…


②へ続く
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無名

Author:無名
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