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<憑依>獣化する彼女と彼氏の愛①~獣の憑依~

最愛の彼女が、獣の魂に憑依されてしまった。

次第に、身も、心も、獣と化して行く彼女。
そんな彼女を前に、彼氏は、懸命に彼女を
支えていくことを決意するー。
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とある密林ー。

一匹の狼が、獰猛なライオンに追われていたー。
狼は、覚悟した。
自分の最後をー。

過酷な野生の世界ー。
自然界は、無情だ。

弱肉強食。

強ければ生き、弱ければ死ぬー。

そんな世界だ。

狼は肉体を引き裂かれながら思う。

”まだ、死にたくない”

と。

人一倍、生きることに対して、執着の強かった狼は
この世への未練を、最後の瞬間に、爆発させたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---おかえり~!」
女子大生の篠宮 柚香(しのみや ゆずか)が、
彼氏の帰宅に気付いて、笑顔で出迎えた。

彼氏の向井田 直樹(むかいだ なおき)は、
微笑みながら家に入ってきた。

柚香と直樹は、同棲中のカップルだ。
同棲…と言っても、もはや二人は事実婚状態なのだが、
両親との兼ね合いもあって、大学卒業後に結婚しようと
誓っているー。

直樹がふとカレンダーの方を見る。

2週間後は、柚香の誕生日。

直樹は、何を用意するか…などと考えながら
今日も彼女の柚香と楽しい1日を過ごした。


夜ー。
直樹も柚香も寝静まっている。

そこにーー
遥か遠くの地で、命を落としたはずの狼の霊体が、
偶然やってきていた。

なぜ、ここに狼の霊体がやってきたのか。
それは、誰にも分からない。

理由なんてないのかもしれないー。
世の中は、偶然の積み重なりで出来ている。

ーそして…
狼の霊体は思った。

”消えたくない”

とー。

霊体が、柚香の方に向かって突進していきー
柚香に、憑依した。

柚香の身体が一瞬、ビクンとなる。
けれども、柚香は何事も無かったかのように、
そのまま穏やかな寝息を立てていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日、柚香はバイトで遅くなっていた。

「-ーただいま~!
 今日は遅くなっちゃった…」

既に22時。
コンビニのバイトなのだが、
後から来るはずのアルバイトがばっくれしたため、
柚香が代わりに夜遅くまでやっていたのだった。

「--お疲れ」
直樹が微笑んで柚香を出迎える。

柚香は手を洗い始めた。
そんな柚香に、晩御飯何か作ろうか?と直樹が
尋ねようと、近づいていき、
とあることに気付いたー。

柚香のまくられた服を見てー、
いや…腕を見て思う。

「--あれ?柚香?ずいぶん毛深くなったんだな」
直樹が言うと、
柚香はえ?と言いながら
自分の腕を見る。

そこにはー、
まるで男性かのような毛が生えていた。

「--あ、あれ?
 な、何これ・・・?」
柚香自身も気づいていなかったのか、驚いた表情を浮かべる。

「おかしいな…
 昨日、お風呂に入った時はこんなじゃなかったんだけど」

柚香の言葉に、直樹は笑いながら言う。

「コンビニで育毛剤でも腕にひっかけたんじゃないのか?」
直樹の言葉に、柚香がむっとして

「わたし、そんなにバカじゃないですー!」
と、悪戯っぽく微笑んだ。


異変はーーー
”少しずつ”始まっていたー。

柚香に憑依した狼の残留思念はー、
少しずつ、ゆっくりと
柚香の身体に異変をもたらしていた。

いや…身体だけではない…
精神にも。


翌日。

柚香が顔色を変えて、直樹の方に
やってきた。

「--な、なんだろ…これ?」
柚香が戸惑った様子で言う。

「--え?」
直樹が柚香の方を見ると、
歯の一部が、牙のように鋭くとがっていた。

「---お、おいおい…」
直樹は答えることが出来ずに戸惑う。

「--な、、何なんだろうこれ・・・
 親知らず…じゃないよね?」
不気味そうに言う柚香。

「--うん。違うと思う」
直樹が答えると、柚香は不安そうにつぶやいた。

「--ちょっと、来週、歯医者の予約を入れておくね」

「ああ、そうした方がいいな」


この時、二人はまだ
”歯の異常”程度にしか物事を考えていなかったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

直樹が自宅に帰ると、
台所の電気がついたままになっていた。

今日は、大学の行事で遅くなったから
柚香はいつもなら自分の部屋に居る時間帯だ。
しかし…

「柚香…?」

台所の方からむしゃむしゃと音が聞こえる。

「----!!」
直樹はその光景を見て驚いた。

柚香がー、
生肉を、貪るようにして食べている。

まるで、獣のような目付きで。

「お、、おい、柚香!何やってるんだ!」
直樹が叫ぶ。

しかし、柚香は汚らしい音を立てて、
生肉をそのまま貪り続けた。

よく見ると、爪も少し鋭くなっている。
切ってないのだろうか。

「--柚香!」
直樹が叫ぶと、柚香がハッとした様子で肉を落とした。

「あ・・・あれ…わたし…?」
柚香が戸惑った表情を浮かべる。

「--ゆ、柚香…何で肉を生で…?」
直樹が言うと、柚香が「え?わたし…嘘…」と
信じられない様子で、肉を見つめた。

「---ご、、、ご、、ごめん…
 つ、、疲れてたみたい」

明らかに動揺した様子で柚香が肉を処分すると、
そのまま寝室の方に走って行ってしまった。

部屋に入った柚香は思う。

「----どうしたんだろう…わたし…」

柚香は自分の身に何が起こっているのか分からず、
恐怖した。


翌日ー
柚香は、今日は大学が休みだったため、
直樹だけ、大学に行くことになった。

いつものように、笑顔で直樹を見送った柚香ー。

直樹を見送ったあと…
柚香は自分の服を少しだけ脱いで、
自分の肌を見た…

腕と同じように…
少しずつ毛深くなっている…

「---どうしよう…
 …わたし…どうすればいいの…」
柚香は不安でいっぱいになった。


少しして、柚香はお腹が空いてきた。
無性に肉が食べたい。

柚香は、そのまま台所に向かった。

”違和感を抱くことなく、
 四つん這いになって歩きながら…”


ーー直樹が帰宅すると、
中から何か音が聞こえてきた。

「ウォォォォォォォン…」

謎のうめき声のような声…。

「--何だ?」
直樹が不安そうに中を除くと…

柚香が裸のまま四つん這いになって、
雄叫びを上げていた。

その表情は獣のようだった。

「--ゆ、、ゆず…か?」
直樹は恐怖した。

何だこれはー?

と。

「---グルルルルルル…」
柚香は直樹を見つめながら、
口から涎を垂らした。

そしてーー

「お、、かえり…」
とつぶやいた。

「---柚香…」
戸惑う直樹。
まるで、これじゃあ、動物みたいだ・・・
直樹はそう思う。

「--ごめん…わたし…何か、、おかしいの」
柚香が目から涙をこぼす。

少しカタコトのような話し方で…。

「---柚香」
直樹は不安そうな柚香を抱きしめた。

そして言った。

「明日は大学を休む。
 だから柚香、一緒に病院に行こう」

直樹の言葉に、柚香はうなずいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日、
柚香は服を着て、2本の足で立っている。

しかしー
身体は震えていたー

肉に対する欲求ー
二足方向に対する違和感ー
雄叫びを上げたい衝動。

「--大丈夫か?」
直樹が尋ねると
柚香は「うん…」とだけ呟いた。

笑顔の可愛い柚香。
けれど、今の柚香は生気のない怖い顔をしている。

なんとか病院に辿り着き、
診察を受けたー

だがーー
歯の異変も、毛に関してもー
異常はなかった。

脳には、1ミリ程度の「靄」が見つかったが
それは病気によるものではなく、
CT撮影時の問題によるものではないか、と
医師は言った。

「--何も異常がないなんて…」

”異常なし”
それが、柚香を不安にさせた。


夜―。
不安からパニックになった柚香はー
一気に”獣”に支配されたー。

「ウォォォォォォォォ―ーーン!!」
四つん這いになり、大声で叫ぶ柚香。

身体を全て見せた状態でも、
恥ずかしがることなく、堂々としている。

「--柚香!」
直樹がすぐに駆け付けた。

柚香は冷蔵庫の肉を取り出し、
一心に、牙でそれを噛みちぎっている。

お尻のあたりから、尻尾のようなものが
見え始めていた。

「----柚香…」
直樹は悲しそうに柚香を見つめる。


”ずっと一緒だよ!”

付き合い始めたことのことを思い出す。

”わたしは、直樹くんを支える”

”じゃあ、俺は柚香を一生支える”


そう、二人で誓い合った。

「柚香!」
直樹は、暴れる柚香を抱きしめた。

柚香の動きが止まるー。

「柚香、心配するな。
 どんなになっても俺、必ず柚香を助けるから。
 どんな姿でも俺、柚香を愛してるから」

その言葉に、柚香は目から涙を流したー

「なおき…」

わずかながら人間らしさを取り戻した柚香は
直樹に謝ると、そのまま部屋へと戻って行った。

「---柚香ー」

”この時の”直樹は、思っていたー
どんなことになっても、柚香は守るー。
愛していくー、と。

けれどーーー
次第に想いはーー
”歪んでいくー”


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

変身モノリクエスト…
というのを獣化X憑依で書いてみました。

この物語の結末は明日デス!





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