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<憑依>同類

いつも いつも 人のことを見下して…
蔑むようにして見て…。

そんなあいつのことを許さないー。
地獄に落として、見下してやるー。

※リクエスト頂いた作品です!
----------------------------

久田 美弥子(ひさだ みやこ)は職員室で
叱責を受けていた。
美弥子は、ギャル風の生徒で、
お世辞にも素行が良くない。

「--まったく、これだからあなたみたいのは…」

生活指導担当の29歳の女性教師、
堀野先生がいやそうに言う。

「彼女を見習って欲しいものね」

生活指導室の脇には、
生徒会長の本木 可奈(もとき かな)が
けがわらしいようなものを見る目で、
美弥子を見ていた。

可奈は、お嬢様育ちの優等生。
基本的に真面目なのだが、
成績の悪い生徒を見下す高飛車な一面もあった。

今日も、とあるモノを持ち込んでいたことを
可奈に見つかり、先生に報告されてしまったのだった。

散々に叱られた美弥子は、
腹を立てながら生活指導室を後にした。

「--はぁ~あ!やってられない!」
イライラした様子で言う美弥子。

美弥子は、ピアスを持ち込んでいたことで、
生活指導を受けたのだった。

「--そりゃ私が悪いのかもしれないけど…
 ”人として終わってる”なんて、言われる筋合いないっつーの!」

生活指導の堀野先生に言われた言葉を思い出し、
イライラを爆発させる。


「--あら?あなたが悪いんじゃない」

生活指導室から出てきた生徒会長の可奈が笑う。

「--ーあんた…よくもチクッたわね」
美弥子が可奈を睨むと、
可奈はクスクスと笑いながら言う。

「-ーーあなたみたいな素行不良の子、
 居なくなってくれたほうがいいもの」
可奈の言葉に美弥子が腹を立てる。

「それが同じクラスメイトに言う言葉!?」
美弥子の言葉に可奈は”クラスメイト?”と
不思議そうに呟いた。

「--あなたと一緒にしないでくれる?」
可奈はそういうと、見下したような目で美弥子を
見つめて立ち去っていった。

美弥子は悔しそうに唇を噛みしめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰宅した美弥子は、自宅の引き出しにあった、
とあるモノを取り出した。

”憑依薬”

人に憑依することのできる禁断の薬。

ー美弥子は、中学時代の悪友から、
卒業時にこれを渡されていた。

その子によればー、
この薬は、人に憑依できる薬、とのことだった。

そしてー
その子は、この薬を手渡すとき、美弥子にこう言った。

”この薬は、憑依している間、相手の脳に影響を
 与えるから、長時間の憑依はダメだからね” とー。

その子が、何故、自分に憑依薬をくれたのかは
分からないー。
けれど…これはチャンスだと、そう思った…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー。
自宅で勉強中だった可奈は、突然の悪寒に
体を震わせた。

「---今のは…?」
可奈が振り返る。

しかし…何も異変はなかった。

そうー、”表面上の異変”はー。
可奈には、美弥子が憑依していた。

美弥子は思う。

「あんたの体を乗っ取って好き勝手するのもいいけど…
 あんたには、もっと地獄を味合わせてあげる…」

と。

美弥子はそのまま可奈一晩、憑依し続けた。

特に、何もすることなく、
ただただ、可奈の中に居座り続けた。

”可奈の脳を使って”
色々と考えながら…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「--あら、まだいたの?」
可奈が見下したような目で美弥子を見る。

「居て悪かったわね!」
美弥子がふてくされた態度で言うと、
可奈が笑った。

「あなたみたいな”出来損ない”
 退学になってくれれば、みんな喜ぶのに…」

と。

「---ふん…」
美弥子は可奈の嫌味を相手にせず、
内心であざ笑った。

”もうすぐあなたは、わたしと同じー。
 いいえ、もっともっと…


その日も、次の日も、美弥子は
夜に、可奈に憑依して、
可奈の脳を使って、色々なことを考え続けた。

”ピアスのこと”

”男との欲望に満ちた妄想”

”先生への反抗”

負の感情を、可奈の脳に刻み込んでいく。


そしてー
1週間が経過したころ、
"異変”は起きた。

可奈が、放課後、ピアスを買うために、
お店を訪れたのだ。

可奈の放課後の様子を尾行していた
美弥子がすかさず声をかける。

「あれぇ~生徒会長~!
 どうしたの~~?」
バカにしたようにして笑う美弥子。

「--なっ…ひ、久田さん…!」
可奈が顔を真っ赤にしている。

可奈の手には、購入したピアスが握られている。

「--ふ~ん…
 わたしのことバカにしておきながら、
 あんたも同類じゃない」

美弥子があざ笑うようにして言うと、
可奈は「ち、、違うわよ…!ぴ…ピアスぐらい人の勝手でしょ!」
と叫んだ。

美弥子は笑う。

「でもあんたさぁ?
 ピアスの使い方、知ってるの?
 クソ真面目なあんたが…」

美弥子が言うと、
可奈は顔を赤らめた。

「し…知らない…で、、でも…」

美弥子は見下したようにして笑う。

「わたしが教えてあげよっか?」
美弥子が言うと、可奈は、一瞬否定しようとした。

しかしー

毎晩のように、
”美弥子に対する良いイメージ”を刷り込んでいたからか、
可奈は「お…お願いするわね」と
屈辱をこらえながら呟いた。

美弥子は、優越感に浸りながら、
可奈にピアスのつけ方を教えたのだった…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「---」

可奈は、ピアスを鞄に入れて学校に登校していた。

「--ピアス、持ってきた?」
美弥子が笑いながら言うと、可奈は「うん…」とだけ呟いた。

「それにしても…
 あんた、あんなに私がピアス持ってたこと、怒ってたのに
 まさか自分が持ってくるなんてねぇ」
美弥子が意地悪っぽく言うと、
可奈は顔を赤くして「ご…ごめん」とだけ呟く。

いい気味だ。

「--で、、でも、、わたし、どうしてピアスなんか…」
可奈が自分の行動に違和感を感じて呟く。

「-それは当然、あんたが欲しいからでしょ?」
美弥子が言うと、
可奈は「そっか…うん、そうよね」と困り果てた様子で微笑んだ。

美弥子はニヤリと笑うー。

昼休みー。
生活指導の堀野先生を尋ねると、
美弥子は言った。

「ねぇ、堀野先生。
 可奈が、ピアス持ってたんだけど?」

美弥子の言葉に、堀野先生は失笑した。

「---久田さん、
 くだらない嘘に構っている暇はないの」

うんざりした様子で言う先生。
だがー、美弥子は引き下がらなかった。

「--先生、本当なんだけど。
 何だったら先生の目で確かめてよ。
 わたしにばっか説教するなんて、ずるいんじゃない?」

美弥子の言葉に、堀野先生は美弥子の方を
睨むようにしてみた。

「--可奈が鞄にピアスをしまうのを見たの!
 もし嘘だったら、わたし、"退学”でも構わないわー!」

美弥子がそう言うと、堀野先生が少しだけ笑みを浮かべて、
”そこまで言うなら”と呟く。

美弥子を退学に雄いつこめるのであればー。

と、そう思った。


しかしーー
教室で、可奈の鞄を調べるとー、
そこには、ピアスがあったーー。

可奈はすぐに生活指導室に呼ばれた。

「--本木さん…
 これは、どういうことなの?」

堅物の女教師、堀野先生が言う。

「--せ、、先生…」
可奈が困り果てた表情を浮かべている。

「--ぴ、、ピアスぐらい、いいじゃないですか!」
可奈が叫んだ。

堀野先生は信じられないという表情で
可奈を見る。

「--はぁ…あなたは真面目な優等生だと
 思っていたのに。
 残念だわ」

心底失望した様子で言う先生。

しかし…
可奈の思考は、既に美弥子の憑依によって
歪められていた。

「--ぴ…ピアスぐらいいいじゃない!
 わたしだって年頃の女の子なの!!
 いちいち口出さないで!」

可奈が、先生に対して
”生まれて初めて声を荒げた”

「--な、、本木さん!何なの、その口の利き方は!」
堀野先生が逆上する。

「---先生に、わたしたちのおしゃれを奪う
 権利なんかないって言ってるのよ!」
可奈が、歪められた思考にしたがって
先生に悪態をつくー。

「---いい度胸ね!本木さん。
 あなたは停学よ!停学!」

”優等生”の可奈は停学になった。

・・・・・・・・・・・・・・・・

廊下を歩く可奈。

その表情は暗い。

「--あら、可奈…」
美弥子が勝ち誇った表情で可奈を見つめる。

「あんた、私のことを散々馬鹿にしていたのに、
 まさか自分が停学になっちゃうなんてねぇ?」
美弥子が言うと、可奈が悔しそうに手を振るわせた。

「--わ、、わたしの…わたしの
 何がいけないって言うの!」
可奈が叫ぶ。

「さぁ…。
 でも、あんたはもう、優等生なんかじゃない。
 ”わたし以下のゴミ女”よ!」

美弥子が、今まで散々見下された復讐を
するかのように、可奈を"汚いもの”を見る目で
見つめた。

「そ…そんな目でわたしを見ないでよ!」
可奈が叫んだ。

「---あんたはもう、落ちこぼれよ!」
美弥子が叫ぶ。

可奈は、今までの自分と歪められた自分の
狭間で苦しみ、発狂した。

「いやあああああっ!」
そのままパニックを起こして走り去る可奈。

美弥子は、そんな可奈の後姿を見て微笑んだ。

「まだ、終りじゃない」

と。

その日の夜も、次の日の夜も、
美弥子は可奈に憑依して、
可奈に歪んだ思考を植え付けた。

そしてーー
3日後。
停学明けの可奈を見て
クラスは騒然となった。

茶髪に、ギャルのような化粧、
見えてしまいそうなミニスカートに
ピアス姿の可奈を見て、
クラスメイトたちは騒然となった。

「きゃはははは!み~んな、何驚いてるの~~?
 超ウケるんだけど!きゃははははっ!」

変わり果てた可奈が笑う。

「---あら…
 すっかりバカになっちゃって…
 まるで、落ちこぼれ女じゃない!」
美弥子が満面の笑みで言うと、
可奈は笑った。

「きゃはははははっ!
 落ちこぼれ~~?
 そうね!
 でも、今が楽しければそれでいいの!
 きゃははははっ!」

”バカ”と言われても否定すらしない可奈ー。

「---ふふっ…落ちこぼれ!」
美弥子は蔑むようにして言った。

しかし、可奈は、汚らしく笑い、
大股を広げたまま、
女としての羞恥心も忘れて、
机で笑い続けた。

数日後ー
可奈は問題を起こして退学処分となった。

「--あんたみたいなクズ、
 この学校に居られると迷惑よ!」

美弥子が、見下すようにして言った。

「--ーーー!」
すっかりギャルのようになった可奈が
少しだけ悔しそうに美弥子を見つめる。

「--あら?どうしたの?
 落ちこぼれのあんたに、そんな目で
 見られたくないんだけど?」

美弥子が言うと、
可奈はそのまま悔しそうに立ち去っていった。

「---ふふ、いい気味…」

美弥子は笑いながら校舎の中へと戻っていく。


「-----」
生活指導担当の堀野先生と廊下ですれ違った。

堀野先生は、自分が目にかけていた可奈の退学という
事実に、憔悴した様子だった。

会釈して通りすぎる美弥子。

すれ違いざまに、美弥子は振り返って
堀野先生の後姿を見つめた。

そして、、美弥子は不気味に微笑んだ。

「次はーーーあんたの番よーーー」

美弥子は、そう呟くと、
ニヤリと笑って、そのまま自分の教室へと向かっていった…。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストありがとうございました!
3つのシチュから、ひとつ選んで、こんな感じに
作ってみました!

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コメント

最高でした

この作品をリクエストさせてもらったのですぐに読ませていただきました。構成的にも全てが最高で面白かったです。自分は案は出るのですがいかんせん文書力がないのでうまく書けないので良かったです。先生もどうなるのか気になります(笑)続編を希望します。

Re: 最高でした

> この作品をリクエストさせてもらったのですぐに読ませていただきました。構成的にも全てが最高で面白かったです。自分は案は出るのですがいかんせん文書力がないのでうまく書けないので良かったです。先生もどうなるのか気になります(笑)続編を希望します。

ありがとうございます!
楽しんで頂けて何よりです!
続編は…機会があれば!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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