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<憑依>儀式②~翻弄~

怪しげな団体が、
彼女の亜実に、神(?)を憑依させてしまった。

神に憑依された亜実を前に、
清二はどうする…?
---------------------

「………」
亜実が、手でカロリーメイトをむさぼるようにして食べている。

清二は、その間も生きた心地がしなかった。
亜実は、何と言い出すだろうか。

やっぱり自分もー。

亜実に消された怪しげな団体のメンバーを思い浮かべる。

これは一体何なんだ?
亜実に、人を消すような力があるなんて、有り得ない。
けれど、宗教団体と亜実がグルでドッキリを仕掛けている、
なんてことはもっと有り得ない。

ならー。
やっぱり…

「---ふむ。悪くない」
亜実がそう言うと、清二の方を見た。

「---だが、足りぬ」
亜実がそう呟くと、清二の方を見つめた。

「……」
清二は、神に憑依された亜実を見て、
緊張のあまり、黙りこんでしまう。


「---どうした?案内いたせ」

亜実が感情のない声で言う。

「---へ?」
清二が間抜けな返事をすると、亜実は言った。

「この”かろりーめいと”を
 我はもっと食したい。案内いたせ」

亜実の言葉に、清二は、どうしていいか分からず
「は、、はっ!仰せのままにー!」
と叫んだ。

とりあえず、死にたくない。

清二は慌てて近くのスーパーに亜実を案内した。

亜実は、腕を組みながら偉そうに歩いている。
これじゃあまるで、彼女に尻に敷かれている情けない彼氏みたいだ。

「---ほう、これか」
カロリーメイト売り場で亜実は立ち止まった。

そして、箱を開封しようとする。

「わーーー!わーーー!違う!違うよ!」
清二は慌てて亜実を止めた。

「--これは、お店の売り物!
 お金で買わないと食べちゃいけないんだよ!」
清二がそういうと、亜実は不思議そうな表情で答えた。

「---うりもの?おかね?」
意味が分からない、という様子で不思議そうな顔をする亜実。

「--あ~、えっと…」
清二がづ説明しようか困っていると、
亜実が突然叫んだ。

「ーーって、触れるな無礼者!」
全力でビンタされて、清二は悲鳴をあげた…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんとかカロリーメイトを購入した清二は
近くの公園へと移動した。

公園のベンチで、亜実がカロリーメイトを
食べ続けている。

「ふむ…いけるな…いけるぞ」
何箱も何箱もカロリーメイトを食べる亜実。

(あぁ…中条さんは、ダイエット中なのに…)
清二は心の中で思う。
そもそも標準体型だけど、年頃の女の子らしく、
亜実はダイエットを最近、していた。

「・・・ちょ、ちょっと、そろそろ食べ過ぎじゃないかな・・・」
清二が遠慮がちに聞くと、
亜実は無言で清二を睨んだ。

亜実がこんな顔できるなんて・・・と
恐怖を感じ、清二は「あ、いえ・・・」と変な声で
慌ててその場を取り繕った。

亜実は、清二から目を逸らし、
カロリーメイトを食べ続けている。

イスの座り方が、女の子らしからぬ座り方で
清二は目のやり場にも困っていた。

「あ~~~!亜実と清二じゃん!」

背後から声がした。

清二が振り返ると、
そこには高校のクラスメイト、
寺杣 紀香(てらそま そりか)が居た。

「おやおや、デート中ですか~?」
誰にでも気さくな紀香が笑いながら言う。

「---って…亜実、あんた、
 ダイエット中じゃなかったっけ?」
公園のベンチで、カロリーメイトを貪っている
亜実を見て、紀香が笑う。

「---」
亜実は、カロリーメイトをボロボロと食べながら
紀香を見つめる。

「わー、わー!寺杣さん、
 今はちょっと!」

清二が慌てて公園から紀香を追い出そうとする。

「へ?な、何よ!わたしはお邪魔?」
紀香が不機嫌そうに言うと、
亜実が言った。

「何だ?その無礼者は」
感情のない声。

「--はぁ?」
紀香が不満そうに声を出した。

「ぶ…無礼者ってあんたねぇ!
 それに何よその食べ方!
 スカートの中、見えてるじゃない!

 あんた、彼氏の前では、
 そんな下品な振る舞いなの?」

紀香の言葉に、
亜実はカロリーメイトをベンチに叩きつけた。

「----」
亜実は無言で立ち上がる。
その目には、怒りがにじみ出ていた。

「あ~~~~!」
清二は、なりふり構わず、亜実をつかんで、
そのまま無理やり走り去った。

宗教団体のメンバーのように、
クラスメイトの紀香が消されでもしたら
大惨事だ。


しばらく走ると、
亜実が乱暴に清二を振り払った。
「--無礼者っ!」

吹き飛ばされる清二。

「---お前・・・我を誰だと思っている?」
怒りに満ちた目で亜実は清二を見た。

「--か、、神様だか何だか知らないけど…
 こ、、この世界にはこの世界のルールがあるんだよ!」
清二は叫んだ。

謝るだけでは逆効果だと清二は思った。
消されるかもしれない。
恐怖で、身を震わせながら清二は叫んだ。

「・・・・・」

目をつぶって震えている清二。

やがて、亜実が口を開いた。

「そうか…無礼なのは我のほうであった。
 すまぬ」

頭を下げる亜実。

「---あ、、い、、いや、、いいよ…」

そう言いながら清二はちらっと時計を見た。

18時ー。
もう帰らないと。

でもーー
この亜実をどうすれば?

「な…中条さん…あのさ…」

「--”なかじょう”?我はそんな名前ではない」
亜実が不機嫌そうに腕を組んで言う。

「--え…い、、いや… 
 じゃ、じゃあ、何て呼べば…」
清二が言うと、亜実は首を振った。

「知らぬ!記憶がない!」
イライラした様子で言う亜実。

清二は困り果てた様子で言う。

「こ、この世界では、家に帰らないといけないんだ。 
 なかじ…、、じ、、じゃなくて神様もそれは同じ。
 でも、その身体は、中条さんのものだから、
 みんなはさっきの寺杣さんみたいに、神様のことを
 中条さんだと思ってる」

清二は頭の中が混乱しながらも言葉を続けた。

「だ…だから、家に帰っても、大人しくしていて。いい?
 家族に何か言われても、
 頷くだけとか、できるだけ家族との接触を…」

そこまで言うと、亜実が言った。

「”かぞく” ”いえ” ”なかじょう”
 …意味が、分からぬ」

その言葉に、清二は説明を諦めたー。


「どうしよう…警察かな…」
清二が警察に保護をお願いしようと思いながらも
自分の家に辿り着く。

「--ちょ、ちょっと待ってて」
玄関先で待っているように亜実に告げる。

そして中に入っていく清二。

「ただいま~」


「おかえり~」
母が出迎える。

そして

「あら?清二、彼女さん連れてきたの~?」
母が笑う。

清二が驚いて背後を振り返ると、
そこには亜実が居た。

「って、うわぁ!何で入ってきたんだよ!」
清二が慌てる。

「---あらぁ、可愛らしいわね」
母が笑う。

「--ちょ、と、とりあえず部屋に!」
亜実を押しながら、清二は部屋へと慌てて向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

部屋についた清二はため息をつく。

「あのさ…
 ここは僕の家で…なかじょ…、、えっと神様の家じゃないんだ」

そう清二が言うと、亜実は突然、
制服を脱ぎはじめた。

「えっ…うわっ!何してるんだよ!」
清二は叫んだ。
手をつなぐだけでも真っ赤になってしまう清二は、
慌てて、驚き、パニックになった。

「--なにって?我こそ聞きたい。
 この邪魔なものはなんだ?」

脱いだ制服をごみのように持ちながら言う亜実。

亜実は肌を露出させて下着姿になっている。

「--ぶふっ!」
清二は鼻血を噴きだした。

「----?」
亜実は意味が分からない、という様子で
そんな清二のことを見つめている。

「あ・・・あの…それは、着ていないといけないの!
 この世界のルールだよ!」
清二が目を逸らしながら叫ぶ。

しかしー
亜実はスカートも脱ぎ捨てていた。

「ぎゃあああああああ!」
清二が鼻血をさらに吹き出しながら、
その場で悶絶した。

「---おい!これ、片づけておけ」
亜実が、スカートを清二に渡そうとする。

「ええええぇぇ!駄目だって!
 僕がスカートなんか持ったら…」

亜実は「口ごたえするな」とだけ言って
スカートを投げつけた。

「ぐふっ!」
清二は頭に亜実のスカートを被るような状態に
なってその場に倒れる。

「理解できぬ、理解できぬ」
亜実は下着をも脱ぎ捨てて、その場で
腕を組んで言った。

「--お前も、脱げ」
亜実の言葉に、スカートを被ったまま、
放心状態の清二が口を開こうとした。

その時だった。

「清二~お菓子持ってきたわよ」
母親が部屋の扉を開いた。

「----へ」
母親の目が点になる。

彼女の亜実が服を脱ぎ捨てて、
部屋にそれが散乱しているー

そして、清二が、
亜実のスカートを被って、
鼻血を吹き出している。

「あぁ…そういうことね…
 清二……
 お母さん、悲しい」

そう言うと、母は扉を閉めた。


「ちがーーーう!」
清二はスカートを投げ飛ばして叫んだ。

母親の後を慌てて追いかけようとする。

しかしーー

「おい!これを持て!」
亜実が下着を投げつけてきた。

「ぶふっ!」
清二は、悩殺された・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

騒がしい家の外…

白いローブを着た男が、清二の家を見つめていた。

「神よ…
 今、お救いしますぞ」

謎の宗教団体の、現場から逃亡した一人が、
神をーー、
亜実を追って、家の前までやってきていたーー


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

清二君は、色々な意味で被害を受けていますね…
結末はどうなってしまうのでしょうか。

コメント

No title

ドSの私もこの神様と清二を見ていたら
なんだか二人を応援(?)したくなりました
頑張って人間界に馴染めてくださいよ神様w

元の亜美さん?んなもん知ったこっちゃねぇよ!(外道

Re: No title

> ドSの私もこの神様と清二を見ていたら
> なんだか二人を応援(?)したくなりました
> 頑張って人間界に馴染めてくださいよ神様w
>
> 元の亜美さん?んなもん知ったこっちゃねぇよ!(外道

馴染むのはかなり難しそうです…笑
元の彼女…私も知りませんネ・・・!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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