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染め男~ソメオ~② "染まる女”(完)

上司の不当な扱いから、
小さいころから封印してきた力を使ってしまった男ー。

彼は、触れている間に、相手に自分の記憶や思考を送り込み、
最終的に自分そのものにしてしまう力に病みつきになり、
溺れていく…。
------------------------

「うへへへへへ…最高だぜ…」

ペロペロと何かを舐める音が部屋に響き渡っている。

”舐められている”のは、
女子大生の佳音。

自分の太ももを舐めまわす男を見ながら
ドヤ顔でほほ笑んでいる。

「ふふふ…気持ちいいか?
 興奮するか?」

佳音は男に男言葉で問いかける。

「あぁ…たまんねぇよ…」
彼女の太ももを舐めていた男・正治は笑う。

「だろうな…俺も興奮してきて、この体、
 濡れてきちまった…ふふふ」
佳音が言う。

女子大生の佳音は、彼氏とデート中に
正治によって、染め上げられて、正治そのものになってしまった。

正治と記憶を共有し、正治と同じ人格を持つ人間に
なってしまったのだ。

「---なぁ…せっかく可愛い子になったんだから、
 女らしくしてほしいな」

正治が言うと、
佳音は微笑んだ。

「うん…そうだね!わたしもその方が興奮する!」

彼女のショートパンツには既にシミが出来上がっていた。
あまりの興奮に、濡れているようだ。

「すげぇよこの力…」
正治は興奮しきった様子で呟く。

「うん!本当にすごい!」
佳音がほほ笑む。

「んはぁ…触られるって気持ちいい…♡」
佳音が興奮しきった様子で言うと、

「あぁ、俺もだぜ・・・触るって気持ちいい!」
と正治が笑った。

そしてー
二人は”同じ笑み”を浮かべて
抱き合い、猛烈な勢いでキスを始めた「

「あぁ…あっ…あぁぁあ最高だぁ」
正治が帰すをしながら言うと、
佳音も「んふぅ…♪ あっ…♪ あっ…♪」と
甘い声を出しながら微笑んでいる。

「そうだ…さっきの彼氏にこの風景を送ってやろうぜ!」

本来の佳音なら、絶対にしたく無いであろう行為。
しかし、今の佳音は、既に片手で、正治と抱き合っている写真と
動画を撮影し始めていた。

「ふふ…あの彼氏が驚くのが楽しみっ!」

笑いながら腰を振り、佳音は彼氏に正治と抱き合って
キスをしている映像を送りつけた。

彼氏から反応はなくー
程なくして、LINEはブロックされた。

「うふふふふ…ブロック頂きました~!」
佳音がゲラゲラと笑う。

佳音と抱き合いながら、正治も
「うへぇ~ブロック~!頂きました~!」
と爆笑している。


彼らはー気付かなかった。
数分前に、家に、誰かが入ってきたことに。

「な…何してるの…?」

信じられないという様子で、
抱き合う正治と佳音を見ているのはーー
同居中の彼女…優だった。

「げぇっ!」
正治は慌てて、佳音を引き剥がす。

「--あ、わ、わたし、正治くんとは親戚で…」
正治と同じ思考の佳音は、すぐにいいわけを始めた。

「嘘よ!わたし、今、見てたもん!」
優が怒って言う。

「--正治。その女の人だれなの?
 彼氏に写真送りつけてやるって何なの?」

優が目に涙を貯めながら言う。

「そ…それは…」
正治は、言い訳に困り、佳音のほうをみた。

だがー
同じ思考の佳音は、当然、責任逃れをしようと
目をそらしている。

「ほ、ほら、気にすんなよ。
 親戚の女の子が変な彼氏に絡まれていたから
 助けてあげようかなって…
 はは…」
正治は適当な言い訳をした。

けれどー
優は曲がったことが大嫌いだった。

「--なんで、濡れてるんですか」
優は、佳音の濡れたショートパンツを見て、
睨むようにして言った。

「え…こ、これはその…」
佳音は困り果てた様子で、うろたえている。

”逃げたい”
正治はそう思った。

佳音とかいう女子大生の体は最高だ。

けど、だからと言って、優との関係性を
断ち切るつもりは毛頭ない。

「--じゃ、わたしはこれで…」
佳音が慌てて玄関のほうに早歩きで
向かい、そのまま家から出て行ってしまった。

「あ、おい!待てよ!」
正治が叫ぶ。

ーー当然の行動だ。
正治が逃げたいと思っているのだから、
自分そのものになった佳音が逃げても不思議ではない。

「---くそっ!」
後を追いかけようとする正治を優がつかんだ。

「ねぇ!どういうこと!?説明してよ!」
優が問い詰めるようにして言う。

「いや…ホラ、だからさっき言ったとおりで…」
正治が目を逸らしながら言うと、優は叫んだ。

「嘘よ!正治、嘘つくとき、わたしの目、見ないよね?
 正治、わたしに嘘ついてる!」

優が涙をこぼしながら言う。

"浮気された”
優はそう思っているに違いない。

「だから違うって!」
正治は叫んだ。

「違わない!わたし…正治のこと、信じてたのに・・・!」

正治はだんだんと、イライラしてきた。
自分が悪いのは分かっている。

だが、優のしつこい尋問に、理不尽にもイライラ
してきていた。

「・・・お前こそ、俺のこと信じれないのかよ!
 信じてくれるって信じてたのに!」
正治が叫ぶ。

優が「バカ!」と言って正治をビンタした。

ぷちん。

正治の中で、何かがキレた。

「--うるせー!」
正治の手がオレンジ色に光り、
その手を正治は、彼女である優にかざした。

「あ…あぁ…く、、苦しい…やめて・・・!」
優が泣きながら助けを求めている。

けれど、怒りに支配された正治にその声は
届かなかった。

優が痙攣し始めるー。
優が泡をふき、やがて…

「---はっ!?」
正治は我を取り戻した。

優が、その場に倒れる。

「ゆ…優!ごめん、俺…」

しかし・・・

優はニヤリと笑った。

「よぉ…"俺”」

優はそういうと、立ち上がった。

「--ちょ、ちょっと待ってくれ…!
 ゆ、優、冗談はやめてくれよ!」
正治が焦って言う。

つい、染めてしまった…
でも…優には、そんなことしたくない。

「--それは俺の台詞だぜ。
 まさか、優まで染めちゃうなんて・・・
 へへ、でも、この体はいいよな」

優がイヤらしい笑みを浮かべながら胸を触る。

「--うっ…うあああああああ!」
正治はパニックを起こした。

大切な優がーー
”自分”になってしまった。

自分勝手で、無駄に自尊心が強い、
自分のような人間に。

慌てて正治は優に手をかざした。

「お、、おい!やめ…」
優が叫ぶ。

「--も、元に戻ってくれ!
 俺が悪かった!悪かったよ!!優!!」

自分の手をこれ以上かざせば、
どうなるか分からないー。

けど、
こうするぐらいしか、優を元に戻せる可能性はなかった。


ーー優の体が激しく震えて、やがて…

「--はぁあ…」
優がため息をついた。

「---やっと、優の体を乗っ取れたぜ」
優が笑う。

「--お、、、…おい…や、やめろ…
 優、お前は”俺になんか”ならなくていい!」
正治が言うと、優は笑った。

「なんだぁ…"俺の偽物”が目の前にいやがる」
優が不気味に笑う。

「--に、偽物・・・?」
正治がその不気味さに怯えながら言う。


”その力を使えば、
 最初は、お前に従順になるー。

 そして、さらに、お前の記憶や思考を送り込めばー
 相手は染まるー。
 お前と同じ思考と記憶を持った、
 ”もう一人のお前になる”

 ---さらに、染めると…
 そいつは”自分が、本当の正治だ”と
 思い込み始めるー

 そしたらーーー”


祖父の言葉を正治は思い出した。


「--ま、待て!お、俺が正治だ!
 お前は、優!優なんだ!」

正治が叫ぶ。

優は言う。
「--俺は”俺一人でいい”」と。

正治は怯えながら、
祖父の言葉の続きを思い出した。


”相手を染めすぎればー
 お前を”偽物”だと思い、
 偽物をーーー
 全力で”排除”しようとするだろう”


「--正治は俺だぁ!」
優は、台所の包丁で襲い掛かってきた。

「や…やめろぉ~~~!」
正治は叫んだ。

そして…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

外を歩いていた佳音が、
何かを感じた。

「-----」
太ももを大胆に露出しながら、
外を堂々と歩いていた女子大生の
佳音は呟く。

「あ~あ。殺されちゃったのか。”おれ”」

オリジナルの正治はーー
死んだ。

けれど、彼女の中に送り込まれた正治は
生きているー。


正治は2人の女性の中で、
これからも生き続ける…


おわり


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ようやく「染め男」をかたちにできました!
憑依モノではありませんが、息抜きにこういうジャンルを
書いて見るのも、刺激になります!


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