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<脳移植>禁断の領域③~悪魔~(完)

息子ともう一度会いたい。
ただ、それだけの思いで、父は道を踏み外した。

幼馴染の少女を完全に乗っ取った息子。
乗っ取られた少女の運命、
そして、禁断の領域に手を染めた父親の運命は・・・?
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「--持木くん」

和夫は、自分の部屋に、Dr持木を呼び出していた。

「教授、ちょうどよかった。
 私もお話があります」

持木はそう言うと、レントゲン写真を取り出した。
和佳奈のレントゲン写真だ。

脳が2つ、混在していて、
そのうちの1つが、異様に縮小を始めている。

「--これは、どういうことです?」
Dr持木が問い詰めるような口調で言う。

「-きみは、わたしを問い詰めるのか?」
和夫は、そう言いながら立ち上がった。

「あまりにも非人道的です!
 教授!この和佳奈という子は、
 あなたの我儘のために、人生を奪われるんですよ!」

Dr持木には分かっていたー
縮小しているのが、元々の和佳奈の脳。
そして、肥大化しているのがーー

「---そんな子の人生、どうでも良いじゃないか」
和夫が、信じられないことを口にした。

「--息子とその子は仲が良かった。
 その仲の良かった充に、自分の身体を提供するんだ。
 本望だろうさ」

和夫が自分勝手な持論を展開する。
持木はなおも食い下がる。

「--教授、失望しました。
 わたしは、これを公表する。
 そしてー、あの子を助ける!」

持木は、そう言って、レントゲン写真を持ったまま、
部屋から立ち去ろうとした。

和夫は叫ぶ。

「待て!持木くん、君の将来には期待している。
 何だったら、わたしが口をきいて
 淳教授にしてやる。

 将来も安泰だ。
 だから、そのレントゲンをこちらに渡せ」

和夫には自信があった。
人間とは、愚かな生き物ー。
人の心は、金で、買えるー。

「お断りします」
Dr持木から、予想外の言葉が返ってきた。

「なんだと?」
和夫は、慌てた。
馬鹿な?地位と名声をとらないだと? と。

和夫は咄嗟に、机の中にしまっていた
劇薬入りの注射を持って、Dr持木に突進した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ふふふふふ・・・♡」

夜ー
和佳奈は自分の部屋で派手な洋服を着ては
鏡の前でポーズを決めて、喜んでいた。

「--うふふ♡
 こんな表情もできるんだっ!」

和佳奈は相手を睨みつけるような表情で
鏡を見つめて笑う。

散乱した和佳奈の部屋。
和佳奈はファッションショーを一人楽しんでいる。

チャイナドレスを着て、
用意した台に足を乗っけて太ももを露わにさせた。

「ふふふ・・・わたしは和佳奈・・・
 これからは和佳奈になるの・・・!

 昼間は真面目な優等生・・・
 夜は自分の身体で興奮する変態女・・・!
 くふふふふ♡」

和佳奈は次々と洋服を着替えては
不気味にほほ笑んでいた。

ズキッと突然頭痛が走る。

「--や・・・め・・・て!」
和佳奈が頭を押さえながら叫ぶ。

「わ・・・たしから、出ていって!」
和佳奈本来の意識が必死に叫ぶ。

しかし、苦しそうな表情の和佳奈は
すぐに笑みを浮かべた。

「ふふふ・・・出ていくのはそっちだよ!
 ボクは、和佳奈ちゃんになるんだ!」

和佳奈に移植された脳の持ち主、
充が言う。

激しい頭痛。

和佳奈は制服姿のまま、
先ほど買ってきた”大人のおもちゃ”を
手に取った。

「や・・・め・・・て」

手が言うことを聞かない。

和佳奈本来の脳は、あり得ないほどに
”収縮”してしまっていた。

「---ふふふ・・・
 わたし、こういうの大好きっ!」

和佳奈は叫びながら、
バイブを挿入した。

「んぁああああああああっ♡
 あぁああああああああああ~~♡」

生まれて初めて味わう快感に、
和佳奈は激しく喘いだ。

部屋の外にまでーー
いや、家の外にまで聞こえているかもしれない。

でも、そんなこと、どうでもいい

「んっ♡ あぁっ♡ んぎっ♡
 はぁ・・・♡ はぁ♡ あぁぁ♡
 あぁああっ♡ うふふ、、ふふふふふ、
 ふぁああああああああ~♡」

身体をガクガクと震わせながら
大声で叫ぶ和佳奈。

イヤらしい液体があふれ出さんばかりに
流れ出ている。

「や・・・め・・・ あっ♡ あっ♡ あぁ♡
 んっ♡ あぁああああああああっ♡」

和佳奈本来の意識も快感に支配される。

「ひあぁあああああっ♡
 ダメ♡ あぁっ♡ ダメ♡ だめぇぇ~~♡」

和佳奈は、激しく叫びながら
顔を真っ赤にして快感を味わっている。

その姿はもはや、心優しい和佳奈のものなどではなく、
快感に溺れる獣そのものだった。

「はぁ・・・はぁ・・・♡」
和佳奈はそのまま放心状態で、床に横たわった。
制服も、自分の髪も、何もかも、滅茶苦茶だ。

「--あ・・・」
和佳奈の本来の意識も、放心状態だった。

”消えちゃえ”

和佳奈の中に、悪魔のような声が響いた。

「------」
あまりの快感に、何も考えられなくなっていた
和佳奈の意識は、そこで途絶えた・・・。


「--ふふふ♡ 支配完了~」
和佳奈が嬉しそうに起き上がる。

「---?」
スマホに着信が入った

”父”の和夫からだった。

和夫は言う。
”悪いー。
 父さん・・・人を・・・殺してしまった”

父の声は、明らかに動揺していたー。

「--え?待ってて!お父さん!」

そう言って、少し話をしたあとに、
和佳奈は電話を切った。

そして、不気味にほほ笑んだ。


病院に駆け付けると、
遺体が運びだされていた。

先日、和佳奈のMRIを撮影した若手の外科医、持木だった。
和夫は、和佳奈に息子の脳を移植したことを
口封じしようと脅している最中に、もみあいになり、
Dr持木を刺してしまったのだった。

「---」
連行される父・和夫が和佳奈の方を見て言った。

「--お前の秘密は、誰も知らない」

ふと、周囲を見ると、遺体は一つではないことに気付いた。
3、4人の遺体が運ばれている。

Dr持木を刺してしまった和夫は、自分が捕まることを覚悟した。

そしてー
どうせ捕まるのであれば、と、
あの日、和佳奈のオペを最初に行っていたものたちー、
Dr持木の助手たちも全てその手にかけたのだった。

これでー
和佳奈に充の脳を移植したことを知る人間は自分と和佳奈だけ。

「---お父さん・・・ありがとう」
小声で和佳奈はそうお礼を言った。

父・和夫は満足そうに連行されていった。

父がパトカーに乗せられて、その姿が見えなくなる。

そしてーー
和佳奈は笑った。

「くくくく・・・あはははははははははははっ!」
誰も居なくなった現場で、
制服姿の女子高生が一人笑っている。

「--これでアイツ、死刑だよ!
 良くて無期懲役だ!」

和佳奈は顔をグシャグシャにしながら笑った。

「これでもう、”わたし”が乗っ取られたことを
 知る人間はいないー」

和佳奈を完全に支配した充は、歪んだ笑みを浮かべた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後。

今日は放課後に空き教室で、クラスの不良生徒と
エッチをする約束をしている。。

お金も貰えるし、何より女として快感を味わうのはたまらない。

そしてー
この身体で誘惑をすれば、
あんなやつ、何でも言いなりにできる。

”表”では真面目な女子高生、和佳奈として。
”裏”では乱れた悪い女としてー

これからの人生もー。

「---?」
和佳奈は自分が熱を出していることに気付いた。

「あれ・・・変だなぁ・・・」
そう言えば、一昨日ぐらいから喉が痛かった。
風邪を引いているのかもしれない。

和佳奈はそう思っていた。


2時間目の授業が終った頃、
和佳奈は激しい悪寒と頭痛、高熱に襲われていた。

「---だいじょうぶ?」
クラスメイトが不安そうに和佳奈に告げる。

「だ・・・だい…」
そして、そのまま和佳奈は倒れてしまった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

病院で目を覚ました和佳奈。

和佳奈の母が、心配そうに和佳奈を見つめている。


「--おか・・・---」
そう、声を出そうとした。

しかし、声が出ないことに気付く。

「----!!」
和佳奈は訳も分からず、恐怖した。

急速に、頭が混乱している。
割れそうなぐらいに痛い。

そもそもーーー
自分は何故、ここにいるのか。

和佳奈を乗っ取って、そのまま
楽しく女子高生ライフを送るはずだったのにー


それからも・・・
和佳奈の体調は悪くなり続けた。

1週間後には、
すっかり衰弱して、はとんど反応も示さない
状態になってしまった和佳奈。

和佳奈本人は、
何も考えられない状態で、ただ虚空を見つめていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

和佳奈の担当医が戸惑っている。

和佳奈の脳の中で、異変が起きていた。
脳がこの子には2つあるー。
しかも、一つは異常なほどに縮小し、もはや機能していないと思われる。

そして、もう一つの脳はーーー

和佳奈の身体の中の”異常”な働きによって、
”排除”されようとしていたー。

まるで、風邪を引く際に、外部から侵入した
ウイルスを、体の抵抗力が排除するかのようにー

”外”から侵入した、充の脳を、
和佳奈の身体は、自分のものとして、
受け入れることはできなかったー。

ウイルスのようにー
”外から入ってきた異物”としてー
和佳奈の体内組織は、充の脳を排除しようと、
動いていたー


「---この子はもうーー」


その3日後、
和佳奈はーー眠るようにして動かなくなった。

和佳奈の中にいた充は、
最後に何を思ったのか。
それは、誰にも分からないー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

初めての脳移植TSFでした!
充の脳は体外から侵入したウイルスのように、
体内の働きによって駆逐されてしまったようです・・・!

でも、現実で、TSFが実現するとしたら、
やっぱり脳移植なのかもしれませんネ!



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