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<憑依>闇に生きる少女③~玩具~(完)

敵対組織を葬り、
ご満悦の由里奈。

これからは、この身体で生きていくー。
女を武器に何でもできる―。
そう、思っていた。
けれど・・・。
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「--ちょ、何をするんだ!離せ!」
由里奈が叫ぶと、
若頭の森屋は笑った。

「--会長ぉ~
 そんな体で居られちゃあ、
 しょうがないでしょう?」

森屋が笑う。

「--目の前にごちそうがあるのに食べるな、なんて
 言われて、我慢できると思いますか?」

その言葉に、
由里奈は叫んだ。

「会長は俺だぞ!離せと言っている!」
怒鳴り声をあげる由里奈。

しばられたままの由里奈の彼女・吾郎は、
由里奈の怒声にビクッとする。

心優しい由里奈のそんな姿は、
今までに見たことがないから、
驚くのも無理はない。

「---断る。
 そんな可愛い身体してるからいけないんでしょう?」

森屋は、由里奈にキスをした。

「んぐっ・・・やめろ!」
由里奈は思いっきり森屋を殴りつけた。

人を今まで殴った経験なんか
ないであろう由里奈は、
その手に血がついても動じることなく、
森屋の方を見た。

「-おい!お前ら!こいつは破門だ!」
由里奈が怒りに満ちた表情で叫ぶ。

殴られた頬を抑えながら森屋がーー

”笑った”

「--な、何をしているお前ら!
 早くこいつをつまみ出せ!」

服を着ていない女子高生が、
裏社会の人間たちに叫ぶ異様な光景。

「---くそっ・・・由里奈」
吾郎は何もすることもできず、
その様子を見守らされていた。

「---会長、すみませんね」
森屋が血の混じった唾を吐きながら笑う。

「--女の子になった会長のことを
 ”おもちゃにしたい”
 皆と話し合って、そう決めました」

森屋の言葉に
由里奈は唖然とした。

「な・・・なんだと」

森屋が叫ぶ

「おい!お前ら!
 今日は食べ放題だ!」

そう言うと、森屋が由里奈を再び押し倒し、
由里奈の両手と両足を、他の構成員たちが
押さえつけた。

「や・・・やめろ!やめ・・・あぁっ♡」

森屋に刺激されて、
甘い声が出てしまう由里奈。

「--いい声だすじゃないですか会長ぉ!
 そそりますよ・・・ぐへへ」

森屋はケダモノのような笑みを
浮かべて、由里奈を見た。

「んっん~良い身体だ。」
そう言うと、森屋は服を脱いで、
由里奈の上から覆いかぶさるように
して抱き着いた。

「やめ・・・やめて!あぁあ・・・♡ ひっ♡ あぁん♡」
由里奈が甘い声を出して
喘ぎ始める。

「--体は正直ですねぇ、会長?」
森屋が言う。
由里奈は必死に声を出すのを耐えようとするも、
森屋のプレイに、耐え切れず、体から液体を垂れ流し、
盛大に喘ぎ続けた。

「-よぉし、俺のターンは終了だ」
森屋は、由里奈の身体に突っ込んでいたアレを
嬉しそうに眺めると、
他の構成員たちに向かって叫ぶ。

「次は、お前らのターンだ!」
若頭の森屋の許可を得た野獣たちが
由里奈に襲い掛かる。

「あんっ♡ ひゃうっ♡ あっ♡ あっ♡ あぁっ♡」
由里奈に憑依している
会長の茂久は、あまり気持ちよさに、
声を出すことしかできなくなっていた。

身体の底から吹き出す様な快感ー
抑えきれない声。

どんなに抑えきろうとしても、
身体の底から噴き出る声を抑えることはできない。

噴火する火山のように、
そのエネルギーを抑えることなどできない。

「んんんっ♡ あぁあああああああっ♡」
淫らな格好で喘ぎまくる由里奈。

「---テメェら!」
吾郎が叫んだ。

盛り上がっていた森屋や、
他の構成員たちが、
すっかり忘れていた、という顔で、
捕まえた吾郎の方を見た。

「--おー、お前も混ざりたいか?」
若頭の森屋は笑う。

そうこうしているうちにも、
部屋に由里奈の喘ぎ声が響いている。

「--由里奈を・・・返しやがれ!」
吾郎はそう言った。

森屋は鼻で笑った。

「--悪いなぁ、坊主。
 会長がこの子に憑依しちゃったのはな・・・
 俺らにはどうすることもできねぇんだ」

森屋の言葉は嘘ではない。
暗黒組のヒットマンに撃たれて死んだ会長が、
女子高生の由里奈にどのようにして憑依したのかは知らない。

そして、森屋たちに、それをどうすることもできない。

「ー由里奈は、両親のために必死に・・・
 それを、それをこんな・・・!」

由里奈が絶頂に達してピクピクと体を
震わせている。

こうなってしまうと、もう何も考えられないー。

快感に脳が支配されて、
頭が真っ白になるー
そんな、感覚。

「はぁ~♡ はぁ・・・♡」
由里奈は完全にメスの顔になっていた。

「---いいじゃねぇか、そんなこと」
森屋は笑う。

「--この女は、俺たちのおもちゃだ」
森屋が演説するかのように、
手を広げて宣言した。

「今日から、俺が爆竜会の会長だ!」
大々的に宣言する。

周囲の構成員たちが
「森屋会長~!」と嬉しそうに手を叩いて叫ぶ。

「--あぁ・・・♡ はぁん♡」
由里奈はもう、反論することもしなかった。
あまりの興奮に、我を忘れている。

「---由里奈!
 くそっ!テメェら!!!!
 ぬおおおおおおおおっ!」

吾郎が怒りに震え、
信じられないことに拘束を自ら破った。

「--なにっ!」
余裕の表情を浮かべていた森屋が
驚いた表情で吾郎を見る。

即座に、爆竜会の構成員たちが、
吾郎に襲い掛かった。

しかしー、
吾郎は次々と爆竜会の構成員たちをなぎ倒していく。

元々、武術を習っていたこと、
そして、由里奈を踏みにじられた怒りで、
吾郎は超人的な身体能力を発揮したのだった。

「やるじゃねぇか」
森屋が言う。

「--由里奈を、返せ!」
吾郎が言うと、
森屋は、由里奈を抱き寄せた。

「はぁ・・・♡ あぁ・・・♡」
あまりの快楽に、全てがどうにでもよくなってしまう。

今の由里奈はそんな状況だった。

「---おら!かかってこいよ!」
森屋は興奮して欲情しきった由里奈を
盾のようにして持つと、笑う。

「くそっ!女の子を盾にするのか!」
吾郎が叫ぶ。

すると、森屋はケラケラと笑った。

「--女ぁ?こいつはおれの雌だ!」
森屋は由里奈にキスをすると
挑発的な表情で、吾郎を見た。

「貴様ー!」
殴りかかる吾郎。

しかし、由里奈を盾にされて
怯んだスキに
みぞおちを蹴られ、その場に蹲った。

「ははっ!無様だなぁ!」
森屋はそう言うと、不気味にほほ笑んだ。

由里奈は、そんな様子を見ても、
うつろな目で甘い声を出しているだけだった。

森屋は、吾郎の頭を掴み、言う。

「--もう、あの女はお前の女じゃないんだよ?
 わかるか?」

森屋に言われて、吾郎は森屋を睨みつける。

「ーーおぉ、怖いねぇ、
 でも見ろよ、あの女の顔」

森屋に言われて、吾郎は由里奈の方を見る。

由里奈は、緩んだ表情で顔を赤くしながら
自分で胸を触り、喘いでいる。

「--ゆりな・・・」
吾郎は悔しそうに眼に涙を浮かべた。

優しかった由里奈が、こんな・・・。

「-ーくくく、悔しいだろ?
 でも、まぁ、俺も鬼じゃない。
 お前にはスペシャルコースを用意してやったぜ」

そう言うと、森屋は不気味な笑みを浮かべて
吾郎をじっと見つめるのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その日の夜。

深夜の東京湾で、
ドラム缶を運ぶ男たちの姿があった。

その男たちの背後には
爆竜会の新会長となった森屋も居る。

「釣った魚は放流してやらなくちゃなぁ!
 それ!」

森屋がドラム缶を蹴り飛ばして、
それを東京湾に沈めた。

「---アデュー」
森屋は敬礼しながら笑うと、
そのまま部下たちを引き連れて
立ち去って行った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー。

森屋は、由里奈を抱きかかえたまま
構成員たちに指示をした。

「俺たち爆竜会は、今後、さらに勢力を
 拡大するー。」

構成員たちに高らかに宣言する。

「--俺たちにもう、怖いものはない!」

そう宣言する森屋の腕の中では、
由里奈が、飢えた表情で、微笑んでいたー。

憑依された少女はー
背中に彫り物を彫らされ、
身体を武器に使われ、
挙句の果てに、理性をも壊され
森屋のおもちゃになってしまった。

「--由里奈、お前はこれからも俺たちのおもちゃだ。
 いいなー」

「---はい」
由里奈は顔を真っ赤にして嬉しそうに微笑んだ。

由里奈に憑依している会長・茂久の理性は
既にはじけ飛んでいた。

由里奈は、もう、何も考えられない。
ただただ、欲求と快楽に溺れることしか
出来なくなっていた。

世間ではー
由里奈は失踪ー、
吾郎は、ドラム缶に入った水死体で発見され、
大騒ぎになっている。

けれどー
そのニュースを見ながらも、由里奈は
何の反応も示さず、
四つん這いになって、爆竜会の構成員たちに
お尻を向けていた。

「---」
爆竜会会長になった森屋は、
その光景を見ながら、あることを思いついた。

「---憑依・・・か」

そう呟いた森屋の口元には、
不気味な笑みが浮かんでいた。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

以前、没になった作品でしたが
ようやく書いて、完結させることができました!
思い浮かべたネタが、無駄にならなくて良かったです!

お読み下さりありがとうございました★

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無名

Author:無名
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