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<憑依>Preppy②~勝ち取った人生~

お嬢様の不夜に憑依した。

これで、自分は人生の勝ち組。
人生を、勝ち取ったのだ。

不的な笑みを浮かべながら、お嬢様は
お嬢様としての人生を楽しみ始めるのだったー。
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「何だよ、このフリフリしたドレスみたいのは!」
不夜が呟く。

「--はぁ~あ、いい生活送ってるお嬢様ってのは
 よくわかんないな・・・」

不夜に憑依した五郎。
五郎は、人生の勝ち組である人間の人生を勝ち取ったのだ。
憑依によってー。

「--お嬢様、よろしいでしょうか?」
ノックして、執事の黒畝が入ってきた。

「あら?また?何か用かしら?」
不夜は不機嫌な様子で言う。

ついさっき、悲鳴を聞いて駆け付けた黒畝を
追い出したばかりなのに、またやってくるとは。

「--お嬢様、就寝前のマッサージのお時間でございます」
黒畝が頭を下げる。

「マッサージ?」
思わず不夜は聞き直してしまう。

「はい・・・不夜お嬢様のご希望ですから」
頭を下げる黒畝。

「き、今日は結構ですわ・・・」
お嬢様の口調とはこんなものだろうか。
不夜風の口調で、五郎はそう告げた。

「--け、結構で、ございますか?」
黒畝が戸惑った様子で言う。

「--今日は一人になりたいの。
 もう、今日は部屋に入ってこないでくださるかしら?」

不夜が言うと、
黒畝は「は・・・かしこまりました」と言って
そのまま部屋の外へと向かう。

そして
「お嬢様、おやすみなさいませ」と頭を下げ、
部屋から出て行った。

「--くくふふふふ・・・
 このクルクルした髪の毛・・・
 綺麗な肌・・・
 それが全て俺のものだなんて・・・」

不夜は口元に涎を浮かべながら笑うー。
不夜お嬢様が嫌う、下賤の笑みー。
それを自ら浮かべた不夜は、自分のベットの方を見た。

天蓋付きのベット。
こんなもので寝る機会なんて、
滅多にー
いや、今まで一度もなかった。

そしてー
漂う良い香りー

「くふふふ・・・最高ですわ!」
わざとお嬢様口調で喋った。

自分がお嬢様の口調で喋っているのに、
それが「おかしなことでははない」
何故なら、今、自分はお嬢様なのだからー。

そんな状況にも、たまらなく興奮した。

「--うふふ・・・ぬ、、濡れちゃってる・・・
 濡れちゃってるわ・・・
 くくく・・・ふふふふふふ!」

お嬢様の身体が、憑依している
五郎の下心に呼応して、濡れ始めていた。

うつ伏せになって、ベットのニオイを嗅ぎまくる
お嬢様。
異様な光景。

けれども、それをとがめるものはいない。

「--私は・・・わたしは変態ですわ!
 うふふふふっ!」

嬉しそうに何度も何度も、自分のベットの
匂いを嗅いでいくー。

ふと、自分の髪の毛が抜けて落ちているのを見つけて、
それを不夜はペロペロと舐めはじめた。

「ん~~~~♡
 んんんんんん~~~~~♡」

あまりの興奮に、うめき声のような声をあげて
喜ぶを露わにする不夜。


「んんん♡」
ベットにイヤらしい液体が付着したことを
意にも介さず、不夜はさらに嬉しそうに
髪の毛を舐めていく。

ふと、うつ伏せになっていたことで、
胸の存在が気になった。

まだ、完全に成長はしていない。
しかしながら、少しずつ、膨らみ始めている胸。

「--くふふ・・・♡
 ちょっと、触ってみようかしら♪」

お嬢さあ気分で、そう言うと、
不夜は、あおむけになって、
胸を揉み始めた。

「んくふ♡ あふっ♡ひひっ♡ 最高・・・♡」
不夜は表情をゆがめて、叫んだ。

「最高ですわ♡」と。

胸を揉む手がさらに乱暴になっていく。

「んふぅ♡ あっ♡ くくっ♡ ふぅ♡ ふぅぅぅぅぅっ♡」

勝ち取ってやった
お嬢様の人生を。

俺の人生は負け組だった。

けれど、今は違う。
勝ち組の人生を、この手で勝ち取った。

「人生負け組なら、勝ち組の人生奪えばいいじゃない!
 あはははははっ♡」

そう叫びながら、溢れんばかりにの
愛液の感触を味わいながら、
さらなる快感を求める身体を満足させるために、
身体を弄んだ。

「--あぁあああぁっ♡ あぁっ♡ ぁあぁうあふ♡
 ふふふ♡ ふふぁぁああ♡」

お嬢様の喘ぐ声が部屋中に響き渡る。

廊下にいるメイドに聞こえるだろうか。
そんなことは関係ないー。

今はただ、喘ぎ狂いたい。

「ぁああああ、、わたしは、、わたしは不夜♡
 わたしは、、お嬢様♡
 あぁあ♡アアアあぁあぁああ♡ あぁあああ♡」

不夜は、何度も何度も絶頂を迎えて、
そのまま徹夜で身体を弄び続けた。


「--ちょっと」
不夜がメイドに言う。

「--着替え、持ってきて下さるかしら?」


記憶は読み取れない。
だがー昨夜、絶頂を迎えたあたりから
”感覚的”にお嬢様の日常を読み取れるように
なっていた。

お嬢様の身体で絶頂を迎えたことで、
お嬢様と同調でもしたのだろうか。

「--は、、はい、着替えでございます」
メイドの一人が、着替えを不夜に差し出す。

「--これ、洗っといて頂戴」
そう言って、不夜は、昨夜汚した服をメイドに投げつけた。

メイドは戸惑いながらも、
その服を持って立ち去る。

お嬢様の異常な行動に気付くだろうか。
いや、例え気づいたとしても、何もしないだろう。

メイドにとって、お嬢様の命は絶対なのだから。

「--あら、お疲れ様」
不夜は廊下を歩きながらゴキゲンな様子で、
メイドたちに一言一言挨拶をした。

下々のものたちに、勝ち組として挨拶をする。
なんて、心地良いのだろうy。

「--お疲れ様。」

そして、わたしが声をかけるだけで、
メイドたちは、一生分の幸せを味わうかのような
表情を浮かべる。
それが、また、たまらなく優越感に浸らせてくれた。

今日は、黒いゴスロリっぽい服を
身に着けて食事に向かう。

「--お嬢様、こちらでございます」
執事の黒畝に案内させ、
豪華なシャンデリアのある、食堂へとやってきた。

「---今日は、機嫌が良さそうだな」
父親の博昭が言う。

「--えぇ、今日は清々しい気分ですから」
そう言って、不夜は着席した。

「----!!」
ふと、食事に目をやる。

高級そうな焼き魚が食卓に並んでいる。

まずい・・・
不夜に憑依している五郎はそう思った。

五郎は、焼き魚を食べるのが苦手だ。
いつも、裏返して、皮を適当にはいで食べる。
お世辞にも、綺麗な食べ方とは言えない食べ方で、
前に会社の上司との宴会の席で、
「君は汚い食べ方だな。
 まるでゴリラみたいだ」と蔑まれたことがある。


「---」
不夜は思わず手を止めてしまった。

汚い食べ方をしていれば、異変を感じ取られるかもしれない。

「--どうかしたか?」
博昭が尋ねる。

「え、、えぇ、ちょっと朝から、体調がすぐれなくて・・・」
不夜が言うと、博昭は「そうか・・・」と言いながら
綺麗に焼き魚を処理して、食べて見せた。

「---そうだ、今日の午後からまた、しばらく
 出張でここには帰って来れないから
 何かあったら、黒畝に頼むように」

博昭が言う。

「Future Story Cop.・・・」
会社名を呟く父。

「--社運を賭けた新商品の開発が大詰めなのでな」

不夜は思う。
そう言えば、この父の会社とは、
何の会社なのだろう。
会社名を聞いてもピンとこない。

あまり話を広げない方が良さそうだ。

父の会社の仕事の内容を知らないなんて、
あまりにも不自然だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

食堂から出た不夜は、
お嬢様としての日常を楽しむことにした。

ピアノのレッスンの時間ー
ピアノは、身体が自然と覚えていた。
優雅にピアノを弾いてみせる不夜。

「---ふふふふ、最高ですわ」

気分良くなった不夜は、
ますます上機嫌で廊下を歩いた。

スポーツの時間。
テニスを華麗にこなして見せた。

対戦相手の執事たちは、お嬢様である不夜の
実力をたたえた。

接待プレイかもしれない。
けれども、こうして褒められて、悪い気分はしなかった。

寧ろ、最高だ。

廊下を颯爽と歩きながら、
高飛車な雰囲気で髪の毛を手でかきわける。

最高ー。
わたしはお嬢様なのよ!

そう思いながら、部屋へと向かう。

「--ふふふ・・・」
部屋に戻った不夜は、あることに気付く。

不夜の部屋には、ゲームが無い。
五郎の大好きなアダルトゲームも無いのだ。

「これじゃあ…物足りませんわ」
すっかりお嬢様口調を身に着けた不夜は
執事の黒畝を呼びだした。

「ねぇ、黒畝。
 私がリストアップしたこれをすぐに
 手配してくださる?」

不夜が言う。

黒畝は不夜から渡されたリストを見て、
顔色を変える。

リストには、アダルトPCゲームの名前が
大量に記載されていたからだ。

「--お嬢様、お言葉ですが、
 お嬢様はまだ17でございます」

黒畝が言う。

不夜に憑依している五郎は思う。

17-?
その割には幼く見えるな… と。
中1か、2か、そのぐらいに見えていた。

「--あら?わたしの言うことが聞けないのかしら?」
不夜は強気に出た。

父の博昭に違和感を抱かれるのは厄介だが、
執事やメイドであれば、お嬢様には絶対服従のはず。
多少の違和感を抱かれたところで、問題はないはずなのだ。

「--い、いえ、そのようなつもりは…
 しかし、どうして急に?」

黒畝が尋ねると、
不夜は微笑んだ。

「この前の散歩でカフェにいた男たちが、
 こういうもののお話をしてたの。
 それでちょっと興味が出てきましたの」

適当な理由をつけて
黒畝を従わせようとする。

「---下々の遊びが気になりましたの。」

不夜がそう言うと、
黒畝はしぶしぶうなずいた。

100本以上のPCゲームソフトを
頼まれた黒畝。

「--明日までに手配して下さる?」
無茶を言う不夜。
しかし、黒畝は「お嬢様のご命令とあらば…」と
頭を下げて、立ち去って行った。

一人残された不夜は表情をゆがめる。

「くふふ…何の不自由もない生活、
 メイドや執事たちに命じれば何でも夢が叶う…

 ふふふ…♡
 明日から、エロゲー遊び放題ですわ~♡
 あは、あははははははっあははははははははっ!」

不夜はベットに飛び込んで
狂ったように笑い続けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「-------」
廊下を歩いていた執事の黒畝は、
何者かに電話していた。

そして、電話を終えると、
綺麗に整った白ひげを揺らしながら、
静かに微笑んだ。


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

Яain様から頂いた原案をもとに
書いています~

私の普段の小説には
無い味も出ていれば、嬉しいです!

明日の③で一旦終了し、続きの④以降は、
また後日になります!
(スケジュールのページで確認してくださいネ!)

コメント

No title

会話にちょいちょい出てくるある話題で○○フラグが立ってそうだけど、これがフラグなのかブラフなのか。続きが楽しみです

Re: No title

> 会話にちょいちょい出てくるある話題で○○フラグが立ってそうだけど、これがフラグなのかブラフなのか。続きが楽しみです

ありがとうございます!
その〇〇フラグが当たっているかどうかは、お楽しみです!

No title

うおぉ、変態女は「自分」の匂いをくんくんするのって、エロすぎです!v-218v-10

Re: No title

> うおぉ、変態女は「自分」の匂いをくんくんするのって、エロすぎです!v-218v-10

ありがとうございます~!
次回も頑張ります!

No title

漂い良い香り
漂い→漂う

別途のニオイを嗅ぎまくる
別途の→ベッドの

Re: No title

> 漂い良い香り
> 漂い→漂う
>
> 別途のニオイを嗅ぎまくる
> 別途の→ベッドの

修正完了デス~
目の調子を崩してから誤字が増えてるのは
お恥ずかしい限りです!
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プロフィール

無名

Author:無名
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