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100万アクセス記念短編⑥~Preppy お嬢様の秘密~

憑依空間100万アクセス達成記念短編の
6つめは「Preppy」の後日談デス!

フォロワー様のЯain様との合作で生まれたこの作品の
後日談を作ってみました!
お楽しみ下さい。
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あれから1年が経過した。

落田五郎は、すっかり女の身体にも慣れて、
メイという名のメイドとして、活躍していた。

「--お疲れ様」
今では、後輩メイドを指導する立場にも
なっている。

巨乳の身体にも慣れた。
最初、お嬢様の不夜に憑依したときは、
こんなことになるとは思ってもみなかったけれど、
人生、何があるか分からない。

女の身体を楽しんだこともあった。
けれど、1年以上も女として暮らしていると
次第にそれも飽きてくる。

今では、昔から自分が女性だったかのような
感覚にもなっている。

そんなメイが、廊下を歩いていると、
お嬢様の不夜に呼び止められた。

「…ちょっとお時間あるかしら?」
不夜が言う。

拒否権はないと言わんばかりの言い方だ。

けれど、メイは知っている。
強引で我儘なところもあるけれど、
不夜は、本当は優しいお嬢様だと。

応接間に案内されると、
不夜がティーカップを2つ並べて言った。

「あなたは、本当によくやってるわ。
 もう、落ちこぼれじゃなくて、
 立派なメイドですわ」

「ありがとうございます」
メイは頭を下げた。

不夜が何の目的で自分を応接間に呼んだのか。
メイには、それが分からずにいた。

不夜は、仕事後に、キスをしたり、
夜の時間を楽しませてくれることもある。

けれど、今は昼だし、
不夜が女の戯れをするときに使う部屋は
ここではないー。

「---あなたには、話しておこうと思って」
不夜は、そう言うと、
戸棚から1枚の写真を取り出した。

不夜はその写真を机の上に置いて、
メイに見せつけた。

その写真には、
ひ弱そうな男子が写っていた。

「それは、私が中学1年のときの写真」
不夜が言う。

「え?」
メイは思わず声をあげてしまった。

不夜は微笑みながら
イスから立ち上がって、
窓の外を見つめる。

「わたしも、あなたと同じー」
不夜の声には、
悲しさが混じっていた。

「--同じ?」
メイが言うと、不夜は
振り向いてほほ笑む。

「--わたし、生まれた時は男だったの。
 でも、ひ弱な私は、自分に自信を持てず、
 さらにはお金持ちの娘ということで
 いじめられた…」

不夜はさらに続ける。

「--私は・・・
 首をつって死のうとしましたわ・・・」

不夜が忌々しい記憶を思い出しながら言う。

「--お、お嬢様が・・・」
メイが言うと、不夜はうなずいた。

「そんなわたしを救おうとお父様とお母様は、
 TSFの研究を続けて、
 完成させたのが、女体化薬・・・
 あなたも飲んだものよ」

不夜の言葉に、
メイは、お嬢様も元々男だったという
事実に、開いた口がふさがらない状態だった。

「---これを飲んで、わたしは、
 人生を手に入れた・・・

 女になったわたしは、転校して、
 自信もつけて、こうして今の生活を
 手に入れたの。

 女体化の薬には、人格に影響を
 与える作用もあってね・・・
 わたしは、自分に自信をつけて、
 転校した先の学校では友達も
 たくさんできて、
 こうして今、ここにいるー」

しばらく部屋に流れる沈黙。

「--ま、まさか、お嬢様がわたしと同じだったなんて」
メイは言う。

「--あなたに使った女体化の薬は、
 その改良型。・・・だから、わたしより胸が大きくて
 わたしより可愛いでしょ?」

不夜が、不満そうにつぶやく。

「あ、え、、い、、、いえ、、お嬢様の方が
 可愛いですよ!」
メイが言うと、
不夜は「お世辞は結構よ」とふてくされた様子で言った。

「---」
沈黙ののち、メイが口を開く

「どうして、私にそんな話を?」
メイが言うと、
不夜は微笑んだ。

「--同じ、男から女になったものとして、
 話したくなっただけですわ」

そう言うと、不夜は微笑んで

「--さ、仕事に戻りなさい」と、メイに言いつけた。

「はい。かしこまりましたー」
メイは頭を深々と下げた。

そしてー
部屋から出る際にもう一度、
頭を深々と下げた。

最初はー
周りからチヤホヤされて苦労も知らない
お嬢様だと思っていた

けど、違った。
そんな過去があったなんて・・・。

だからーーー
頭をもう一度下げた。
不夜への敬意をこめてー。

メイが部屋の外に出ていく。

雨の降る外をー
見つめながら不夜は呟く。

「---今日は、お母様の命日だからー」

自分を救うため、不眠不休で女体化薬の開発をし、
倒れてしまった不夜の母親ー。

今日は、その命日だった。

だからー
少し、感傷に浸りたかった。

机の上に置いたままの写真には、
不夜が男だったころの姿
そして、父の博昭と母が写しだされていた。


「--お嬢様、お出かけのご用意が出来ております」
執事の黒畝が入ってきた。

「わかりましたわ」
不夜はそう言うと、応接室から出て、廊下に向かう。

部屋の出口で頭を下げている黒畝の前で、
不夜は足を止めた。

そして、呟いた。

「--黒畝、いつもお疲れ様」

それだけ言うと、
不夜は、廊下を歩いて行った。

不夜の目には涙が浮かんでいた。

黒畝がーーー
死ぬ直前の母親と入れ替わっていることを
不夜は、知っているー。

今居る黒畝の中身は”母”だとー

けれど、母親は自分の身代わりになってくれた
黒畝のために、黒畝として生きる決意をしているー

だからー
不夜もーーー
”知らないふり”をして、
生活を続けている。

「---黒畝」
廊下で足を止めて、不夜は、
黒畝の方を振り返った。

「--あなたには、本当に感謝しているわ」

そう言うと、黒畝は、恐れ多そうに頭を下げた。


感謝ー。

母にーーー

黒畝にーーー。


不夜は、微笑んで、
再び黒畝に背を向けると、歩き始めた。


おわり

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コメント

Яain様との合作の後日談を少しだけ書いてみました!
今回の部分は、私が勝手に付け足した部分です(笑)

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無名

Author:無名
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