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<憑依>歪められたヒロイン~滅びの闇~①”希望”

悪の組織・ゼウス。

ヒーローたちは果敢に立ち向かった。
しかし、ヒーローたちの紅一点”イエロー”が
悪に魅入られてしまい、ヒーローたちと敵対。

結果、ヒーローたちは全滅してしまった。そして…

歪められたヒロインの続編です!
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海岸沿い大勢の警察官たちが集結していた。

悪の組織・ゼウスの大幹部の一人が
ここに現れたという情報があったからだー。

警官隊100名。
政府が秘密裏に組織したヒーローたちは、数か月前の戦いで
全滅してしまった。

イエロー=恵麻が、悪の心に憑依されてしまい、
仲間を裏切った結果、
グリーンとレッドは死亡、唯一生き延びたブルーも、
バーのマスターとして人間たちの動向を探っていた
ゼウスの大幹部・ハデスによって、命を奪われてしまった。

ヒーロー全滅後は、警察や自衛隊が対応に
当たっていたが、ゼウスの勢いはますばかりだった。

「---釣れたわね」
妖艶な格好をしたゼウスの女幹部・アルテミスが笑う。

”ここにゼウスの大幹部が居る”という情報は
警官隊たちを釣る為の罠だった。

ゼウスの4人の大幹部が笑うー

フードを被った怪しげな男・アレス。
バーのマスターに化けている男・ハデス。
妖艶な女幹部・アルテミスー

そしてー

「うふふ・・・♡ 愚かな人間たち」

ヒーローとして数か月前まで戦っていた
少女・恵麻は、妖艶な姿で、
そこに立っていた。

今はアテナと名乗り、
身も、心もゼウスの大幹部に成り果ててしまった。

「--いたぞ!」
「--よ、4人だと?」
警官隊たちが叫ぶ。

「かまうな!撃て!」
100人の警察官が、息の合った連携で
順番に銃撃を加えていく。

しかしー
「-ー俺に任せろ」
フードの男・アレスがそう言うと、
ブラックホールのようなものを発生させて、
全ての銃弾を吸収した。

アレスは異次元空間に干渉する力を持っていたー。

「--何人やれるか。勝負ね」
アルテミスがそう言うと、
ゼウス大幹部たちは、4方向に分かれて、
警官たちを襲い始めた。

サーベルや日本刀で応戦する警官たちー
しかしー

「--ははっ!そんなものじゃ
 アタシたちは止められない!」
弓と剣が一体化したかのような武器を振るい、
警官隊をなぎ倒していくアルテミス。

「---はぁ…!」
アレスがブラックホールのようなものを発生させて
警官隊をその中に吸い込んでいく。

「---ククク…脆弱なものだね!」
人のよさそうな髭のおじさんの風貌をしたハデスが、
異形の手で、警察官を握りつぶしていく。

そしてー
最後の一人になった。

「ひぃ…」
警官隊の隊長がおびえた様子で、
目の前にいる女性を見る。

腰に手を当てながら
鞭のようなものを持って、
警官を見つめる女性ー

「--き…君は…え、、、恵麻ちゃん…じゃないか?」
警官が言った。

イエロー=恵麻のことを知っている警官は
その豹変ぶりに驚く

「--クス…恵麻?
 そんな惨めな名前は捨てたー」

恵麻だった女は言う。

「--わたしは、アテナー。
 ゼウス様に身も、心も捧げたの!」

そう言うと、狂気的な笑みを浮かべて
その警官にトドメを刺したー。

「--もう、誰もわたしたちを止められないー」
アテナは嬉しそうにそう微笑むと、
他の大幹部たちと共に姿を消した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「----!!」
ある男は、とある病室で目を覚ましたー。

彼の名は、真治(しんじ)-。

「お、俺は・・・」
彼は周囲を見渡す。

そこには、ヒーロー達を統括する秘密機関の男が
立っていた。

「---久しぶりだね、真治くん」
彼は言った。

真治ー。
彼は、”ブラック”として、
レッドたちと共に戦っていたヒーローだった。

しかし、イエロー=恵麻が悪に染まり、
レッド、グリーン、ブルーの3人が命を落とした戦いの
2ヶ月前ー

ゼウスの大幹部の一人・へパイストスと
相打ちになるカタチで、
へパイストスが潜んでいた工場の大爆発に
巻き込まれて死亡したー

と思われていた。

しかし、彼は死んでおらず、瀕死の状態でこん睡状態ながら
生き延びていたのだ。

あれから半年近くが流れたー

そして、今日、ようやく真治=ブラックは意識を取り戻したのだった。

「--半年間、眠っていたよ」
男が言うと、真治は叫んだ。

「--み、みんなは?ゼウスは?」
そう言うと、男は首を振る。

「--君が寝ている間に、全滅してしまった。
 レッドも・・・グリーンも・・・ブルーも・・・」

その言葉にブラック=真治は叫んだ。

「な・・・い、、イエローは!恵麻はどうしたんですか!?」
真治は叫ぶ。

真治は、恵麻と同じ大学に通っていた大学生で、
恵麻の幼馴染でもあった人物。

恵麻に好意を抱いていたブルー以上に、
恵麻とは親しい人物だった。

「---彼女は…」
男が首を振る

「---お、教えてください!」
真治=ブラックが叫ぶと、
男はブラックにその真実を告げた。

恵麻は闇に憑依されて、
悪に堕ちてしまったこと。

そしてー
恵麻自身がグリーンやレッドの死の原因を
作ったことをー。

「---そんな」
真治は唖然とした。

自分が生死の境をさまよっていた間に、
そんなことがあったなんてー

優しかったイエロー=恵麻の姿が目に浮かぶ。

「-----これが、今の彼女だ」
男は悲しそうな表情で、近くのスクリーンに
アテナと化したイエローの姿を写しだした。

嬉々として人の命を奪っている彼女の姿が
そこにはあった。

「くそっ…!」
ブラックは壁を叩いた。

「--治療の際に、君にはさらなる改造を施した」
男が言うー。

元々、レッドらヒーローたちは、
ゼウスとの戦いのために、特殊機関が改造を
施すことで、特殊な力を手に入れた人間たちだー。

そしてー
ブラックの治療の際に、特殊機関は
特殊なナノマシンを体内に入れ込んだ。

「---力が、みなぎる」
真治が言う。

「--試作段階の力だー。
 その力を使えば、今までの10倍の力を
 出すことができる」

男はそう言うと、ブラックの方を見た。

「---だが、その力を使えば、
 君の命が蝕まれていくことになる」

男が言うと、
ブラックは微笑んだ。

「--元々俺は、一度死んだようなものです。
 そんなこと、恐れません」

そう言うと、ブラックは立ち上がった。

「どこへー?」
特殊機関の男が言うと、
ブラック=真治は振り返って笑みを浮かべた。

「決まってるじゃないですか。
 恵麻を救うためー、
 そして、ゼウスから世界を救うためー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--いらっしゃい」

おしゃれなバーの店主は、
入ってきたお客を笑顔で出迎えた。

人間界の情報を探るため、
ここにバーを構えて、情報を収集している
ゼウスの大幹部・ハデス。
ブルーを殺した張本人でもある男だ。

「---!!」
ハデスは目を見開いた。

「---よぉ、マスター」

そこには、死んだはずのブラック=真治が居た。

ゼウスたちも、レッドたちも、
半年前の戦いで、
ブラックは死んだと思っていた。

特殊機関が瀕死状態のブラックを回収し、
半年かけて蘇生したなどと、
誰も思わなかった。

「---どうだい?人間界は?」
ブラックは言った。

「----貴様…!」
バーのマスターとしての優しい笑みを脱ぎ捨てて、
憎悪の表情を浮かべるハデス。

「---まんまと騙されてたよ、あんたに。
 だが、もう猿芝居は終わりだ」
このバーは、ブラックも含む、ヒーローたちの
行きつけのバーでもあった。

まさか、バーのマスターがゼウスの大幹部だとは
知らずに。

「-----!」
ハデスが右腕を異形の姿に変貌させ、
ブラックに襲い掛かった。

しかしー
ハデスは一瞬で、ブラックに投げ飛ばされると、
カウンタ-の背後の、グラスが置いてある棚に
直撃して、大きな音を立てて、床に転がった。

「ぐああ!」
悲鳴をあげるハデス。

「--さて、案内してもらおうか!貴様らのアジトに!」
ブラックは、ハデスの腕をねじりながら、そう叫んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ゼウス本部ー

異次元空間と人間界の狭間に存在する
その場所では
”侵入者”を察知していた。

ゼウス副官の”ポセイドン”が不気味な笑みを
浮かべる。

「---侵入者だ」

モニターには、
ブラックと、先導させられているハデスの姿があった。

「---恵麻よ…貴様のかつてのお友達のようだが?」
フードの男・アレスが笑いながら言うと、
恵麻=アテナは不愉快そうに言った。

「昔の話よ。
 今の私はゼウス様の忠実なしもべ」

彼女はそう言うと、
不気味にほほ笑んだ。

「--ーーーーー」
モニターに映るブラックの姿を見つめる。

幼馴染のブラックを見て、
何か感じるものがあるのか、
彼女の瞳は、無意識のうちに震えていた。

「---おや?どうしたんだい?」
女幹部のアルテミスが笑う。

「---昔の仲間を見て、何か思うところでも?」
アルテミスが茶化すようにして言うと、
恵麻=アテナは叫んだ。

「バカにするな!私はゼウス様の忠実なしもべよ!」
彼女がそう叫ぶと、
アルテミスは微笑んだ。

「--ま、無理する必要はないわ。
 アタシが、片づけてあげる」

そう言うと、アルテミスは、指令室から立ち去って行った。

「---し、、、真治…」
モニターを見ながら、
かつてはイエローだった女患幹部・アテナは複雑そうにつぶやいた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--ここがアジトか」
ブラックが言うと、
案内をさせられていたハデスが右腕を変形させて、
ブラックに襲い掛かった。

しかしー

ブラックが激しい光を放つと、
ハデスは遠くまで吹き飛ばされた。

「---はっ!」
ハデスが顔をあげたその時には
手遅れだった。

高速でジャンプしたブラックが、
ハデスにめがけて強力な風をまとったキックを繰り出していたー

ハデスはそのキックに貫かれて爆散しー
最後を遂げた。


「--おやおや」
聞き覚えのある声が聞こえて
ブラックは前を見る。

「---アルテミス…」
ブラックも、これまで何度も対峙してきた大幹部・アルテミスの
姿があった。

妖艶な女幹部のアルテミスは笑う。

「--幼馴染の恵麻ちゃんを取り戻しに来たのかい?」
アルテミスは腰に手を当てながら
バカにした様子でほほ笑んだ。

「--貴様ら…恵麻の心を弄びやがって!」
ブラックが叫ぶと、アルテミスは笑う。

「あの子はー、ゼウス様に忠誠を誓ったの。
 もう、アンタの声は届かない」
そう言うと、アルテミスは、剣と弓が混じったかのような
武器を取り出した。

「--ま、アンタは、あの子に会う前にー
 ここでアタシに殺されるのさ!」

そう言うと、アルテミスは、炎をまとった
弓を連射し始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・」

モニターを見ていたアテナ=恵麻が
苛立った様子で指令室から
出て行こうとする。

それを、フードの男、
大幹部の一人・アレスが止めた。

「--どうした?あの男が気になるか?」
笑みを浮かべるアレス。

「--バカにするな!
 私、自らの手で愚かな人間に
 引導を渡してやろうとしただけだ!」

彼女がそう叫ぶと、
アレスは微笑む。

「そうか。なら、俺も同行しよう」
アレスは、アテナとなったイエローが、
幼馴染のブラックと対峙することで、
人の心を取り戻すのではないかと危惧していた。

もしもー
もしもそうなったら
ブラックもろとも、この女を始末するー

「勝手にしろ」
恵麻=アテナはそう叫びながら
指令室を後にした。

ゼウスの副官のポセイドンは、
モニターを見つめる。

そのモニターでは、
アルテミスがブラックに投げ飛ばされて、
侵入者排除用のトラップの串刺しになって
絶命する瞬間が映し出されていたー

「---ほぅ」
ポセイドンは、不気味な微笑みを浮かべて、
モニターに映るブラックを凝視した・・・。



②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストにより実現した「歪められたヒロイン」の続編です!
果たして、敵になってしまった、イエローを救うことは
できるのでしょうか!
明日をお楽しみに~!

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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