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<女体化>女体化ハザード②~変異~(完)

ティーエス製薬から流出した
女体化するウイルスは大流行を起こしたー。

次第にそれが広がっていき、
世界が”女体化”しようとしていたー
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「---どうして、そんなことをしたんだ!」

警察署内ー
重要な参考人として、
ティーエス製薬の女性研究員だった茅子が、取り調べを受けている。

全ては、この20代後半の女性研究員が
ウイルスを流出させたことから始まったー。

元々は、性に悩む男性や、女体化願望のある男性の娯楽として
開発がすすめられていた女体化薬に応用するための
ウイルスだった。

完全に制御され、感染しない状態にされた上で
国から認可を受けて、発売されるはずだった。

だが、そのウイルスは解き放たれたー
制御、されないままー

「--わたしはねー」
茅子が口を開いた

「男嫌いなの」
茅子の言葉に取り調べをしている警察官がきょとんとする。

「--自分も女だけど、女が大好きなの。わかる?」
茅子はふてくされた態度で言うと、
さらに続けたー

「可愛い女の子を、抱いて、抱いて、抱いて、抱いて、抱きしめたい。
 女同士の至福の時間の気持ちよさ、わかる?」

茅子の言葉に、警官は唖然として反応できない。

「---あなたもじきに、女の気持ちよさを味わうことになるわよ…
 ふふふ♡」

微笑む茅子を前に、警察官は戸惑うことしかできなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

街中は、女性で溢れていたー
男性の3分の1が女体化してしまった今、
女性の姿が目立つことは仕方のないことだー

しかもー

”女になりたかった男たち”は
女体化してからはエッチな格好やおしゃれな格好、
コスプレなど、元男だからこその、服装をして、
街中を歩いているー

”女になりたくなかった男たち”は、
自分は男だ!と主張し、男モノの服をきたり、
男の時に着ていた服を、そのまま無理やり着込んでいるし、
振る舞いも男そのもので、色々と見えてしまったりもして、
目のやり場にこまってしまうー

世界は、混沌としていたー

病院に行くと、
大量の患者が予防接種の順番を待っていた。

みんな、マスクをしているー

「--くそぉぉぉぉぉ!あと少しだったのに!!」
髪の長いとてもかわいらしい少女が怒鳴り声をあげている

「--あぁあああああ!くそっ!くそっ!くそぉ!」
発狂している少女。

”感染防止のため”と、病院関係者に連れ去られていく。

この”予防接種外来”は女体化の病が蔓延しないため、
女体化してしまった人間は入ることができないー

「--あの娘、ギリギリで女体化しちゃったんだろうな」
友人の由利夫が言う。

泣き叫びながら連行される少女はー、
ネクタイをしめた男子高校生姿だったー。

「---…」
応助は複雑そうな視線でその男子高校生を見つめる。

自分は、ああはなりたくないー
そう思った。

「---ま、お互い”混”にならないことを祈ろうぜ」
由利夫は笑う。

”混”とは、女体化ウイルスの予防接種の副作用により
男女が混ざった状態になってしまうことだー。

10分、20分、30分…
1時間…

長々と、予防接種を待たされた。

そしてー

「---どうぞ」
応助がいよいよ呼ばれた。

「--検討を祈るぜ」
不安そうに診察室に向かう応助を見ながら、
友人の由利夫は敬礼をした。

「---安心しろよ。俺は男のまま戻って来るぜ。
 混にはならないー」

応助はそう言って、診察室の中に入って行った。

腕を組んでいた由利夫は、
少し悲しそうな表情を浮かべたー

「俺は…間に合わなかったー」

自分の胸が、ふくらみ初めて来ていることに
由利夫は気づいていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---ふぅ」
診察室の中では、先生がため息をついていた。

「---こんなことになるとはね」
先生が自虐的に笑う。

初老の白髪まじりの男性だ。

「--わたしの息子、2人いたんだが、
 一人は女体化して、今じゃ完全に女になってしまった。
 もう一人は、”混”になってイジメを受けてーそれから…」

先生は、不安そうにしている応助を見ながら微笑んだ。

「-女体化ウイルスの辛さは私が良く知っている。
 君は大丈夫だー。必ず男のままでいられる」

応助に、そう言葉を投げかける先生。

予防接種の際に「混」になってしまう条件は分からない。
統計上は10パーセントほどとされている。
体質上の問題か、遺伝的な問題か、
それとも、精神的な問題かー。

この医師は、少しでも患者が不安を感じていない状態で
予防接種をすることが大事であると考えていた。

「---お願いします」
応助は、意を決して、自分の腕を差し出した。

”女”になるわけにはいかないー
自分は”男”として生まれたのだとー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

予防接種を終えた応助はほっと一息をついた。
自分は”男”のままでいることが出来たー

「ありがとうございました」
医師に頭を下げて、診察室から出ると、
そこにはー
病院関係者に腕を掴まれて、連行される女子高生の姿があった。

「----」
その可愛い女子高生は、悲しそうな目でこちらを見ていた。

ブレザーにネクタイにズボン…
きっとたった今”女体化”したのだろうー

「---?」
応助は待合室で順番で待っているはずの由利夫の姿を探した。

しかしー
由利夫が見当たらない。

はっとして、連行される女子高生の方を見ると、
彼女は、涙を浮かべながら笑って、敬礼をしたー

「ゆ…由利夫…!?」

由利夫はそのまま連行されたー。
彼は、次の日から学校にも来なかったー。

応助と、由利夫の友情は、終わったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3日後。

「---!?」
応助は、鏡を見て恐怖したー。

胸が膨らみ始めている。

予防接種を受けたはずなのにー?

「---まさか…」
応助は最悪の予感を頭に浮かべてしまうー

ーーー”混”


そしてー
その予感は間違いでは無かった。
予防接種の副作用で、
応助は男でも、女でもない存在ー
”混”になってしまったー

学校では、最初は友人たちが「気にすんなよ」と
言ってくれたが、すぐに腫物を見る目で見られた。
学校に”混”用のトイレは存在せず、
挙句の果てに校長から退学を勧められたー

応助は、学校を退学し、
混が集まる廃工場のような場所で、
安い時給で働き始めた。

「--どうして…」
男と女が混ざったような奇妙な声でしゃべる応助ー。

人間はー、
”少し違うもの”を、徹底的に排斥しようとするー

臭いものにはふたをするー。

人々は”混”になってしまった人たちのことから
目を背け、なかったことにして、暮らしているー

「---…」

3年が経過したー

とある大学の前を通った応助は、
ちょうど、学園祭をやっているのが目についた。

”男”だった頃、応助はこういうものが大好きだった。

おもむろにそこに足を踏み入れる応助。
周囲の人たちが、応助を指さして笑っている。

応助はマスクをしているが、
それでも、混であることはばれてしまう。

混は、巨乳になり、しかも男のアレが常に
大きくなった状態になってしまうことが多いー。
明らかに、分かるのだー

「--みんな~!今日も元気~?」

ふと、明るい可愛らしい声が耳に入った。

学園のアイドルとも呼ばれていて、
学園内のコンテスト1位になった子が、
アイドルステージで歌を歌っていた。

「---」
応助は”可愛いな”と思いながら
舞台の上で踊りながら歌っているその子を見る。

ふと、その子が歌いながら
こちらを一瞬見て、ウインクした気がしたー

いや、気のせいだろうー
あんなカワイイ子が、混のことを相手にしてくれるわけがないー

「--みんな~ありがと~☆」
歌が終わり、その子が舞台から降りる。

「---俺にはもう、関係のない世界だー」
応助がそう呟く。

自分はもう、こんな華やかな世界では暮らせない。
薄汚い廃工場のようなところで、
ひたすら単純作業をする日々が待っている。

「--待って!」
背後から声をかけられた。

振り返ると、学園のアイドルがそこには居た。

「お、俺…?」
応助が戸惑いながら言うと、
その子は、応助を人気のないところに、誘導すると
立ち止まって言った。

「--久しぶりだね!応助!」
嬉しそうに微笑む学園のアイドル。

「--え?お、、俺のこと知ってるの?」
応助が言う。
男のアソコがもの凄く大きくなってしまっている。

別に、応助が変態なわけではない。
すぐに、ここが反応してしまうのも、”混”になった人間の
特徴なのだー

「---え~っと、やっぱり覚えてないかな~」
学園のアイドルが可愛らしい仕草で
困った雰囲気を出す。

「--え、、っと、、その」

そう言うと、顔を真っ赤にしてその子は、
ぎこちなく言った

「お、、俺だよ、、ほら、、、由利夫、、、」

由利夫??
高校時代の親友で、
一緒に女体化ウイルスの予防接種を受けた際に
女体化してしまった、、あの由利夫か?

応助はそう思いながら口にした

「ゆ…由利夫なのか?」
そう言うと、由利夫だった子は微笑んだ。

「うん!今は有梨香って名前だけどネ!ふふっ♡」
由利夫ー、有梨香は、可愛らしく微笑んだ。

・・・・・・・・・・・・

「そっか~応助、混になっちゃったんだ~
 …大変だったね」

由利夫、、いや、有梨香は、
3年間の間ですっかり心も女になっていた。

「---はは、、ま、、でも、、お前が
 そんなに可愛くて、綺麗になってるなんて、
 思わなかったよ」

応助が言うと、
有梨香は笑うー

「最初は、俺は男だ!なんて思ってたけど、
 もう、なっちゃったものは仕方ないじゃない?

 だったら女の子として生きていこうって!

 今じゃさ、男の人の言葉使ったりするほうが
 何だか気持ち悪くて…」

有梨香の言葉と仕草を見ながら、
由利夫は、すっかり身も心も女体化してしまったのだと
応助は思うー

「ねぇ、、、あのさ…」
有梨香が言う。

「--もし良ければ、わたしの家に来ない?」
有梨香の言葉に、応助はドキッとしてしまう。

「--え、、、えぇっ!?だ、、、だって、俺、混だし…」
応助が言うと、
有梨香は微笑んだ。

「---いいじゃない、私たち、親友だったでしょ?」

そう言って、有梨香は躊躇なく応助の唇に
自分の唇を重ねた。

目の前に居るのは由利夫ー
元々男だった親友だと言うのは分かっている、
それでもーー
それでも女として見てしまうー

「---ありがとう」
応助は目から涙をこぼす。

そんな応助を有梨香は優しく抱きしめた

「今まで、辛かったねー」

優しく頭をなでる有梨香。
応助は”混”として暮らした3年間を、
辛い3年間を思い出しながら涙したー


1年後ー
2人はー、結婚したー

由利夫の面影はもうないけれど、
確かに有梨香は由利夫だった。

昔の話で盛り上がったりもしたー

そんな有梨香のことを、応助は異性として好きになり、
そしてーー結婚した。

「----これからも、よろしくね」
優しく微笑む有梨香。

応助は、その有梨香の微笑みに、優しく答えるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女体化の予防接種は改良されたー
混の発生確率は減り、
生まれてきた男児に、必ず予防接種が行われるようになり、
”人類の女体化”は食い止められたー

しかしー

”ウイルスは変異したー”

突然、予防接種が効かなくなり、
今まで以上の爆発的な感染力を発揮して、
人類は、あっという間に女体化してしまったー

「---ふふ」
既に30代前半になっていたが
美貌を保っている女性研究員、茅子は微笑んだー

「--あぁ…やっぱり変異してくれたのね」
茅子はウイルスの入った試験管にキスをするー

研究している際に気付いたことだが、
女体化ウイルスは変異しやすい特徴を持っていた。

いつか、必ず変異するー
彼女は、そう思っていた

「--もうすぐ、もうすぐ、百合の世界が誕生するわー」

彼女は口元を歪めて歩き出したー。


人類が女体化してから半月ー。
政府は困惑していた。

「--人類は、絶滅するー」

と。

科学者や研究者が男に戻る方法を
模索したが、研究はどうにも進まなかったー

「---失礼します」

そこに、ティーエス製薬の元研究者、茅子がやってきた

「--君は…?」
政府の高官である50代女性が言うと、
茅子は微笑んだー

「--女性同士で、小作りできるようになれば、
 人類は絶滅せずに、済みますよ…」

そう言い放ち、茅子は、笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1年後ー

茅子が提供した技術によりー
女性同士で子供が産めるようになったー

男性の役割を果たす、とある特殊なホルモンを
注射することで、女性同士のエッチで、
妊娠できるようになったのだー


今ではー
世界中のあらゆる場所で
百合エッチが行われているー


「あぁ…」
茅子は、見晴らしの良い景色を見つめながら微笑む

「これが、わたしの望んだ百合の世界ー」

そう呟くと、茅子は嬉しそうに自分を抱きしめたー

「うふふ…♡ わたしも、そろそろ、小作りしようかな♪」
そう呟くと”女だけ”になった世界を見つめながら
茅子は、ゆっくりと歩き始めたー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

完全に女体化してしまいました…。
恐ろしい世界ですネ…!

女体化モノはあまり書かないので不慣れですが、
今回はこんな感じになりました(笑

お読みくださりありがとうございました☆


コメント

お疲れ様でした。

女体化ハザード完結、お疲れ様でした。

茅子、サイコっぷりが半端ないですね。

男を完全に駆逐してしまうとは・・・・・

しかし、何やかんやで人類絶滅を阻止してしまう
豪腕っぷり。

某神も真っ青なエゴイズムです。
異様に記憶に残る一作でした。

Re: お疲れ様でした。

> 女体化ハザード完結、お疲れ様でした。
>
> 茅子、サイコっぷりが半端ないですね。
>
> 男を完全に駆逐してしまうとは・・・・・
>
> しかし、何やかんやで人類絶滅を阻止してしまう
> 豪腕っぷり。
>
> 某神も真っ青なエゴイズムです。
> 異様に記憶に残る一作でした。

ありがとうございます☆
記憶に残る作品になれて光栄です!

今後も作品作り、頑張りますね~!

茅子さんは、完全にサイコな科学者ですネ笑
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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