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<憑依>わたしはインテリア①~強奪~

傲慢で、ワガママで、欲しいものは何でも手に入れてきた
ワガママ女が居たー。

彼女は意中の男性に告白するも、振られてしまうー。
「好きな人がいるからー」と。

彼女は、悪魔のような所業を思いつくのだった…!

※リクエストを題材とした作品デス!
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「ごめんー」

女子大生の福松 良子(ふくまつ りょうこ)は、
凍りついていたー。

同じ大学に通う、いつも誰にでも優しい男子学生
本井 茂(もとい しげる)に告白したのだが、
振られてしまったのだー。

茂には、好きな人がいるのだというー


「そっかー」
良子はそう言いながらも、怒りに震えていた。

”このわたしを、振る…なんてありえない!”と。

彼女は小さい頃から、甘やかされて育った。
裕福な家庭で、何でも欲しいものは買ってもらい、
何でも欲しいものは手に入れてきた。

だからこそー
許せなかった。

彼女は、茂が”誰を好きなのか”を徹底的に
調べたー

そしてー
それは、すぐに分かったー。

茂が好きなのは、
大人しく、可愛らしい眼鏡が特徴的な、
同じ大学の女子大生、
矢岡 結衣(やおか ゆい)という子だということが。

しかし、結衣には彼氏が既にいたー。

「--何よ、叶わない恋をしちゃって、ばっかみたい」
良子はそう呟くと、
再び意中の男子学生・茂を呼び出した。

「--この前、断ったはずじゃ…」
茂が言うと、
良子は微笑んだ。

「あなたの好きな矢岡さんには、彼氏がいるわ。
 だから、あなたの恋は叶わないー。」

そう言いながら良子は得意げに微笑んだ。

「だから、わたしと付き合って?」

その言葉に、茂は首を振った。

「--俺は、きみのことは好きにはなれない。
 もちろん、矢岡さんに彼氏がいることは分かっている。
 だから、俺は何もしないー
 でも、想うのは自由だろ?」

茂の言葉に、良子は思わず舌打ちしてしまった。

「--あ、あんな女のどこがいいのよ!」
叫ぶ良子。

そんな良子の言葉に、茂は不快そうに呟いた。

「--そういうところが、嫌なんだよ。
 君とは、付き合えない。

 矢岡さんの方が君なんかより、100倍魅力的だよ」

茂はそう言うと、
そのまま立ち去ってしまった。


「---なによ…
 あんな女…!

 なによ…!」

2度も振られた良子は
激しい怒りをにじませた。

茂の心を奪っているー。
良子は、茂にではなく、
茂が好意を抱いている女子大生・結衣に
対して激しい怒りを募らせるー。

そしてー

「--そうだ…いいこと思いついた…!」

良子は不気味に微笑むと、
家に向かうのだったー。

家についた良子は、乱暴に何かの箱を開いた。

そこにはー
”憑依薬”と書かれた薬が入っていた。

中学生のころ、興味本位で父親におねだりをして、
50万円で購入してもらった憑依薬だ。

当時、思春期だった良子は、憑依薬が欲しかったわけではなく
”自分のために父親は50万円を出すのか”という
単なる反抗心で、これを買ってもらったのだった。

憑依になど興味はないー
そう思っていたがー
ふと、思いついたー

これで、結衣の身体を乗っ取って
茂を誘惑すればー。

「ふふふ…」
良子は笑うと、躊躇することなく、憑依薬を飲み干した。

そしてー
良子の身体は煙のようになって、消滅したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーふぅ、今日も疲れたなぁ…」

結衣は、一人暮らしをしていた。
高校時代からアルバイトをして、学費をためて、
上京し、一人暮らしをしながら、将来の夢をかなえるために、
大学に通っていた。

落ち着いた雰囲気の自分の部屋で、
ほっと一息をつく結衣。

机の上には彼氏との写真ー

そして、一人暮らしを始める際に父親から持った置物ー。

高校時代の部活の表彰状ー。
大切なものが、綺麗に、丁寧に飾られていたー。

父親から貰った置物を見ながら思うー。

よく分からないオブジェで、有名な芸術家によるものらしいのだが、
結衣にはその良さが良く分からなかった。

けれど、それでも、
父親の想いが込められたその置物を、
彼女は大切にしていたー。

「---!?」
結衣は突然、身体に違和感を感じた。

”あんたの身体、貰うわよ”

頭の中に、声が響くー。

「え…?だ、、、誰?」
結衣が、振り返る。

しかし、そこには誰も居ないー。

”つまらない部屋ね。
 あんた、本当にそれでも女なの?”

つまらない部屋ー。
決して、そんなことはない

落ち着いた雰囲気の、森のような感じを
感じさせるような、和む部屋ー。

しかし、
結衣に憑依しようとしている良子には、
その良さは分からなかった

「--え…か、体が…!」
身体が思うように動かないことに気付いた結衣は、
慌てた様子を見せる。

”--私の大好きな茂が、あんたのこと好きなんだって。
 正直、すっごくむかつくんだけど。
 なんで、私じゃなくてあんたなの?”

その言葉に結衣は、目に涙を浮かべながら言う。

「な、、何のこと?」
結衣は茂のことなんて知らない。
完全な逆恨みー。

結衣は、困惑していたー。

”いいから黙って、わたしに身体をよこすのよ!”

その言葉が聞こえた直後、
身体がビクンとなって、結衣は、そのままその場に立ち尽くした

「----…・・ふふ」
笑みを浮かべる結衣。

「---わたしより、可愛くないけど、
 我慢してあげる」

結衣は鏡の報を見て、そう呟くと、笑みを浮かべたー。

世間的には、どちらかと言えば、結衣の方が
可愛い、と言われる部類だが、
良子は自分の方が可愛いと信じて疑わなかった。

「---…うっ」
急に吐き気を催した結衣は、
激しい吐き気に耐えられず、その場に何かを吐き出してしまった。

吐きだしたものはーー
謎の光る球体だったー。

「なぁに、これ?」

そう呟く結衣。

すると、その球体から、何か聞こえてきた。

”わ、、、わたしの身体、返して”

とー。

「----へぇ」
結衣は笑みを浮かべた。

憑依された結衣の魂だろうかー。

笑みを浮かべながら結衣は、近くにあった意味不明な
置物を見つめると、そこにその光の玉を投げつけたー。

”あ…あ…”

父親から貰った大切な置物に憑依させられてしまう
本来の結衣ー。

「あんたはそこで、見てなさいー」
結衣は、そう呟くと不気味な笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

意識がもうろうとするー。

わたしは、何をしていたんだっけ…。

そういえば、家に帰ってきて、
一息つこうとしていたら、
急に頭の中に声が響いて…!

ーー!!

思いだしたー

わたしの身体を奪うとかなんとか!

わたしが目を開くと、
そこには、いつもの光景。

自分で言うのも変だけど、
落ち着いた雰囲気で、
疲れをいやしてくれるわたしの部屋があったー。

何だぁ…夢か…。

よくよく考えてみればそうだ。
頭の中に他の女のヒトの声が響いてきて
身体を乗っ取られるなんてこと、
あるはずがないー。

怖い夢ー。

怖い夢を見て飛び起きた後って、
どうしても、それが夢なのか、現実なのか、
一瞬分からなくなるし、なんだかとてもドキドキするー。

ふぅ…

ーーー?

あれ?

そういえば、何でわたし、こんなところに?

ふと、風景を見回すと、自分の居る場所は
ベットの上ではなかった。

机の上?

こんなところで寝ちゃったのかな…

ーーー!?

あれ?身体は動かない?

こ、、声も出ない…?

おかしいー。
ま、、まだ寝惚けるのかな??


ガチャーー

部屋の入口が開いた。

入り口からはーー
”わたし”が入って来たー。

えーー???

「--ふぅ~!
 こんな女が好きなんて、
 よくわかんないわ!」

わたしはそう呟いた。
え?誰…?
わたしが…目の前に居る?


「-わたしに比べてぜ~ぜんぜん地味ね!
 茂がこんな女を好きなんて、
 な~んかむかつく!」

そう言うと”わたし”はわたしの目の前にやってきた。

「--ねぇねぇ、聞こえてる~?
 今日からわたしが矢岡 結衣になるから!
 
 ふふふ…
 大好きな茂を、この身体で振り向かせるの!」

わたしが、目の前で笑っているー。

も、もしかして・・・!
あれは、夢じゃなかった・・・?

わ、、わたしの身体、返してよ!

「---ふふ、聞こえてるわけないか」

わたしの言葉が届いていないー

そうだーー
この場所はーー

おとうさんから貰った置物を置いていた場所ー

もしかしてーー

「--置物として、生まれ変わるわたしを、
 見てなさい…ふふふ…」

わたしは、まるで、わたしじゃないような
不気味な笑みを浮かべているー

やめてよ!

「--あ、そうだ、あんた、彼氏いるんだけっけ?
 邪魔だなぁ~」

机の上を見るわたし。

そこには、わたしと明人くんの写真が飾られている。

「---あんたの彼氏、どこが良いのかしら?
 ぜ~んぜんかっこよくないし、いかにも草食系って感じ?

 そうだ。まず、こいつを振ってやらなきゃね!あはは!」

わたしは、スマホを手に、
彼氏の明人くんに電話をし始めた。

ちょ、、ちょっと…
な、何をするつもりなの!?


「もしもし~
 今から会えたりしない?
 大事な話があるの」

ちょ、、ちょっと!勝手呼び出さないで!

「--え?会えない?
 あ、そう。
 ふ~ん、わたしより友達が大事なんだ?」

低い声で言うわたし。
ちょっと!そんな声出さないでよ!

「---え、来てくれる?
 やったぁ!嬉しい!
 じゃ、わたしの家で待ってるね~!」

そう言うと、わたしは、スマホの電源を切って微笑んだ。

「--それにしても…
 あんた、落ち着いた服装しか持ってないのね

 もっと、こう、
 女の魅力を曝け出した服とかないの?
 こんなんじゃ、男もよってこないじゃない」

わたしは、いらだった様子で、わたしの報を見て
喋っている。

何勝手なこと言ってるの?
その身体は、わたしのものなのに…!

ど、どうにかしなくちゃ…!

なんとか、この状況から抜け出さないと。
おそらく、わたしは、お父さんから貰った置物にされてしまっているー

夢なら早く目が覚めてほしいけど、
どうしても、これは夢には思えないー。

わたしの身体が奪われて、
わたしの心は、この置物に入れられているー?

何が起きたか全くわからないけどー
そういうことみたい。


ピンポーン!

「あ、バカが来た!」

わたしが嬉しそうに玄関の方に向かう。

彼氏の明人くんが来たみたい。
明人くんに、なんとか助けてもらわなきゃ…!


そうこうしていると、
わたしと明人くんが部屋に入ってきた。

「何だよ~急に呼び出して~。
 驚いちゃったよ」

明人くんが、笑みを浮かべながら言う。

「--あのさ」

わたしが口を開いた。
腕を組みながら偉そうな態度で
明人くんを見つめながらー。

そんな態度、明人くんの前で取らないで!

そう叫んでも伝わらないー
わたしの言葉は、伝わらないー

「--わたしと、別れてくれる?」
誰かに操られているわたしの身体は、明人くんに、笑いながら、そう告げたー


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストが題材の作品です!
頂いたメッセージ内に、
家具に憑依させられた子の視点で見たい!と書かれていたので、
家具視点にしてみました☆

この後どうなってしまうのかは、明日以降のお楽しみデス~!

コメント

No title

タイトルで気になってましたが、OD憑依物でしたか。
憑依された女の子視点で"自分"に好き勝手される様子が書かれるところ、好きですねぇ……。自分は置物になって何も干渉できず、ただ見せつけられるのがぞくぞくします。
続きが楽しみです

Re: No title

> タイトルで気になってましたが、OD憑依物でしたか。
> 憑依された女の子視点で"自分"に好き勝手される様子が書かれるところ、好きですねぇ……。自分は置物になって何も干渉できず、ただ見せつけられるのがぞくぞくします。
> 続きが楽しみです

ありがとうございます!
リクエスト頂いた作品なので、
最後まで頑張ります!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: リクエストします。

11/11コメントへのお返事です!

リクエスト受け取りました~!
執筆までに時間がかかりますが気長にお待ちください~!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
TSF/憑依系メイン
の小説を公開していきます!

基本的に毎日更新しています!

無断転載はご遠慮下さい。。

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