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<憑依>連続憑依人・田中①~遊園地~

憑依能力を手にした人間の中には、凶悪な人間も居る。

田中 棚男(たなか たなお)もその一人だ。
彼は、憑依薬をとことん悪用しー、
憑依を、楽しんでいた。

心の、底からー。
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休日の遊園地ー

多くの利用客でにぎわっている。

昼過ぎー。
休憩しながら、昼食を食べて談笑する人たちやー、
昼食も忘れて乗り物を楽しむ人たちー、
朝からはしゃぎすぎてちょっと疲れてしまっている人たちー

様々な、姿がそこにはあったー。

遊園地の園内に
放送が流れるー。

”本日は、ご来園頂きまして、誠にありがとうございます
 当園ではーーー ひぅっ!?”

アナウンスしていた女性が、突然変な声をあげた。

「---ねぇねぇ、今のなんだろ?」
友達と遊園地に来ていた女子高生が笑いながら言う。

「さぁ?しゃっくりでも出たんじゃないの?」
笑ながら返事をする友達ー

沈黙する園内放送ー。

よくある放送事故だー。
誰もが、そんな風にしか考えておらず、
これから起きることなど、
予想もしていなかったー。

「---あ、、、あ~、、あ~」
園内放送が再開される。

マイクテストでもしているのだろうか。

やっぱりしゃっくりだ。
女子高生たちは、そう思った。

しかしー
次に発された言葉は、予想もしない言葉だったー

”くふふふ…♡ いやらしい身体だぜ♡
 あぁ♡ あぁん♡”

園内に、AVのようなセリフが流れるー

にぎわっている遊園地ー。
当然、その”異様な放送”に気付かない人も居るー

だがー、
気付いた人たちは、耳を疑った。

”はぁ♡ あぁん♡ あっ♡ あぁ♡
 スゴイ、感じる♡ あぁ♡
 真面目な、雰囲気なのに、、、
 エッロいなぁ、この女♡ あぁっ♡”

園内全体に響く、嫌らしい声。

これはー?

「---ちょ、ちょっと何この放送、やばくない?」
さっきの女子高生が言うと、
”しゃっくり”と言っていた友達も
「--うん…なんかのイベントかな?」と
困った様子で言う。

”あっ♡ あ、、♡ あっ♡
 イク♡ イク♡ イッチャウ…♡
 あぁあああああああああん♡”

園内に、女性の絶頂を迎えた声が
響き渡る。

流石にー
利用客の半数以上が”おかしい”と気付いたー

そしてー

”はぁ…♡ はぁ…♡
 ようこそ、私の遊園地へ…”

園内放送の女性は、
甘い息をしながら呟いた。

”今から、遊園地は私の遊び場だ。
 すべての身体は、私のためにある…

 ふふふ…
 たっぷり楽しませてもらうよー”

そこまで言うと、
園内放送は静かになった。

「---な…何今の?」
「さぁ…?」

戸惑う女子高生たち。

すぐに、園内放送が入るー

”ただ今、不適切な放送があったことを
 お詫びいたしますー”

別の、女性の声だった。

必死にお詫びをするその女性の足元には、
胸元をはだけさせて意識を失っている
若い女性の姿があったー


遊園地の上空ー

一人の男がー
幽霊のような状態で、空中に浮かんでいたー。

彼の名前は、田中 棚男ー。

生まれてから、両親に虐待を受け、
育児放棄されたあげく、
親族に引き取られて入学した学校ではイジメを受けた。
小学校、中学校、高校、大学ー
彼はずっといじめられていたー

だが、彼は屈しなかったー
どんなことをされても、彼は笑っていたー。
誰にも、相談すらせずにー。

そして、会社に入社した彼はー
そこでもイジメを受けたー。
追い出し部屋に追いやられ、自主退職を余儀なくされた。
労働基準監督署に行ったが、
彼は”無視”されたー

そんな彼はー
ある日、手に入れてしまったー”憑依薬”をー。

”神”と名乗る人物は言った。

”きみは、これまでの人生、十分に不幸を味わい、
 苦しんできたー。
 もう、苦しむ必要はない、遠慮する必要もないー
 存分に、楽しめー”

と。

手渡された憑依薬を駆使して、
田中はーーー
”人生を楽しむ”ことを決意したー

今日は、その、最初の日ー

「--私の遊園地ー」
田中はにやりと笑みを浮かべる。

「--たっぷり、楽しませてもらうぞ」

田中は”2人目のターゲット”に
狙いを定めて、
霊体を突き動かしたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--さっきの放送、なんだったんだろうね?」
女子高生が友達に尋ねる。

「さぁ…なんだか変だったよn…ひぐっ!?」
ツインテールの友達がビクンとなって、
そのまま固まる。

「--え??ね、、、ねぇ、、どうかした?」
急に動かなくなった友達を見て、不思議そうに声をかける
女子高生。

しかしー
友達は次の瞬間、ニタァ、と笑みを浮かべた。

「---みんな~~~!遊園地、楽しんでる~?」
大声で叫ぶ、ツインテールの友達。

「え…ちょっと、何言ってるの?」
戸惑う同級生を無視して、
ツインテールの女子高生は、
周囲の注目を集めると、微笑んだ。

「今からわたし、ここで服を脱いじゃいま~す!」

そう言うと、彼女は躊躇なく、制服を
引き千切るようにして破り始めた。

「くふっ♡ わたしってば、遊園地で露出するなんて、、
 痴女じゃない♪」

嬉しそうに服を脱ぎ棄てていく少女ー。

周囲は、混乱した。
嬉しそうにしている人も居れば、
警察を呼んでいる人も居るー。

「--うっひひひひひひひ!
 これが、なまのわたしよ~!あはははははははっ!」

ツインテールの友達の奇行を見て、
混乱する女子高生。

「--ちょ、、ちょ…ひえっ!?」
彼女もビクンと身体を震わせたー。

服を脱いだ女子高生は既に気を失っているー

そしてー

「-えへへ…!
 こんなところで脱いじゃうなんて。わたしを興奮させないでよ~♡」

先ほどまで戸惑っていた友達が、
甘い声を出しながら倒れた全裸の友達に
近づき、そのまま身体を舐めはじめたー

異様な光景ー

異変は”次々”に起こり始めたー。

突然、メリーゴーランドに乗っていた
家族連れの母親が、馬で角オナを始めたー。

その母親が喘ぎながら気を失うと、
今度は、観覧車に乗っていたカップルの
女子大生が、観覧車の中で豹変し、
彼氏に徹底的な暴行を加えたー

フランクフルト売り場のお姉さんが突然豹変して、
自分のアソコにフランクフルトを突っ込んで
大声で喘ぎ始めたー。

田中はー
次々と園内の女性に憑依しては、
おかしな行動をして、
また、別の女子に憑依するー
ということを繰り返していたー

園内はパニックに陥っていた。

たった一人の男の、憑依によってー。

「な、なんかおかしいよ…帰ろう」
遊びに来ていた女子大生カップルの美織(みおり)が言うと、
彼氏も「あ…あぁ」と呟いた。

さっきからどう考えてもおかしい。

女子高生グループの一人が、同じグループの友達を
押し倒したりー、

OLのグループの一人が、
突然、動いている途中のコーヒーカップの中に飛び込んで言ったり…

”只今、園内で、迷惑行為が多発しております
 係員が対応にあたっておりますので、
 ご利用中の皆様は、パニックを起こさないようお願いします”

園内放送が流れるー。

「--あははははははははははははっ!」
園内の広場で裸になって笑ながら踊っている女性が目に入るー

「--なにあれ…」
美織が言うと、
彼氏の武司も「目を合わせるな」と呟いた。

どう考えても、おかしい。
遊園地から出た方が良い。

今日は痴女の団体でも来ているのか・
などと思いながら、武司は、彼氏の美織の手を引っ張りながら
遊園地から出ようとしていたー。


しかしー

遊園地の出口で人だかりが出来ていた。

「--な、なんだぁ…?」
武司が呟くー


そこにはー

数十人の婦人警官が集まっていた。

「---ここから、一歩でも出たら逮捕します」

銃を構えながら、遊園地から出ようとする
客たちを脅す警官たちー。

「-な、なんだこりゃあ?」
武司は、困惑してその様子を見つめていたー


すぐ上空にー
田中が居た。

彼は、憑依した人間の思考を変えることもできるー。
遊園地からの通報を受けた警官たちに憑依し、
警官の思考を塗り替えてやったのだー

”遊園地から出る者は射殺する”

それが、当然であるかのように、記憶を塗り替えた。

「--ちょ、、ちょっと話をしてくる」
武司が、彼氏の美織を置いて、
婦人警官たちの方に向かう。

「む…無理しないでよ…?」
美織が心配そうに、彼氏の背中に向かって叫ぶ。

その直後、美織の身体がビクンとなり、美織は
笑みを浮かべると、その場から立ち去ってしまったー。


「--俺はもう帰らせてもらう!」
婦人警官の制止を振り切り、
遊園地から出ようとする男ー

パァン…!

銃声が響いた。

ーー!?

「ひいいいいいいっ!」
婦人警官は、遊園地から出ようとした男に
躊躇なく発砲した。
倒れる男を見て、
遊園地から出ようとしていた者たちは、パニックを
起こしたー。

「---ま、、まじかよ…!」
武司も慌てて園内に引き返す。

しかし、
そこに美織の姿はないー。

「-み、美織??おい、美織!どこだ?」
叫ぶ武司。

「---ここにいるよ♡」
背後から、甘い声が聞こえた。

「み、、美織…?」
振り返ると、そこには彼女の美織が居たー。

が、雰囲気が違う。

「どうした…?だ、、大丈夫か?」
武司がそう尋ねると、
美織は笑いながら微笑んだ。

「-わたし、えっちのことしか考えられなくなっちゃったー」

と。

武司を押し倒す美織。

美織は躊躇なく服を脱ぎ棄てると、
そのまま武司のズボンを無理やり引き千切った。

「お、、おい!やめろ!美織!
 ここ、どこだと思って… んあぁ!」

美織は、武司のそれを咥えて
嬉しそうに喘ぎ始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

パニックに陥る遊園地ー

園内は痴女だらけになっていたー。

胸を揉みながら
園内放送を入れる女性ー

「くふふ…
 本日もご来場、ありがとうございま~す!
 今日はみんなで死ぬまでた~っぷり
 喘いじゃいましょうね~ふふふ♡」

そう言うと、女性は、ひぅっ!と声をあげて、
その場に倒れたー

目覚めた女性は、
その場で一人、エッチを始めるのだったー。


遊園地の上空に戻った田中は笑う

「すげぇ…これが憑依薬か…」

今まで、利用するのを躊躇していた憑依薬を
田中は今日、初めて使ってみた。

こんなに凄いものだとは思わなかった。

眼下には、乱れきった女たちの姿が
写っているー。

「くく…これを使えば、全部、私の思い通りだー」

そう呟いた田中は、
”次の遊び”を思いついて、
遊園地を後にしたー。

「学校ー、病院ー、会社ー?
 いや、それとも…」

彼は、次の”遊び場”をどこにするか
考えながら、どこかへと飛び去って行ったー


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ごく普通の連続憑依モノ?ですネ!
次回は遊園地以外の場所で
憑依し尽くすようデス!

コメント

No title

怪獣の後だと、オーソドックスな憑依汚染モノがかえって新鮮に感じられて良いですね…w
遊園地の次はどこへいくのか……次が楽しみです。

Re: No title

> 怪獣の後だと、オーソドックスな憑依汚染モノがかえって新鮮に感じられて良いですね…w
> 遊園地の次はどこへいくのか……次が楽しみです。

ありがとうございます!
今回はあえてオードソックスにしました!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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