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<洗脳>悪魔の眼鏡②~錯乱~

眼鏡が見せる偽りの光景ー。
少女は次第に、狂気に飲み込まれていくー。

人は、”視覚”1つで
狂ってしまうものなのかー。
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「はぁ…はぁ…はぁ…」
朱莉は走っていた。

どこに向かってよいかも分からない。

図書室に武装集団が入ってきてー
職員室に居た先生たちはみんな殺されてー

「--そ…そうだ…!みんなは…!」
教室へと向かう朱莉。

教室に居る皆に、このことを知らせないといけないー

「朱莉!」
急ぐ朱莉に、背後から誰かが声をかけた。

朱莉が振り向くと、
そこにはーー

歩くサボテンのような、
異形のモンスターが居た。

「きゃああああああああああっ!」

サボテン怪人が、朱莉の方に向かって歩いてくる。

朱莉はー
慌てて逃げ出したー

「---あ、、朱莉?」
パニックを起こして逃げ惑う朱莉を見て、
友人の郁恵は不思議に思う。

「ど…どうしちゃったのー?」

朱莉には、郁恵の姿が
サボテンのような姿をした怪人に見えていたl。

必死に逃げ惑う朱莉。

朱莉はようやく教室に辿り着くと、
また、悲鳴を上げた。

「---きゃあああああああああああああっ!」

そこには、血まみれで倒れる生徒たちの姿があったー。

もちろん、これも眼鏡が見せている偽りの光景ー。
しかしー
朱莉はそれを信じ込んでしまったー。

パニックになってトイレに逃げ込む朱莉ー。

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
朱莉は、今にも爆発しそうな恐怖でいっぱいだった。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
どうしてこんなことに?
朱莉はそう考える。

何かがおかしい…。

そう思ったのは”朝”だー。
最初に母親の顔が一瞬だけモンスターのように見えた。

そしてー
次に図書室ー。
図書室に武装集団が入ってきたー

「---な、、何が起きてるのー」
朱莉はそう呟きながらトイレの鏡を見つめたー

「---あれ…?」
朱莉は、自分の姿を見て、ふと違和感を感じたー

”わたし、こんなに可愛かったっけ?”

そう思った。

朱莉は確かに可愛いらしい容姿をしているが、
自分に自信のあるタイプじゃなかったし、
自分で自分を可愛いと思うことはなかったー。

けれどー
今は違うー

「あれ…?わたし…よく見たら凄い可愛いじゃない…」
朱莉はそう呟く…

そしてー

鏡の中の自分が不気味に微笑んだー

”わたしは女王”

眼鏡が、人間の認識できない速度で、
そう文字を表示した

”わたしは女王”
”わたしはこの世で一番可愛い”
”美貌こそ正義”
”周囲の人間はわたしに仕えるべき”

眼鏡がサブリミナル効果で、
朱莉にそう思いこませていくー

「---そうよ…わたしは…わたしは…女王よ」
朱莉はそう呟いた。

自分は人間の宝だー

眼鏡によってそう思い込まされてしまった朱莉は、
トイレから堂々と外に出た。

そして、近づいてくるゾンビたちを見つめて微笑む。

「--わたしに挑むなんて、いい度胸じゃない」
腰に手を当てながら朱莉は、微笑んだ。

”お前は、強い”

眼鏡が、0.00000000001秒にも満たない時間、
その文字を表示する

それを1秒間の間に何千万回も繰り返す。

それにより、
朱莉は一瞬にして自分が強いと思い込む。

「---わたしに触れるな!」
朱莉はそう叫ぶと、ゾンビたちに綺麗な足で
蹴りを喰らわせた。

吹き飛ぶゾンビたちー。

「--そうよ。わたしが、みんなを助けるのよ」

ゾンビを蹴り飛ばした朱莉は、
自信満々の表情でそう呟き、歩き出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ちょ、、ちょっと!朱莉!」
男子生徒2人を突然蹴り飛ばした朱莉を見て、
郁恵が叫び声をあげた。

しかし、朱莉は、自信に満ちた表情でどこかへと歩いて行ってしまった。

「---だ、大丈夫?」
蹴り飛ばされた男子生徒二人に声をかける郁恵。

「ーーだ、、大丈夫だけどよ・・なんだよ急に…」
顔面を抑えながら男子生徒は苦しみの表情を浮かべた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朱莉は歩いていた。
学校に乗り込んできた武装集団。
そして、謎のゾンビ。
殺された先生たちと同級生。

その仇は、
世界一の美貌を持つわたしが
とらなければならない、と。

ふと、朱莉が廊下の隅に目をやると、
そこには剣が落ちていた。

「これで、戦えってことね」
さきほどまでパニックに陥っていたのが嘘かのように、
朱莉は剣を手にした。

「---朱莉!」
背後から声がする。

朱莉が振り向くと、そこには
親友の郁恵の姿がった。

郁恵は、掃除用具のモップを手にした朱莉を
見つめながら叫ぶ。

「あ、、朱莉…どうしちゃったの?
 なんか…変だよ…?」

郁恵の言葉に、朱莉は微笑む。

「---郁恵ちゃん…わたしと一緒に、
 戦ってくれるの?」

朱莉がモップを持ちながら近寄ってくる。
髪の毛を色っぽくかきあげながら、
自信に満ちた表情で近づいてくる朱莉ー。

「---ど…どうしたの…?
 戦う…?何と?」
郁恵が、目の前にいる朱莉に恐怖を
覚えながら聞き返すと、
朱莉は微笑んだ。

”正義”

一瞬、朱莉のしている眼鏡に
そう文字が映り込んだ気がした。

「---?」
郁恵は、首をかしげる。

「---わたしは、正義よ」
朱莉が堂々とそう叫んだ。

「-----」
あの眼鏡…?

郁恵は眼鏡に違和感を抱き始めた。

そういえば、昨日、朱莉は眼鏡を壊していた。
それなのに今日は眼鏡のことを一言も
朱莉は言っていない。

しかもー
何だか、あの眼鏡…
不気味な気配を感じる。

言葉で言い表すことはできないが、
とにかく郁恵は眼鏡に違和感を感じたのだ。

「---朱莉!その眼鏡、なんかおかしくない?」
郁恵が言うと、朱莉が首をかしげた。

「おかしい?」
目の前に居る郁恵にそう言われて朱莉は動きを止める。

”ご主人様”
”ご主人さま”
”ご主人さま”

眼鏡に、一瞬のうちに何度も何度もそう表示される。
朱莉が、人間が認識できないレベルの速さで…。

「---おかしい?わたしのご主人様に
 なんてこと言うの?」

朱莉が怒りを露わにした。

「ご主人様!?何言ってるの?」
郁恵が驚いて反論する。

”おまえは正義だ”
”あいつは、武装集団の仲間だ”


眼鏡がそう表示する。

「---そう…郁恵ちゃんも
 わたしの敵だったのね…!
 わたしは正義よ!」

そう叫ぶと朱莉が、モップを持って
襲いかかってきた。

「きゃああっ!」
郁恵が悲鳴をあげる。

「やっぱり…あの眼鏡がおかしい!」
郁恵はそう思って、朱莉の眼鏡をなんとか
叩き落そうとする。

しかし、まるで眼鏡を外されたら自分が
死ぬのではないか、とまで思っているかのように、
朱莉は必死に眼鏡を守っていた。

「--邪魔をするな!」
朱莉が大声で叫び、モップを郁恵の頭に叩きつけた。

「いたっ!」
郁恵は思わず、痛みでうずくまってしまう。

”壊せ”

”壊せ”

眼鏡に破壊衝動を誘発されて
朱莉は笑いながら郁恵を叩きつづけた。

「---うふふ…♡」

やがて、朱莉は満足したかのように立ち上がると
そのまま歩き出した。

学校から出るとー
そこは、不気味に赤く染まった世界だった。

「---な、、、何ここ…」

もちろん、実際にはいつもの光景が広がっている。
だがー
悪魔の眼鏡は、朱莉に現実とは違う光景を見せていたー

見慣れた光景ー
だが、そこは赤く染まり、
モンスターが徘徊する地獄のような空間になっていたー

「---・・・そ…そんな…」
朱莉は怯えた様子を見せる。

だがー
眼鏡はすかさず、サブリミナル効果で
朱莉を洗脳していくー

”お前は強い”

”お前は正義だ”

”世界を救え”

”お前の美貌は宝石のようなものだ”

とー。

怯えていた朱莉はくすっと笑い
自信に満ち溢れた表情で歩き出した。

通行人の男性が、朱莉には、
モンスターに見えていた。

”あれは性欲に飢えて亡霊と化したモンスター”

”お前のエッチな身体で、性欲を満たしてやれば成仏する”

「--ふふ、わたしの魅力で悩殺しろってことね」
朱莉はそう言うと、
そのモンスターに近づいていき、モンスターを
押し倒して、激しくキスをしはじめた…

「はぁん…♡ うふ♡ 成仏♡ しなさい…!
 このわたしの魅力で…♡」

朱莉が喘ぎながら微笑む。
既に、いつもの大人しくて優しいどじっ子な
朱莉の面影はなくなっていた。


「-------な、、、なにあれ!」
周囲の通行人が指をさしたその先には、
女子高生が髪と服を乱しながら
通行人の男性を押し倒し、喘いでいる姿があった。

「つ、通報した方が良くない?」
「あぁ…そうだな」

おかしな女子高生が、通行人男性を
次々と襲っている。

そう通報を受けた警察官は現場に駆け付けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

異形の馬のようなものと、
それに乗った鬼がやってきた。

「---あ、、あれは…」

”あれは魔王の手先だ”

”だが、お前に勝ち目はない”

”あいつらを倒すための武器がある”

眼鏡に文字が表示される。
完全に、眼鏡に洗脳されてしまっていた朱莉は、
その指示に従う。

「---よるな!」
朱莉はそう叫びながら
鬼たちから逃げていくー

朱莉にはー
警察官が鬼に見えていた。

「---はぁ…はぁ…」

朱莉は人気のない神社に辿り着くと、
神社の奥に向かった。

そこにはーーー
謎の銅像のようなものが置かれていたー。

「----はぁ…はぁ…
 ようやく…ようやくこの時が来た…」

朱莉はにやりと笑みを浮かべたー


そしてーー

「--いよいよ、、、この身体は…
 俺のものだーーー」

朱莉がそう言うと、
銅像の目が不気味に光りだしたー。


③へ続く

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眼鏡に壊されていく日常ー。
果たして彼女はどうなってしまうのでしょうか。

次回が最終回デス!

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