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<憑依>デス・マンションⅡ③~館の主~(完)

館の主の正体ー。

憑依されている子ー。

その、全てが明らかになるー。
最後に脱出できるのは…
-----------------------

2日目 22:00

松本 紗希(まつもと さき) 担任
殺人ロボット化

秋谷 美里(あきや みさと) 明るく元気な女子高生
川上 奈美(かわかみ なみ) 大人しい眼鏡女子
沢代 良子(さわしろ りょうこ) マイペース女子
瀬野 友梨奈(せの ゆりな) お嬢様育ちのお嬢様
辻本 樹奈絵(つじもと きなえ) 男勝りの女子高生
成瀬 美穂(なるせ みほ) ヤンデレ
橋詰 蘭子(はしづめ らんこ) オカルト好き女子
堀川 愛梨(ほりかわ あいり) おしゃれ番長
森野 梨花(もりの りか) 生徒会長
矢向 美紀(やこう みき) 天然女子高生

伊藤 博康(いとう ひろやす) 歴史好き
宇根 畝尾(うね うねお) ツイ廃
織田 永信(おだ ながのぶ) 自称信長の子孫
金子 琢己(かねこ たくみ) イケメン風男子
鴻上 正之(こうがみ まさゆき) 不良男子
田中 太郎(たなか たろう) 何よりも昼寝を愛する男
二宮 銀次郎(にのみや ぎんじろう) クラス一の天才
武藤 勇樹(むとう ゆうき) カードゲーム大好き
利府井 雌男(りふい めすお) TSFクラスタ
渡辺 怒簿瑠座苦(わたなべ どぼるざーく) 親にキラキラネームをつけられて悩む。

「どうしてだ!」
琢己が叫ぶー。

「--どうしてって~?ふふふ…
 わたしね~元々、男が大っ嫌いなの!」
生徒会長の梨花がチェーンソーを振り回しながら言う。

重たいそれを振り回しながら
梨花は、はぁ、はぁ、と息を荒げている。

「--も、森野さんが…アイツに憑依されてるのか?」
琢己が、館内の放送機を指さしながら叫ぶ。

「---憑依~?知らないわよ!
 わたしはね…小さい頃から父親に暴行を受けてきたの!
 中学の時は電車で痴漢にもあった!

 わかる?男なんてね、性欲の塊よ!」

梨花が叫ぶ。

「-今の状況はチャンスじゃない?
 わたしがウザいヤツ殺したって、誰にも気づかれない!
 それに、男子が憑依されてる可能性だってある!
 ふふふ…だから、銀次郎も勇樹も私が殺したのよ!」

梨花の言葉に琢己が反応する。

「銀次郎も殺したのか!」

その言葉に、梨花は反応せず、
チェーンソーを振りながら突進してきたー。

しかしー
梨花はスポーツ万能などではない。
既に疲れ果てていて、琢己の反撃を受けて、
そのまま床に吹き飛ばされた。

「はぁ…はぁ…」
梨花が琢己の方を睨む。

「--ど、、どうしてわたしがこんな目に!」
梨花は叫ぶ。

真面目に生きてきたのに
何も、報われない。
優等生としてー
必死に頑張ってきたのにー

「--落ち着け…」
琢己がそう言って梨花に近づいていく。

しかしー
「もういいわ!こんな人生、つまらない!」
梨花はそう叫ぶと、隠し持っていたナイフで笑いながら自分を突き刺して、
そのまま動かなくなってしまった…。

「--森野さん…」
琢己は首を振る。

彼女も、この狂気的な状況の被害者なのだろう…

縛り付けられても、奇声をあげている松本先生の
縄を掴むと、琢己は一人、歩き出した。


「---ちょ…ちょっと!」
他の生徒たちが待機する部屋ではーー

ヤンデレの美穂が、泣きじゃくっていた奈美を
ナイフで何度も何度も突き刺していたー

奈美の泣き声は、もう聞こえないー

「--うるさいんだよ!ずっとメソメソして!
 うるさい!うるさい!うるさい!
 康弘がゆっくり眠れないじゃん~~~!」

元々ヤンデレだった美穂は、
この状況でパニックを起こし、さらに危険な状態になっていた。

「---み、美穂…!あんたなの!?」
お嬢様育ちの友梨奈が叫ぶ。

「ーーふふっふふふふ~どうかな~」
美穂は笑いながら、ナイフを放り投げると、
また部屋の隅っこのほうで、一人ぶつぶつと呟き始めた。

「---奈美…」
明るい性格の美里も、すっかりと暗くなっていた。

”奈美ちゃんまでー”

そう考えながら、他の2人を見つめる。

美穂は、違うー。
なんだか、そんな気がした。
元々彼女は危険な感じだった。
この状況で、狂ってしまうのも無理はないー

だったらー

美里は、友梨奈の方を見るー

友梨奈は”一見、いつもと変わらない”
いやー
”変わらなすぎるー”

ふつう、少しぐらいはー


ガチャ…

琢己が部屋に戻ってきた。
奇声をあげる松本先生と一緒に。

「---琢己…?」
渡辺 怒簿瑠座苦が琢己の方を見る。

琢己は、カード好きの勇樹と一緒に
松本先生を捕えに行ったはず。

「--勇樹は死んだよ」
琢己が呟く。

「--あ…そうそう、
 そういえば、二宮と梨花ちゃん見なかった?」
お嬢様育ちの友梨奈が言う。

生徒会長の梨花と、
梨花に殺された銀次郎のことだー

琢己は首を振った。

「-ふたりとも、死んだよ」

琢己は、それ以上言わなかった。
生徒会長の梨花が銀次郎と勇樹を殺した、何て言えば、
余計にパニックを起こすー

「・・・・」
だが、琢己のそんな配慮は、
友梨奈や美里から疑念を抱かれる原因にもなった。

「---もしかして」
美里は”琢己”が憑依されているのではないか、と疑い始めた。


「---で、松本先生は”館の主”の正体が記された紙を持ってたのか?」
怒簿瑠座苦の問いかけに、琢己は首を振る。

館の主は
”憑依された人間が、館の主の居場所が書かれた紙を持っている”と
言っていた。

そして、主を見つけ出して、鍵を奪い、この館から脱出できる、とも…。

イケメン男子・琢己
キラキラネーム・怒簿瑠座苦
お嬢様育ちの友梨奈、
ヤンデレの奈美ー

「---…この中の誰かが憑依されているってこと…?」
明るい女子の美里は、そう呟くと、
自分の中で疑いの強い琢己と友梨奈を見つめて、警戒心を強めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁぁ♡」
足を組みながら微笑む彼女。

夜ー
周囲は寝静まっている。

”二人一組”で見張りをしながら
順番に寝静まる生徒たち。

「---うふふふ♡
 もうすぐ…もうすぐ
 僕がこの身体を手に入れる…」
彼女はにやりと笑いながら、
自分の胸の谷間を見つめる。

「はぁぁぁ…♡ はぁぁぁ♡」
脱出の期限は3日ー

もう十分、遊んだ。
あとは、生き残りの生徒たちの
苦しみ、驚く顔を見て、終わりにしようー

彼女は、唇を舐めると、可愛らしい表情に
狂気を浮かべて、クスクスと笑い始めたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3日目 8:00-

松本 紗希(まつもと さき) 担任
殺人ロボット化

秋谷 美里(あきや みさと) 明るく元気な女子高生
川上 奈美(かわかみ なみ) 大人しい眼鏡女子
沢代 良子(さわしろ りょうこ) マイペース女子
瀬野 友梨奈(せの ゆりな) お嬢様育ちのお嬢様
辻本 樹奈絵(つじもと きなえ) 男勝りの女子高生
成瀬 美穂(なるせ みほ) ヤンデレ
橋詰 蘭子(はしづめ らんこ) オカルト好き女子
堀川 愛梨(ほりかわ あいり) おしゃれ番長
森野 梨花(もりの りか) 生徒会長
矢向 美紀(やこう みき) 天然女子高生

伊藤 博康(いとう ひろやす) 歴史好き
宇根 畝尾(うね うねお) ツイ廃
織田 永信(おだ ながのぶ) 自称信長の子孫
金子 琢己(かねこ たくみ) イケメン風男子
鴻上 正之(こうがみ まさゆき) 不良男子
田中 太郎(たなか たろう) 何よりも昼寝を愛する男
二宮 銀次郎(にのみや ぎんじろう) クラス一の天才
武藤 勇樹(むとう ゆうき) カードゲーム大好き
利府井 雌男(りふい めすお) TSFクラスタ
渡辺 怒簿瑠座苦(わたなべ どぼるざーく) 親にキラキラネームをつけられて悩む。

”今日が最終日!
 今日の終わりまでに僕が憑依している人間を見つけ出して
 僕を見つけ出せなければ、君たちは終わりだ”

館の主が久しぶりにその声で語りかけた。

「---俺たちはどうなる?」
琢己が叫ぶと、館の主は答えた。

”君たちには全員死んでもらうよ。
 でも、僕も鬼じゃない。
 僕が憑依して操ってる人間を見つけ出せればー”

その声を聴きながら、
一人の女子生徒が呟く。

「僕はここにいるよ…くふふふふふ」

とー

”僕の居場所を突き止めて、
 僕の本体から館の鍵を手に入れれば、
 君たちの勝ちだ

 幸い、人数も絞られてきた。
 生き残りは君たち4人だけ。
 その中から、憑依されている人間を
 見つけ出せばいい…
 簡単だろ?”

「--4人?」
琢己が不思議そうに声を出す。

生き残りは”5人”のはずだ。

「---憑依された一人はアウトってことね」
美里が言うと、

”ふふふふふふ”
と、館の主は笑い、そのまま放送が途絶えた。

「--ーー!? 美穂はどこに行った?」
琢己が言う。

ふと周囲を見ると、ヤンデレの美穂が姿を消していた。

「まったく…」
友梨奈が呟く。

「--やっぱ、あの子なんじゃない?」

とー。

静まりかえる4人。

「とにかく…怪しい行動をしてるのは彼女だけだ。
 彼女を探そう」

怒簿瑠座苦の提案に琢己たちは頷いた。

”君たち4人ー”
琢己は思うー

どういうことだー?


とー。

琢己と美里
友梨奈と怒簿瑠座苦の2組で、
館内の探索を続ける。

「--ねぇ…憑依されてるのって、誰だと思う?」
友梨奈が怒簿瑠座苦に語りかける。

「う~ん…なんとも言えないな…
 実は”死んだ”と思ってるやつらの中に
 密かに生き延びているやつがいるかもしれないし」
怒簿瑠座苦の言葉を聞いて、友梨奈は言う。

「--確かにね…
 誰かが密かに生きていても、おかしくはないわ」

とー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---」
美里は、琢己と歩きながら思う。

もしもー
もしも”琢己”が憑依されている人間だったらー

わたしは、殺されるかもしれないー

そんな風に思いながら口を開く

「ね…ねぇ…琢己くんは…
 違うよね?」

とー。

琢己は足を止めた。

美里の方を振り返りもせずに、
琢己は言う。

「--違うって…何が?」

美里の心音が高鳴って行く。
琢己の反応がおかしい気がする。

「--ーー俺が…憑依されている人間だとでも
 言いたいのか…?」

琢己が振り返った。

「---!!」
美里はドキッとするー

琢己の表情はー
敵意に満ちていたーー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--美穂…」

美穂の死体を発見したー
ヤンデレ女子の美穂は、部屋を飛び出し、
一人、脱出路を探していたようだー

見えない有刺鉄線にはまり、
そのまま命を落としていた。

「---彼女じゃなかった…」
怒簿瑠座苦は呟く。

「---じゃ…じゃあ…誰なの!?」
友梨奈が言う。

「とりあえず、合流しよう!」
怒簿瑠座苦が叫んだ。

ヤンデレの美穂があっけなく死んでいたー
と、いうことは美穂じゃないー。

で、あれば2:2で行動しているこの状況は危険すぎる。

友梨奈はそう思った。

もしも怒簿瑠座苦が憑依されてるなら、
自分は殺されるかもしれないー

逆にー
美里か琢己が憑依されているのであればー
どっちかが犠牲になるーーー

友梨奈と怒簿瑠座苦は屋敷の廊下を
走り始めたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

敵意に満ちた琢己の表情を見て、
美里は恐怖したー。

イケメン男子の琢己のこんな表情は見たことがない

「ま…まさか…」
美里は後ずさる。

「…クク」
琢己が笑った。

”憑依されているのは琢己だ”

美里はそう思った。

逃げようとする。
心臓のドキドキが止まらない。

けれど、身体が動かないー

恐怖ー?

「--そろそろ、とぼけるのはやめたらどうだ?」
琢己が言う。

「え…」
美里は困惑したー

琢己は何を言ってるのかー。


「昨日の夜…2人で見張りしてる時、
 お前、呟いてただろ…?
 俺、聞こえちまったんだよ…」

”僕がこの身体を手に入れる”

「そう呟いてただろ!」
琢己が叫ぶと、
美里は笑みを浮かべた。

「---くふふふふ…ば~れちゃった☆」
美里がナイフを取り出した。

”え…わ、、わたし…、、な、、何をして…?”

美里は恐怖した。
自分の身体が勝手に動いている。
琢己を前にして笑っている。

「この身体は僕のものだ!
 ふふふふふ♡
 身体もエロいし、可愛いし、最高じゃないか!」

自分の口から出る言葉が信じられないー

美里はどうにかもがこうとするー

そして、悟ったー

憑依されていたのは自分だったのだとー。

無自覚のうちに自分は、操られていたのだとー。

「--ふふふ~♡ この女の意識も
 残しといてやったけど、もうゲームも終わるし、
 いらないな…!
 美里ちゃん…ばいばい!」

自分の身体がそう呟く

”え…な、、、なに…”

美里は次第に自分が何も考えられなくなっていることに気付く

”やめて…わたしのからだ…かえし……あ……”

美里の意識はそのまま永遠の闇に飲まれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

廊下を走る
友梨奈と怒簿瑠座苦の2人。

琢己と美里はこっちの方面を2人で調べていたはず。

「やめろ!くそっ!」
「あははははははははっ!あはははははは~♡」

近くから怒鳴り声が聞こえてきた。

「あっちだ!」
怒簿瑠座苦が叫ぶ。

そしてー
2人が目にしたものはー

美里が馬乗りになって、琢己を何度も刺している瞬間だった。

琢己が動かなくなる。

「--み…美里…?」
お嬢様育ちの友梨奈が言うと、
美里は琢己の血を舐めながら振り返った。

「くふふ…
 憑依されていたのはわたしでした~♡ えへっ♡」
嬉しそうにポーズを決める美里。

「--み、、美里…!あんたが…!」
友梨奈が言うと、美里は微笑んだ。

「そう。明るくて元気で、しかも可愛い
 秋谷 美里ちゃん!この身体を新しい僕の身体に
 しようと思ってさ~
 うへへへへへ♡」

美里が身体をべたべた触りながら笑う。

「あ…あんたは一体なんなの!?」
友梨奈が叫ぶ。

教室ごと空間を転移させたりー
人に憑依したりー

どう考えても、おかしいー。

「--ふふ…」
美里はニヤニヤしながら言う。

「僕はね…40年前ー
 君たちの学校の生徒だったんだ…。

 でもね、僕はいじめを受けた。
 苦しみ抜いた僕は、家で自殺したよ。

 そう…40年前、僕が暮らしていた家が
 この屋敷だ」

美里は広々とした廊下をうっとりした表情で
見渡しながら言う。

「--…」
友梨奈はその話を黙って聞いていた。

「ーー僕が自殺したあとに、両親も絶望して、命を絶った。
 そして、この屋敷は、呪いの屋敷として誰も近寄らず、
 廃虚となった…

 でも…僕の怨念はこの世に残っていた。
 1年、また1年…時の流れと共に僕の力は増幅していきー
 そして…40年経った今、こうして、自由にできるほどの力を得た」

美里が笑いながら話を続けた。

「僕は、僕をいじめたやつらに仕返しして、
 そして、奪われた青春を取り戻す!」

美里は自分の胸を触りながら笑う。

「--今度は女子高生として青春を満喫するんだよぉ!
 えへへへへへへ~♡」

友梨奈と怒簿瑠座苦は豹変した美里を前に
困惑することしかできなかった。

「でも…わたしたちは、あなたを40年前に
 いじめた生徒とは関係ないわ!」
友梨奈が叫ぶ。

「…くく…誰でもいいんだよ。
 40年前、僕をいじめたやつらが今、どこにいるかは
 分からない

 行き場のない僕の怒りを君たちと遊んで
 晴らしただけだ」

美里は、近くに落ちていた鉄パイプを掴むと微笑んだ。

「--君たち生き残りを処分して、
 僕が…いいえ、わたしが秋谷 美里になる…うふふ」

美里は、鉄パイプを持って襲い掛かってきた。

「--きゃあ!」
友梨奈が悲鳴をあげる。

「お、おい!」
怒簿瑠座苦も困惑する。

「--ほらほら~!わたしが、
 僕の本体の居場所を書かれた紙を持ってるよぉ~☆
 えへへ!ゆ~りな!わたしから奪ってごらん!
 あははははは!」

鉄パイプを振りまくる美里。

友梨奈はなんとか反撃の機会をうかがっていた。

そしてー

「--りゃああ!」
友梨奈が叫んだ。

「--!?」
美里は驚く。

驚いている間に、
美里はあっという間に床に倒されていた。

「--パパに言われたの。
 格闘技ぐらいならっておけって」

友梨奈が言う。
お嬢様育ちの友梨奈は、
父親の提案で格闘技も習っていたのだった。

「---く…」
鉄パイプが床に落ちる。

「--さぁ観念しなさい」
友梨奈が倒れた美里を抑え込んで、
声をあげる。

「--あんたはどこにいるの!?」
友梨奈は美里の胸倉をつかんで、
”中にいる男”に質問する。

「ぺっ!」
美里は友梨奈に唾を吐きかけた。

「---な、、何するのよ!
 あんたの負けよ!観念しなさいよ!」
友梨奈が叫ぶ。

美里はケラケラ笑っている。

「ほ~ら!この女を殺せ~!
 じゃなきゃ、僕への居場所は分からないぞ~!」

美里が挑発的な口調で言う。

「くっ…み…美里…目を覚まして!」
友梨奈が言う。

しかし、美里はケラケラ笑うだけだった。

「--どうする?
 この女を殺して、僕の居場所を突き止め、
 きみたちが館から生還するかー

 それとも、君が死んで、
 この女を助けるかー?」

友梨奈は考える。

しかし、答えを出すのに5秒もかからなかった。

ーーーザクッ!

「---!え……」
美里が驚きの表情を浮かべる。

「--これまで何人も殺してきたあんたが!
 今更美里を解放するとは思えない!

 美里…ごめん!」

友梨奈は目から涙をこぼしながら
美里の首筋にナイフを突き立てた。

「あは…あは…♡ えへへへへへへぇ…」
美里は笑いながらそのまま動かなくなった。


「はぁ…はぁ…」
美里の身体を探り始める友梨奈。

そしてー
紙を見つけ出したー

「この紙に…
 あのふざけたやつの居場所が書いてあるのね」

友梨奈が、美里の身体から取り出した
メモ用紙を広げる。

そこにはー

”う し ろ”

と書かれていた。

「---!?!?!?!?」
友梨奈が振り向く。

そこにはー

渡辺 怒簿瑠座苦が笑みを浮かべて立っていた。

やばい!
そう思った直後、
友梨奈は銃で撃たれてしまった。

「ひゅう~!ざ~んねん!
 僕はず~っと君たちと一緒にいたんだよぉぉぉぉ~!」
怒簿瑠座苦が笑う。

「ど…どうして…」
撃たれた友梨奈が苦しそうに言う。

「これが、僕の40年前の姿だぁ!あひひひ!
 ま、名前は偽名だけどね!

 っていうかさ、君たちに大ヒントあげてたんだけど
 気づかないなんてなぁ~!

 怒簿瑠座苦なんて名前、無理があんだろ?ねぇ?
 あはははははは!」

渡辺 怒簿瑠座苦の笑い声が響き渡る。

「う…うそ…、でも、、あんたは入学した時から…」
友梨奈が苦しそうに言うー

「--君たち全員の記憶を操作したんだよ。
 渡辺 怒簿瑠座苦なんて生徒は君たちのクラスにいない。
 思い出してみろー
 ここに来る前、教室に何人いた?」

「・・・!!」
友梨奈の記憶の封印が解けていく。

ここに来る前のことを思い出す。

・・・

「--ほ~ら!静かに!」
20代後半の美人女性教師が、
生徒たちを静かにさせる。

その時だったー

ブォォォォォン

不気味な音が響く。

教室に居た20名全員が、周囲を見回す。

ブォォォォォォォォン

音がさらに大きくなる。


・・・

「---…あんたは…」
友梨奈が言う。

あのとき、
教室には、松本先生と、生徒19名ー
合計20人が居たー。

そうだ…
渡辺 怒簿瑠座苦なんていなかったー。

記憶を操作された友梨奈たちは、
生徒が一人増えて、先生を含め、合計21人になっているのに
気付かなかった。

「ひとりぐらい気づくこと思ったんだけどなぁ~!
 案外、簡単に記憶操作されちゃうんだねぇ。へへ」
怒簿瑠座苦が笑う。

「--この身体を動かしながら、僕の一部を美里ちゃんに
 憑依させて、君たちを観察していたんだ。
 あ~、懸命に生き延びようとする姿、面白かったよ」

怒簿瑠座苦に反撃しようとする友梨奈。

しかしー

ーーー怒簿瑠座苦の身体に触れることはできなかった。

「あぁ~僕は40年前に死んでるから実体はないよ」
響き渡る笑い声。

「--最後に何か言い残すことはあるかい?」
笑いながら銃を向ける怒簿瑠座苦。

「---く…
 ざ、、ザンネンだったわね…
 わたしが死ねば、わたしたちは全員死ぬ…

 あんたの欲しがってた身体はもうどこにもない…!」

パァン!

パァン!パァン!

怒簿瑠座苦が友梨奈にトドメの攻撃を加えた。


「あるんだなぁ…」

くく…

時計を見つめる怒簿瑠座苦。

3日目の23:55-

あと5分でゲームセットだー。

・・・・・・・・・・・・・・

山奥にあった不気味な屋敷から、
一人の女性が出てきた。

「ふぅ~♡」
両手を広げて笑みを浮かべる彼女。

ゲームセット

秋谷 美里(あきや みさと) 明るく元気な女子高生
川上 奈美(かわかみ なみ) 大人しい眼鏡女子
沢代 良子(さわしろ りょうこ) マイペース女子
瀬野 友梨奈(せの ゆりな) お嬢様育ちのお嬢様
辻本 樹奈絵(つじもと きなえ) 男勝りの女子高生
成瀬 美穂(なるせ みほ) ヤンデレ
橋詰 蘭子(はしづめ らんこ) オカルト好き女子
堀川 愛梨(ほりかわ あいり) おしゃれ番長
森野 梨花(もりの りか) 生徒会長
矢向 美紀(やこう みき) 天然女子高生

伊藤 博康(いとう ひろやす) 歴史好き
宇根 畝尾(うね うねお) ツイ廃
織田 永信(おだ ながのぶ) 自称信長の子孫
金子 琢己(かねこ たくみ) イケメン風男子
鴻上 正之(こうがみ まさゆき) 不良男子
田中 太郎(たなか たろう) 何よりも昼寝を愛する男
二宮 銀次郎(にのみや ぎんじろう) クラス一の天才
武藤 勇樹(むとう ゆうき) カードゲーム大好き
利府井 雌男(りふい めすお) TSFクラスタ
渡辺 怒簿瑠座苦(わたなべ どぼるざーく) 親にキラキラネームをつけられて悩む。

松本 紗希(まつもと さき) 担任

「はぁ~あ…こいつの身体が残ってたんだよ~ふふ♡」
松本先生が笑うー

殺人ロボットと化して、琢己たちにロープで縛られていた
松本先生の身体を奪った館の主。

「ふふふ…大人の女性ってのも悪くないわ…」
そう呟くと、
松本先生は色っぽく歩き出した。

「~~はぁ~!謎の現象によって
 生徒全員を失った悲劇の美人教師…

 くふふふふふ♡」

解き放たれた館の主は、歩き出すー。
松本 紗希 先生としてー。


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

1と差別化するために大人数にしてみました!
大人数でこの長さだと難しいですネ!

ここまでお読み下さりありがとうございました!!

またいつか、同系統の作品にも挑戦してみたいデス!


コメント

No title

やはり梨花はミスリードでしたか
しかし、そんなところに伏線を張っていたとは全然読めなかったです~
「怒簿瑠座苦なんて名前、無理があんだろ?」には苦笑するしかないw
今回も面白かったですよ~

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Re: No title

> やはり梨花はミスリードでしたか
> しかし、そんなところに伏線を張っていたとは全然読めなかったです~
> 「怒簿瑠座苦なんて名前、無理があんだろ?」には苦笑するしかないw
> 今回も面白かったですよ~

ありがとうございます~!
ネタ枠かと思いきや、理由があったのデス笑

人数の部分で気づいた人は…いなそうですネ~笑
先生を含めて分かりにくくしてましたし…

Re: No title

22日感想 様
ご意見ありがとうございます~!
色々な作風の作品を書いているので、どうしても好みは分かれてしまう作品も
出てきてしまいます…!

憑依の中でも皆様の意見が本当に多彩なので勉強になります!
今後もいろいろな作品を書いていくので、
好みに合わない作品も出てくるかと思います!
そのときは、ごめんなさい!

今後もよろしくお願いします~!
非公開コメント

プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
TSF/憑依系メイン
の小説を公開していきます!

基本的に毎日更新しています!

無断転載はご遠慮下さい。。

ツイッターやってます!

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