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<憑依>売上少女~最高の利益~②”選択”(完)

初めて、女としての恐怖を味わう雫。

この身体で売上を稼ぐー。
そんな思いから始まった憑依。

雫に憑依している店長の運命はー
そして、雫の運命はー
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「うぅぅ…うぅぅ…」
雫は、目から涙をこぼしていた。

”怖い”

純粋に、そう思った。

身体があればー
誘惑すれば、
男なんて、いくらでもコントロールできると思っていた。

でも、違ったー。

”女は楽でいいな”

雫に憑依している小牧店長は、
常々、そう思っていた。

店長として、働いている時も、そうだった。
女性バイトが来るたびに、そう思った。

可愛ければ、ちやほやされて、
もちろん自分も、カワイイ子にはちょっと優しくなってー

女は楽でいい―。
そう思っていた。

少し色目を使えば男は言うことを聞くし、
身体を使えばお金も手に入るー
苦労なんて、何もないー

と。

でも、違ったー

この世には、こういう輩もいるー

男の時は知り得なかった苦労もあったー

「--うぅぅぅうう…もう、、、やめて…」
雫に憑依している小牧店長は心から泣いていた。

”この獣たち”は
雫の魅力ではコントロールできない

「あ…♡ あ…♡」
雫が身体をピクピクさせながら
アソコからぽたぽたと何かを垂らしている。

鎖で拘束されていて、
雫は自分ではどうにもすることができない。

男2人が、雫の太ももを舐めているー。

一人は、胸を触って笑っている。

少し離れた場所から、
イケメン男子の真人が、座りながらその様子を見つめている。

「どうだ雫!俺の女になる気になったか?」
真人が叫ぶ。

「い…いやだ…!」
雫は、はぁ、はぁと言いながら呟く。

「--くく、何だよ?エッチ大好きだろ?
 変態女のくせして、俺の誘いを断るのか?」

真人が、大学内で見せる態度とは全く違う態度で笑う。

「---くそっ…」
雫は呟く。

雨宮 雫は、
真面目な子だった。
自分が憑依さえしなければ
こんなことに巻き込まれることもなくー
大学内で”エロ女”と言われることもなく、
真面目な人生を送っていただろうー

「--…」
自分が雫を乗っ取って、
雫として、恐怖を味わうことで、初めて
罪悪感が湧きあがってきた。

「---ー」
目から自然と涙がこぼれる。

「よぅし。なら、後戻りできなくしてやるぜ」
真人が立ち上がる。

他の仲間たちにどくように言うと、
仲間たちは真人に道を空けた。

真人がズボンを脱ぐ。

「--生でやらせてもらうぜ」
真人が笑う。

雫はー、
妊娠しないようにだけは気を付けていた。
色々と面倒なことは憑依している
小牧店長にも分かっていたし、
子供が生まれてしまっては、
無責任なことはできない。

「--や…やめろ!やめろ!」
雫は大声で叫んで暴れはじめた。

鎖で両手が縛られていて、何もできない。

「うるせぇ!」
真人は叫ぶと、
雫の両胸を力強く掴んで揉み始めた。

「んあぁ♡ あ♡ やめろ、やめろ!やめええええ♡」
雫は快感を感じてしまう。

「--おら!いれてください、って俺にいえよ!おら!
 気持ちイイだろ?おら!」

真人が雫の胸を刺激していく。

「んあぁぁあああっ♡ あぁぁあああ♡」
雫は身体のゾクゾクを抑えきれずに大声で叫ぶ。

小牧店長は思うー
このまま雫の身体を捨てて脱出するか?と。

憑依から抜け出せば、
自分は助かる。

また惨めな中年に戻るー
しかも、職も失った状態だー。

「---あぁああ♡ あ♡」
雫は、興奮のあまり何も考えられなくなっていた。

ぽたぽたと液体を垂れ流している雫。

「--いい声じゃねぇか」
真人が笑いながら、雫に、無理やりアレを突っ込もうとする。

「--ぐひひ」

「はぁ…♡ はぁ…♡」
雫には、もう反論する力も残されていないー

「お前は俺の女だぜ!」
真人がそう叫んだその時だったー


バン!

「--!?」
振り返ると、そこには、雫の友人の莉子の姿があった。

「---!?お前は!」
真人が驚く。

莉子のことは、同じ大学に通う人間だから、知っていた。

「--!!」
雫は、真人以上に驚いたー

莉子には、雫に憑依している小牧店長の親友が憑依している。

そしてー
数日前、山奥で莉子のことを生き埋めにして、
そのままー

「何で生きている!」
雫は叫んだ。

「あ?」
真人は困惑した様子で雫の方を見る。

「--!!」
真人は驚いて振り返った。

莉子が、ポニーテールを振り乱しながら、
格闘術で、真人の仲間たちを
倒していく。

「な、なんだお前は!」
真人が叫ぶ。

「--あんたこそ何よ…
 大学内では真面目そうな顔しちゃって…
 これが、あんたの本性?」

そう言いながら、莉子は、スマホを手にしていた。

「---…!」
真人は雫への乱暴を録画されていたことを悟る。

「--ま、、待て…」
真人は、その場に土下座して、表情を歪める。

「---お、、俺は、、何も、、してない
 若本さん、これは勘違いだ」

莉子の方を見て言う真人。

「--勘違い?そうかしら?」
そう言って、莉子は、さっき真人が雫に乱暴しているシーンを再生してみせた。

「--これ、大学にばらまいたらどうなるかしら?」
莉子がそう言うと、真人は「や、、やめてくれ、それだけは!」と
小物感丸出しで叫ぶ。

「--…」
莉子が真人を睨みつける。

「--お、、お前…何で…」
目から涙をこぼしながら雫が言う。

あの日、確かに刺して、そのまま…

「--埋められた俺は、この子の身体から
 抜け出して、近くにいた別の人間に憑依して
 すぐに土を掘り返して、応急処置をした。
 幸い、傷は浅かったからこの子は助かったよ」

莉子が言う。

莉子の身体には、応急処置の痕が
残っている。

「--お、、お前…」
雫が目を逸らす。
自分は、親友を裏切り、約束を破り、
しかも、殺そうとした。

なのに…

「--テメェ!」
真人が莉子に襲い掛かった。

しかし、莉子は軽い身のこなしで
回し蹴りを真人に食らわせる。

真人は情けない声をあげて
そのまま吹き飛ばされた。


「--さて…」
莉子が拘束された雫の身体を解放する。

雫は服を着せてもらいながら、莉子の方を見た。

「---小牧。もう終わりにしろ。
 その子の身体を返してやれ」

莉子が呟く。

「---……くっ」
雫は表情を歪めて目を逸らした。

「--小牧。怖かっただろ?女の子として乱暴されるのは。
 その子は今、それよりもっと怖い思いをしてる。
 勝手に自分の身体を奪われて、好き勝手使われて…。
 やりたくもないことをさせられてる。」

説教臭い莉子の言葉を聞きながらも、
雫に憑依している小牧店長には迷いが生まれていた。

”女なんて人生イージーモードだ”
どこかで、小牧店長はそんな風に思っていた。

だが、真人たちに襲われて
恐怖を感じたし、
”バイト先の店長に憑依されて、眠らされている雫のこと”を
考えてしまうようになった。

「--俺は…」
雫は目に涙を浮かべる。

「--小牧!もう終わりにするぞ!」
莉子の中にいる親友が叫んだ。

「--だが…俺は、雫ちゃんになんて言えばいいんだ…?
 それに…お前も…逮捕されちまったし…」

小牧店長の親友は、雫の身体を利用して
罪を被せて、半年前に逮捕されている。
既に親友も釈放はされているものの、
前科がついてしまった。

「ーー俺はいい。
 お前に憑依薬を渡したのがそもそものきっかけだ。
 俺にも罪はある」

莉子がそう呟く。

「--俺と一緒に、罪を償おう。
 この子たちを巻き込んでしまった罪を。
 その、雨宮雫ちゃんと、俺が今憑依している莉子ちゃん…
 両方に、謝ろう」

「--許して、、くれるのか?」
雫が落ち込んだ様子で言う。

「--いいや、雫ちゃんも、莉子ちゃんも
 許してはくれないと思うけどさ…
 それでも、俺たちは謝らなきゃいけない…」

莉子がそう呟いた。

「--わかったよ…雫ちゃんの身体は返す」

今度は、前のように、嘘ではないー

雫の身体を返して、誠心誠意、雫に謝るつもりだったー。
半年以上も、雫の身体を好き勝手してしまったのだー

だからー

「--よし…じゃあ、抜けよう」
莉子が呟く。

小牧店長も、親友も、2人から抜け出す。

小牧は、雫から煙のようになって抜け出し、
霊体から、実体に戻って行く。

久しぶりの自分の身体ー。

立ったまま、虚ろな目で人形のようになっている雫を見つめながら、
小牧店長は「ごめんな」と呟く。

「--ー小牧…分かってくれて嬉しいよ」
親友も、雫が解放されたことを確認して、
莉子の身体から抜け出す。

莉子の身体から、煙のようなものが出てきて
憑依していた親友が、実体化していくー

その時だったー

「--雨宮ぁぁぁぁ!」
雫の名を呼びながら、ナイフを持った真人が突進してくるのに
小牧店長が気付いた。

「--俺に恥をかかせやがって!しねぇ!」
真人が叫ぶ。

「--!!」


「--雨宮さん!」
小牧店長は叫んだ

しかし、雫はまだ、もうろうとしていて、ぼーっと
立っているだけだー。

親友は、莉子から抜け出している最中で、まだ実体化している途中だ。


「--雨宮さん!!!」
小牧店長はもう一度叫んだ。

しかし-

「くそっ!」
小牧店長は走った。

そしてー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---久しぶりの自分の身体ってのも気持ちいいな。
 なぁ、小牧」

小牧店長の親友が、莉子から抜け出し、
小牧の方を見る。

「---!?」
親友は目を疑った。

「---な…」

ぼーっと立つ雨宮 雫ー

それをかばうようにしてー
暴走したイケメン男子・真人に、
小牧店長が刺されていた

「--な、、なんだお前…」
真人が驚きの声をあげる。

雫の身体から出てきて、
突然男が目の前に現れたことに真人は驚く。

「ひっ…ひぃぃぃぃぃ~」
真人は、小牧店長と、その親友を見て、
パニックを起こして廃工場から走り去ってしまったー


「---うぐぐ…」
小牧店長はその場に蹲る。

「おい!小牧…!」
親友が小牧店長に近づく。

しかしー
小牧店長は急所を刺されていて、
傷は深い。

「--はぁ…はぁ…」
小牧店長は青ざめた表情でその場に倒れる。

「---…あ、、、、あれ…わ…わたし」
雫が、正気を取り戻した。

「う…ううぅ」
莉子も正気を取り戻す。


「--え??て、店長?」
雫が何がおきたのか分からないという様子で
倒れた店長を見つける。

「--こ、、ここ、、どこ?」
莉子も混乱している。


「---ちょ、、、ちょっと??
 な、、何がおきてるんですか!?」
雫が叫ぶ。

「---はは…雨宮さん・・・
 悪かったな…
 半年間…君の身体を…自由に」

小牧店長が、親友に止血されながら
苦しそうに言う。

「---え…半年?」

雫は、自分の最後の記憶を思い出す

「君の体ー、1か月間貸してくれ!」

「---ま、、まさか」
雫は、恐怖に震えた。
自分は、今まで何をされていたのか…

雫の友人の莉子も
「ど…どういうこと?」とうろたえている。

「---インチキして…利益を上げれば
 必ず……いつか破滅する」

小牧店長はそう呟いた

「俺は……店長失格だ」
目から涙をこぼすと、
小牧店長は雫の方を見た。

「---今更…もう、、後悔しても遅いけど…さ…
 店長が、、バイトを守るのは…当然のことだから」

小牧店長はそこまで言うと、咳き込んだ。

雫は、おぼろげな記憶をたどりー
小牧店長が、自分を何かから守ってくれたことを悟る。

「店長!」
雫が声を出す。

「--俺は、、、君の身体を半年以上も…
 好き放題した…
 売り上げをあげる為…

 俺は…自分のことしか考えてなかった

 女の身体で……

 でも……今日、、あいつらに乱暴されそうになって…
 俺に憑依されているきみは、、もっと怖い思いを
 してるのかもって思って…」

小牧店長はそこまで言うと、
自分にもう時間が残されていないことを悟り、
単刀直入に呟く。

「---雨宮さん…
 申し訳なかった…本当に…本当にすまなかった」

その言葉に雫は、
目から涙をこぼしながら言った。

「---許しません…」

と。

半年以上も憑依されていた。
当たり前の言葉だった。

「---店長のこと…
 わたしはずっとずっと、許しません」

その言葉を聞いて
小牧店長は少しだけ笑った。

雫の反応は、当たり前の反応だー

彼女は売上を上げるための道具なんかじゃないー
一人の人間だー

それを自分は、備品のように、扱おうとしたー

「----でも」
雫が呟く。

「--ありがとうございました」
雫はお礼の言葉を口にした。

憑依したことは、許さない。
こんな状況になっているのも、店長のせいだから許さない。

でも、それでも店長は自分を守ってくれた。
だからー”そこ”だけには感謝したー

「---…ごめん」

小牧店長は、最後にそう呟いて、目を閉じたー

雫を守ることができたー
それこそ、店の売上なんかよりもずっと大切な、
”最高の利益”-

最後に、そう思った。

そして、彼は、沈む。
醒めることのない、永遠の眠りにー


「--小牧」
小牧店長の親友は呟いた。

そして、混乱している雫と莉子の方を見て、
親友は土下座した。

彼は、小牧店長に代わり、全てを話したー

”憑依していた”なんて言っても
警察は信じてくれないだろうー
罪を償おうとしても、償えない。


全てを聞いた雫と莉子は、
悲痛な声を上げた。

親友には、それを黙って聞くことしかできなかったー

もう、彼女たちの半年間を
返すことはできないのだからー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後。

雫は、自分が大学内でエロ女だと噂されていることに
気付きながらも、憑依される前と同じように振る舞っていた。

「--大丈夫?」
莉子が心配した様子で言うと、雫は苦笑いした。

「ちょっと、、大丈夫じゃないかも」

とー。

けれど、雫は前向きな子だったー。
半年を奪われたー
これは、絶対に許さない。

許さない。
それでも、
過去にしがみついても、半年は戻らない。

許せないけど、
前に進まないといけない。

「--大丈夫。なんとかするから」
雫が微笑むと、
莉子も優しく微笑み返した。

雫なら大丈夫ー

すぐに、エロ女なんて評判は無くなって、
またすぐに元の優しい女性イメージが戻ってくる。


本当の雫は、優しいからー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、けじめー

自分なりの、けじめ。

「お…おい…ふざけんな!」
真人が叫ぶ。

正しいことではない。

それは、分かっている。

けれどー
自分には、これしか、できない。

これは、間違っている。

でもー
これしか、自分には浮かばなかった。

真人の仲間たちが、屍になっている。

人の命を奪ってはならない。
それは、分かっている。

けれどー

「---やめろおおおおおお!」
真人が叫んだ。

そしてー
真人も屍になったー

”雫 再襲撃計画”を練っていた真人たち。

それを知った小牧店長の親友は
けじめとして、真人たちを葬り去った。

雫たちが狙われるようになったのは
自分たちが原因だ。

真人たちが生きている限り、彼女たちは
何度でも狙われるかもしれない

だからー
こうするしかなかった。

「--俺は、極悪人だな」
小牧店長の親友は呟いた。

憑依薬を小牧に渡したー

小牧の人生が狂ったー
憑依された雨宮 雫の人生が狂ったー
友人の莉子の人生が狂った-
小牧の店の他のスタッフたちもそうだー

そしてー
今、自分が始末した真人たちも、
憑依された雫と関わらなければー

「---申し訳なかった」
小牧の友人はそう呟くと、
持っていた銃を、自分の方に向けたー



おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

売上少女の完結編でした!
前に書いた部分の続きを書くか迷っていた
(あの部分で終わりにしようか迷ってました)のですが、
結局、最後の部分も書くことにして、今回書きました!

だいぶ間が空きましたが、物語に区切りをつけられて
ほっと一安心です。

お読み下さった皆様、ありがとうございました!


コメント

No title

店長は改心するも死んでしまい、親友までも……。
憑依されていた間の事がなかったことになるわけでもなく、苦いエンドとなりましたね。
ただ、雫が前向きに生きていく姿勢を示しているのは救いですね。
たまにはこういうほろ苦い話も良いものです。

Re: No title

> 店長は改心するも死んでしまい、親友までも……。
> 憑依されていた間の事がなかったことになるわけでもなく、苦いエンドとなりましたね。
> ただ、雫が前向きに生きていく姿勢を示しているのは救いですね。
> たまにはこういうほろ苦い話も良いものです。

ありがとうございます~!
ご都合主義のハッピーエンドにはなかなかならないものデス~笑
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
TSF/憑依系メイン
の小説を公開していきます!

基本的に毎日更新しています!

無断転載はご遠慮下さい。。

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