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<憑依>親心②~欲~(完)

孫娘の身体を奪ってしまった源三郎。

愛梨となった源三郎は、
そのまま愛梨としての人生を謳歌していく。

しかしーー。
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愛梨の身体を奪った源三郎は、
愛梨として、生活を続けていた。

あの日、愛梨の魂を押し込めて
イかせてから、愛梨の記憶が自然と引き出せるようになった。

愛梨の人生、およそ10年が、
一気に流れ込んできたのだ。

不思議な感覚だった。
数秒で、一人の女の子の人生を
走馬灯のように一気に味わったー
癖になりそうな感覚ー。

「愛梨ちゃん、また明日ね~!」
赤いランドセルを背負った友達が手を振る

「うん!ばいばい~!」
愛梨は可愛らしく手を振る。

身体を奪ってから1か月ー
女の子らしい振る舞いを身に着けて
可愛いことをすることに快感を感じ、
毎日を源三郎は謳歌していた

「ふふふ~楽しい!」
愛梨は嬉しそうに呟きながら家へと帰る。

源三郎からすれば超簡単な宿題を
あっという間に終わらせると
愛梨は、鏡を見つめながら髪をいじりはじめた

「ん~~~!髪のニオイ~!
 最高じゃな」

愛梨は下心丸出しで笑みを浮かべる。

そして、ツインテールをつくったり、
ポニーテールをつくったり、
色々な髪型を作っては、愛梨は
ヘラヘラと笑っていた。

「わしが今では女の子だ~むへへ」
愛梨は笑いながら、
父の恭一郎に無理やり頼み込んで与えてもらった
スマホを捜査しながら微笑んだー

バニーガール
チャイナドレス
メイド服
ゴスロリ
レオタード
SM-

色々な服装を見ながら愛梨は微笑む

「もうちょっと女らしくなったら
 着てみたいものだな…ぐへ…へへへへ」

愛梨が成長したら
チャイナドレスを着たり、メイド服を着たりして
存分に女を楽しむつもりだった。

源三郎は、愛梨の身体を奪った罪悪感など
全くなしに、笑顔で微笑んだ。


それからさらに数か月が過ぎるー。
女の子ライフを送りながら、
ある日、愛梨は、父の会社に呼び出された。

通された応接間にやってきたのはー

父・恭一郎ではなく、
大久保専務だった。

「--おやおや。愛梨ちゃん、よく来たね」
大久保専務はニヤニヤしながら言う。

「--あ、、お、、おじさん」
愛梨のフリをしながら、源三郎は
内心で舌打ちした。

「----んん~?」
大久保専務は愛梨に顔を近づけると微笑んだ。

「--会長。自分の孫娘の身体を奪って
 女の子ライフを送ろうだなんて
 とんだ変態ですなぁ」

大久保は髭を触りながらニヤニヤする

「---な、、何のこと…?」
愛梨はあくまでもとぼけた。

大久保専務に、自分が孫娘の身体を奪った、
なんてことを知られてしまったら
面倒なことになるのは目に見えていた。

「---わ、、わたし、宿題があるので」
愛梨はそう言って
足早に立ち去ろうとしたー

「---その歩き方だ」
大久保専務は、愛梨に向かって叫んだ。

「--会長。
 あんたが足早に足り去る時は
 必ず、そのなんとも言えない歩き方をする。

 わしはね、会長、
 あんたのこと、何十年も見てきたんだ
 誤魔化そうたってそうはいかない。

 孫娘の身体を奪って、
 今、こうしてわしの目の前にいる。
 そうですな?会長。」

大久保専務の言葉に、愛梨は無視して
応接間から出ようとしたー

しかしー

「しかしあれですなぁ?孫娘の身体を奪ったおじいちゃん。
 そんなことを、恭一郎会長や、奥さんが知ったら
 どう思いますかね?」

大久保専務の言葉に、
愛梨はカッとなって振り返った。

「何がいいたい!?
 確かにわしは源三郎だ。

 だがな、
 わしが愛梨の身体を奪ったことの証拠でもあるのか?
 恭一郎たちにそんなことを言っても
 大久保、お前の寝言だと笑われるだけだぞ!
 憑依なんてものを信じる者はおらん!」

愛梨が叫ぶと、
大久保はにやりと笑った。

大久保はボイスレコーダーを持っていた。

「会長。すぐカッとなるのも悪い癖ですな」
大久保専務がニヤニヤしながら愛梨の方を見る。

「お、、、脅すのか…!?」
愛梨は、冷や汗をかきながら言う―。

「--いやぁ、別に。
 会長がわしの言うことを聞いてくれたら
 何もしませんよ

 前から愛梨ちゃんのこと、可愛いと思ってたんですよ~ぐへへ」

大久保はそう言うと、愛梨に抱き着いた。

「--や、、やめろ!」
愛梨が大久保を振り払おうとしたー

しかしー
愛梨の小さな体では、大久保専務を
振り払うことはできなかった。

「--うへへへへへ!会長!
 わしにも女の子の甘い味を
 味あわせて下さいよぉ!」
既に老人とも言える年齢の大久保専務が笑いながら言う。

大久保のズボンは破裂しそうにパンパンになっている

「くそっ!爺の癖に元気なやつだ!」
愛梨はそう叫ぶと、逃げようとした。

しかしー
大久保は愛梨を押し倒すと、
そのまま身体のあちらこちらを
撫でまわし始めた。

「むひゃひゃひゃひゃ!」
大久保は笑いながら、愛梨の身体をベタベタと触る

「いやああああああ!」
愛梨は悲鳴をあげた。

「ふへへ~
 会長ともあろうお方がそんな声で鳴くのですなぁ~
 おじさん、興奮してきたぞぉ~!」
大久保専務が愛梨にキスをするー

完全に犯罪だー。

この状況で通報すれば、大久保は確実に捕まるー

しかしー
大久保は言う。

「わしを通報してみようと思ってませんか?会長。
 やめた方がいいですよ。
 会社が大変なことになる。
 ”夜神産業の専務が女の子を襲った”
 そんなニュースが出れば、
 そうですな。株価暴落は間違いなしでしょう。
 それに、わしも何をするか分からない」

大久保専務は笑う。

「いやああああ!」
女の子として泣き叫びながら愛梨は、
大久保専務に乱暴されてしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「大丈夫か?愛梨。」
夜神産業の会長になった、父の恭一郎が
元気のない愛梨を見て心配そうに呟く。

「う…うん、だいじょうぶ…」
愛梨のふりをして返事をする。

恭一郎は、愛梨が源三郎に憑依されたことに気付いていないー
どこまでも、無頓着なやつだー。

愛梨に憑依している源三郎は、
息子である恭一郎にも不満を抱きはじめていた。


だがー。
2、3日に1回、大久保専務に呼び出されて
乱暴される日々ー
まずは、これをどうにかしなくてはならないー

あいつは、想像以上にやばいやつだ。
源三郎はそう思った。
孫娘の人生を奪った自分も十分やばいやつなのだがー。

大久保専務に呼ばれる日々が続いたー

しかしー
ある日を境に、大久保専務は、愛梨を呼ばなくなったー。

その理由はすぐに分かったー

「♪~~~!」
愛梨は女の子ライフを再び楽しみ始めていた。

大久保専務が
仕事中に脳卒中を起こして倒れてー
そのまま死んだのだー
享年68-。

「--最後にいい夢みただろ?」
愛梨は、そう呟くと、大久保専務のことなど忘れて
スキップしながら学校に向かうのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから、時は流れー。

愛梨は女子高生になっていたー。

彼氏をたくさん作りー
男遊びをしてー
エッチなこともたくさんしてきたー

愛梨は、とてもかわいらしい美少女に成長していたー

「--うふふ♡」

夜ー
バニーガールの格好をしながら
太ももを撫でまわす愛梨ー。

毎晩、愛梨は自分の身体でお楽しみをしているー

「はぁ…♡はぁ…♡
 わたし…かわいい…」

愛梨は、時々、自分が源三郎であったことも
忘れそうなほどに、
心も女の子になっていたー。

まるで、自分が最初から愛梨であったかのように、そんな風に
感じることもあるー。

「--はぁぁぁ♡ わたし…綺麗…」
自分を愛おしそうに抱きしめると
愛梨はそのまま、夜のお楽しみを始めるのだったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

大学生になった愛梨は、
普通の女子大生として過ごしながら、
裏ではエッチなことをたくさんする日々を送っていたー

昨日も過激な衣装で、男友達を誘惑してやったー

だがー
そんな愛梨には、一つ不満があったー。

それは、
父である恭一郎の代になってから
会社の経営が悪化していることだ。

今では、夜神産業は、沈みかけの泥船になりつつある。
どうしてここまで落ちぶれてしまったのかー

「--パパのせいよ」
愛梨は呟いた。

愛梨に憑依している源三郎は、
恭一郎の父だが、
既に、恭一郎のことを息子として見る、ということは
無くなりつつあった。

愛梨として過ごしている間に、
いつの間にか、恭一郎のことを息子とは思わなくなり、
父として見るようになったー

そしてー
愛梨は決意した。

自分の美貌と、
源三郎としての知識を生かして、
会社を乗っ取るための工作を始めたのだったー。

1年後ー
恭一郎は簡単に失脚した。

会長室で腰に手を当てながら
役員を自分の背後に従わせて、
恭一郎の前に立つ愛梨。

「あ…愛梨…?」
父・恭一郎は唖然としているー

「---パパ…
 今日からこの会社はわたしのものよ」
愛梨は、自信に満ち溢れた表情で言う。

「--な…な…?」
恭一郎は、会社が乗っ取られるその日まで、
何の危機感も抱いていなかった。

最初は、自分の息子を心配し、
息子を会長にするため、孫娘である愛梨に憑依した源三郎。

しかし今、
その源三郎は、自ら、息子を地獄に落そうとしているー

欲望に負けた源三郎はー
再び会社を自分の手に収めようとしていたー

「---恭一郎…お前は昔からツメが甘いのぉ」
愛梨が、恭一郎に耳打ちした。

情けない息子の姿を見て
源三郎としての言葉が自然と口から出た。

「---!?」
恭一郎は驚いて愛梨の方を見た。

「パパ…お疲れ様」
悪魔のような笑みを浮かべる愛梨。

恭一郎は絶望の表情でー

そのまま会社から立ち去ったー


「あはははは!」
愛梨は会長室で、脚を組んで椅子に座る。

妖艶なドレス姿でワイングラスを手に
会長室からの景色を見つめる愛梨。

「ふふふ…
 この会社はわしのものじゃ…
 誰にも渡さん」

愛梨は悪魔のような笑みを浮かべる。

「--永遠に、わたしのものよー」

窓に反射した愛梨の顔はーー
可愛らしい女子大生のものなどではなく
悪魔のような笑みを浮かべた-
魔性の女の顔だったー


美人女子大生が夜神産業の会長にー
あり得ない出来事が世間をにぎわせたー

その美貌と、
女子大生とは思えぬ手腕で、
会社は瞬く間に再生した。

セレブのような格好で夜の街を歩く愛梨ー。

愛梨の人生は、最高だったー


しかしー

”きっかけ”が何だったのかは分からないー

ある日を境にー
愛梨は苦しむことになるー

ある、夢にー

”おじいちゃん…
 おじいちゃん…

 わたしの身体…
 よくもわたしの身体を…
 許さない…!
 許さない…!!!”

夢に、愛梨本人が出てくるようになったのだ。

「---きゃああああ!」
悲鳴と共に飛び起きる愛梨。

「はぁ…はぁ…」

愛梨は鏡を見るー
最近、肌がやつれてきた。

「--くそっ!
 この身体はわしのものだ!」

大声で叫び、部屋で暴れまわる愛梨。

「--邪魔はさせぬ…!
 邪魔はさせぬ…!!!」

だがー
夢の内容は、どんどん悪くなっていったー

愛梨がー
恭一郎がー
憎しみの言葉を呟くー

愛梨がー
身体を返せと叫ぶー

愛梨がー
憎悪の眼差しで源三郎を見つめるー

今や、すっかり愛梨は弱ってしまっていたー

「くそっ…」
病床に伏した愛梨ー


”身体を返してー”
愛梨が叫ぶ

”会社を返せ!”
恭一郎が叫ぶ

”会長も、救いようのない変態ですなぁ…”
大久保専務が笑う。


「うああああああああ!」
愛梨は毎晩続く悪夢でついに発狂してしまったー

そしてー
弱りゆく身体の中ー
愛梨は、あるものを手に入れていたー

「--ぜったいに…会社は、、渡さないーー」

自分が、愛梨に憑依した時に使った憑依薬ー

愛梨には、妹がいるー。
今は、親元を離れて高校時代から付き合っている彼と
結婚して暮らしているー

「--ふふ」
弱った目つきで愛梨は笑うー

源三郎はー
幸せに暮らしている愛梨の妹の身体にも
手を出そうとしていたー


おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

リクエストを元にした作品でした!

原文は、

”会長が自分亡き後の会社を心配して、
小学生だった孫娘のカラダに憑依し、
意識があり戸惑う孫を上手く説得。見事息子を会長にする事に成功するが、
自身も孫の生活が気に入り嫌がる孫の意識をイカせることで昇天させ、
そのまま乗っ取ってしまう。
> ちなみに意識ありの憑依という事で、憑依当初は孫のサポートで上手く体を使いこなす感じ。
そしてダーク路線に堕ちイッた後は、記憶も問題無く引き出せるようになる、と言う流れ”

というものでした~!

これを元に作ったのが「親心」ですネ!
リクエスト&お読み下さりありがとうございました!

コメント

No title

大久保専務、まさか体目当てだったとは……!?
専務が死んでからは順風漫歩かのように思われましたが、罪の意識か呪いなのか大変なことになりましたねぇ……。どちらにせよ、体を乗り換えても破滅は免れなさそうで色々とダークな落ちでした!」

Re: No title

> 大久保専務、まさか体目当てだったとは……!?
> 専務が死んでからは順風漫歩かのように思われましたが、罪の意識か呪いなのか大変なことになりましたねぇ……。どちらにせよ、体を乗り換えても破滅は免れなさそうで色々とダークな落ちでした!」

ありがとうございます~!
どこかに罪の意識があって、
夢に出てきたのかもしれないですネ~

No title

少し一風変わった憑依も面白いかな、と思い、ドキドキしながら読んでました。
しかしまた凄い事になりましたね。
最後も意表を突かれました。

Re: No title

> 少し一風変わった憑依も面白いかな、と思い、ドキドキしながら読んでました。
> しかしまた凄い事になりましたね。
> 最後も意表を突かれました。

ありがとうございます~☆
この後どうなってしまうのかは皆様のご想像にお任せデス~
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無名

Author:無名
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