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<憑依>修復できない絆①~借金~

借金を残して消えた父ー

病弱な母ー。

毎日借金取りがやってくる地獄のような日々ー。

ある日、男は提案した。
「娘さんの身体で、返済することも、できますよ?」

とー。
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とある田舎町。

森井 麗奈(もりい れいな)は、
アルバイトを終えて、家へと帰宅したー

高校2年生の彼女は、
とてもまじめで、心優しい生活。

高校生活の傍ら、毎日、お夜遅くまでアルバイトをして、
母親を支えていたー。

母の佐知子(さちこ)は、
病弱で、在宅ワークなどもしながら仕事はしているものの、
家計はとても苦しかったー

そしてー
家庭内暴力を繰り返し、ギャンブルに溺れていた父の
益弘(ますひろ)は、2年前に都内のキャバ嬢と浮気して
そのまま失踪したー
莫大な借金を残したままー。

「ただいま~」
麗奈が元気よく帰宅する

「おかえりなさい…」
病弱な母は、横になっていた。

起き上がろうとする母に、
いいよいいよ、と笑いながら声をかけて
晩御飯の支度をする麗奈。

バイトで既に8時になっていたが
麗奈は帰宅後に、家事をもこなしていた。

「--ごめんね…苦労をかけて」
母の佐知子の言葉に
麗奈は優しい笑みを浮かべて首を振った。

「ううん…お母さんのためだし、
 わたしを産んでくれただけで、
 本当に嬉しいよ」

麗奈は、とても優しい子だったー

貧しくてもー
苦しくてもー
麗奈と母の佐知子は、強い絆で結ばれていたー

しかしー

ドンドン!

ドアをノックする音が聞こえる。

麗奈と佐知子は
顔を見合わせた。

誰が来たのかは分かっている。

そしてー
逃げることができないのもー

「いるのは分かっていますよ?
 出て来なさい!」

男の声がする。
丁寧な口調だが、脅すようなオーラが
漂っている。

麗奈が不安そうな表情を浮かべながら出ると、
そこには”見慣れた顔”がいたー

ギャンブルに溺れていた父が借金をしていた
消費者金融”ホワイト・エンジェル”の男だー。

白い天使などと名乗っておきながら
裏では、悪質な金貸しを行っている、
いわゆる”闇金”。

その、ホワイト・エンジェルの男ー
目黒(めぐろ)は、毎週のように、麗奈たちの家に
やってきているのだったー

「いい加減、返済してもらわないと困りますねぇ。
 いつまで先延ばしにするつもりです?」

目黒は家に入ってくるなり、
図々しく中に入り、
母の佐知子の方に近寄る。

「お、、お金は…少しずつ返済していきますから…」

父の残した借金。
返済は、苦しかったー

それでも、佐知子と麗奈は協力し、
少しずつ借金を返済していたー

しかし、悪質な利息でーー
とても返済は追いつかなかった。

「--少しずつ…少しずつ…
 ふふふ、よくある言い訳集に乗りそうな言葉ですね」

目黒は失笑すると、
麗奈の方を見て微笑んだ

「御嬢さん…。
 私は佐知子さんと1対1でお話をしたい。
 少し、席を外してもらえますか?」

イヤらしく笑う目黒。

だが、拒否権はないー。
麗奈は心配そうに佐知子の方を見ると、
佐知子は、だいじょうぶよ、と言いながら頷いた。

「---」
麗奈は心配そうな表情を浮かべたまま、
2人の側から離れていく。


それを確認した目黒は笑う。

「--いいですか、森井さん。
 我々としてもこれ以上は待てません。
 返せないというのであれば
 出るところに出させてもらいます」

目黒の言葉に、
佐知子は小声で答えた

「こ…これ以上はわたしたちの生活が…!」

佐知子と麗奈は削れる部分は全部
削ってきたー。
だが、これ以上はもうー

「--うるせぇよ」
目黒が本性を現した。

「---来週ー
 これが最終期限だ。
 それまでに答えを出しな。

 返せないというのであればー
 お前たち二人の人生は終わりだ。

 あぁ、いや、
 あんたの妹さんにも迷惑がかかっちまうなぁ?」

目黒は笑う。

妹ー
母・佐知子には妹がいるー

妹は、夫に恵まれ、
2人の娘を授かり、
幸せな家庭を築きあげているー

そんな妹一家を巻き込むわけにはいかない

「--そ、、それだけは…お願いします!
 なんでもしますから!」
佐知子が叫ぶ。

目黒はそんな佐知子の様子を見て、
にやりと笑った。

「娘さんの身体で、返済することも、できますよ?」

とー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間ー

目黒は、来週に答えを聞きに来ると言っていたー。

”娘の身体ー”

つまり、麗奈の体で返済するー
ということだ。

それが、何を意味するかは、佐知子には分かっていた
麗奈にー
夜の仕事をさせるということだー

しかも、あの男のことだ。
それは、合法なものではないー

佐知子は、麗奈に言いだせないまま
時間だけを浪費していたー

目黒が来るのは明日にまで迫っていたー

佐知子は決心していたー
”わたしじゃダメですかー”

そう言うつもりだ。
もう40代だがー
何か、、仕事があるかもしれないーー


そしてーー
目黒がやってくる当日ー

「お母さん…」
麗奈が口を開いた

「いいよ」
悲しそうに麗奈が言う。

「---え…?」
佐知子が驚くー

麗奈は、気づいていた-。
目黒が、母に
「娘さんの身体で、返済することも、できますよ?」と言ったとき、
聞こえてしまったのだー

この1週間、ずっと悩んでいたー
けれど…

「---お母さんのためなら、わたし…
 少しぐらい我慢できるから…」

麗奈はとても悲しそうな表情をしていたー

それを見て、母親の佐知子は
思わず涙を流した

「ごめんね…苦労ばっかりかけて…」

そうは言ったものの、佐知子に
娘を差し出すつもりなどなかったー。

娘を犠牲にするぐらいなら、
自分の命が奪われてでも、
娘の麗奈を守るつもりでいたー。

こんなにやさしい我が子を、
差し出すことなど、できないー。

「---答えは、出ましたか?」
玄関から、勝手闇金融・ホワイトエンジェルの目黒が
入って来ていた。

「---返済するお金はご用意できましたか?
 それとも…」

目黒が、ニヤァ…と邪悪な笑みを浮かべて笑う

「娘さんの身体で、お支払しますか?」

目黒の表情は飢えた獣そのものだったー。

佐知子は決心する。
目黒と刺し違えてでも、こいつから
娘を守るとー

しかしー

「わたしが、何かすれば、
 母に手を出さないと約束するならー
 わたし、何でもします」

麗奈は、佐知子よりも先に、
目黒の前に立ちはだかり、
そう言い放った。

麗奈の決意に満ちた表情。

「ほう…」
目黒はにやりと笑う。

「れ、、麗奈!」
佐知子が叫ぶ。

「お母さん…大丈夫…
 どんなことがあっても、わたし、
 ちゃんと帰って来るから」

麗奈が涙を浮かべながら母の方を見た。

たとえ、風俗店で働かされようともー
たとえ、乱暴されようともー
必ず、母の元に帰ってくるー。

麗奈と佐知子は抱き合って
お互い言葉を掛け合う。

「こんなお母さんでごめんね…」
「--大丈夫…わたしこそ、何もできなくてごめんね」

しばらくの間、母と娘の”別れ”を見つめていた
目黒は、タイミングを見計らって呟いたー

「--さぁ、そろそろ時間だ」

目黒がポケットから空の小さな瓶を落とすー。

そのことに、二人は気づいていないー。

その瓶のふたには小さく”憑依薬”と書かれていた。

「---わたし…何をすればいいんですか?」
麗奈が、目黒の方を見ながら、言い放つ。

毅然とした態度だが、
その身体は小刻みに震えているー。

「怖がることはないよ」
目黒がにやりと笑うー

そしてーー
目黒が麗奈に突然、キスをしたー。

「---!?!?!?!?」
麗奈は、目黒の突然の行動に驚いて
目を見開くー

次の瞬間、信じられないことが起きるー。
目黒の身体が煙のように変化して、
そのまま麗奈の口の中に飛び込んだのだ。

「れ、、麗奈!」
母の佐知子は叫ぶ

「あ…あ、、げほっ!げほっ!げほっ!」
麗奈が苦しそうに咳き込んでその場にしゃがむ込む。

「あ…ああ、、、、は、、入って…来ないで…!」
麗奈が苦しみながら胸のあたりを押さえてもがくー。

「麗奈!麗奈!」
母の佐知子が麗奈に駆け寄ろうとするー。

”おまえのからだは、俺のものだ-”
麗奈の脳に、そう声が響いた。

何が起きているのか分からなかったが麗奈は
咄嗟に叫んだ。

「来ないで!」
麗奈は慌てて玄関から飛び出そうとするー

自分の身体が何かに使われるー

そう感じたー

玄関から飛び出した麗奈はーー
その場で足を止めたー

「ふふ…」
静かに笑う麗奈。

「れい…な?」
母の佐知子が困惑した様子で麗奈を見つめる。

麗奈は、母の呼びかけに応じて
振り返った。

「---ふふふふ…あはははははははははは!」
振り返った麗奈は大声で笑い始めた。

「お母さん~わたしぃ~!憑依されちゃったぁ~♡」
煽るような口調でそう言いながら麗奈は佐知子の方に
近づいてくる。

「れ…麗奈!?憑依って…そ、、そんな?」
困惑する佐知子を見ながら麗奈は笑う。

「--くくく…
 お前の娘の身体は、俺が貰ったんだよ!
 あはははははは!」

麗奈が狂った目つきで笑うー。

「--お母さんってば
 娘の身体を差し出してまで、自分は助かりたいんだね~?

 ほんと、最低!」

麗奈の口調を真似ながら、
佐知子に罵声を浴びせるー

「--れ、、麗奈…うそ…!目を覚まして!」
佐知子は絶望の表情を浮かべるー

「---ふふふ…
 うるせぇよ!」

麗奈は母の頬を思いっきりビンタした。

「---くくくくく!」
母親想いの麗奈に暴力を震わせていることに
興奮した目黒は、倒れた母親の髪を
引っ張りながら囁いた。

「これからも、わたしと一緒にいられるんだぜ?
 喜べよ…
 ”おかあさん”
 くくく…」

麗奈は冷たい悪魔のような表情を浮かべて笑うー

「れ…麗奈を返して…」
涙を流す佐知子。

「--わたしの身体を差し出したのはお母さんだよ?」
失笑する麗奈。

「---そ、、そんな…」
佐知子はその場に崩れ落ちて
泣きじゃくるー

「ふふふふふ…泣け!泣け!泣け!あはははははは~!」
そんな様子を見て、麗奈は身体を震わしながら笑い始めたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---どうです?」

深夜ー

ホワイト・エンジェルの事務所で、
麗奈が両手を広げて微笑んでいたー。

「--いい身体だ」
闇金融の社長・黒井(くろい)が笑いながら
麗奈に近づく。

「これからは、社長にもたっぷりご奉仕ができますよ」
麗奈がイヤらしく微笑む。

「この女子高生の身体で…ね?」
そう囁かれた社長は汚らしい笑みを浮かべて、麗奈を
そのまま押し倒したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

麗奈はー
ホワイトエンジェルの系列のお店で
働き始めた

男に媚を売り、
男と抱き合いー
身体でお金を稼ぐー

高校には退学届を出して
麗奈は、毎晩男に身を捧げたー

「--ただいま~!」
派手な格好をした麗奈が帰ってくる。

「---」
母の佐知子は涙を浮かべながらその姿を見るー

「--ねぇ、わたし、疲れて帰って来てるんだけど?
 ごはんは?」

麗奈が言う。

悲しみに暮れている佐知子は、
家事をすることもおぼつかない状態になっていた。

「おい!クソババア!飯ぐらい用意しとけよ!」
麗奈が壁を思いっきり殴りつけて
大声で叫ぶ。

綺麗な太ももを晒しながら近づいてきた麗奈は
佐知子を蹴り飛ばすと、
佐知子の胸倉をつかんだ。

「--なぁ、娘がお腹すかしてるんだよ?
 お母さん、ごはんは?」

脅すような口調で言うと、
佐知子は震えながら涙をこぼし、
台所に向かうのだったー

「--ふん。最初っからそうしろよ、ババア」

麗奈はそう言うと、不機嫌そうに椅子に座って、
自分の身体を撫でまわすように触り始めた

「それにしても、あんたの娘さん
 えっろい身体だなぁ!くぁははははは!」

笑う麗奈ー。

母の佐知子にはー
どうすることもできなかったー


②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ダーク憑依小説…!
母と娘の絆を取り戻せるのでしょうか…?

続きは明日デスー!

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Re: No title

ご意見ありがとうございます~!

フィクションなので、現実ではありえないお話も
結構多くなっています…汗

今回のお話も、現実ではありえない内容
になりますが、フィクションとしてお許し頂ければ…と思います!

今後も現実に沿ったお話、
現実ではありえないお話、
色々入り乱れると思いますが
宜しくお願いします…!

No title

"体で~"っていうと、この界隈だとこういう意味に捉えちゃいますよねぇ…w
母親想いの娘が悪党に体を乗っ取られるダークな展開ですが、果たして娘は助かるのか…?
次回以降が楽しみですね

Re: No title

> "体で~"っていうと、この界隈だとこういう意味に捉えちゃいますよねぇ…w
> 母親想いの娘が悪党に体を乗っ取られるダークな展開ですが、果たして娘は助かるのか…?
> 次回以降が楽しみですね

コメントありがとうございます~!
この界隈じゃないと違う意味なのですけどネ~笑
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プロフィール

無名

Author:無名
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基本的に毎日更新しています!

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