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<憑依>約束は光の彼方に②~優樹菜は僕のものだ~

変わり果ててしまった彼女ー

正樹は、戸惑いながらも
何故、優樹菜が変わり果ててしまったのか、
それを知ろうとする…
------------------------

1年前ー

「---ねぇ、俺と付き合ってよ!
 槌本さん!」

空き教室に呼び出された優樹菜は、
クラスの男子生徒・八太彦(やたひこ)に
付き合って欲しいと迫られていた。

「---だ、、だから…
 この前も言ったけど…
 わ、私、東京の方に付き合っている幼馴染がいるから…」

優樹菜が戸惑いながら八太彦のしつこい告白を
断ると、八太彦は言ったー。

「--なぁ…頼むよ…!
 そんなやつ、もうどうせ会えやしないんだから!
 槌本さんのことを分かってやることができるのは、
 俺だけだよ!

 俺だけが槌本さんの全てを抱きしめてあげられる!」

八太彦が叫ぶ。

心底気持ち悪いと思った優樹菜は
「ごめん…わたしの気持ちは変わらないから」
と呟いて、空き教室を後にした。

一人残された八太彦は笑う。

「---どうして俺のことを見てくれないんだぁぁぁ!」
一人、床を叩きながら八太彦は
狂ったように叫び続けるー

そしてー

「こうなったら…
 憑依して、ひとつになるしかないかぁ…!」

八太彦は笑ったー。

ネットで購入した憑依薬ー
それを使って、憧れの槌本さんと一つにー!

八太彦はケラケラと笑いながら
「憑依して一つになるぞぉ!」と叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・

数日後ー

「----最近、元気ないですけど、大丈夫ですか?」

間近に迫った文化祭実行委員の仕事をしていた
優樹菜に、同じ文化祭実行委員の1年生の男子生徒が心配そうに尋ねた。

隣にいる1年の女子生徒も心配そうにしている。

「---うん…大丈夫。ちょっと疲れちゃって」

優樹菜が言うと、

「--文化祭のしおりづくりは、僕たちでやっておきますよ」

と、1年生たちが優しく言葉をかけてくれた。

八太彦の付き纏い行為につかれていた優樹菜は
「うん…鴨松くん、ありがとう」と1年男子の言葉に甘えることにして、
残りの箇所をお願いすると、
そのまま帰路につくー。

学校から出てしばらくして、
通学路を歩いているときだったー。

「----もう我慢できなぁああああああい!」
背後から叫び声が聞こえた。

ーーー!?

優樹菜が振り返ると同時に、
口をふさがれて
空き教室に連れて行かれるー。

「---や、、、やめて…!」

「ーーーふふふふふふ~
 これさえあれば、君と一つになれるぅぅぅぅ!」

優樹菜の方を見ながら、彼は
憑依薬を飲み干したー

そしてーー
逃げようとする優樹菜を無理やり掴むとー
そのまま優樹菜にキスをしたーーー

「あ…あ…」
優樹菜は放心状態でプルプルと身を震わせる。

しばらくすると、優樹菜はクスっと笑った。

「---あぁぁあ…♡」
嬉しそうに胸を触りだす優樹菜。

「---あぁああああ…!
 やった…!やった…!やったあああああああ!」
憑依された優樹菜は大声でガッツポーズするのだったー


その翌日ー
優樹菜に付きまとっていた八太彦が、
屋上から飛び降りて、死んでいるのが発見されたー

彼は、新しい世界へと旅立ったのだー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---優樹菜…」

1年前ー
連絡が途絶える直前の出来事など知らない
正樹は、落ち込んだ様子で
大学内を歩いていたー

優樹菜が憑依されている、なんて夢にも思わないー
優樹菜は、変わってしまったのだと、
正樹はそう思っている。

「---最近元気ないな」
友人の隆盛が言う。

「--西郷…お前に分かるか?
 幼馴染の彼女に、振られた俺の気持ちが」
正樹が言う。

「---いや…でもよ、元気だせよ…。
 …つか、俺は西郷じゃねぇ」

突っ込みをいれながら隆盛は
正樹を励ます。

だが、正樹のショックは大きかった。

「--…ま、俺に力になれることがあったら
 いつでも言ってくれよな」

そう言うと、隆盛は正樹の肩を叩いて、
立ち去って行った。

「はぁ…」
正樹は溜息をつく。

優樹菜が豹変した原因は何かー

考えられるとしたら恭太とかいうあの金髪男。
彼女が、彼氏の影響を受けると言う話はよく聞く。
その逆もだ。

もしかしたらあの恭太という男から
悪い影響を受けたのかもしれないー。

しかしー
そうではない気もするー。
恭太から優樹菜が悪い影響を受けたとしてもー
そもそも恭太と付き合うきっかけは何だったのかー。
恭太に脅されでもしたのか?
いや、脅されていればあんなに嬉しそうに
見つめ合ったりはしないー

では、なぜ…

「--ど、、どういうことだよ!」

ふと、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

金髪男・恭太の声だ。

「--どういうことって?
 あんたに飽きたのよ」

ーー!!

優樹菜が腕を組んで、
昨日まで仲良くしていた恭太の方を見つめる。

「お、、俺のことは遊びだったのか!」
金髪男の恭太が叫ぶ。

「--ふふ…
 こんなに可愛いわたしが、
 あんたみたいなのと本気で付き合うと思ってた?

 あんたは、わたしの身体を気持ちよくしてもらうためだけの
 おもちゃよ!」

優樹菜が冷たい声でそう言い放った。

たまたまその場に居合わせた正樹は
たまらず乱入した。

「おい!優樹菜!」

正樹の声に、優樹菜と恭太が振り返る。

「そ…そんな言い方…ないだろ!」
正樹が叫ぶ。

別に恭太をかばう気はない。
だがー
優樹菜が人を裏切るような、
そんな酷いことをするなんて、
信じることができなかったー

いやー
信じたくなかった。

「--ふふふ…
 なにそれ?
 ヒーロー気取り?
 うざいんだけど」

笑いながら言う優樹菜。

「--で、、でも…!
 優樹菜…!何があったんだよ!」
正樹が叫ぶ。

「----ふふふ…
 別に、何だっていいでしょ?

 ただわたしは、
 自分の可愛さに気付いただけ。
 女としての魅力にね」

優樹菜が甘い声を出しながら笑う。

「---ゆ、、優樹菜…」

正樹が唖然としながら言うと、
隣にいた金髪男の恭太が叫ぶ。

「--ふ、、、、ふ、、ふざけんじゃねぇぞ!」
恭太の言葉に、
優樹菜は笑いながら恭太を見た。

「--うっさいわね…
 そんなにわたしと一緒にいたいなら、
 私の下僕にでもなる?

 下僕としてなら飼ってやってもいいわよ」

馬鹿にした様子で言う優樹菜。

「--く…こ、、このビッチ女!」
恭太はそう叫ぶと、イラついた様子で
立ち去ってしまった。


「--ふふ…馬鹿なやつ」
優樹菜が微笑む。

「ゆ…優樹菜…」
正樹が言うと、
優樹菜はクスクスと笑いながら
そのまま立ち去ってしまったー

「な…何があったんだよ…!
 優樹菜…!」



「--ー」
立ち去った優樹菜は笑っていたー

「--僕が優樹菜ちゃんを、もっともっと
 魅力的な女にしてやる…くひひひひ…

 こんなに可愛いのに、控えめなんて
 もったいないじゃないか…」

胸を触りながら
優樹菜はペロリと唇を舐めまわしたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰宅した正樹は思うー

今日の様子を見る限り、
金髪男の恭太とかいうやつは、
優樹菜の豹変とは無関係だー

ただ、遊ばれていただけに過ぎないー

では、何が優樹菜を変えたのかー

「-ほら、正樹、わたしがいないと頼りないから
 わたしが守ってあげなくちゃ」


2年前ー
優樹菜が九州に行く前の最後のデートを思い出すー。

そしてー
1年前ー
優樹菜からの音信が途絶える直前の
やりとりを思い出すー

”男子に告白されて、
 断ったらなんだか付き纏われてるの”


そうー
あの時までは、
何も変わりない優樹菜だったはずー

”男子に付きまとわれているー”


「----!!」
正樹は”その男子”が何か関係があるのではないかと考えて
行動を起こしたー


翌日ー
大学の休日を利用して、
優樹菜が九州に居る時に通っていた高校のことを調べたー

何かー

何か優樹菜の豹変に繋がる事件はないかー

と。

「---!!」

見つけたー

1年前ー
優樹菜が付き纏われているという悩みを
打ち明けてきたタイミングー

そして、
優樹菜からの連絡が途絶えたタイミングでーー

”一人の男子高生が自殺していたー”

「---こいつ…」

”飯田 八太彦”
自殺した男子高校生の名前がネットに載っていたー

優樹菜との関係は分からないがー
もしかすると、
優樹菜に付きまとっていた男子と関係があるのかもしれないー

優樹菜から連絡が来なくなった時期と
大体一致するー

八太彦という男子が自殺した日付を見る正樹ー

22日ー

”うん!もう解決したよ!ありがと~!”
優樹菜からの最後のLINE-。

それが、23日ー


「---まさか」

”もう解決した”

嫌な予感がするー
優樹菜に付きまとっていた男子が、この八太彦だとすれば、
なぜ解決した?

八太彦が自殺した翌日に、解決?

正樹の中に、
色々と嫌な考えが浮かぶー。

何か、優樹菜にトラウマを植え付けるようなことが起きたのかー

いやー

優樹菜がこの八太彦という男をーーー

そこまで考えて、正樹は首を振った。

明日、優樹菜に聞いてみよう。
本人に、聞いてみるしかないー。

不安を感じながら、正樹はベットに
潜り込むのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--んあぁ♡ あっ♡ ぁ~♡」

自分のパンストを引き千切りながら
獣のような表情で、
優樹菜は喘いでいた。

「んんんんんん~♡
 こんなにエッチになっちゃってぇぇええ~♡」

はぁはぁ言いながら
嬉しそうに顔を赤らめている優樹菜

「ほら!もっと!もっとエッチになれよ!
 もっと色っぽく喘げよ!

 んあぁあああ♡ あぁぁっ♡」

優樹菜は意味不明な言葉を
呟きながらビリビリとパンストを引き千切って
アソコをいじくりまわす

「はぁ~♡ あぁ~♡
 わたしはエッチな女ですぅ~♡」

優樹菜はうっとりとした表情でつぶやく。

鏡に映っている自分はー
とても妖艶で、エッチだったー

「あぁぁあ…優樹菜ちゃんに
 こんな格好をさせているなんて…♡」

あの真面目だった優樹菜をこんなに乱しているー
そのことを思うと
興奮が止まらない

「えへぇ…
 優樹菜ちゃんは僕のものだ…
 えへへへへへ♡ うひひひひひひひひぃ♡」

胸を揺らすようにして触りながら
狂ったように笑う優樹菜。

ふと、スマホが目に入るー

まだ憑依される前に、
彼氏の正樹と交換したLINE-。

前から連絡が来てて、鬱陶しいその連絡先ー

だがー
何故だか削除しようとしても、
できなかったー。
優樹菜のかすかに残る意識に邪魔
されているのだろうかー

”明日、話せるか?”

正樹からの連絡を見て
優樹菜は舌打ちする

「うっせぇ野郎だな!」

スマホを不機嫌そうに投げると、
優樹菜はイライラした様子で
髪を掻き毟った。

「ま…いいか…
 思い知らせてやるよ…
 この女は僕のものだってことを」

優樹菜はそう呟くと
スマホを手に取り、
正樹に返事を送った。

・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

「どうしたんだ?」
友人の隆盛が、正樹に尋ねる。

「今日は、いつもに増して元気がないな」

その言葉に、正樹は返事をする。

「いや…優樹菜と、
 今日はちゃんと話をしようと思ってさ。
 呼び出したんだ」

正樹の言葉に、
隆盛は頷く。

「ま、いつものお前らしくやれよ。
 お前の彼女さんに何があったのか
 俺には分からねぇけどさ。
 ちゃんと言いたいことを言って
 それでもダメなら、引くことも大事だぜ」

隆盛の言葉に
正樹は「あぁ…今日はちゃんと、優樹菜と向き合うよ…
どんなことがあったのだとしても…」

そう呟くと
正樹はスマホの時間を見つめて
「そろそろ行かないと」と口を開いた。

心配そうにしている隆盛。

正樹は立ち去り際に呟いた。

「ありがとうな、西郷」

「--あぁ、俺とお前は親友だからな。
 でもよ、俺は西郷じゃねぇぞ」

隆盛のツッコミを無視して、
正樹はそのまま、優樹菜を呼び出した場所へと向かうー。

・・・・

大学の敷地内の
隅っこに位置する寂れたカフェ。

その屋上に優樹菜を呼び出していたー。

ここなら人はほとんど来ないー


「---優樹菜」
優樹菜は、先に屋上にやってきていた。

優樹菜が微笑みながら振り返るー

その笑顔は、2年前、
最後に見たときと同じー。

程よい高さの屋上から
景色を見つめながら優樹菜は言うー

「ねぇ…正樹…」

穏やかな口調。

「---」
正樹は、優樹菜に何があったのか、と
不安に思いながら優樹菜を見る。

赤いミニスカート姿で、
綺麗な生足を見せびらかすような格好の優樹菜ー

胸元を強調するかのような服装ー。

髪の色は茶色に染まり、
耳にはピアスがぶら下がっているー

本当に、別人のようだー

「---わたしね…寂しかったの」
遠くを見つめながら言うー。

「--優樹菜」
正樹は、優樹菜の方に近寄りながら呟く。

「--お父さんの都合で、九州に引っ越すことになって…
 正樹と腫れ離れになった。

 小さい頃からずっと一緒だった正樹と
 離れ離れになって、寂しくて寂しくて仕方がなかったの…

 正樹からのLINEとか電話は嬉しかった。
 でもね、正樹とそうしてお話するたびに、
 寂しくて寂しくて仕方がなかった!」

振り返った優樹菜は目に涙を浮かべていたー

「---…優樹菜…」
正樹は、1年前、優樹菜から連絡が途絶えたタイミングで、
優樹菜が通っていた高校の男子生徒が自殺した件を
聞いてみようとと思った

だがー
それは、優樹菜の豹変とは無関係なのかもしれないと、
目の前の優樹菜を見ながら思いはじめていたー

「---正樹…ごめん…
 寂しくて、わたし…
 男遊びしちゃって…それで…」
目からぽたぽたと涙をこぼす優樹菜。

正樹はそんな優樹菜を見て、
何も聞かないことに決めた

優樹菜の側に近寄って
静かに優樹菜を抱きしめる正樹。

「--正樹…」
優樹菜が涙をこぼしながら呟く

「---優樹菜…
 優樹菜は、優樹菜だよ…
 どんなになっても…

 気にするな」

正樹がそう呟くー

誰もいない屋上で
抱き合う2人ー

「…ぷっ…」

ーー?

正樹は、優樹菜の方を見る。

「く…くくく…あははははははははは!」

優樹菜が突然笑い出した。

「ばっかじゃねぇの!?
 くだらねぇこと言ってんじゃねぇよ」

優樹菜はそう吐き捨てると
正樹を突き飛ばした。

「---ゆ、、優樹菜!?」
驚く正樹。

優樹菜は笑うー

「わたしはねぇ、もうあんたのことなんてどうでもいいの!
 1年前に生まれ変わったんだから!
 くくく…あははははははは!」

狂ったように叫ぶ優樹菜。

唖然とする正樹。

「--わたしはねぇ、
 1年前に、身体を奪われちゃったんだよ!

 この僕にな!うへへへへ!
 あははははははははは!」

両手を広げて大笑いする優樹菜。

「な、、、なんだと…」
正樹は思うー


優樹菜から連絡が途絶えたタイミングー
そのタイミングで、優樹菜の高校の男子生徒
飯田八太彦が自殺したことー

憑依なんてありえないー
しかし、優樹菜の豹変なんてありえないー。

正樹は反射的に叫んでいたー

「……飯田…八太彦か!?」

とー。

優樹菜が悩んでいた
”付き纏ってくる男子”が
飯田八太彦であり、
その飯田八太彦とやらに、優樹菜は
憑依されてしまったのではないか―

正樹はそう、一瞬のうちに推理したー


目の前にいる優樹菜は
ニヤァ…と不気味な笑みを浮かべた…


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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明日が最終回デス~

とあるヒントが②にあったりして…?笑

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