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<憑依>幼馴染が消えていく②~絶望~(完)

目の前で変えられていく幼馴染。

思い出は消され―
愛情は消され―。

何もかもが、変えられていく。
----------------------

「大輝は…嫌い…!」

「憑依…大好き…」

しばらくすると、真桜が呟きを終えて、
浩太の方を見た。

「終わったか?」
眼鏡をかけた男子生徒・浩太が言うと、
浩太の友人である公之に憑依された真桜は頷いた。

「うん。終わったよ」

とー

「お…終わったって…!?何が!」
真桜の彼氏の大輝は、泣きそうになりながら叫んだ。

「--今に分かる。
 さぁ、公之。一度憑依から抜けるんだ!」

そう言うと、真桜がガクッと身体を倒したー

「--ま、、真桜!大丈夫か!真桜!」
駆け寄る大輝。

浩太と、目を覚ました公之は、
ニヤニヤしながらそれを見ている。

「う…」
目を覚ます真桜。

「真桜!真桜!…よかった!」
大輝は、色々と不安を感じながらも、
とりあえず真桜が目を覚ましてくれたことに安堵した。

浩太や公之のことをどうするべきか
考えながら真桜の方を見つめるー

しかしー

「---触らないで!」
真桜は、大輝の手を振り払った。

「ま…真桜…?」
唖然とする大輝。

「--え…どうしてあんたがわたしの家にいるの?
 あり得ない…」

真桜が心底気持ち悪い、という様子で言う。

「--ま、、真桜…ど、、どうしちゃったんだよ…?真桜!」
大輝が叫ぶ。

大輝は公之の方を見る。

既に、憑依はされていないはずー。

「---気安くわたしの名前を呼ばないで!
 ほんっとうに気持ち悪い!
 なんなの?」

真桜は敵意をむき出しにしている。

「--お、、お前ら!真桜に何をした!?」
大輝は振り返って浩太たちの方を見て怒鳴る。

浩太はニヤニヤしながら言った。

「--だから言ったじゃないか。
 真桜ちゃんをエディットするって。
 真桜ちゃんの中の君への愛情を、憎悪に変えてやったのさ」

浩太の言葉に、大輝は絶望の表情を浮かべる。

「ま…真桜!目を覚ませ!
 今日下校するまでのこと、覚えてるだろ?
 なぁ、真桜!」

そう言うと、真桜はにっこりと笑った。

「覚えてるよ…
 でも、、わたし、どうかしてた。
 あんたみたいなキモいのと付き合うとか
 本当にあり得ないし…!」

真桜は、心からの嫌悪感を隠そうともせず
言い放った。

「---あっはっはっはっは!
 リア充爆発の瞬間だぁ~!」

笑う浩太。

そんな浩太たちの方を見て真桜は言う。

「…二人も、どうしてここにいるの・・・?」

とー。

「--あぁ…そうなるよね」
浩太は失笑しながら呟いた。

”大輝が嫌い”になっただけで
別に真桜のことを洗脳しているわけではない。
真桜がそう思うのは当然だった。

だがー

「真桜ちゃんに、憑依してあげようと思って、
 ここに来たんだよ」

浩太が言う。
横にいる公之も笑う。

「え…憑依? わぁぁ♡ うれしい!」
真桜が目を輝かせて言う。

”憑依大好き”

そう刻まれた真桜は、憑依されることに
快感をおぼえるように
なってしまっていた。

「---ま、、真桜!
 お前は憑依されて、あいつらに
 好き勝手されてるんだ!
 頼む!気づいてくれ!」
叫ぶ大輝。

しかし、真桜は大輝の言葉に
耳など傾けなかった。

「--早く憑依されたいなぁ~♡
 ねぇねぇ~憑依憑依!」

嬉しそうに言う真桜。

「仕方ないなぁ…
 公之!
 もう1回真桜ちゃんに憑依してあげて」

浩太が言う。

「--ふ、、ふざけるな!」
大輝が叫ぶ。


そんな大輝を見て浩太は言う。

「--真桜ちゃんが憑依してくれって言ってるんだよ。
 頼まれたらやってあげるのが親切心ってもんだろ?」

浩太の言葉に、
「お前たちがそうさせてるだけだろうが!」と叫ぶ大輝。

「---大輝!あんたは口出さないで!」
真桜が怒りの形相で叫ぶ。

「わたしは憑依されたいの!
 別にこの二人に無理やりさせられてるわけじゃないし、
 人の趣味に口出さないでよ!

 そういうところがあんたの最低な所なの!」

真桜が大輝に言い放つー。

「--ま、、真桜…」

直後、真桜の身体がビクンと震える。

真桜は「あぁぁああああ♡」と嬉しそうに身体を
震わせながらー
再び公之に憑依された。

「ふふふふ…憑依完了~!」
笑う真桜。

「---ゆるさねぇ…!」
大輝は拳を握りしめる。

浩太はそんな大輝をニヤニヤしながら
見つめると、「さぁ続きをやろうか」と呟く。

「--わたしは…浩太くんと公之くんが大好きです」

「わたしは浩太君と公之くんの言うことなら何でも聞きます」

「他の男には興味を示しません」

「わたしは浩太くんと公之くんの…」


「--ふざけるなぁ!」
大輝の怒りはついに爆発した。
ニヤニヤしている浩太の顔面を殴りつけて
倒れた浩太に覆いかぶさり、
1発、2発と浩太の顔面を殴りつけた。

「---あ~あ!」

浩太が唇から血を流しながら笑う。

「---これは立派な犯罪だよ?」
浩太が笑みを浮かべながら言う。

「---犯罪って…どの口がそれを!」
大輝が叫ぶ。

しかし、浩太は続けた。

「この部屋には4人ー
 僕と公之ー
 そして僕たちの忠実なしもべになった真桜ちゃんー
 3対1…
 どうとでも話を作れるんだよ」

大輝は浩太を睨む。

そうこうしているうちに公之が起き上がり、
再び真桜が目を覚ました。

「--あぁ…浩太♡ 公之♡」
嬉しそうに二人に抱き着く真桜。

「ま、、、真桜…!」
大輝は悪化していく状況に困惑していく。

このままじゃ、本当に真桜が消されてしまうー。

「---真桜ちゃんは、今日から僕たちのしもべだ」

「うん!真桜、しもべになる~!」

嬉しそうに言う真桜。

「--真桜!頼む!やめてくれ!目を覚ましてくれ!
 真桜!真桜!」

大輝がどんなに叫んでも、
真桜は、大輝の言葉を聞いてはくれない。

浩太に抱かれて、
顔を赤らめている真桜ー

「--そうそう、大輝くんさぁ、
 真桜ちゃんの魅力って何だと思う?」

浩太の言葉に、
大輝は答えずに浩太を睨みつけるー。

「明るくて優しいところ、
 常識がちゃんとあって、真面目な所―
 清楚な美少女風の外見ー

 いろいろあるよな」


浩太の言葉に、真桜は
「もぅ!浩太ったら~!」と顔を真っ赤にして喜んでいる。

「--そんな、真桜ちゃんを真逆の人間に変えてしまう。
 どうだい?興奮しないか?」

「---うん!するする~♡」
真桜が浩太の言いなりになっている。

その姿を見るだけで、大輝は怒りが爆発しそうだった。

「テメェ…!何してるか分かってんのか!」
大輝が大声で怒鳴る。

浩太も公之もニヤニヤ笑うだけだ。

「--ねぇ!」
怒る大輝に声をかけたのは真桜だった。

「--さっきから、わたしが操られているみたいな
 言い方やめてくれる?ウザいんだけど!」

真桜が敵意をむき出しにして
大輝を睨みつけている。

「ち…違う!真桜!思い出してくれよ!
 真桜!」

大輝は必死に叫ぶ。

けれども、その想いは真桜には伝わらない。

「--思い出す?何言ってんの?
 ばっかじゃないの!
 全部覚えてるわよ!」

真桜はイライラした様子でそう吐き捨てた。

「まぁまぁ真桜。
 真桜のこと、もっともっと変えちゃうケド、、
 いいかい?」

浩太が笑いながら言うと、
「うん♡」と甘い声を出しながら真桜は
浩太に抱き着いた。

再び公之が倒れて真桜に憑依する。

「--んふぅぅぅ…
 真桜ちゃんカスタマイズの時間だ~!」

真桜が涎を垂らしながら笑う。

「くっ…」
大輝は、どうすることもできずに
うろたえていたー

いやー
うろたえている”フリ”をしていたー。

大輝はー
自分のスマホでこっそりこの状況を
撮影していたー。

”憑依”なんて、誰にも信じてもらえるとは思えないー


「--わたしは、エッチな女」

「--わたしは、見られることに興奮するー」

「まじめにやるなんてばかみたいー」

「浩太と公之以外には、心も開かないー」

真桜がアヘアへいいながら
身体を震わせているー

脳に、刻み付けられているー

真桜が、真桜で無くなって行くー

大輝は唇をかみしめながら、
スマホでこっそりその様子を
撮影していたー

真桜が再び倒れたー

「--さぁて…ネオ真桜ちゃんの誕生だ!」
浩太が笑うー。

真桜がゆっくりと目を覚ます。

「---ま、、真桜…」
大輝は、正直怖かった。
真桜がどんどん変わって行く現状がー。

もう、真桜を取り戻せないのではないかとー。

「---ふふふふふふ♡」
起き上がった真桜は、嬉しそうに笑った。

「--わたし、帰られちゃったぁ~♡
 うふふふ♡」

自分の太ももを触りながら言う真桜。

「--くくく、真桜。
 お前は俺たちに変えられちゃったんだ。
 今の気分はどうだい?」

浩太の言葉に、真桜は顔を赤らめた。

「うん!変えられちゃった!
 でも、嬉しい…♡」

真桜は浩太に抱き着く。

「--さぁ、これからエッチしようか」
浩太がにっこりとほほ笑む。

「うん!エッチなことだ~いすき!」
真桜は嬉しそうに叫ぶ。

「ま…真桜…」

その言葉に、真桜が反応した。

しかしー
真桜は、もうー

「---ねぇ、あんた いつまでわたしの家に居るの?
 出てって!」

真桜が言う

「お、、おい!真桜!本当に目を覚ませってば!」
大輝が涙を流しながら叫ぶ。

だがー
言葉は届かなかった。

「--警察呼ぶわよ!」
真桜が大声で叫ぶ。

「----真桜…」
大輝は浩太たちを睨みつけながら、
部屋から立ち去ろうとする。

警察を呼ばれたらまずいー。
とにかく今は一度…

「---工藤くん…
 誰かにこのことを言ったらー
 次はー

 ”君の妹”も同じ目に遭うー」

ーーー!!

大輝は怒りの形相で振り返った。

「テメ…!」

浩太の胸倉をつかむ。

「--離せよ。
 君が何もしなきゃ、妹さんには
 手を出さないよ」

浩太の言葉に
大輝は拳を震わせたが
それ以上のことはできず、
そのまま部屋から立ち去った。


「--さぁ真桜ちゃん!今日はエッチ三昧だ!」
浩太が叫ぶ。

横にいる公之がニヤニヤしている。

「いぇ~い!えっち三昧~♡」
真桜は嬉しそうにそう叫んだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間が経過したー。

あの日からー
真桜は豹変したー。

今まで豹変して退学になった女子2人と同じだー
あの二人も、浩太たちに
変えられてしまったのだろうー

「--きゃはははははははは!」
真桜が、今にも見えそうなぐらい短いスカート姿で
大笑いしているー

化粧は濃くなり、
耳にピアスまでつけ始めて
まるで別人のようだ。

クラスメイトたちはその豹変ぶりに驚いた。

「--ギャップ萌えするなぁ…えへへ」
公之が笑う。

「くく…ネオ真桜ちゃんだ」
浩太も、真桜の姿を見ながら笑う。


「--せんせ~!
 授業くっそつまんないんですけどぉ~!」

真桜が授業中に先生に対して
反抗的な態度を取る。


大輝は、そんな真桜の姿を
見ていられずに、
目を逸らしたー


やっぱりー
このままにしておくわけにはいかない。

大輝は意を決した。


放課後ー

「--浩太くんだ~いすき♡」

浩太に抱き着きながら
下校していく真桜。


そんな真桜たちの姿を後ろから見ていた
大輝は、職員室へと向かうー。

浩太と公之は下校した。
今がチャンスだー。

生活指導部の澪先生に、
このことを伝えるー

どうにかして、対策をー。


「---憑依…?」

大輝は、一番憑依のことを信じてくれそうで、
なおかつ、頼りになる先生ー
澪先生に、浩太たちのことを話した。

「--真桜ちゃんの様子、最近おかしいと思ってたわ」
澪先生が、職員室の机から立ち上がって窓の外を見る。

「---先生…お願いします…
 真桜を助けてあげて下さい」

大輝は嘆願するように言った。

真桜は、小さい頃からずっと一緒だった幼馴染ー。
あんな真桜の姿、見ていられない。

「--わかったわ。
 わたしも、なんとか、手を尽くしてみる」

澪先生は、微笑んだー。


頭を下げて職員室から出る大輝。

自分に、何ができるかは分からないー
けれどー

なんとか、真桜を助けなくてはー


・・・・・・・・・・・・・・・・・

職員室から出た大輝を見つめながら
澪先生は、虚ろな目でスマホを手にした。

「もしもし、、、浩太くん…?
 大輝くんが、憑依のこと、言いに来たわ…」

澪先生は、
密告があったことを、浩太に報告したー


この学校の先生は全員ー
一度、浩太たちに憑依されていたー

”憑依のことを言ってきた生徒がいたら浩太に報告する”

そう、全員が刻み込まれているー

澪先生も例外ではないー

澪先生は、大輝が憑依のことを言いつけに来たことを
報告すると、スマホを切った。

”憑依のことは、報告したら忘れる”

そう刻まれていた澪先生は
「あれ…?わたし…?」と呟いて、
自分の机に戻るのだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何も知らない大輝はー
いつものように家に帰宅した。

「---ただいま~!」
大輝が帰宅すると、
可愛らしい妹が玄関までやってきた。

「あ、おかえりお兄ちゃん!」

大輝と仲良しの妹。

大輝の大切な妹ー

その妹が、
にやりと笑った

「---!!」

「--お兄ちゃん、
 憑依のこと、他の人にばらしちゃったね?

 ふふふふ…
 今からわたし、変えられちゃいま~す!えへっ♡」

その言葉にー
大輝は凍りついたー。

憑依された妹を前にー
大輝は絶望することしかできなかった…。



おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

ありきたり(?)なお話ですが
たまにはこういう作品も!ということで
書いてみました~!

お読み下さりありがとうございました!!

コメント

No title

すごく良かったです!
後日談など期待しております!!

Re: No title

> すごく良かったです!
> 後日談など期待しております!!

ありがとうございます~!後日談も機会があれば
作ってみますネ!
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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
TSF/憑依系メイン
の小説を公開していきます!

基本的に毎日更新しています!

無断転載はご遠慮下さい。。

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