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<憑依>ムスメの身代金~最後のキボウ~①

森田竜二。
彼が経営する会社のグループ店舗でとある女子高生が自殺した。

自殺した女子高生の父は復讐を決意、
竜二の娘、亜優美に憑依をし、亜優美の体で父親に次々と
要求を突き付けたー。

5日後、亜優美は解放された。しかし既に亜優美の思考は
”上塗り”されてしまっていたーーー

※ムスメの身代金の続編です
前作はこちらからどうぞ!
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本当の地獄ー。
それを見たことはあるかーーー?


俺は、、ある。

愛する娘の亜優美(あゆみ)が、とある男に誘拐された。
そして、誘拐された亜優美は、その男に憑依されてしまい、
思うがままにされてしまった。

毎日のように俺は亜優美に呼び出された。

河川下、公園、メイドカフェ、カラオケ…。

日に日に亜優美は”変えられていった”

大人しく、真面目な亜優美はーー
俺の前で壊れて行った。。


男を誘うような格好をさせられ、
タバコを自らの意思で吸い、
メイドカフェで男を誘惑し、
カラオケボックスで男と激しい行為を繰り広げた。


亜優美はその後解放されたーー

だがーーー。

亜優美は”変わってしまっていた”


 乗っ取られている時間が長くなれば長くなるほどーー
 乗っ取っている私の思考が娘さんに影響を与えていくんですよ。


憎き白髪男の言葉が思い出される。


乗っ取られている間、憑依している人間は
”亜優美の脳”を使う。

その結果、亜優美本人までもが、
白髪男の思想に影響されてしまったのだったーー。


だから、お父さん…ううん、
 もう”おじさん”かな?
 これでお別れ。サヨナラ…


意地悪な笑みを浮かべる亜優美を思い出すーー。


亜優美ーーー
俺はーーお前の事をーーー。


俺は気づけば真っ暗闇の世界を一人歩いていた。


「---お父さんだなんて思ってないから!
 …ほんっとうに最低」


亜優美に言われた言葉を思い出すーーー。


亜優美はーーー
もう、戻らない…


俺はーーーもう疲れたーー
亜優美の居ない世界に生きていたって…


いっそのこと、この暗闇の世界でーーーー。


「---さん」

声が聞こえたーーー

「お父さんーーーーーー」


俺はハッとして前を見ると、
そこには悲しい表情の亜優美が立っていた。


亜優美…。

俺は、”優しい面影のある”亜優美の姿を見たーー


「お父さんーーー助けてーーーー」

亜優美はそう言い、涙を流した。


「あ、、、亜優美!」
俺は手を伸ばした。

だがーーその手は亜優美には届かない。

伸ばせば、、
伸ばすほど…
亜優美が遠ざかっていくーーー



「----亜優美!」

俺は荒い呼吸で目を覚ましたーーー

ーー夢だった。


机に飾ってある家族で撮った写真を見る。。

亜優美と妻の姿ーー

亜優美の屈託のない笑顔ーー


「……」

あれから5日。
俺は未だに、傷も癒えず、
何も考えられない日々を送っていた。


だがーー今のはーーー?
亜優美が俺に助けを求めていた。

いや、、分かっているただの夢だ…

だがーー
これで良いのか?

何もせず、このまま諦めていて…。


朝食が喉を通らず、ボーっとコーヒーを飲んでいた
俺は、うかつにもシャツにコーヒーをこぼしてしまった

「--ちょっと!何やってるの!」
妻が怒る。


妻にも全てを話した。
妻も酷くショックを受けていた。

だがーー今はこうして”平静”を装っている。


「ホラ、早く拭いて!
 そういうの、時間が経つと落ち無くなっちゃうから」

俺は、妻から布きんを渡されて、
シャツを拭いた。

なんとか少し色は落ちたようだ



「---”時間が経つと”落ちなくなるーーか。」

俺は呟いた。

ーーー時間が経つと…

待て…。

”すぐなら消せる…”


俺は自分のシャツの薄くなった汚れを見る。


亜優美と俺はーー
17年間も一緒に暮らしてきた。

だがーーあの白髪男はどうだ?
亜優美に憑依して、亜優美の思考を書き換えて、
まだたった10日じゃないか…


”すぐ”なら、、、
塗られた記憶を…

間違った記憶を…間違った感情を
消し去れるんじゃないか?


「フッ……また、夢物語か…」

俺は自暴自棄に呟いた。
もう、、、終わったんだ。
亜優美は、もう戻らないーー



「お父さん、、助けてーーー」


だがーーー

例え、0.1パーセントでも可能性があるなら…。


「-----すぐなら落ちる!」

俺がつぶやいて立ち上がると
妻が「え?」と不思議そうな顔をした。


俺はすぐさま行動に出た。

そうだ、逃げてどうする?

亜優美に蔑まれるのが怖いのか?
俺が恥ずかしい思いをするのが怖いのか??

ーーそんなことどうだっていいじゃないか。

一番怖いのは、亜優美を失うことだ。


例え、、0.1パーセントでも可能性があるのならーーーー


「あなた、
 ”お金は払う”
 ”謝る”
 ”娘を返してくれ”
 それしか言ってませんでしたよねぇ?

 娘さんには一度も何も、呼びかけもしなかった。
 いつもいつもアンタは自分の事だけだ。
 娘さんを心配するような言葉の一つもなかった。

 金を返す。娘を返せ。謝る。 そればかり。
 亜優美ちゃんに何一つ、言葉をかけてあげなかったーー」


白髪男の言葉を思い出す。

確かに、ヤツの言うとおりだーーー

俺は金で解決しようとしていた。


亜優美に、何も呼びかけてあげられなかったーーー。


俺はーーーー
ダメな父親だーー。


だがーー。

グループ系列の店でバイトをしていた白髪男の娘のデータから、
白髪男の住所を割り出した俺は、乗り込むことを決意した。


例えーー
その先に、さらに深い地獄が待っていたとしてもーーー。


俺は、キッチンから包丁を取り出した。


「---どこ行くの?」
妻が不審そうに尋ねる。



俺は包丁を鞄にしまい、答えた。


「---奪われたモノは、、奪い返す」


俺はそう呟き、白髪男の家へと車を走らせたーーー。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺はとあるマンションの一室。
そこに、男の家はあった。


相楽 雄一郎(さがら ゆういちろう)
それが白髪男の名前のようだ。

そしてその下にはーーー
”亜優美”と書き足されていた。


俺は、今ここで暴れて扉をぶち壊してやりたい気分になった。

だがーそれを抑えて俺は
呼び出し音をならした。

すると、扉が開いたーーー

顔を出したのはーーー
最愛の娘、亜優美だった。


「は…?何でアンタがここに?」
亜優美が、ゴミを見る様な目で俺を見た

「亜優美ーーー。
 迎えに来た。一緒に帰ろう。」

俺は優しく告げた。

だが、亜優美は馬鹿にしたように笑った

「帰る?私が?
 ふざけないで!

 いったでしょ?
 アンタなんかおとうさんじゃないって!」

亜優美は言うーー
侮蔑の感情を隠そうともせずにーー


「亜優美!お前の父親は俺だ!
 しっかりしろ!
 
 俺に親孝行してくれんじゃなかったのか!

 亜優美!」

俺は亜優美に呼びかけたーー

だがーーー
無意味だった。


「--プっ…」
亜優美がバカにしたようにして再度、笑う。

その時だった。


「---入れてあげなさい」
奥から男の声がしたーーー。

白髪男の声だーーー。

「あ、お父さん♡
 は~い!」

亜優美が嬉しそうに満面の笑みで
家の奥に向かって返事をすると、
俺を睨んで「良かったね」とだけ不愛想に言って
俺を招き入れた。


亜優美は肩を出したブラウスに、
ミニスカートという格好だった。

亜優美は、大人しめの
控えめな服装を好んでいた。

それがこんなーー


「どうぞ」
白髪男がイスを指さした。

俺は白髪男を睨みながら座る。


「---何よ?」
俺の視線に気づいた亜優美が、
俺を睨んだ。


「---いや、、、
 お前がそんな格好するとは思わなかったよー」

俺はいつもの調子でーー。
亜優美にいつも話しているような調子で
語りかけたーーー。


亜優美は笑う。

「だって、私、すっごく可愛いでしょ?
 他のブスとは違うぐらいに!

 こうやって、可愛い恰好してると、
 すぐ男の人も寄ってくるの!

 ウフフ…
 お小遣いなんかも貰えちゃったりしてね♪」

亜優美が足を組んでイスに腰掛けて
微笑みながら言った。


「--亜優美ーーーー」

男を誘うーー。
本人の口からそんな言葉、聞きたくなかった。


「---私がね、、憑依している間に、
 こうつぶやいたんですよ」

白髪男が言う

「私は可愛いーーー
 
 私は可愛いーーー」


それは呪いの言葉ーーー。

思考を書き換える悪魔の言葉ーー


「そうして何度も何度もつぶやいているうちに、
 彼女自身の思考も、それに染まっていったわけですよ」

白髪男がお茶を飲みながらそう言った。


「ウフフ…
 お父さんのおかげで、私、自分の可愛さに気づけたの♪

 今まで私、男の人とかが苦手だったけど、
 こうやって、ちょ~っと見せてあげてば、
 男なんてすぐに私のモノになるの!ウフフフフ…」

そう言って、亜優美がわざとスカートの中が少し見えるように
足を組み直した。


「----亜優美!目を覚ませ!」

俺は叫んだー。

だが、亜優美は笑う

「あはは、私は正気だよ、”元”おとうさん~?

 心から自分のコト可愛いと思ってるし、
 男の人を誘うのも楽しくてたまらないの!

 今は体を使って、お父さんのためにお金を
 稼いだりもしてるんだよ~

 凄いでしょ?」

亜優美が俺に顔を近づけて
挑発的な笑みを浮かべた


「亜優美ーーー、
 お前、自分の体をーーー」

俺は泣きだしたかったーー
亜優美は男を誘いーーー
体を売って、白髪男の為にお金を稼いでいるーーー


「介護はどうしたんだよ!亜優美!」
俺は叫んだ


亜優美はさぞ馬鹿にしたように笑った


「介護ォ~?
 そんなくだらない事して何になるのよ!

 もう、そんなの辞めちゃった」


その言葉を聞き、白髪男は笑みを浮かべて
亜優美に近づいた。

亜優美は嬉しそうに、うっとりとした表情で
その男の方を見た


「---どうです?森田さん。
 私のーーー自慢の娘は?」

そう言って白髪男が亜優美に抱き着くと、
亜優美も嬉しそうに微笑んだー。


「……ふざけるな
 亜優美は俺の娘だ。」


「---フフ、本人は嫌がってますよ」

白髪男が笑う。

「--おとーさん!今日もしちゃう?」

亜優美が顔を赤らめて言う。


「フフ、まだ早いよ亜優美」

そう言うと、白髪男が亜優美にキスをした。

亜優美も嬉しそうにそれを受け入れているーー。


男が亜優美の胸を触る。
亜優美が気持ちよさそうにあえぎ声を出すーー


「き、、貴様…」

俺は白髪男にとびかかり、ぶん殴ってやろうかと
思った…
だが…。



「------」

俺は目をつぶり、心を整えた。

そして、口を開いた。


「---亜優美、聞いてくれ」
俺が言うと、亜優美が白髪男と抱き合いながら、
こちらを向いた。


「-ー俺はさ、昔、
 ”子供なんていらない”
 そう思ってた。

 でも、お前が生まれてから変わった。

 亜優美ー、
 お前が俺にとっては何よりも大切な存在になった。

 今まで仕事を頑張ってこれたのもー。
 全部、お前のおかげだ」

俺は亜優美に呼びかけるようにして言う。


亜優美は
「はいはい」と、呆れたような声を出す。


だが、俺は構わず続けた

「亜優美!俺にとってお前は俺の宝だー。

 お前を守る為なら会社なんて無くなったっていい!
 貧乏になったって言い!
 
 何があっても、お前は俺の宝なんだ亜優美!」


「うるさくない?アイツ?」
亜優美が白髪男に言うと、
白髪男は笑って

「まぁ聞いてあげなさい。負け犬の遠吠えを…」と笑う。

亜優美は「うん♡」と嬉しそうに答えると、
俺の方を睨むようにしてみた。


「亜優美ーー
 お願いだ、元に戻ってくれーー。

 俺と過ごした17年間を思い出してくれー。
 亜優美ーーー。
 母さんも悲しんでる!

 頼む!俺の言葉が届いているならーー
 戻ってきてくれ」

俺は涙声で土下座した。


しかし…
手に痛みが走る。


亜優美が俺の手を踏みつけていた。


「---だからぁ、、正気だって言ってるでしょ?
 ”元”おとうさん」

亜優美が俺を睨みつける


「中学校の父親の参観日の日、
 来てくれるって約束したのに来てくれなかったよね?

 高校受験で私が悩んでるとき、
 何もアドバイスしてくれなかったよね?

 アンタはいつも、いつも、いつも!
 仕事ばっかりで、
 亜優美の事なんてどうでも良かったんでしょ!」


亜優美が感情を露わにして言う。


「ーーーそれは…」


全て、実際にあった話だーー。

中学の父親参観の日もそうだーー

亜優美はあの時、

「お父さんは仕事大変だから、大丈夫だよ!
 気にしないでね!」

と言っていたーーー

だが、本当はつらい思いをさせていたのかもしれない。


高校受験の時、亜優美は悩んでいた。

だが亜優美はいつも
「私なら大丈夫!
 お父さんも大変だと思うし、私のことは気にしないで!」

と笑顔で言っていた…


ーーー本当は、、
いつも寂しい思いをさせていたのかもしれない。。


俺は目の前にいる亜優美を見た。
蔑むような目で俺を見ている。


「-----亜優美、
 寂しい思いをさせたなら謝る。

 俺は確かに、、仕事を優先して、
 お前に寂しい思いをさせたかもしれない。

 けれどーー
 亜優美、俺はお前のことを本当に愛しているーー
 本当に何よりも大切にーー」

そこまで言うと、亜優美が笑った

「言ってて恥ずかしくないの?
 馬鹿みたい!」

亜優美が不機嫌そうに白髪男の方に向かうと、
また、うっとりとした表情で白髪男を見つめた


「私のお父さんは、アンタじゃない!

 この人が、私の大切なお父さん♡

 あぁ…一緒に居れるだけで幸せ♡ 」

亜優美のミニスカートにはシミが出来ている。
白髪男と向き合っただけで感じてしまっている。

亜優美の思考はそれほどまでにーーー。


白髪男が勝ち誇った表情でこちらを見る


「---俺は、
 亜優美の為なら死んだっていい!」

俺は叫んだー。

亜優美がその言葉に反応する

「ならーー死んじゃえ!」
亜優美が笑いながら言った。


その言葉を聞いて、俺は鞄から
包丁を取り出した。


白髪男と亜優美が驚きの表情を浮かべる。


「あぁーーーー
 亜優美、お前を助けられないなら、
 俺は、、死ぬよ」

そう言って、俺は包丁を自分に向けた…


②へ続く


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コメント

続きはあさってです!
多分、2話目で完結できると思います!

亜優美を救うことはできるのでしょうか??

それとも結局、ダークで終わってしまうのでしょうか…。




 

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プロフィール

無名

Author:無名
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