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<憑依>勇者崩壊②~崩壊~

勇者の仲間である少女が、
魔王に憑依されてしまった。

そうとは知らずに、
勇者たちは、次第に”崩壊”へと向かっていくー
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「---そ、そんな…」

勇者・セブンの一行が滞在している村は
重い空気に包まれていた。

セブンの幼馴染でもあり、セブンの仲間であった
デュオが、遺体となって発見されたのだ。

「---デュオは…闇の力で殺されたようです」
参謀役のウイングが言う。

「---デュオさん…」
回復役のセレスが涙する。

心優しいセレスは、
仲間の死を誰よりも悲しんでいた。

「----くくく」
少女・ルナは誰にも気づかれないように
笑みを浮かべていたー

「--愚かな人間どもよ…」
ルナは呟く。

「お前たちもじきに、
 仲間のところに送ってやる…」

ルナの目が赤く光るー

勇者一行の苦しむ姿を見て
ルナに憑依している魔王クロノスは興奮にも似た
感情を覚えていたー

それに影響されてか、
ルナのアソコは濡れはじめているー

「ぐふふ…この小娘も興奮しているようだな…」

ルナは笑みを浮かべて、
セブンたちの方に近づく。

「きっと…残る大幹部・デッドナメクジの仕業ね…」
ルナが言う。

「--え?」
勇者セブンがルナの方を見る。

「--確かに、昨夜、魔物の気配はしませんでした」
参謀のウイングが言う。

ウイングは、魔物の気配を察知する能力に
長けている。
そのウイングが言うのであれば
魔物の気配はしなかったのだろう。

「--気配を消すことができる魔物ー」
ルナが言うー

「--そうだな…」
セブンは苦悩の表情を浮かべて、
変わり果てたデュオの姿を見る。

今までに対峙した魔物の中で
気配を消すことのできる魔物は2人だけだった。

大幹部のケルベロスとサキュバスだ。

もちろん、他にもいる可能性はあったが、
怪我をしていたとは言え、デュオが
そう簡単にやられるはずがないー。

そのデュオがやられたということはー

「---…」
回復担当の巫女・セレスが
不安そうな表情を浮かべていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

「--ぐふふふふふ…♡」
ルナは自分の部屋で、
自分の胸を触っていたー

「愚かな人間の身体ー
 なかなか面白いではないか… あぁ♡」

ルナは顔を真っ赤にしながら
笑みを浮かべていたー

魔王クロノスにとっては
初めての経験。

胸や、アソコを触ると
身体がゾクゾクしてとっても気持ちがいい。

魔物たちには、
味わうことのできない快感だ。

「んあ♡ あっ♡
 ぐふ、、変な声が、、でるぅ♡
 あはあ♡ くくく…♡ ひははははははっ♡」

ルナが表情を歪めながら
甘い声を出す。

「ひとり、、ひとり、、始末してやる…
 くく…ひひひひ♡ 
 あぁぁぁ、わたしが、、
 仲間を、、みんなみんな殺してやる♡
 あははははははっ!」

ルナは身体をビクンビクンさせながら
嬉しそうに喘ぎ始めた

・・・・・・・・・

「デュオ…」

デュオの遺体が設置された
民家で、セブンは悲しそうな表情を浮かべていた。


ガチャー…

背後から人の気配がする。

「--誰だ?」
セブンがそう言いながら
振り返ると、そこには仲間の一人、
巫女のセレスがいたー。

セレスも、セブンに対して好意を抱いているー。
しかしー
ルナの思いが強いことを知り、
セレスは身を引いていたー

「セブンさん…」
セレスが困惑した表情を浮かべているー

「--邪悪な気配が、満ちていたんです…」

セレスは、昼間のことを話し始めた。

誰だかまでは分からなかったけれど、
デュオの遺体を発見し、
広場に運んだ際に
集まった人々の中から
”邪悪な気配”がしたのだという。

「--邪悪な気配…・?」
セブンが言うと、セレスは頷いた。

「---これまでの魔物とは
 比べものにならないオーラでした…

 きっと、、近くに…魔物が潜んでいます」

セレスはそこまで言うと、
”最悪の可能性”を口にした。

「--仲間の誰かにーーー
 いると思うんです」

セレスの言葉に、セブンは驚くー

「なっ・・・!誰かが、
 デュオを殺したってのか?」

セブンの言葉に、
セレスは頷く。

まず、デュオが無抵抗…
抵抗した形跡がないことを挙げるー。

そして、
夜のうちにこっそりとデュオが
殺されたこともー

さらに、邪悪な気配が村に充満していることー

そのことからー
デュオは、顔をよく知る相手に殺されたのではないか、と
セレスはそう考えていたー

「--そんな馬鹿なー」

セブンは仲間たちの顔を浮かべる。

ずっと一緒に旅をしてきたルナー、
最近仲間に加入した参謀役のウイングー

それともー
村の村長か…?

セブンとセレスは不安そうな表情を
浮かべることしかできなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セレスは自分の部屋へと戻っていく。

「ひとりで大丈夫か?とセブンは尋ねたが
「これでも、魔物と戦う巫女ですから」と
セレスは微笑んで見せたー

自分の部屋にひとりになったセブンは考えるー

誰か、仲間がデュオを…?

魔物が人間に化けて
自分たちに近づいてきたとすればー
最近であった人間たちだー、とセブンは思う。

もしも前から旅をしているルナが
魔物であれば
もっと早く行動を起こすはず。
わざわざ、大幹部のケルベロスやサキュバスが
倒されるまで、黙って見ているはずがないー

と、なればー
怪しいのはー

セブンは
村の村長と、仲間のウイングの顔を浮かべるー

「--確かに、昨夜、魔物の気配はしませんでした」

昼間の、参謀・ウイングの言葉を思い出すー

「まさかー」
セブンははっとするー。

巫女のセレスが察知できた邪悪なオーラ…
魔物の気配を探知できるウイングは、
なぜ探知できなかったのかー

そう言えば、ウイングは
自分からセブンたちに接触をかけてきた人物dったし、
ウイング自身の過去は不明だ。
彼が、語ろうとしないからだー

そしてー
最後の大幹部・デッドナメクジの正体はいまだに不明ー

「---」
セブンは、ウイングに疑いを抱きはじめていたー

”ウイングが、デッドナメクジなのではないか”

とー。

セブンは自分の部屋から飛び出して
ウイングの部屋へと向かうー

出会うタイミングー
昼間の言動ー
謎の過去―

色々な状況が、
ウイングが、デッドナメクジ、あるいは
他の魔物である可能性を示していたー

もしも、デュオがウイングに殺されたのであれば、
デュオが無抵抗だったのもうなずける。


「---あ!」

廊下でルナとすれ違う。

「--どうしたの?」
ルナは心配そうにセブンの方を見る。

「--ルナ…!」
セブンはルナの方を見て微笑む。

「--夜にそんな血相変えて…
 どうしちゃったの?」

心配そうに言うルナ。

セブンは、ルナの方を見て言った。

「デュオを殺したのは…
 もしかしたらウイングかもしれない」

セブンが言うと、ルナは「えぇ!?」と驚く。
「もちろん、そうであって欲しくはないー
 けど…」

セブンは悲しそうな表情で
ルナを見た。

「---実は…」
ルナは、セブンの方を見て呟いた。

「--わたし、、怖くてずっと言えなかったけど…
 昨日の夜…
 デュオの部屋から、ウイングが出ていくのを見たの…」

ルナは目から涙をこぼしながら言う。

「--な、、なにっ!?」
驚くセブン。

そんなセブンの反応を見ながら
ルナは邪悪な笑みを浮かべたー

・・・・・・・・・・・・・・・

「--ウイング!」
セブンがウイングの部屋に駆け込む

「---!!!」

セブンは驚きで目を見開いた。

ウイングがー
自らの喉元にナイフを突き刺しー
果てていたー。

「ウイング…!」

セブンは唖然とするー

ルナの言うとおり、
このウイングがデュオを殺した犯人だったのかー

それともー


すぐに、ウイングの遺体が回収されたー。
ウイングの前に
セブンと、ルナ、そして巫女のセレスが
悲しそうにたたずむ。

ルナはー
悲しそうな表情を浮かべながらも、
笑うのをこらえていたー

(だ…だめだ…まだ笑うな…)

ルナに憑依している魔王は、
今にも大笑いしてしまいそうだった。

こんなにもあっけなく、勇者の
パーティメンバーの2人を
葬ることができたー

あとは、二人。

巫女のセレスと、
勇者セブンー。

そして、最後に、この小娘の身体も
自ら消し去るー

「--くく…」
ルナは思わず少し笑みをこぼしてしまうー

「---…」
セレスはそんなルナの方を
じっと見つめていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---がぁっ!」

深夜…。

村の村長が、何者かに
襲われていた。

「--あ…ア…」
村長は必死に命乞いをする。

「--くくく」
村長を襲っていたのは、
勇者の仲間・ルナだった。

「--た、、助けて下さい…!」
村長が必死に頭を下げる。

しかしー

「くくくく…
 愚かな人間どもよ…
 勇者が本当に我に勝てると思っているのか?」

ルナが目を赤く光らせて
悪魔のような形相で笑うー

可愛らしい声―
しかし、その声には、脅すようなトーンが
含まれていたー

「--あ、、あなたは一体…」

村長は驚いて目を見開く。

「--我は魔王クロノス…
 この身体は、我が奪い取った!

 今や、完全に我のモノだ!
 ぐははははははは!」

笑うルナ。
優しかった少女の面影は
消えて、その表情は邪悪に、歪んでいるー

「---ひっ…お助けを…!」

逃げようとする村長ー

しかしー
ルナは表情一つ変えずに、
冷酷に、村長の首を吹き飛ばしたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝ー

「--お前たちは疫病神だ!」
「お前たちのせいで、村長は!」

空気が変わったー

村長が死体で発見されたことで、
勇者セブン一行を疫病神とする動きが出始めたー

また、
セブンたちが村長を殺したのではないかという
疑惑まで持ちかけられて、
勇者セブンは追いつめられていた。

「--すみませんでした」
セブンは村人たちに頭を下げる。

これ以上、この村にいることはできない。

セブンは、ルナとセレスに声をかけて
村の外へと立ち去って行く。

デュオもウイングも死んでしまった。

戦闘能力ではNo2だったデュオと、、
参謀役だったウイング。
この2人を失ったことで、
パーティは大幅な戦力ダウンだった。

だがー
それでも勇者セブンは退くことはできなかったー

魔王・クロノスを倒すためー

「--こうなったら…
 こっちから魔王の城に乗り込んでやるー」

危険な賭けー

今までは、無謀なことをせずに
少しずつ、魔王の城へと進んでいたー

魔物を少しずつ倒し、
身の安全を守りながら
周辺の村や町を守りつつ進むー

そういうスタンスで、勇者セブンたちは
行動していた。

しかしー
こうなってはー
もう、強行突破するしかないー

魔王の城へと乗り込みー
魔王・クロノスを撃破するー。

それしかないと
勇者セブンは考えたのだったー

「--冷静になってください!」
巫女のセレスが言う。

しかしー
セブンは言った

「もう、俺たちに、後はないんだ…」

と。

デュオとウイングを失ったことで
セブンは焦っていた。

「---そうね…
 わたしも賛成…」

ルナが呟く

「--このままだと、全滅を待つだけだわ…。
 それに、魔王もまさかわたしたちが
 奇襲を仕掛けてくるとは思っていないだろうし…
 わたしは、セブンの策に賛成」

ルナがそう言うと、
セブンとルナに押し切られる形で、
セレスは頷いた。

「---…」
セレスは前を歩くルナを見つめるー

セレスの目には映っていたー

”ルナから邪気が発されている”
のが、今ははっきりと見えていたー

”なんとかしないと…”

セレスはそう思っていたー
セブンに言うかどうか、迷ったー。
けれどー
セブンはルナを強く信頼しているー

”ルナが魔物かもしれない”
なんて言っても、セブンは絶対に信じないー
だったらー
気付いていないふりをして、
隙をついて、ルナをー。


セレスは”自分の勘違い”に気付いていないー。
セレスは、”ルナが魔王に憑依されている”と思っているのではなく
”ルナはセブンに近づき、仲間のふりをして潜り込んでいた魔物”
だと勘違いしているー

それに気づくのは、まだ先の話だったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

勇者セブンたちは、数日かけて、
魔王の城に辿り着いたー

城に潜り込む3人。

しかしー


ガガガガガガガガ!!

「--!?」

突然、機械仕掛けの扉が動きだし、
セブンと、ルナ・セレスは分断されてしまった。

「--!?大丈夫か!」

扉は開きそうにない。

「--わたしたちは大丈夫!
 セブンこそ、平気?」

ルナの声ー。

セブンは「あぁ、だいじょうぶだ!」と叫ぶ。

「--この扉は開きそうにないわ!
 あとで合流しましょ!」

ルナの言葉にセブンは
「気をつけろよ!」と叫んで、
西側通路から、魔王城の最上階を目指す。

一方、ルナとセレスは東側通路から最上階を目指すー

「---」
セブンは魔王城を駆け上がる。

魔王・クロノスを倒しー
平和を取り戻したらー
故郷に戻ってー
ルナと結婚するんだー

セブンは、そんな風に思っていたー

「--!!」

突然、泥のような液体が飛んできて、
セブンは咄嗟にそれを避ける。

「お前は!」
セブンの視線の先には、醜悪な怪物が居たー

「--俺はデッドナメクジー。
 ここがお前の墓場だ…!」

魔王クロノス配下の
3大幹部、最後のひとり・デッドナメクジが
勇者セブンの前に姿を現す。

セブンは剣を構えて、呟く

「デュオ…ウイング…俺に力を貸してくれ」

そしてー
決意の表情で、
行く手を阻むデッドナメクジを見つめたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

東側から最上階を目指すルナとセレス。

「---あの…」
セレスが立ち止まる。

「どうしたの?」
ルナが振り返る。

”もうすぐだ…
 笑いを…堪えろ…”

全て思い通りー
ルナに憑依している魔王・クロノスの計画成就まで
あと少しー。

勇者セブンを
希望から絶望に突き落とすー
最高の瞬間がもう少しでー

「-----!?」

突然、ルナの身体に衝撃が走った。

「---はぁっ!」
巫女のセレスが、魔を封じる術を唱えて、
ルナを攻撃したのだ。

「--なっ!?なにをするの!?」
ルナは叫ぶ。

そんなルナを見て、セレスは言った。

「--…村で気づいたんです。
 あなたの正体に…
 ルナさん…いえ、魔物!」

セレスの言葉に、ルナは笑みを浮かべた。

「ククク…気づかれたか…
 巫女の子娘よ…」

ルナが目を赤く光らせて笑う。

「---やはり…」
巫女・セレスは、トドメの呪文を
唱えようとする。

どんなに強大な魔物であったとしても
セレスの聖なる力をもってすればー

「いいのかー?」
ルナが低い声で呟く。

「--この”身体”は、
 人間のものだぞ??」

とー。

「--!!」

セレスは攻撃の手を止めるー

”魔物が人間に変身して、勇者セブンに近づいた”
セレスはそう思っていたー

しかし、実際はー

「--我が名は魔王クロノス。
 このルナという娘の身体を、憑依して奪ったのだ…!

 くくくくく…」

ルナの身体から、黒いシルエットが浮かび上がる。

ルナと、黒いシルエットが同じ言葉を発するー

「ここで我を殺せばー
 この小娘も死ぬぞ…?
 くくくくくく…」

その言葉に、心優しい巫女のセレスは
攻撃をためらってしまうー

そしてー

「バカな小娘だ!」
ルナが大声で叫ぶと、
衝撃波が発生して、
セレスは吹き飛ばされた。

「--う…」
苦しむセレス。

その上から覆いかぶさるルナ。

「--んふふふ…人間の女の身体…
 気持ちよいではないか・・・
 楽しませてもらうぞ…♡」

そう言うと、ルナははぁはぁ♡と言いながら
セレスを押さえつけて
無理やりキスをするのだったー


③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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次回が最終回デス~!
果たして魔王を倒せるのでしょうか~!

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プロフィール

無名

Author:無名
憑依小説好きです!
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